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No.21

HER2(3+)の再発率について 投稿者: 奈々 2005/07/21 19:31:20二瓶先生はじめましてお忙しい中大変申し訳ありませんがどうしても不安になりましたのでよろしくお願い致します。私は一年前に温存手術をしまして、HER(3+)エストロゲン+リンパに転移1つあり41歳のステージ2bです。ACを4サイクルタキソール4サイクル終了後に今年3月より三週間に一度のハーセプチン単独投与の2年間の治験治療をしております。質問なのですが、先日同じくHER2(3+)の知り合いが術後2年目の検診をを無事に終わった時に主治医の先生に「2年をクリアーしたからもう大丈夫だね今まで言わなかったけどあなたはHER2(3+)だから再発率70%だったんだよ」と言われたそうです、それを聞いていて非常にショックで落ち込んでいますやはりそれは本当の事なのでしょうか、よろしくお願い致します。 投稿者: 二瓶です。 2005/07/23 14:56:07はじめまして 奈奈さんHER2が(3+)の再発率が70%かどうかは分かりませんが、HER2が強陽性での無病生・u梠カ期間(再発無しの生存期間)がHER2陰性よりはるかに短いことは確かw)です。つまりHER2強陽性での再発率は高いということです。原発乳癌でのHER2の過剰発現は20~30%ですから、統計的に考えてHER2(3+)での再発率が70%であることはあながち間違いではないかもしれませんが、実感として70%は高めの数値と思います。(勉強不足かもしれませんが、広く認められた正確な再発率はまだ出されていないと思います。)奈々さんが受けているようなハーセプチンの術後補助療法的な使い方は、現在臨床試験の段階でまだ標準治療にはなっていません。現時点でのこのような使い方は保険適応の問題があるようにも思いますが、将来はたぶん標準治療になると予想されます。知り合いの方は2年をクリアーして大丈夫と言われたとのことですが、けっしてそうではないと思います。HER2強陽性云々は抜きにして乳癌の再発の8割方は術後3年以内に出現しますが、その後何年経っても再発の可能性は残ります。統計的には術後7,8年目に再度再発が多く出現します。術後20年や30年経過して再発した症例もあります。つまり乳癌術後は少なくとも10年間はきちんとした経過観察が必要だということです・u栫B奈奈さんもHER2が(3+)ということで、条件はお知り合いの方と同じで心配なのだと思いますが、統計的に出されている現実はありのまま受け入れるしかないと思います。いくらひいき目に見ても、統計的な数値は変わりません。奈奈さんは現時点で最も効果的と思われる術後療法をきちんと受けているので、後は悠然と構え有意義な日常を過ごすことが奈奈さんにとって良いことだと思います。HER2に関係なく再発すればその方にとっては再発率100%だし、HER2が強陽性でも再発しなければその方にとって再発率は0%です。問題が起こった時はきちんとした治療を受ければいいと構えて、普段は心配し過ぎないようにしてください。心配し過ぎは体の持つ自然治癒力を弱めることになるし、もし何事もなく経過したら心配して損したということなってしまいますよ。疑問があったら、また質問してください。 投稿者: 奈々 2005/07/23 19:21:31二瓶先生へお忙しい中、丁寧にお返事して下さいましてありがとうございました。良く分かりました、くよくよしていても仕方がないので、開き直って頑張ります。no title 投稿者─w)タ込凾タこうめ 2005/07/23 19:11:03二瓶先生 お忙しい中ありがとw)うございました。先生のお考えと主治医の先生の考えを合わせて、今後の治療を決めたいと思います。詳しい検査結果と合わせてご報告いたします。穿刺吸引細胞診について 投稿者: ゆか 2005/07/21 20:13:29はじめまして27歳未婚です。昨日乳房周辺にしこりの様なものを触れ、慌てて今日病院で穿刺吸引細胞診をしました。針は2ケ所さされたんですが、刺されたヶ所が自分の手でしこりが触れるところとは少し離れていました。エコーを見ながら穿刺吸引細胞診されてたんですが、しこりの位置を少しずらして針を刺す場合もあるのでしょうか、本当に本当に痛かったのですごく不安です。1週間後に細胞の結果がでるみたいですがきちんとしこりのヶ所の細胞結果が出ているのかも不安です。 投稿者: 二瓶です。 2005/07/23 14:55:41はじめまして ゆかさん乳房にしこりを触れた時はどきっとしたことと思います。ゆかさんの年齢で触れるしこりの大半は良性のしこりですが、乳癌の可能性が全く無いわけではありません。触診と超音波検査で良性か悪性かの診断はある程度できますが、白黒をはっきりさせるためには・u桾a理学的な診断を必要とします。その際に多く用いられる方法が穿刺吸引細胞診です。しこりを触れるのであればしこりを手で動かないように固定し、その真上から細胞診のための注射針を刺すことができます。この時の針の刺入部は当然しこりの真上になります。大きめのしこりならこの方法でまず間違いなくしこりを形成している細胞を吸い取ってくることが可能です。しこりが小さい時はこのような盲目的な方法では、確実にしこりの細胞が取れたかどうか不確かさが残ってしまいます。そこでこのような場合は超音波を用いて穿刺吸引細胞診を行うことになります。超音波で針先がしこりの中に確実に刺入されていることが確認できるので、より信頼性の高い細胞診ができることになります。超音波でしこりは確認できるが触診で触れない場合には、超音波の助けを借りないと穿刺吸引細胞診はできません。ゆかさんは超音波検査を経験して分かっていると思いますが、検査はしこりの真上に少なくとも4,5cmの長さの探触子を当てて行います。超音波を用いた穿刺吸飲細胞診では、探触子の長軸方向の端からしこりに向かって針を斜めに刺入するので、物理的にしこりの真上に針の刺・u椏・狽ェくることはありません。超音波で針の位置を確認するので、超音波を用w)いない細胞診より精度は高いので安心してください。針を刺す痛い検査ですが、こうした検査で診断ができるようになったので、昔のように良性のしこりを局所痲酔をかけて切除することが少なくなりました。不必要な手術創を作らずすむので、患者さんにとっても良いことだと思います。ただし、結果は100%正しいものではないことを覚えておいてください。つまり、細胞診で良性と診断されても、しこりを触れるうちはきちんと経過を見る必要があるということです。疑問があったら、また質問してください。ハルさんへ 投稿者: 二瓶です。 2005/07/22 20:18:50ハルさんのお母さんを診察した先生は、乳癌のことをとても良く知っているか、あるいはあまり知らないかのどちらかです。MRI検査のため他院に紹介になったのは、単にその病院にMRIが無いためだと思います。癌細胞が乳管内に留まっている非浸潤性乳管癌でないとすれば、癌は体積を持っているので体表専用の探触子を用いた超音波検査で、たとえ2mm程度の大きさでもしこりとして認識できます。浸潤性乳管癌つまり通常のしこりを触れる乳癌であれば、超音波検査でほと・u桙ckの場合異常所見を指摘できます。ハルさんのお母さんには超音波で何も見えなかったということなので、ほぼ100%近く浸潤性乳管癌は無いのだと考えられます。そうするとしこりを作っていない非浸潤性乳管癌が存在するかどうかということになりますが、6割近い非浸潤癌は石灰化しないのでマンモグラフィで捕らえることは難しく、その場合乳癌検診の結果は異常なしということになります。残りの非浸潤癌が石灰化を伴うとして、悪性石灰化は形態と分布のパターンである程度推測がつくので、そういう石灰化が認められればまずマンモトームなどの病理的な診断を行います。癌の診断が出たら広がり診断のためにMRIをするのが通常の診断手順だと思います。そういう点から考えてハルさんの診察をした先生は、乳癌のことを良く知らないのかなと想像します。逆に乳癌のことをとても良く知っているのかなと想像するのは、マンモグラフィと超音波検査で乳癌とほぼ診断できるが、心配をかけないためにそのことを告げずにMRIで広がり診断をしている可能性があると思われるからです。いずれにしても通常と違う検査の進め方ですが、MRIだけでしか診断の・u桙ツかない特殊な乳癌が見つかる可能性も否定できないので予定通り検査を受けw)たら良いと思います。その結果何も無かったら、お母さんは心から安心できるのではないでしょうか。結果が出たら教えてください。 投稿者: ハル 2005/07/22 20:54:33二瓶先生、親切に教えて頂き有難うございました。二瓶先生に母を診察して頂きたかったです。けど、医者ってエコーで写ってても、写ってなかったですよって言うものですか?それって嘘をついている事ですよね?心配させない為…かなり進行してる…また不安な事ばかり考えてしまいます。結果が出る月曜日…来てほしいようで、来ないでほしい…そんな気持ちです。先生、有難うございます。母の病院は、九州の大分県立病院です…。あとは神様に祈っています。 投稿者: 二瓶です。 2005/07/23 14:52:05マンモグラフィ検診では読影の結果を5段階に分けます。これをカテゴリー分類と言いますが、3以上が要精検となります。分類は腫瘤と石灰化を分けて行いますが、両方存在する場合はその総合所見でカテゴリー分類をします。カテゴリー3はどういうものかというと、『良性、しかし悪性も否定できず 』と記載されています。良性の可能性が高いが、悪性も・u梍ロ定できないということです。これまでの乳癌検診の結果からすると、カテゴリー3で乳癌は少ないと言えます。特に腫瘤でなく石灰化でのカテゴリー3は、マンモトーム生検でもしなければ診断は確定しないと思います。「癌と分かっていて」うんぬんは、うがった見方です。私の乳癌検診の経験からするとハルさんのお母さんは良性の可能性の方がずっと高いように思います。いきなりMRIになるのは、その先生の乳癌検診精検の仕方に機械的にMRIを入れているからなのだと思います。私のところのような診療所は病診連携で病院に検査を依頼するので、写真と結果が送られてきて私が結果を説明することができます。ハルさんのお母さんの場合は病院同士なのでそういうシステムなのでしょう。間違っていたら申し訳ないのですが、ハルさんの診察をした先生は乳腺疾患の診断に関して自信が無いのかもしれませんね。結果が出たら教えてください。二瓶先生へ…最後もう一つだけお尋ねします。 投稿者: ハル 2005/07/2220:28:57何度も申し訳ありません。母が今日、MRI検査をしました。月曜日に結果が判るようです。また本で読んだのですが・u栫A検診で精密検査になるのは、診断結果?3以上と…母の報告書に3とあるのw)を見ました。3とは…良性の可能性が非常に高く…けど悪性の可能性も否定できない…と本に書いてありました。同じような質問ばかりで、先生には申し訳ありませんが不安で体調を崩しそうで…。医者からMRI検査で写ってなかったら良性のカルシウムと言われたそうですが・・・本で読んだりしたら、MRIは、癌がどこまで進行してるか…とか調べる為とありました。母は医者から乳癌と診断されてません。