戻る

No.18

はじめまして。 投稿者: プラス 2005/06/17 00:47:42二瓶先生、初めてご相談させて頂きます。27歳、新婚、妊娠経験無しです。2005.2.9に左胸の全摘手術を受け、病理結果で以下のような診断を受けました。診断名:左乳癌(乳頭腺管癌) ・ホルモンレセプター   ・ハーセプテスト  ER 3+          スコア 1+  PgR 3+  ・リンパ節  17個摘出中、4個転移(レベル・→4個、レベル・     →!
0個) ・異型度  グレード・ ・大きさ  43×17×12mm  浸潤径 ・10×8×8mm ・2×2×2mm ・全て取りきれてる ・神経(-) 血管(-) リンパ管(±)今後の方針 ・ホルモン治療  内服(ノルバディックスD:・日・個 5年間)  注射(リュープリン:4週間に1回 計36本) ・抗癌剤  タキソール:2週間に・本 計8本(4クール)  AC:3週間に1本 計4本(2クール) ・放射線  一か月間順番 リュープリンを打ちながら抗癌剤(タキソール→AC) →抗癌剤終了後→放射線+リュープリン+ノルバディックスDとのことでした。今現在、タキソール7本とリュープリンを4本打ちました。妊娠を希望しているため、当初、抗癌剤はタキソールのみの予定でしたが、タキソールが4クール終わってから、ACを2クール打つという提案をされました。理由としては、年齢も若いため、生理が戻ってくる確率も高いということと、タキソール+ACの組み合わせが良いという実証があるたぁw)゜でした。今回ご相談させて頂きたいことは、 ・ACはどれくらい卵巣搭uナ性があるのでしょうか? ・ACに毒素がある上に、リュープリンとノルバ             ティックスDを同時に処方する事への、将来の妊娠への不安があり、また、自分と同じ治療法で妊娠された方はいらっしゃいますでしょうか? まずは、自分の身体を治してからと頭ではわかっているのですが、将来、やはり子供は欲しいので、これからの選択について悩んでおりました。お忙しい中大変、恐縮ですが、ぜひお力を貸していただければ。。と思っております。宜しくお願いいたします。 文章が抜けていました すみません 投稿者: 娘 2005/06/13 22:03:26すみません乳癌(原発)時に検査していたのはCEA、CA15−3のみで(術前 術後)両方とも上昇していました。 投稿者: 二瓶です。 2005/06/16 19:44:49娘さんへまず初回手術時に5年間タモキシフェンを服用したということはホルモン反応性があったからだと推測できます。その乳癌の肺転移であれば、転移巣の癌細胞にもホルモン反応性がありホルモン療法の効果が期待できると考えられます。再発時のホルモン療法の進め方の原則からすると、・u桴p後にタモキシフェンが投与されたので次のホルモン療法剤としては、通常アロマターゼインヒビターのアリミデックスかアロマシンが選択されます。乳癌の手術時にCA15-3とCEAが上昇していたとすると、腋窩リンパ節転移が無かったとしてもしこりが大きいとか進んだ乳癌だった可能性があります。今回測定された腫瘍マーカーでCA15-3と似たようなマーカーのBCA225が上昇しているので、肺に見つかった腫瘍は乳癌の転移である可能性が高いと思います。乳癌の肺転移だとしても無病期間が長く肺転移による症状が見られないので、再発治療の原則からするとまずホルモン療法だけで経過を見ることが推奨されます。ホルモン療法は副作用が少なく効果があればそれに越したことはありません。具体的にはお母さんの場合は初回タモキシフェンだったので、日本で認可されているアロマターゼインヒビターのアリミデックスかアロマシンを投与し、CTなどの画像診断と腫瘍マーカーの変動で治療効果を判定していくことになります。効果があればホルモン療法だけで治療を続けます。効果が期待できない、あるいは効果が期待できなくなった時に化学療法を考痢w)カします。再発治療の治療指針にしたがえばそういう流れですが、タキソールkuフような化学療法を行うことは決して間違いではありません。ただ、お母さんの場合症状的に余裕があるので、まずアリミデックスかアロマシンで効果を見ても良いのかなと思いました。手術後のいわゆる補助療法の場合では、ホルモン反応性がある場合は化学療法が終了してからホルモン療法を行うのが通常です。以前は同時に開始していましたが、ホルモン療法を後にした方がより効果的であることが分かっています。しかし、再発治療の場合は今のところそうした臨床試験の結果は無く、同時併用で行われることは普通です。肺生検が1mmの針で行われるとして、組織の構造を保って採取してくるのであれば、その組織標本でHER2やホルモンレセプターを調べることができます。HER2 もホルモンレセプターも免疫組織染色で行うの で、塊としての組織は必要なくガラス板に組織を薄く貼り付けたプレパラートがあれば調べられます。かりに穿刺吸引細胞診で細胞だけしか取らない場合でも、その細胞をガラス板に吹き付けたプレパラートがあれば、信頼性が劣るにしてもHER2やホルモンレセプターを調べることは可能です。ただし、この場合何度も穿刺吸引を・u桙オなければならないので現実的には困難です。