お聞きしたいのですが、もしかして医者は、もう乳癌と分かってて母には(以前書き込みしましたが、良性8悪性2で、しこりとは違うもの‥)とまだ分からないと言って、実はMRIで広がりを確認しているのでは??と私一人、不安になってます。そのような事ありますか?あと、私も色々聞いたり、調べたりしてて、万が一最悪な結果(違う!と信じてますが)言いたくもありませんが、初期の乳癌…けど、母のような状況で進んだ癌…かもって事ありますか?最後に・・MRI検査は違う病院を紹介され検査しました。結果を…と聞いたそうですが、結果は紹介した病院で…と言う事でした。そういう制度?なのですか?何度も申し訳ありません。母も心配で不亜w)タでしょう。私も不安で恐怖で毎日、胃が痛くて…。 投稿者: ハル 2005/07/22 20:39:53二瓶先生・書き込みしたあとに先生の書き込みを拝見しました。やはり医者は、癌と分かっている可能性があるのですね…信じたくありません。そんな患者を心配させないよう…けど隠してやられても後で2割の悪性でした‥と言われても…。先生、お答え有難うございました。治療方法について 投稿者: こうめ 2005/07/19 17:07:58二瓶先生 お元気ですか?梅雨が空けたとたん連日30度以上で九州生まれ九州育ちの私ですが、さすがに暑さが身にしみます。8月2日にCTと骨シンチの結果を元に主治医の先生と今後の治療をどうするのか決めるのですが、どんな選択肢があるのか知りたくて相談いたしました。主治医の先生の今の考えでは、肺の転移が大きくなっていないか又はほかの臓器に転移が無ければこのままホルモン治療を続けるが、肺の転移が大きくなっているか他に転移があればタキソテールを使いたい。骨転移は腰の転移が確認されれば放射線をしましょうと言われております。3日程前からくしゃみをしても腰に痛みを感じるように・u桙ネってきましたし、いままで持ち上げても平気だったものが腰が痛くて持ち上w)げられなくなってきました。このような場合、放射線以外になにか治療方法はないのでしょうか?圧迫骨折にはセメントを注入する方法もあることを以前みかけたことがありますが、予防的に何か出来ることはないのですか?場所が腰だけにもしも、動けなくなってしまうのではないかと気掛かりで仕方ありません。臓器、骨共に転移が確定すれば、タキソテール、ノルバデックス、ゾラデックス、アレディア、放射線を全部するのでしょうか?受身ではなく自分から積極的に納得して治療を受けたいと考えております。お忙しいでしょうが先生のご意見を参考にさせていただけたらと思い相談いたしました。宜しくお願いいたします。 投稿者: 二瓶です。 2005/07/22 20:18:14こうめさん、基本的な治療方針は主治医の先生の考えで良いと思います。腫瘍マーカーが上昇傾向ということは、癌細胞が増殖に転じている可能性があるということです。次回も腫瘍マーカーが引き続き上昇してきた時は、よりいっそうその可能性が高いと言えます。その場合は今行われているホルモン療法の効果が期待できない状況になりつつあると判断せざるを得ません。この状況では新たな・u桾a変が確認されないとしても化学療法を併用すべきかもしれません。新たな骨転移巣あるいは骨転移以外の新たな再発巣が出現したら、主治医の先生の考えの通り化学療法を受けた方が良いと思います。腰の痛みが骨転移からくるのであれば、痛みの軽減のための放射線照射が効果的だと思います。腰椎など脊椎骨への転移で、その圧迫骨折のための痛みに対してセメント注入が効果的だという報告は目にしています。私の患者さんで実際にその治療を受けた方はいないし、その治療ができる施設も限られています。検査の結果セメント注入療法が可能で効果も期待できる骨転移であれば、治療法の選択肢の一つとして主治医と相談したら良いと思います。骨盤骨のような骨への転移では放射線照射の方が効果的だと考えますが、脊椎骨転移であればその中にセメントを注入して固めることで圧迫骨折を防ぎ痛みの軽減につながると思います。骨転移以外に再発巣が確認できたとして、治療はホルモン療法と化学療法の併用を中心にし、骨転移があるのでアレディアも合わせて行っていくことになると思います。その際の化学療法は、まずタキソールを試み効果がなければナベルミンとか経口のゼロ・u栫[ダということになります。主治医との話し合いの結果が出たら、また教えてw)ください。ゆうゆうさんへ 投稿者: 二瓶です。 2005/07/22 11:41:31化学療法開始前から白血球数が正常下限より低くかったとのことですが、赤血球など他の成分は正常範囲だったのでしょうか?化学療法開始前から全ての成分が正常より低かったのであれば、血液内科的な意見を聞くべきだと思います。白血球数だけがいつ測定しても2000台の方は時々見受けます。正常範囲からは逸脱していても、他に問題が無いとすればその状態がその方の正常範囲と考えることができます。元々白血球数が正常範囲でも、長期の化学療法で骨髄が疲弊し慢性的に白血球数が低い状態になったりします。その低い状態が2000台であれば支障無く日常生活を送れると思いますが、ゆうゆうさんはベースラインが2000台なので骨髄の状態によりいっそうの注意が必要だと考えます。タキソールのweekly投与は骨髄抑制が軽いとはいえ、ノイアップを併用しながらの投与は過度に骨髄に負担をかけ、やがて骨髄をさらに疲弊した状態に導くかもしれません。あくまでも推測です。私は血液内科医ではないので、こうした投与がそのような事態を本当に引き起こすのぁw)ゥどうか分かりません。不安を与えることばかり書きましたが、心配ばかりしていると何もできません。今何が一番優先されるべきかを考えるべきです。重大な副作用が出現しない限り、今の治療を継続することがゆうゆうさんにとって最も大切なことと思います。しかし、木を見て森を見ずのたとえのごとく、治療で正常部が立ち直れなくなっては元も子もありません。その辺を十分に考慮して治療をしてもらってください。腰痛に関しては痛みが落ち着いて元に戻っているようなので、骨転移によるのではなく純粋に整形外科的な痛みであった可能性の方が高いように思います。でも、油断は大敵です。よく調べてもらってください。疑問があったら、また質問してください。 投稿者: ゆうゆう 2005/07/22 13:24:56二瓶先生、ご心配下さり、本当にありがとうどざいます。赤血球や血小板などについては化学療法以前も現在も正常範囲です。無治療期間に採血しても2000台だったりしましたが、体調としては感染することもなく、特に問題もなく元気に生活出来ていました。それでも今このような治療を続けているのですから、一度血液内科医のほうでみてもらう・u桙アとも必要なのでしょうね。私のお世話になっている病院(外科)は、今でこw)そ抗がん剤治療をされている人が増えてはいるようですが、主治医自体、外科としての経験は豊富でも、ハーセプチンの使用経験は私が初めてだったようで、手探りな部分もあるのかもしれません。それがいまいち積極的にかかわってくれていないようにも感じてしまい、余計不安になることでもあるのですが・・・。先生のお話を参考にしながら、主治医にも相談し、今後の治療を前向きに受けていきたいと思います。また何かありましたら相談をさせて下さい。本当にどうもありがとうございました。細胞針検査 投稿者: み 2005/07/15 06:50:46はじめまして、よろしくお願いします。自分で左胸脇のそばにシコリを発見しすぐ乳腺外来に行き、マンモでは所見なしで超音波で見ると黒い丸いシコリが二つあり、そのうちの一つがシコリの周りが白くモヤモヤとした炎症を起こしてるので針刺して水抜いて細胞調べてみましょうとお医者さんに言われ、先日針刺してチュウブから白くニョロニョロとした物が出て来て、お医者さんが全部吸い取ると言いました。検査する時生理も終わり頃でしたがシコリは小さくなってませんでした。来週木曜に細胞の検査結果が出まぁw)キ。30歳でもうすぐ2歳の子がいます。母乳で育て今は出ないのに寝る時だけ吸っています。母が再発乳癌です。このシコリは何という病名だと思われますか?あと、癌の可能性はありますでしょうか? 投稿者: 二瓶です。 2005/07/17 10:21:21はじめまして みさん超音波検査で乳癌のしこりも良性のしこりも液体が中身ののう胞も全て基本的には黒く見えます。基本的には黒ですが、それぞれ特徴があるので典型的なものは超音波の画像だけでほぼ診断がつきます。腫瘤別の超音波像の特徴については詳しく述べませんが、水を抜くという表現からみさんの黒丸は液体の入ったのう胞と思われます。のう胞内癌というタイプの乳癌もありますが、そういうタイプの乳癌はマンモグラフィでは分からず、超音波検査で疑われることになります。みさんの場合黒丸の中にしこりが見えていないようなので、のう胞内癌あるいは良性ののう胞内乳頭腫といった、のう胞内に腫瘍が存在する状態は否定的です。乳癌や線維腺腫といった良性のしこりは超音波像である程度診断できるし、液を吸い取るという表現にはならないのでこれらもほぼ否定的です。液を抜くとぁw)「うことからみさんの黒丸はのう胞なのだと思いますが、のう胞は30代結u續シから多く見られるようになります。このころから卵巣のホルモンバランスがくずれ(加齢現象と思ってください)、卵胞ホルモンが黄体ホルモンより相対的に強くなってきます。卵胞ホルモンとはエストロゲンのことですが、エストロゲンの刺激で乳腺が硬く変化したり痛みが出たりします。この状態は決して病気ではなく正常範囲内の変化ととらえますが、こうした変化の特徴的なものにのう胞があります。のう胞は通常超音波検査でくりっとした境界明瞭な円形あるいは楕円形の真っ黒な状態で見えます。液体なので真っ黒の中に何も見えない均一な真っ黒です。ちなみに癌は黒い中に不均一粗造に何かが見える黒です。のう胞に針を刺して吸飲するとシューと液体が引けて、超音波上黒丸は消失します。みさんの黒丸の一つの周りがモヤモヤと白いので穿刺吸引細胞診を行うことになったのだと思います。癌の時に黒い腫瘤像の周囲に白い帯が見えることがありハローと言います。良性腫瘍にはハローはありません。ハローように見えるので癌を疑って穿刺吸引したところ、白いニョロニョロしたものが引け全部吸い取れるほどのものであれば液体ということであり癌は否定的です。このし・u桙アりはマンモグラフィで見えなかったようですが、若い時期はまだ乳腺組織が脂肪に置き換わっていない部分が多く、マンモグラフィで全体が濃く白く写ります。このことをdense breastと言いますが、このような 乳腺では乳癌はその中に隠れて見えないことが良くあります。そういう状態でも超音波では良く見えます。かといって通常ののう胞とも違います。2歳の子供さんがいて寝るときまだ吸っているということなので、みさんの黒丸は乳汁の濃縮したものと思われます。乳汁なので吸飲したニョロニョロは白なのだと思います。そうであればこれを乳瘤といいます。お母さんが乳癌ということで、みさんは乳癌の危険性が少し高いことになります。今後も乳癌検診をきちんと受けていくことが大切です。実際に私はこの目で超音波像を見ていないし、非定型的な乳癌もあるので100%乳癌でないとは断定できませんが、おそらく木曜日に検査の結果を聞いて安心できると思います。疑問があったら、また質問してください。 投稿者: み 2005/07/21 23:55:50二瓶先生ご丁寧に分かりやすい説明有り難うございました。本日結果を聞きに行きI!
$B$NNI@-$G$7$?$,!"1j>I5/$-$F$k0YL>A0$O3P$($i$l$^$;$s$G$7$?$,!";0<oN`$N
!A:YK&$,$"$k$H8@$o$l$^$7$?!#?(?G$G$O10日前に吸引したにもかかわらず、まだシコリが小さくなっていないので、来月また針刺して分泌物を抜きましょうと言われました。もう母乳は溜まらないので分泌物が溜まる嚢胞と言われました。しっかり固く丸くシコリを触れるのですが、本当に小さくなるのか不安です。先生には手術して取るものではありません、消失を目指して吸引しましょうと言われました。針刺して吸引は前回思っていたより痛かったので少し辛いです。吸引していればそのうちシコリが消失する可能性はありますでしょうか?乳癌検診 投稿者: ハル 2005/07/16 17:38:01母(50)が市の乳癌検診で、触診所見なし・マンモ…精密検査?と通知がきました。そして先日、病院に行き、もう一度マンモをやったら4つの影があったので、エコーをしました。けどエコーには写ってなかったと。エコーで調べたら写ってなかった。次週にMRIを撮って写ってなかったら良性の影だそうです。約、良性8対悪性2の割合とか…しこりとはまた違う物だそうで良性の場合カルシウムだそうと言われたようです。カルシウム…石灰化と言う・u桙烽フですよね?検診の結果報告の用紙にも、石灰化の所に印があったようでした。エコーには、ただ石灰化というのは写らないと本にありました…エコーに写らなかったから安心って事はないですよね?あと、普通は触診・マンモ・エコー→細胞検査では?細胞じゃなくMRI…?医者は(癌)と言う判断は↑3つの検査で、だいたいどの程度感じているのでしょう?乱文ですがMRIをやって結果が出る一週間…恐怖との闘いです。一週間も待って2割の方の悪性だったら…。母は乳癌になりやすい条件は、年令と肥満ぐらいです。 投稿者: 二瓶です。 2005/07/18 12:36:38はじめまして ハルさん2000年以前の乳癌検診は触診だけでした。触診では乳癌のほとんどがしこりを触れて見つかるので、多くの場合検診発見といえども早期乳癌ではありませんでした。欧米でははるか以前から乳癌検診にマンモグラフィが取り入れられ、その成果が死亡率の低下という客観的な数値になって確認されました。先進国で唯一触診しかしていなかった日本は、その事実に直面しようやく2000年にマンモグラフィを癌検診に導入しました。触診で癌細胞が乳管内ぁw)ノ留まる非浸潤癌(乳管内癌)の段階で乳癌が発見されるのはほとんどが血性搭u塔F分泌が見られる場合ですが、マンモグラフィでは石灰化像という形で非浸潤癌が見つかります。非浸潤癌で見つかれば乳癌は治ります。マンモグライで乳癌のしこりは白い陰影になりますが、このしこりの中に石灰化が見えることもあります。石灰化だけの非浸潤癌が年数を経ると浸潤癌となり、しこりとして触れるようになります。この場合はマンモグラフィで石灰化を伴うしこりとして見つかることになります。乳房の大きい方の触診では小さい癌を触れない可能性がありますが、マンモグラフィではそうした小さいしこりも見つけることが可能です。ただしマンモグラフィも万能でないので、100%しこりを見つけることは不可能です。しかし、少なくとも触診よりは小さい早期の段階で乳癌を見つけることが可能で、マンモグラフィは触診よりははるかに診断能力が高いと言えます。マンモグラフィでしこりを同定できないのは、30代のように乳腺の密度が高くマンモグラフィでべたっと濃く白く写る乳腺の場合です。乳癌が密度の高い乳腺組織の中に隠れていると、マンモグラフィでしこりを描出することが難しいのです。ただしこの場合でも、しこりに石灰化を伴っていぁw)黷ホ、マンモグラフィで石灰化を確認できます。もししこりに石灰化がなく触診でも触れなければ、マンモグラフィ検診を行っても乳癌を見逃すことになってしまいます。このようなしこりに対しては超音波診断が役に立ちますが、今のところ検診の手段として超音波検査は一般化していません。ハルさんのお母さんの場合触診でしこりを触れずマンモグラフィで要精検となったとすれば、触診で触れないしこりの陰影か石灰化が存在するのだと思います。しこりであれば超音波で確認できると思うので、超音波で見えないとすれば石灰化なのだと思います。たとえば乳管内癌が存在し、癌細胞集塊の中心が栄養不足で壊死するとそこへ体のカルシウムがしみ込み固まったの状態がマンモグラフィに写り石灰化があると表現されることになります。その石灰化の形態と分布の仕方で良性石灰化と悪性石灰化に分けますが、悪性石灰化のパターンのときに要精密検査となります。マンモグラフィで石灰化だけの乳癌の多くは乳管内癌でしこりを形成していないため、通常超音波検査で面積をもった病変として捕らえることができません。性能の良い超音波診断装置であれば石灰化を白く濃い点状影としぁw)ト同定できますが、そのためには石灰化の密度の高いことが必要です。ハルさkuctお母さんのように石灰化が4個では超音波で見えないかもしれません。しこりのない非浸潤癌が時に超音波で見つかることもありますが、その時の診断のポイントは構造の乱れで熟練を要します。そういうわけでハルさんのお母さんにしこりが存在しないのなら、超音波で何も見つからなかったというのは別におかしなことではなく普通のことです。悪性石灰化病変の評価は形態と分布で行うパターン認識ですから、良性ならカルシウムと言われたのであれば癌の可能性は少ないのではないでしょうか。文面からはハルさんのお母さんの4つの影は通常の石灰化と違うようにも思われるので、一般的な石灰化病変の精検の仕方に当てはまらないのかもしれませんが、次に石灰化病変の精検の仕方について説明します。石灰化の形態と分布から明らかに乳癌しか有り得ないこともありますが、明らかに良性パターンでない場合は悪性か良性かはっきりさせなければなりません。しこりを伴うときは超音波下で穿刺吸引細胞診や針生検が可能ですが、ハルさんのお母さんのようにしこりを伴わないときはできません。以前は2方向のマンモグラフィで位置を決め局所麻酔下に外科的生検を行い、切除し・u桙ス組織のマンモグラフィを撮って石灰化を確認し病理組織診断を行っていました。マンモグラフィが乳癌検診に導入されてからはこうした良悪性の鑑別を有する石灰化が多く見つかるようになったので、最近はマンモトーム生検という方法で病理組織診断が行われることが多くなってきました。マンモトーム生検については詳しく述べませんが、メールマガジンで星病院の山田先生が解説しているので良かったら読んでみてください。ハルさんのお母さんの病変が石灰化で良悪性の鑑別が必要ならこのマンモトーム生検が良いと思います。普通乳癌検診で見つかった石灰化病変の精検の手段としてMRIは行われません。仮にMRIで診断したとしても、それは影を見ているだけで確定診断にはなりません。もしMRIで悪性が疑われるという結果が出たら、外科的生検かマンモトーム生検が行われることになるはずです。つまり精検の進め方としてMRIの前にマンモトーム等の病理組織診断ということになります。病理組織診断が最終的な確定診断です。しこりがある時は触診だけでも、マンモグラフィだけでも、超音波だけでも乳癌と診断できる場合があります。単独での診断が・u椏・オくても、この3つを組み合わせれば乳癌の推定診断はかなりできます。もw)ちろん最終診断は細胞診や生検で行います。ハルさんのお母さんの場合は診断が難しそうですが、少なくとも悪性石灰化のパターンではなさそうです。そのためMRIなのかもしれませんが、マンモトームができる病変ならマンモトームが、マンモトームの適応にならない病変であれば外科的生検が確定診断に役立つと思います。かりに明らかに良性石灰化のパターンならMRIは必要なく経過観察で良いと思います。実際のマンモグラフィを見ていないので何とも言えませんが、心配をなくすためにも正しい方法で精検を受けてください。疑問があったら、また質問してください。 投稿者: ハル 2005/07/20 00:07:06二瓶先生、とても詳しく説明して頂き有難うございます。実は、私の妹が子宮頸癌で現在治療中です。同じ時期に母も検診に引っ掛かり…とても心配で仕方ありません。本、HPなどで調べて自分なりに勉強しましたが、結果が出るまでは毎日、不安でたまりません。一週間も日にちをあけず検査をやって貰いたい気持ちです。三瓶先生の説明を何度も読み返し、「…癌の可能性は少ないのでは…」「少なくとも悪性石灰化ではなさそう…」と言・u桙、言葉に少し安心しました。けど、MRIの結果が出るまでは不安ですね。本でMRIは、癌がどこまで広がっているか調べる…とか書いてあったので(医者はもう癌と思っているのか!?)とか不安になったりしました。触診・マンモ・エコーで、はっきり悪性石灰化なら、医者は伝えますよね。母はMRI検査は別の病院を紹介されたみたいです。この事でも少し不安になっているようで(別の病院を紹介された時は、病状が悪い…かもと)多分、専門家がいるか、性能がいいMRIがあるかと言う理由かなと。どうしてMRIより病理組織検査をしないのか…病院にその技術がないのか・悪性ではなく良性の可能性が強いけど確実とは言えないから良性8悪性2の割合って言ってるのか…。MRIで万が一悪性と診断が出たなら‥遠回しにMRIなんかせず、病理組織検査をしてればいい…って思いますよね。三瓶先生、MRIの結果が出たら報告させて貰います。母の検査結果が、良い結果である事を今は心より祈っています…。 投稿者: ハル 2005/07/20 01:14:29二瓶先生、大変申し訳ありません。お名前を間違えて書いていました。ぁw)アんなにも親切にそして丁寧に教えて頂いたのにお名前を間違えるという大変視uク礼な事を致しまして申し訳ありませんでした。心よりお詫び申し上げます。 投稿者: ハル 2005/07/20 23:01:47何度も申し訳ありません。二瓶先生からすれば、基本的な質問…と思われるかも知れませんが、母は今、悪い方ばかり考えています。悪性石灰化病変の評価は形態と分布で行うパターン認識ですから、良性ならカルシウムと言われたのでいれば癌の可能性は少ないのではないか…とありますが、悪性石灰化なら要精密検査をするって事は、母は精密検査となった訳なら悪性石灰化では?と検診で思われたのでしょうか?あと、母の影は通常の石灰化と違うようにも思われる…通常と違うとは、どういう意味ですか?そして、少なくとも、悪性石灰化のパターンではなさそう…その為のMRIなのかも‥ではMRIは何の為に行なわれるのか?エコー写らず、MRIで写る可能性はどのくらいですか?本でMRIをするのは、癌がどこまで進行・広がっているか見るみたいに書いてあったので、MRI検査をすると聞いた時、とても不安になりました。二瓶先生、お忙しいのにこんな、訳の分からない文面で申し訳ありません。母は検査結果を聞い・u桙ト「は〜良かった!」って言いたいと言ってました…。それは、家族同じ気持ちです。不安取れました 投稿者: トール 2005/07/19 13:29:58こちらも梅雨明けとなり暑い日差しとの闘いになりました。先日よりお客様を連れて阿蘇の案内などにかけまわり、帰られた今日、どっと疲れが出てます。でも元気で一緒に回れたことに感謝です。先日の質問のお返事に安心して検査をうけることができます。ありがとうございました。結果がわかりましたらまたご報告いたします。no title 投稿者: ふうこ 2005/07/16 15:37:31二瓶先生、こんにちは。今年の3月15日に相談させていただいたふうこです。その節はありがとうございました。二瓶先生のお話にあったように抗がん剤治療ではなく現在までホルモン療法を続けてきました。その後の経過をみていただき、またよろしくお願いします。CT、骨シンチ、ガリウムシンチ、胃カメラ検査を行いました。PETは自分からお願いし検査しました。検査結果です。PET:左肩甲骨に転移性骨腫瘍のみ指摘。骨シンチ:昨年6月の骨シンチと比較し、胸骨、腰椎、左肩関節の集積は淡くなってお・u桙・骨転移と矛盾しない)前回認めた多発骨転移を疑う異常集積は改善kuオている。新たな骨転移を疑う異常集積は指摘できない。胃カメラ:また癌細胞が確認された。GroupX腺癌で、組織像は乳癌と似ている。免疫組織化学染色を施行しCA15−3(+) BRST−2(+) keratinW(+)の結果より原発の胃癌よりは乳癌の転移と考えられる。ER陽性(+) PgR境界域1年前の検査では胃の細胞からホルモン受容体はでてきませんでした。ガリウムシンチ:胸骨の集積は改善傾向。骨シンチで指摘した左肩や胸椎、腰椎に明らかな異常集積は確認できない。また、肺や縦隔、胃への転移巣はGaー67シンチでは確認できない。新たな転移を疑う異常集積は指摘できない。CT(以前頬に一箇所湿疹が出たため造影剤なし):肺の影は薄くなっている。薬が効いたと考え肺転移であったと考えられる。脈絡膜の腫瘍の大きさは変わらない。NCC−ST−439 66(12月) 80(1月) 95(2月) 71(3月) 100(4月) 99(5月) 110(6月)質問です。1 画像では悪化しているところは指摘されていないので主治医はタスオミンで少し様子を見ま・u桙オょう、マーカー値がさらに上昇していくようならホルモン剤の変更をしましょうとのことでした。マーカー値は上昇を続けています。7月20日に7月のマーカー値の結果がでます。二瓶先生なら薬剤の変更はいつ頃考えますか。(悪化しているところは指摘されていませんが、また胃の新たなところからがん細胞が出てきたのは悪化しているのかな、なんて思ってしまいます。主治医は以前からあったものでそれが出てきたものでしょうとのことでした。胃の不快感などの悪い症状はありません。)2 タスオミンの次はアリミデックス、次はアロマシン、ヒスロンという順序で薬を変更していく流れでよいのでしょうか。以前の質問箱に、ヒスロンは後にとっておくとの内容を目にしました。また、アリミデックスとアロマシンは同じような内容のものなので薬を変更してもあまり意味がないとのことを聞いたことがあります。薬剤選びについて教えてください。(ゾラデックスとアリミデックスの併用を主治医に考えてもらえそうです。)長々と書いてしまいました。教えてください。よろしくお願いします。  投稿者: 二瓶です。 2005/07/18 12:39:!
02全体的にはホルモン療法が効いていると思います。特に骨転移には良く結uauていると考えられます。肺に関しても検査上異常は指摘されないし、胃の腫瘍も1年以上の経過で著名に増大しているわけではないので、やはりはルモン療法が効いていると判断できます。今回の検査で胃の腫瘍は乳癌の転移と考えて間違いないし、ERが陽性なのでホルモン療法が効果的なのだと思います。NCC-ST-439の4月から6月の値は誤差範囲内の変動でほぼ同じと考えられます。状況的に病状の悪化は見られないのでタスオミンを継続し、次回のNCC-ST439が誤差範囲を超えて上昇し次々回にも同様の上昇傾向があるのならホルモン療法の変更をするという考えで良いと思います。タスオミンの次はアリミデックスということになりますが、アリミデックスが無効になった時はアロマシンを試す価値があります。同じアロマターゼインヒビターでも作用機序が違うのでアロマシンの効果が期待できます。その後はヒスロンということになります。ホルモン療法の流れを書きましたが、ホルモン療法の効果が思わしくない時は化学療法を併用することになると思います。状況に変化があったらまた教えてください。 投稿者: ふうこ 2005/07/19 10:17!
:23 二瓶先生、こんにちは。お返事ありがとうございました。明日、診察日で7月のマーカー値がわかります。この質問箱、二瓶先生のおかげで病状を一つ一つ確認しながら治療を受けていくことができます。これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。ゆうゆうさんへ 投稿者: 二瓶です。 2005/07/18 12:40:42アドリアマイシンの入った化学療法が数回で中止せざるを得なかった理由が分かりました。初回の化学療法を行う前から白血球が少なかったのでしょうか?初回アドリアマイシンが有効だったので、おそらく主治医の先生はもっとアドリアマイシンを使いたかったと思います。再発治療の時に再度アドリアマイシンという選択もあったわけですが、白血球のことを考えると難しかったと思います。それにアドリアマイシンには心毒性の問題があって使える総量に制限があり、その後にハーセプチンを使う場合にはよりいっそう心機能に注意が必要になります。ハーセプチンにも心障害の危険性があり、アドリアマイシンでもし心臓がダメージを受けているとその危険性を増すことになります。薬理作用の面でアドリアマイシンとタキソ・u栫[ルに交差耐性はないので、アドリアマイシンが無効になってもタキソールはw)効く可能性があるしその逆も同じなので、どちらを先に使っても良いことになっています。ゆうゆうさんの場合は骨髄抑制の強いアドリアマイシンは使いづらく、骨髄抑制の少ないタキソールのweekly投与が選択されたのだと思います。タキソールも3週毎の投与では骨髄抑制が強く出ますが、weekly投与では通常骨髄抑制の問題で投与中止になることは多くありません。しかしながらゆうゆうさんの場合は毎回ノイアップを使いながらのweekly投与ということなので、今後骨髄抑制の問題が出てくると予想されます。ハーセプチンに関してはHER2が(3+)なので使えるわけで、けっして最後の手段ではありません。もしかりに最後の手段で効果が期待できるのであれば、最大の効果が期待できる時につまり初めに使うべきです。昔は弱い薬から強い薬へという流れで治療が行われることが多かったのですが、最近は初めに最も効果の期待できる治療をするという考えが主流です。そうした考えから日本も欧米に倣い、術後の化学療法は最も効果的な抗癌剤の組み合わせと投与法で積極的に行われるようになってきています。ハーセプチンとタキソールの併用は相乗検w)宴nが期待できます。この組み合わせで効果が期待できるうちは継続で良いと思いますが、問題はノイアップを使いながらいつまで骨髄機能が保たれるかだと思います。難しくなったらタキソールは中止せざるを得ませんが、その場合でもハーセプチンは継続できると思います。検査をどういうスケジュールで行うかは主治医の考えにもよりますが、再発治療中なので再発が確認されている部位に関する検査は少なくとも半年に一回は必要と思います。病変を評価しながら今の治療法で良いかどうか検討し、必要な治療法の変更が後手に回らないようにしなければなりません。もし腰痛が骨転移に由来するとして除痛目的の放射線治療ですが、放射線治療でも白血球が減少することがあるので、白血球数に問題のあるゆうゆうさんの場合は全身療法との兼ね合いで慎重に検討しなければならないと思います。まずは骨転移が痛みのに原因になっているのかどうか調べることだと思います。治療に困難を伴うと思いますが、気持ちはくじけないでください。 投稿者: ゆうゆう 2005/07/18 16:00:03二瓶先生こんにちは。お返事、どうもありがとうございました。白血球について・u桙ナすが、発病する2年ほど前に受けた人間ドックでは4000くらいありましw)た。初回の化学療法を行う直前ごろの数値は2540でした。ということは元々低かったということなんでしょうか。やはり骨髄抑制のことは私もとても気になっていまして、いつまで続けられるのかということが心配なところです。無理がきているかどうかは血液検査でわかるということでよろしいんですよね?それから腰痛についてですが、13日に行った点滴までは数日痛み止めを飲む事でしのいでいましたが、次の日位から痛みが落ち着き、湿布も貼ることなく以前の状態に戻っています。子供の行事の関係で1日中立ちっぱなしでいたりして足に負担がかかるようなことが続いたことと、運動不足なども関係しているのでしょうか。いずれにしても、主治医と相談して原因を調べてもらおうと思います。分かりやすくいろいろと教えていただいたことで、何をすべきかということが見えてきたように感じます。本当にありがとうございました。またご相談させていただくことがあるかと思いますが、よろしくお願いします。今後の治療 投稿者: あき 2005/07/17 16:10:24こんにちは。ご回答ありがとうございました。放射線治療については、今年1月下旬に、胸帖w)ナと胸骨に10回あてています。そして、6月〜7月中旬まで全30回を左胸に当てました。心エコーをしたのは5月なので、胸の放射線治療の前です。昨年6月から治療を始めましたがその時点で骨転移ありでした。色々情報を聞くと、「転移がある人は手術はしないよ」という話しをよく耳にします。なので、私は骨に転移があるから手術はできないんだ、と思っていました。左胸の腫瘍も大きかったので、薬で小さくしていくしかないんだなと思っていました。医師も、今日まで「手術」という言葉は1度も口にしたことがありません。私が直接医師に手術の事を聞いたこともありません。(なんだか手術の事は怖くって聞けないんです・・)現在飲んでいるゼローダも、説明書の適応者のところに「再発乳癌、手術不能癌」と書いてありましたし・・。骨転移があっても手術って出来るんですか?腫瘍の大きさが何センチ未満じゃないとダメっていうのがあるんですよね?また、転移があって手術して、さらに転移が広がってしまうという心配は・・・?ハーセプチンが使えなくなった時に主治医から「ハーセプチンはあなたにとって最後の薬なんですね」と言われました。すごくショックぁw)ナした。これに変わる薬って私にはもうないのでしょうか。今のところは転移kuヘ骨だけです。色々聞いてしまってすみません。またお教え下さい。 投稿者: あき 2005/07/17 23:34:52あきです。追加です。ホルモンも使えるようです。タモとかノルバの話しが出たこともあるのですが、私の症状では抗がん剤でなければ弱いのでは?と思い、その時はホルモン治療のお話しはお断りしたことがあります。 投稿者: 二瓶です。 2005/07/18 12:37:38あきさん、乳癌と診断された時点で遠隔臓器に転移がある、つまり診断時すでに全身病という時に、局所療法の手術は意味がないことになります。局所への手術という浸襲が全身状態を悪化させる契機になるかもしれません。一般的にこの場合は全身療法の薬物療法が行われることになります。同じく局所療法の放射線治療も根本的な治療にはなり得ません。骨転移部への照射は除痛目的と病的骨折予防です。あきさんへの薬物療法は1年を経過しました。この時点で明らかに肺や肝臓などの臓器転移があるのであれば手術はすすめません。もし骨転移だけなら原発巣を切除することで治療の対象が骨転移だけとなれば、あきさんの癌のコントロールはし易くなると考えられます。副・u檮・pのことを考えると原発巣コントロールのためにこれ以上ヘビーな化学療法は厳しいと思われるので、もし断端に癌細胞を残さず原発巣を切除できるのなら切除して骨転移の治療に集中した方が良い結果につながるかもしれません。もちろん、あきさんが心配するように逆効果になる可能性は否定できません。心障害は純粋にハーセプチンのためかもしれないし、心臓の真上にある胸骨への放射線照射が影響したかもしれません。原因をはっきりさせることは困難ですが、かりに心機能が改善してハーセプチンを再開しても長期投与は難しいと考えます。ハーセプチンが最後の薬ではけっしてありません。ハーセプチンは副作用で使えなくなったということだけであって、まだいくつか使える抗癌剤があるしホルモン療法剤もあります。骨転移には化学療法よりホルモン療法が効果的かもしれません。リュープリンを投与しているのでノルバデックスを併用してみる価値はあるし、ノルバデックスがだめならアリミデックスやアロマシンといったアロマターゼインヒビター(AI剤)の併用も効果が期待できます。AI剤は閉経後の薬で保険適応の問題はありますが、リュープリンで人工・u椏Iに閉経状態になっているので理論的に効果が期待できます。いま世界で閉経w)前に対するこうした併用ホルモン療法の臨床試験が行われていて、将来は閉経前の標準治療になるかもしれません。骨転移だけだとホルモン療法の効果も期待できるので、意味がないと言われればそれまでですが原発巣の切除を考えて欲しいと思ったのです。それから何cm以上は手術できないということはありません。大きければ術前化学療法をしてしこりを小さくし手術を行います。原発巣がこれまでの化学療法と放射線治療で平坦化し小さくなったとしても、原発巣の中には莫大な数の癌細胞が生き残っていると考えられるのでいつかまた増大してきます。その点からも治療で縮小している今が原発巣を切除するチャンスと言えます。ここまで書いてきたことはあくまでもわたし個人の考え方なので、主治医の意見もぜひ聞いてみてください。あきさん、希望を持って治療を受けてください。骨シンチと胸部レントゲン 投稿者: トール 2005/07/14 21:30:24から梅雨と思いきや、どかっと雨降りましたね。郡山はどうでしたか。さて急に気になってきたので先生にご相談しようと思い書き込みました。来月骨シンチをするのですが、呼吸器科でレントゲンもするぁw)アとになりました。同じ日に骨シンチと胸部レントゲンをすることにとても不安を感じます。呼吸器科は急を要さないようなので、少し日にちをずらしたほうがいいような気がするのですが。二瓶先生はどのように思われますか。 投稿者: 二瓶です。 2005/07/18 12:35:53九州は大雨でたいへんでしたね。トールさんの所は洪水の危険性などないのですか。天気予報を見ていると福島県のこのあたりは大雨の範囲から微妙にずれていて、郡山はどちらかというと平年より雨は少ないかもしれません。郡山盆地は駅の東側に阿武隈川が流れていて、そのあたりが郡山で標高が最も低く郡山中の雨が流れ込むので、大雨で洪水になったことが過去に何度かあります。河川改修もすすんで以前よりは洪水の危険性が低くなっているのかもしれませんが、どっと雨が一気に降れば川から水があふれ出すかもしれません。私の住んでいるのは駅の西側で市街のはずれです。位置的に言うと郡山の会津寄りで郡山盆地を形成している山に向かって緩やかに標高が高くなっていく麓に住んでいます。そのため大雨が降っても洪水の心配は全くないところです。ただ、郡山盆地の会津寄りで国・u椏ケ49号線に沿って磐梯から吹いてくる風の通り道にあたるので、冬は星w)病院のある駅前より雪が多く降り気温も4度ぐらい低いことがよくあります。さて、骨シンチと胸部レントゲン撮影を同日に行うことにまったく問題はありません。X線被爆量のことや検査に影響が出ることを気にされているかもしれませんが、そうした心配はまったくありません。私も同日に骨シンチとCT検査を行うことがよくあります。むしろ、骨シンチは空き時間が多いので、必要な検査を同日に行ったほうが病院に行く回数が減るので良いと思います。結果が出たら教えてください。腋の下からの痛みについて 投稿者: ゆうゆう 2005/08/03 17:07:397月に何度か質問させて頂きました、ゆうゆうです。その節はありがとうございました。たびたびで申し訳ありませんが、教えて頂きたく、よろしくお願いいたします。先週の7月28日(木)にいつもの通りタキソール・ハーセプチン・アレディアを点滴してきました。それから日を追うごとに術側の左腋の下が腫れているような感じで、腕を上げて右と比べてみると、ぷっくりしているのが分かるくらいです。それからだんだんと腋から腕の内側を沿って肘の内側まで筋張って痛みがあります w)。さするだけでも痛い感覚があります。しこっている感じは無いように思います。そこで先日ノイアップを打ちに病院へ行った際に、主治医ではなかったのですが、症状をいってみたところ、触診して「そんなにすごい炎症という感じでもないので、少し様子を見てみましょう」との返事でした。調べるならエコーくらいかなとも言っていました。1年前再発したときには、脇のリンパにしこりを感じ、すごく痛かった覚えがあるので、少し違う症状ではありますが、すごく心配です。昨日は冷湿布をして寝ましたら、朝は気持ち楽だったように感じました。点滴を続けている事で血管もしくはリンパに何か影響が出たことなのか、ただの炎症なのか、二瓶先生に実際診て頂いたわけではないので、分かりにくいかとおもいますが、どのようにお感じになりますでしょうか。また、調べるとすれば、エコーとその他何かありますでしょうか。お忙しいところすみませんが、お教え頂けると有難いです。どうぞよろしくお願いします。 投稿者: 二瓶です。 2005/08/06 13:59:36通常注射や点滴は患側上肢からしないので、治療で血管やリンパ管に影響が出たということはないと・u梹vいます。感じとしては患側上肢の浮腫と思われます。腋窩のリンパ節郭清をw)行うとリンパの流れに影響が出てリンパ液がうったいした状態が浮腫です。手術まもなくから浮腫の出ることもあれば、時間が経過してから出ることもあります。特に患側上肢に負担がかかるような仕事をするとむくんだりします。リンパ液のうったいが強いとぱんぱんに張った状態になって皮膚は発赤し熱を持ったりします。これはリンパ管炎という状態で、この時は発赤部を冷却し、患側上肢の浮腫んでいる部分を高い位置になるように工夫しながら安静を保つことが大切です。筋張った痛みは炎症を起こしたリンパ管によるものかもしれません。問題は浮腫が出現した原因ですが、単に患側上肢に負担がかかってむくんだのであれば様子を見れますが、腋窩にリンパ節がまた腫れて浮腫の原因になっているような時は治療法の見直しが必要かもしれません。疑問があったら、また質問してください。 投稿者: ゆうゆう 2005/08/07 00:52:54二瓶先生、いろいろ教えていただきありがとうございました。先日質問した内容から少し状態に変化がありましたので、報告させて下さい。左腋の下の腫れと痛みはほとんど無くなりました。ただ、筋張っていたいところが腕の身・u梠フに添う内側の、二の腕真ん中あたりから、肘と手首の真ん中あたりになり、手首にちかい方は少し腫れています。熱は帯びてはいないと思います。やはりこれはリンパ管炎の症状なのでしょうか。冷却を続けて様子をみるとして、もし、治療法の見直しという場合は、タキソールを替えるということになりますでしょうか。そして、来週またタキソール・ハーセプチン・アレディアを投与予定ですが、見送ったほうがいいのでしょうか。また、炎症に対して、抗生剤を飲むということはしますでしょうか。お忙しいところ申し訳ありませんが、先生のご回答下さる内容にいつも心強く感じています。よろしくお願いいたします。no title 投稿者: ちこ 2005/08/06 23:53:30二瓶先生、早速のお返事ありがとうございました。今思えば半年まえから腹筋や背筋の運動、両手を上げて上半身をねじってのウォーキングが原因かもしれませんね。胸が赤くなったり、ぶつぶつが出る事はありません。胸自体に痛みもありません。下着の当たる部分(ワイヤー)が痛いので緩めの下着に替えたりして様子をみてみます。お忙しい中本当にありがとうございました。又明日から頑張・u桙黷ワす!no title 投稿者: こうめ 2005/08/02 19:57:2
9二瓶先生、おげんきですか?先日の検査結果が出ましたので報告いたします。CTでは内臓に関して新たな転移は無く肺の転移も大きくなっていないとのことでした。骨シンチでは予想通り骨盤のすぐ上、脊椎の一番下のほうに2箇所、胸椎の少し下に1箇所転移していました。マーカーの方はCEA1.3 CA15−3 32.7でした。以上の結果から腰椎に放射線を2×20回40グレイかけることにしました。抗がん剤のほうは9月のはじめに北海道旅行を私が計画していることを伝えたため旅行後から始めることにしました。内服薬のほうがノルバデックスからアロマシン錠25mgに変更になり、痛み止めはロキソニン60mg MSコンチン錠10mgを朝夕各1錠服用するようになりました。薬を変えたので副作用が出ると心配なので2週間後に診察しますから来るように言われ予約を入れて帰ってきました。主治医の先生に40分も話をしていただいたので当面の疑問、不安は無いのですが、主人が転移の進行が早いほうなのですかと聞いたところ、乳癌の割には早いほうですね。と言われたのが、ほんのチョッピリ ショックでした。16日に受診しますので、その時に福w)キいておいたほうが良いこととかありましたらアドバイスおねがいいたします。 投稿者: 二瓶です。 2005/08/06 14:00:14MSコンチンが処方されたということは骨転移による痛みが強いのでしょうね。放射線照射で疼痛が軽減すると良いですね。骨転移については進行状態ですが肺転移巣は大きくならず新たな臓器転移も無いようなので、当面は骨転移に対する治療を中心に考えていくことになると思います。しかしCA15-3が32.7と正常を超えて上昇してきているので、注意深く全身状態を見ていくことが大切です。統計的に再発の多くは術後3年以内に出現します。統計的にそうだとしてもこうめさんの場合は術後1年もせずに転移巣が出現したので、「早いな」という感じは主治医の先生同様私にもあります。出現までの時間は早いのですが、転移の進行が早いかどうかは別の問題です。癌発生からどのくらい時間が経った時点で手術になったかの違いだと思います。再発とは手術時点で体のどこかに潜んでいた微少転移巣の癌細胞が増殖し診断装置で見つかった時のことを言います。微少転移巣を化学療法などで完全に排除できたときに治癒が望めます・u桙ェ、100%成功するわけではありません。こうめさんの癌細胞は抗癌剤kuノ抵抗性を持っていたということで癌細胞そのものの悪性度は高いと言わざるを得ないのかもしれませんが、現状を冷静に受け止め可能性のある治療をしっかり受けていくことが今すべきことなのだと思います。うまく折り合っていければQOLを良い状態に保つことができると思います。診察時に特に聞いておくべきことはありませんが、骨転移があるので病的骨折などを起こさないよう日常の生活での注意を聞いておかれたら良いと思います。それから、MSコンチンで便秘になったりしますが、きちんと服用しないといけない薬なので副作用などについてよく聞いておいてください。できれば放射線照射の効果でMSコンチン無しで痛みがコントロールできると良いですね。治療に専念するあまり大事なものを見失わないよう、ご主人と良く話し合って協力し合いながら毎日を送ってください。 投稿者: こうめ 2005/08/06 21:30:54早速の返事ありがとうございます。お薬が変わってから吐き気がするのですが薬があわないのでしょうか?初日は処方されたとおり飲んだら後ろ頭が重く吐き気がして食事が出来なく1日寝込んでしまいました。微熱37.2・u桙ェでてしまい、今日まで37℃ 37.3℃と出ており体がだるく何もしたくない状態です。 特にMSコンチンを服用すると気分が悪くなるので、効きは悪いのですがロキソニンでしのいでいる状態です。気分の悪いのがSMコンチンのせいなのか、アロマシンなのかはハッキリしませんが、ホルモン剤を止めるわけにはいかないだろうと思いアロマシンは処方通り飲んでいます。他の患者さんでこの様な方はいらっしゃいますか?16日が受診日ですが、それまでに主治医の先生に今の状態を伝えたほうが良いのでしょうか?教えていただけたら助かります。暑い日が続きますのでお体を大事にされてくださいね。no title 投稿者: ちこ 2005/08/02 19:42:09二瓶先生こんばんは。6月18日に質問させていただいたちこです。腫瘍1.8、リンパ転移1/21(センチネル)HER2(2+)断片陰性、ホルモン受容体+でした。もうすぐ手術後1年が経過しようとしています。抗がん剤EC4クール、タキソール4クール、放射線25回が終わり現在月に一度のゾラと、ノルバデックスを服用中です。今回の質問ですが術後腕が痛くなる事があります・u栫B毎日ではないのですが下から上にマッサージすると治っていきます。ここ2w),3日ブラジャーのあたる所(胸の下、側面)が痛くなり、昨日から左胸(術側)全体が熱を持っているようなんですがリンパ浮腫とは関係ありますか?次回診察が18日ですがそれまで待っても良いでしょうか?どうぞよろしくお願いします。 投稿者: 二瓶です。 2005/08/06 13:58:56患側上肢は術後何年経過してもむくむことがあります。特に腕に負担のかかるような仕事たとえば重いものを持ち運ぶ仕事や、負担は少なくても連続的な運動を長く続けるとむくみが出やすくなりますが、だいたいは一時的なもので原因となる負担を取り除けば改善します。そういう時は手から肩の方向へマッサージすると良いかもしれません。改善しないうちにまた負担をかけると悪循環に陥って、元に戻らない浮腫が残ることになります。浮腫とはリンパ液のうったいです。皮下組織が水っぽく腫れるので圧力が高まり、痛みの原因になったり重く感じることになります。リンパ液のうったいが高度になると皮膚に発赤が出現し熱を持つリンパ管炎の状態になります。この時の治療は腕の安静を保ち冷やすことです。ちこさんの患側上肢の症状はマッサージで改善するので浮腫による・u桙烽フと推測されます。左胸部の側面が痛む原因についてはよく分かりませんが、ゾラデックスとノルバデックスで骨密度が低下しそこへ下着の圧迫がかかり整形外科的な痛みを引き起こしているのかもしれません。下着の圧迫が原因ならば圧迫を軽減する工夫をすれば痛みは改善するかもしれません。左の温存乳房の熱感については痛みを伴うのであれば炎症性のものが考えられます。実際に炎症があれば皮膚に発赤が見られたり、むくみのために皮膚表面がみかんの皮のようにぶつぶつした感じになったりします。患側上肢や温存乳房に見られる症状の原因が単なる炎症や浮腫ならいいのですが、心配なのは局所再発などがないかどうかということです。当面は熱感のある部分を冷たいタオルやアイスノンで冷却したり、痛みには鎮痛剤入りの湿布で様子を見れると思います。大きな変化が無ければ診察は18日で良いと思います。疑問があったら、また質問してください。no title 投稿者: いしこ 2005/08/04 21:21:27丁寧な ご回答 感謝しております今回は ご迷惑を掛けているにも かかわらずおやさしい お気持ちを頂き 本当に ありがとうございます・u栫B参考にさせて頂き、 主治医ともう一度よく 話し合ってみます。 お忙しw)い中 申し訳ありませんでした乳腺嚢胞 投稿者: み 2005/08/01 22:13:10前回二瓶先生ご丁寧に分かりやすい説明有り難うございました。嚢胞の周りに炎症が起こっていて7月12日に吸引したら母乳の塊が出て全部吸い取りました。22日にIの良性と診断されました。炎症がおきてるので、覚えてませんが三種類の〜細胞があると言われました。その時主治医に触診でシコリは小さくなってないね。と言われました。また来週の火曜日針刺して吸引しましょう、手術も細胞検査もしないからと言われました。嚢胞は吸引したら消失するか小さくなると聞きますが、小さくならないか、小さくなっても12週でまた再発すると癌の可能性があると本で読みました。今も自分でシコリを触ると大きさは変わってません。また吸引してもシコリは無くならない気がします。もしかしたら癌になる可能性はありますか? 投稿者: 二瓶です。 2005/08/04 12:55:11みさん、のう胞の中身を吸引すると再貯留しないこともありますが、吸引でのう胞壁そのものが消失するわけではないので、また液が貯留することは普通に見られるこ・u桙ニです。のう胞内貯留液の量は女性ホルモンのバランスと関係するその時の乳腺組織の状態に影響を受けます。その時の分泌と吸収のバランスで、のう胞は吸引前と同じ大きさに戻ったり小さかったりします。のう胞はある程度の大きさがあり液がぱんぱんに貯留でもしていないと触知しませんが、のう胞壁が炎症のため厚く硬く変化ししこりのようになっている場合は、内容液を何度吸引してもしこりは消失しないと思います。炎症性のしこりができる原因はいろいろあると思います。たとえばとろけた脂肪のまわりに脂肪織炎が発生し硬くなってしこりとして触れるようになったり、乳瘤の貯留物に感染が起こりそれに反応した乳瘤壁が炎症性に厚みを増し硬くなってしこりのように触れたり、あるいは乳管そのものが炎症を起こして硬いしこりのように変化したりすることが考えられます。このような原因で出現したしこりであれば、消失を目指して吸引を繰り返すことは失敗に終わると思います。悪性は最初から悪性で、良性は最初から良性です。良性と思われていたものが最終的に悪性とされるのは、ただ単に悪性と診断できなかったことによると思います。診断が難しく悪性と正しく診・u梺fされないということはあり得ることです。みさんの場合も診断が100・u帥Eしいという保証はないわけですが、炎症性の細胞だけで異型細胞はなく良性の可能性が高いというのであれば、しこりを触れても心配せず吸引を繰り返すことなくそのまま様子を見て良いと考えます。もし、主治医が少しでも悪性を疑っているのであれば、吸引を繰り返すことなく局所麻酔下にしこりを摘出しきちんと病理診断をすべきだと思います。私ならしこり消失目的の吸引はせず、はじめ3ヶ月後に続いて半年毎に超音波で経過観察すると思います。疑問があったら、また質問してください。迷っています 投稿者: いしこ 2005/08/02 01:23:07はじめまして10月から術前化学療法を行い5月に左温存手術を行いました。結果 非浸潤乳管癌でした。 リンパ節転移無し乳管内に 少し癌が残っていたようですが それ以外はほぼ消失放射線25回と 念のため5回追加を終了しかし 意外に癌が消失していたらしく ホルモン感受性 グレードなど調べられないと 言われました。ホルモン療法については しないで 様子を見るかやったとしても 飲み薬のみでいくか先生自身も 迷われているようです。私は 以前 子宮体癌検査で 擬陽性で 検査入院・u栫i検査手術)をしたばかり・・・飲むことになり 子宮体癌の 可能性が増えることも 悩みの一つです。ホルモン療法を する しないで 再発率は かなり 変わってくるのでしょうか?また もしも 私がホルモン感受性がない場合 飲むことで なにか大変な事になることも 予想されるのでしょうか?長くなり すいませんどうか よろしくお願い致します 投稿者: 二瓶です。 2005/08/04 12:54:13はじめまして いしこいさん術前化学療法をする場合は、開始前にコアニードルバイオプシーなどで組織像とホルモン感受性やHER2の発現などを調べておくのが一般的だと思います。化学療法で癌細胞は変性を起こすので、化学療法後の検査では正しい結果が得られるとは限りません。いしこさんの乳癌が正しく非浸潤性乳管癌であれば、理論的に完全に病巣を切除できれば治癒する可能性がひじょうに高いということになります。非浸潤性乳管癌は乳管の中にだけ癌細胞が広がっている乳癌なので、術前の広がり診断が難しいという問題があります。乳房切除術ならばほぼ完全に癌病巣を切除できますが、温存手術だと断端陽性になる可能性が浸潤癌の場后w)蛯謔闕bュなります。そのため乳管内に少し癌が残っていたという結果になっkuスのだと思います。放射線照射がその少しの癌細胞に有効に働き癌細胞の遺残という問題は消滅したかもしれませんが、100%問題がなくなったという保証はありません。しかしながら非浸潤性乳管癌なのであれば、これ以上の治療はせず様子を見ても大きな問題は起こらないと思います。もし少しでも憂いを少なくしたいのであればホルモン療法ということになりますが、いしこさんの場合ホルモン反応性があるかどうか不明という問題があります。化学療法後で正しい検査ができないわけですが、乳癌発生の機序から推測すると非浸潤性乳管癌という初期の段階ではほとんどの癌細胞がエストロゲンレセプターを持っている、すなわちホルモン反応性がある可能性が高いと考えられます。つまり、いしこさんにホルモン療法が効く可能性が高いということです。ホルモン療法をするとすれば閉経前なので抗エストロゲン剤ということになりますが、この系の薬は子宮に対してはエストロゲン様に作用するので、子宮体癌のリスクを高めるという副作用があります。実際にはそんなに心配するほどのことはなく、定期的に子宮体癌検診を受けながらであれば安全に服用できます。さて実際に抗ァw)ヲストロゲン剤を服用した場合に、いしこさんにどれほどの恩恵をもたらすことになるのでしょうか。ホルモン反応性のある乳癌全体で見てみると、抗エストロゲン剤のノルバデックスを服用すると、服用しない場合の再発の危険性が半分になることが分かっています。10人再発するところを5人に減らすということです。いしこさんは非浸潤性乳管癌なので、理論的には遠隔転移を引き起こすことなく治癒することが期待できます。つまり遠隔転移の可能性が元々低いので、遠隔転移を防ぐ目的での抗エストロゲン剤服用は無駄になる可能性が高いということです。そういう状況下でホルモン療法剤を服用することの有益性は、温存乳房内再発の危険性を下げることと、あるいは対側乳房に乳癌が発生する危険性を半分以下に減らすという点だと思います。この対側乳房の新たな乳癌発生予防効果は、今回の乳癌にホルモン反応性が有るか無しかに関わらず期待できます。私の書いたことを参考にし、主治医と相談して今後の治療法を決めてください。疑問があったら、また質問してください。no title 投稿者: クッキー 2005/08/02 23:04:43御回答いただき有り董w)・、ございました。照射の時期は大きな問題にはならないとのこと大変安心いkuスしました。経口抗ガン剤については先生のご意見を参考にさせていただき、次回の外来時に医師と話をしてみます。また解らないことがあったときは宜しくお願いいたします。うびたんさんへ 投稿者: 二瓶です。 2005/08/01 14:41:42リンパ節郭清をした腋窩に照射をすると上肢の浮腫などの傷害を増加させるので避ける方がよいとされています。しかし、センチネルリンパ節生検にとどめるのであれば、腋窩照射は選択肢の一つだと思います。腋窩リンパ節転移をこの先ずっと心配するより、その方がよいかもしれませんね。主治医と相談してみてください。術前にEC4サイクルの後にタキソールを4サイクルが施行されたので、温存手術ができたなら放射線照射だけで様子を見てよいと思います。 もし、腋窩リンパ節転移があったような時は、化学療法をすべきかどうか主治医と相談してください。疑問があったら、また相談してください。 投稿者: うびたん 2005/08/02 19:57:56いつもわかりやすい回答、ありがとうございます。8/8に入院しますが、手術の前にまだ不安があれば主治医がもう一度時間をとってくださるとお・u桙チしゃられていますので、あとは主治医とよく相談してみます。ありがとうございました。術前化学療法後の術後治療について 投稿者: ゆき 2005/08/02 16:59:53二瓶先生 大変ご丁寧な回答ありがとうございました。良く理解出来ましたので、これからの治療に活かしていきたいと思います。本当は主治医に聞くべきものだと思いますが、大学病院の現状では、これだけの質問に答えてもらうのはとっても無理なように思いました。術前化学療法の検査は針生検で行いました。術後のERやHER2の結果はまだ知らされておりません。又、分からないときは教えて頂きたいと思います。本当に有難うございました。(感謝、感謝です)術前化学療法後の術後治療について 投稿者: ゆき 2005/07/31 15:55:51二瓶先生 始めまして相談よろしくお願い致します。千葉県 53才 閉経しています 乳頭腺菅がん 左A しこり2.8cm リンパ転移なし 核グレード1 ER陽性 10%以上 染色強度 高度 PGR 境界域 1〜5%未満 中等度 HER2−今年1月より術前化学療法開始 !
AC2クール後エコーを取った所しこりが3.7に、そこでACを中w)断しタキソールを前倒しでウィクリー4クール 7月始めに温存手術 センチネルリンパ転移(2/2)でグレードUまでかくせい病理の結果 腫瘍1.8X1.5X1.5 境界やや不明瞭な腫瘍を認める 細胞異型の強い癌細胞が胞巣を形成して浸潤性に増殖しており、しばしば強い変性所見を示している。核異型スコア3点、核分裂像3点、核グレードは3癌は脂肪職まで浸潤している。またリンパ管への侵襲がやや強く見られる。乳管内進展が見られ、周囲の乳菅に泡沫細胞の集積する部があるが、切除断端に腫瘍の進展を認めない。level-I+U:0/11,Rotter:0/1術後の治療として放射線50グレイ、アリミデックスを予定しています。術前化学療法で抗がん剤の効果が分かったので、今後の治療に生かしたいと思いますが、ACは効果が見られず、タキソールも腫瘍の縮小はあったが効果は小〜中程度かなと思っています。そこで質問ですが@私のホルモンの内容でアリミデックスの効果はどの程度期待出来ますか?Aタキソール又は他の抗がん剤の追加投与についてどのように思われますか?又、その場合の薬は?B核グレード1からグレード3に変化したのはどぁw)、してですか?Cstate after chemotherapy, Grade 1b+1b(d)+1a(n)とは何ですか?Dザンクトガレンでいうとステージはハイリスクですか?以上たくさん質問して申し訳ありませんがよろしくお願い致します。 投稿者: 二瓶です。 2005/08/02 08:07:22はじめまして ゆきさん術前化学療法前の検査はどういう方法で行ったのでしょうか。マンモトーム生検ですか?核グレード判定が化学療法前と術後で違う原因として二つのことが考えられます。一つ目は化学療法前の検査はしこりのごく一部になされたものであってしこり全体の状態を正しく反映していない可能性があるということ、二つ目は化学療法の影響で癌細胞に変化が生じ核グレード3と判定されたということです。前者が正しいとすると、もともとグレード3だった可能性が高いことになります。後者に関してですが、もし化学療法が効果的であったとすれば核グレードの高い癌細胞により抗癌剤が効くと推測されるので、化学療法で1から3になる可能性は少ないと考えられます。どうも初めから核グレード3のしこりだったと考える方が自然だと思われます。術前化学療法の奏功率は使う薬剤や治・u棊テ法で異なりますが50から90%とされています。100%効kuュわけではありません。はっきりした数値は分かりませんが、おそらく数%で逆に増悪すると考えられます。化学療法で免疫力が低下した状態になり、使用した抗癌剤が効かない癌細胞が増殖スピードを増すということはあり得ることです。核グレード以外のERやHER2に変化はなかったのでしょうか?2005年のザンクトガレンのリスク分類から、リンパ管や静脈などへの浸襲がリスクを決める因子になりました。extensive vessel invasion(+)と記載されていますが、ゆきさんのリンパ管への 浸襲がやや強く見られるという結果をこの条件に近いものと考えると、リンパ節転移が1個以上なのでハイリスクになってしまいます。ゆきさんのリンパ管浸襲をハイリスクでいうリンパ管浸襲より程度が軽いとしても、ハイリスクに近い中間リスク(intermediate risk)になると思います。ACが効かず増大したことと核グレード3を考慮すると、しっかり術後療法を受けきちんと経過観察していくことが大切だと思います。state after chemotherapy(化学療法後の), Grade 1b+1b(d)+1a(n)の意味ですが、乳癌に薬物療法や放射線治療を行った・u桴鼾ct組織学的な効果判定を記号化したものです。病理組織学的に見た効果判定です。Grade 0が無効、Grade 1が やや有効(1aが軽度の効果で1bが中等度の効果)、Grade 2がかなり有効、Grade 3が著効です。ゆきさんの場合は1bで中等度の効果だったとの判定です。1b(d)は乳管内進展部の効果が中等度の効果で、1a(n)はリンパ節転移部で軽度の効果だったことを意味します。ハイリスクだとすると術後化学療法を追加した方が良いようにも思いますが、ACが無効でアンスラサイクリン系は使えません。タキソールは中等度の効果が期待できるので、もう2クールほど追加投与するのも一つの方法だと思います。リンパ管浸襲があるので温存乳房に放射線照射を終了してからで良いと思います。違う抗癌剤を使うのであればCMFですが、アメリカのNCCN乳癌治療ガイドラインを見ると、AやEつまりアンスラサイクリン系の抗癌剤の後にCMFを行う併用療法が推奨治療の一つになっています。CMFの場合は放射線照射と同時に行われたりもします。化学療法を追加した方が良いというのは私の后w)ヒえなので、主治医の意見にも聞いてみてください。ERが陽性なのでホ・u驛c痘テ法の効果は期待できます。ゆきさんにアリミデックスがどの程度効くかという数値的な話は現実的でありません。ゆきさんにとっては効くか効かないかの問題だけです。参考的なことを書くと、ノルバデックス5年投与はER陽性患者の再発率を半分程度にするとされています。病気の進行程度によって再発率は違うので具体的な数値はやはり現実的でないので書きませんが、たとえばノルバデックスを服用しない場合に10人再発とするとノルバデックス5年服用で5人に減らせるということです。アリミデックスは効果の点でノルバデックスを上回り、10人を4人ぐらいに減らす効果が実証されています。ゆきさん、その効果を信じてアリミデックスをきちんと服用してください。ただし、どんな治療にも100%再発を防ぐ力はありません。そのことを十分に知った上で、定期的な診察と検査を受けてくださいね。疑問があったら、また質問してください。首みてもらってきました 投稿者: トール 2005/08/01 10:44:1612日までやはり心配なので首みてもらってきました。本来ならば整形外科なのかもしれませんが、近く脳神経外科はMR・w)ヌもCTもあるのでそこにいってみました。レントゲンの結果首の上から5番目と6番目の骨の間が少し狭くなっていてこれが原因かもねって。でも念のためにシンチの時によくそこらへんも見てもらいなさいって言われました。少し安心して帰ってきました。あとは12日のシンチを待ちます。 投稿者: 二瓶です。 2005/08/01 14:41:10後頸部の痛みは変形性頸椎症のためかもしれませんね。後は骨シンチではっきりすると思います。頸部でリンパ節転移というと、もっとも多いのは鎖骨上リンパ節転移で特に患側のリンパ節ですが、触診で鎖骨上にリンパ節を触れ見つかることがあります。時々肩が凝って腫れているので揉んでもらったりする方がいますが、その腫れの原因がリンパ節転移だった方がいました。リンパ節は柔らかいので強く揉むとリンパ節から癌細胞を押し出すことになるので、原因がはっきりしないときは整骨院でのマッサージを控えた方が良いと書きました。トールさんの痛みの原因が純粋に整形外科的なものであれば、整骨院での施療は大丈夫だと思います。リンパ節のような軟部組織転移は超音波検査が適していると思います。・u檮怎Vンチの結果が出たら教えてください。今日も暑くて夕方には雷雨が来そうw)です。 投稿者: トール 2005/08/01 16:14:18お忙しいところたびたび丁寧にお答えていただきましてありがとうございます。あとは12日のシンチを待つのみですが、気持ちをしっかりして受けて来たいと思います。また結果が出ましたらご報告しますので、よろしくお願いします。手術に関して 投稿者: うびたん 2005/07/31 00:36:09初めてご相談させていただきます。私は32歳の未婚女性です。今年1月に乳がんと診断されました。その時点で 左A領域5.5cm×4.5cm(乳頭までの距離3cm) T3M0N0 ステージVa リンパ節の腫れはなく、CT、骨シンチでは転移は見つかっていませんでした。マンモトームの結果、硬癌で核異型度3、ER(−)PGR(−)ハーセプテスト(−)でした。家族歴は、父の姉2人が乳がんです。母方にはがん患者はいません。未婚なのでできれば乳房温存をと思い、術前化学療法としてEC4クール+タキソール4クールを行い、現在は 1.4cm×1.2cm になりました。改めてCT、MRI、骨シンチを行いましたが、現在・u桙煖ケ筋浸潤なし、転移なし、多発なしということで、8/10に温存手術をすることになりました。もともと5cm以上あったものを縮めての温存手術なので、開いてみたら微細な細胞が散らばっている可能性ももちろんあるということで、もし断端陽性→追加切除でとりきれなかった場合に全摘に切り替えていいのか、それともその状態でも温存するのか考えておいてくださいと先生に言われました。また、センチネルリンパ節生検をやっていただけることになったのですが、術前化学療法をしたということで、もし陰性の結果が出てもそれは参考にしかならず、その場合郭清をせずに終えるのか、念のためレベルTだけ郭清するのか、先生も迷っているとのことでした。術前説明の際にメリットデメリットを説明していただき、これも手術までにどうするのか考えておいてと言われています。断端陽性→追加切除でとりきれなかった場合については、乳房を残すことより生きることの方が大事なので、全摘でお願いしようと今は思っています。でも、リンパ郭清についてはとても迷っているのです。私は、リンパ郭清をしてQOLに影響が出ることが怖いのです。陰性なら抗がん剤がそ・u桙フ先のリンパにも効いたと信じて郭清を省略してもいいんじゃないか…というw)思いと、でももともとは5cm強のしこりだったことを考えると、安全策を取るべきでは…という思いでぐるぐるしています。ちなみに現在、触診でもCTでも、リンパ節の腫れは確認されていません。長文で申し訳ありません。手術までもう日がないので、少しあせっています。決断するための助言をいただけたらと思っています。宜しくお願いします。 投稿者: 二瓶です。 2005/07/31 20:32:27はじめまして うびたんさん手術まで10日あまり、落ち着かない毎日と思います。術前化学療法の効果で乳房温存手術が可能な大きさに縮小しましたが、しこりを全く触れない臨床的完全寛解ではありません。もちろん顕微鏡で見て癌細胞が全く存在しない病理学的完全寛解にもなっていません。病理学的完全寛解かどうかは手術後の病理組織診断で初めて分かることですが、その寛解率は10〜20%とされています。完全寛解にはならなかったとしてもしこりが5cmから1.4cmに縮小したので、ECとタキソールがうびたんさんの癌細胞に有効でかなり効いたということになります。病理学的完全寛解でないので、しこりとして触れ・u桙ネくても化学療法前のしこりの大きさである5cmぐらいの範囲内に、顕微鏡で見て癌細胞が生き残っている可能性があります。つまり、今触れるしこりの縁から2cm離して乳房温存手術を施行すると断端陽性になる可能性があるということです。もし断端が陽性になった時の対処の仕方ですが、わずかな癌細胞で断端陽性と推測される場合は、温存乳房への放射線照射でコントロール可能かもしれません。かなり癌細胞が残っていると予測されるときは、断端陰性になるまで追加切除するか乳切に切り替えるかどちらかになります。整容的に大きな問題がない程度の追加切除で対処できるのならば、QOLのことを考えて乳房温存で良いと思います。うびたんさんのしこりの大きさになると、乳癌はすでに全身病と考えなければなりません。つまり予後は手術という局所療法の大小に大きく関わらないということです。予後に関係しないとしても、乳房温存手術を行う場合はできる限り局所再発を起こさないようにすることが重要です。そのために絶対にすべきことは、断端陰性になる手術をするということです。ちなみに局所再発率に関しては、初めから温存手術をした群と術前押w)サ学療法後に温存手術をした群で統計的な差は無いとされています。化学療法・uョのCTで広がり診断がされていれば、断端陽性の時に追加切除で対応できるか乳切の方が安全化はある程度判断できると思います。造影剤を使ったCTやMRIで癌の広がりや、腋窩リンパ節に転移があるかどうか推定できます。腋窩リンパ節に関して最終的にリンパ節転移があるかどうかは病理学的な診断になりますが、その際に術前化学療法の効果で状況が変わり正しい結果にならない可能性があります。しこりが縮小したということはリンパ節にも有効で、かりに化学療法前にリンパ節転移があったとしても化学療法後はリンパ節転移なしと診断されるかもしれません。全ての転移リンパ節が化学療法の効果で一律に転移が無い状態になればいいのですが、不均一に効果が出た場合は問題です。センチネルリンパ節生検でさらなる腋窩郭清を省略する根拠は、癌細胞が最初に流れ着くであろうセンチネルリンパ節に癌細胞が証明されなければ、95%ぐらいの確率でそれから先のリンパ節に転移はないという臨床試験の結果に基づいています。このセンチネルリンパ節が化学療法の影響を受けて変化していれば、最初のところで確実性が無くなるのでこの根拠は崩れます。つぁw)ワり、センチネルリンパ節に転移が見られなくても、その先のリンパ節に転移がない保証にはならないということです。腋窩郭清の目的は予後推定にあります。いろいろな予後因子の研究が行われていますが、今でも最も有用性が高い予後因子が腋窩リンパ節転移の有無です。予後との関係で言うと、腋窩リンパ節郭清の程度は予後に関係しません。うびたんさんは初めから腋窩にリンパ節を触れずCT等でもリンパ節転移を指摘されていないので、腋窩郭清に関しては神経質にならなくてよいと思います。センチネルとその周辺のリンパ節郭清(サンプリング)か、あるいはレベルI程度の郭清に留めれば、上肢の浮腫などQOLに関わる問題は最小限で済むと思います。私であれば乳房温存手術を行い、腋窩リンパ節はセンチネルリンパ節とその周囲のサンプリングに留め、温存乳房に放射線照射を選択すると思います。もちろん術後にも化学療法は必要です。疑問があったら、また質問してください。 投稿者: うびたん 2005/08/01 00:53:29二瓶先生、ていねいな回答をありがとうございます。センチネルリンパ節生検が陰性だった場合は、郭清しない方向で后w)ヒえていこうと思います。化学療法前に単純CTを撮りましたが、これでkuヘ特に広がりについては指摘されていません。化学療法後の造影MRIでは広がりはないと言われました。温存できればいいなと祈るような気持ちです。温存できたらその後放射線治療と主治医から説明されていますが、腋窩にも照射すべきですか?また、EC投与中にかなり悪心・吐き気に悩まされたのでできれば抗がん剤は避けたいのですが、術後にもどうしても必要でしょうか?ありがとうございます 投稿者: トール 2005/07/31 21:19:27お忙しいところ早速お返事をいただきましてありがとうございます。先生のお返事心待ちにしていました。痛みはほんの少しですが改善されました。シップをすると少しいいみたいです。ただ首の付け根(後ろ)の痛みは残ります。一晩ねていると楽ですが、起きて動いちゃうと肩も張ってきます。整骨院のマッサージはやめておきます。リンパ節転移、骨転移も考えておかなくてはいけませんね。もうCEAが上がり始めて1年8ヶ月。そろそろ正体を現し始めても不思議ではない時期ですよね。こちらも今朝から大雨で雷もすごかったですよ。小さいときから光ると数を数えることは変わっていません。!
投稿者: トール 2005/07/31 22:08:13先生のリンパ節転移という言葉で、一つ疑問が沸きました。骨の転移とかはシンチとかでわかると思いますが、リンパ節転移があるかどうかは何か検査ってありますか?触診のほかに何か定期的にしておいたほうがいい検査ってありますか?痛みが 投稿者: トール 2005/07/30 10:19:265日前に左鎖骨の上と首の付け根の接点付近に変な痛みがジワーっと一日続きました。次の日は両肩がかなり凝って特に左は重い感じでしびれっぽかったです。でもその次の日にはかなり改善されました。でも3日前からは首の痛みも加わり昨日整骨院にいってマッサージしてもらってきました。いつもはそれでかなり改善されるのですが、肩よりもむしろ首の真後ろが痛く、食べ物を飲み込むときものどではなく首の後ろがいたいのです。こんなこと初めてなので心配で。骨の転移の場合こんなに急に痛みはくるのでしょうか。毎年していたシンチは去年の9月まで異常なしのままです。来月12日にシンチの予約は入れていますがそれまで様子をみていても大丈夫でしょうか。気持ちがかなりマイナス思考にぁw)ネってしまい、安定剤のんでコントロールしてます。お忙しいところすみませkucFよろしくお願いします。 投稿者: 二瓶です。 2005/07/31 20:33:05トールさんんへ骨転移の痛みは、何となく重苦しい感じが続いてしだいに痛みが強くなる場合や、突然痛むという場合もあると思います。後者は骨転移が進行しもろくなった骨が急に圧迫骨折を起こしたような場合です。トールさんの首の痛みが骨転移によるものと決まったわけではありませんが、これまでの経過からその可能性を考えておく必要はあると思います。今回に限らず何事をするときも骨転移の可能性を考えて行動することが大切だと思います。もし痛みの原因が骨転移ならば、整骨院でのマッサージはしない方がよいと思います。思わぬ病的骨折につながる可能性があります。もし首の後ろの痛みが骨転移とは関係なくリンパ節転移などが原因になっている場合は、マッサージで癌細胞を周囲や全身に散らす可能性もあります。いつもと違う痛みならば鎮痛剤の服用や湿布などで対処し、早めに原因を調べた方が良いと思います。今のところ上肢のしびれなどの神経症状は見られないようなので、骨シンチなどの検査は12日でよいと思いますが、症状が増強するときはその前に診察ぁw)受cbてください。まだこちらは梅雨明け宣言が出されていません。土曜日はものすごい雨と雷でクリニックは4時半頃に停電し復旧しませんでした。梅雨明けの前触れかもしれません。大事に至らないことを祈っています。CMF後の治療法について 投稿者: クッキー 2005/07/30 23:01:442/21に60才母の術後療法について質問させていただいたクッキーです。その節はありがとうございます。先日CMF6クールを無事に終えました。今後の治療法についてご意見を伺いたく書き込みました。宜しくお願いします。(1)CMF後の放射線の照射を9月から始めることとなりました。術後7ヶ月が経過してしまうのですが遅すぎないでしょうか?CMF後(術後6ヶ月以内)すぐ始める場合と較べ、効果に差はないのでしょうか?(断立陰性、リンパ節転移なし。)(2)ホルモンレセプターがマイナスのため経口抗ガン剤(UFT)を飲むか飲まないか迷っています。本を読むとあまり効果がないようにもかかれていますが、いかがなものでしょうか?以上2点です。お忙しいところ申し訳ありませんが宜しくお願いします。 投稿者: 二瓶です w)。 2005/07/31 20:32:45クッキーさん、CMFが無事完遂できて良かw)ったですね。術後に化学療法を先行しない場合は、遅くとも術後8週目ぐらいまでに照射を開始した方が良いとされています。腋窩リンパ節転移があるなどリスクが高い場合は化学療法を先行し、その後に照射をした方が良いとされています。これはあくまでも教科書的な見解ですが、化学療法と照射のどちらを先にした方がいいかについてはまだ結論が出ていません。クッキーさんのお母さんは断端陰性でリンパ節転移がなかったので、照射開始の時期は大きな問題にならないと思います。しっかり照射を受けることで、局所再発の危険性は減ることになります。もう一踏ん張りがんばるようお母さんにお伝えください。クッキーさんのお母さんは予後の良い髄様癌でリンパ節転移もないので、照射後は経口抗癌剤無しで様子を見て良いと思います。クッキーさんが書いているように、お母さんの場合は術後補助療法的な経口抗癌剤の効果はあっても小さく無駄な投与になる可能性の方が大です。問題は起こらない可能性の方がずっと高いと思いますが、きちんと通院して検査などを受け、問題が起こるとしても早く発見し素早く対処するという心構えでよいのではないでしょうか。疑問があったぁw)轣A また質問してください。no title 投稿者: ニモ 2005/07/29 19:25:44先生、いつもお答えいただきありがとうございます。来月、4クール終了したらまたCTを撮るのでその結果をまたご報告させていただきます。何だか心配なことがある度に質問をしてしまいすいません。でも、とても安心するのです。今後も度々お世話になるとおもいますが、よろしくおねがいします。

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