乳癌の手術を受けた病院内に病理部があれば、廃棄されていないかぎりパラフィンブロックは保存されていると思います。そのブロックから組織を切り出しHER2を調べることは可能です。手術当時外注で病理検査をしたのであれば、ブロックは残っていないかもしれませんが、検査会社に問い合わせてもらったらいいと思います。これからがたいへんだと思いますが、できるだけ標準治療に沿って治療を受けられると良いですね。また、疑問があったら質問してください。ありがとうございました 投稿者: ロコ 2005/06/14 17:48:57首をなが〜〜くして待ってましたので嬉しかったです。(笑)先日、1回目のACを入院して治療しました。昨日退院してきたばかりです。治療後、3時間経った頃むかむか感あり、とんぷく(ナゼア)を飲み爆睡しましたら朝方から空腹感あり無事乗り切れました。次回、7月1日予定です。御報告させていただきます。ストレスためず前向きに歩いて行きます。“敵は自分の心にあり”肝に銘じて・・・忘れないようにノートに書きました。ありがとうございま・u桙オた。肺に?? 投稿者: KELLY 2005/06/10 11:28:26二瓶遂u謳カ、こんにちは!何度かご質問させて頂いたKELLYと申します。その節、ありがとうございました。まず先生にご報告したいことがあります。私は病院を変えました!今の主治医の先生はとっても信頼できる方なので、これからは安心して治療をしていきたいと思います、二瓶先生から勇気をいただいてだからこそ、ここまでこられたと思います、深く感謝しています。またご質問させて頂きます。一ヶ月前から咳が出ており、気管支炎と診断されて、抗生物質と咳止め薬を10日以上も飲み続けていたのですが、治りません。痰が絡んでいてちょっとつらいですね。レントゲン写真は二回も撮っていただいて、特に問題ないと言われました。気になって、もし肺に転移した場合はやはり咳が止まらないでしょうか、それにレントゲン写真だけでもわかりますか。もっと精密検査を受けるべきでしょうか。主治医先生の次回の診察は6月末になりますので、どうか二瓶先生に教えていただけたら幸いと思います。お忙しい所申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。 投稿者: 二瓶です。 2005/06/13 20:32:57KELLYさん、良かったですね。新しい主治医・u桙フ先生を信頼して治療を受けていってください。気管支炎で熱が下がり症状もとれ治った後も、咳だけけっこう長く続くことはしばしばあります。KELLYさんは手術を受けているので、肺転移ではないかと気がかりなのは当然だと思います。でも、KELLYさんはHER2が陰性でザンクトガレンのLow riskになるので、手術して間もないこの時期に咳を伴う肺転移は考えにくく思います。肺転移で咳が出るのは、通常肺転移が進んだ状態になってからです。胸部レントゲン写真で所見がないようなので、心配せずもう少しそのままで様子を見て良いと思います。痰も絡むようだし、気管支炎で荒れた粘膜がまだ十分に再生していないのでちょっとした刺激で咳が出るのでしょう。肺転移の診断は胸部レントゲン写真では無理な場合もあります。癌性胸膜炎でも咳が出ます。小さな転移病巣やわずかな胸水貯留の有無を調べる方法としては、造影CT検査が良いと思います。施設によって術後の経過観察の仕方が違いますが、術後6ヶ月目に肺肝CTを行うところもあります。また、何かあったら質問してください。 投稿者: KELLY 2005/06/14 12:21:39二・u桾r先生、いつも分かりやすく丁寧なご説明をいただき、ありがとうございましw)た。先生のお返事をみると、とってもホットしています。遠く離れているのにとっても身近く感じます。また、色々ご質問すると思いますが、今後ともどうぞよろしくお願い致します。骨への転移性乳がん 投稿者: たけし 2005/06/10 16:29:00二瓶先生、約1ヶ月前(2005/05/16)に質問させていただいたものです。具体的で心温まるご回答、感謝の念に耐えませんでした。母(69歳)の事でご意見をお聞きしたく 質問させて頂きます。乳がんから転移した骨がんが全身に転移している状態、又、膠原病を併発している件で前回は質問させて頂きました。現時点での状態1 肺に1センチ程度の影がある。(おそらくレントゲン検査でですが、膠原病を治療中の病院でも指摘されておりなにかしらはあると思われます。)但し、状態を観察していくとの事で、様子をみるとお医者様より言われています。2 背骨がかなり弱っていて、お医者様よりコルセットの装着を指示される程です。又、足・鎖骨に痛みがきておりモルヒネ入りの錠剤を服用しているが多少の痛みは残る模様です。3 ハーセプチンは効かない種類の乳がんであり、ホルモン剤(アァw)閭~デックス)を服用しています。4 二瓶先生のお話に出た骨を丈夫にするアレディアを使用すると思っておりましたが、AMG162という同様な薬の治験に参加しております。(第3フェーズとの事で、週1回、腹部に注射をしています。3ヵ月間です。)    ご質問1 肺転移の可能性が出てきている。   又、骨への転移も相当に酷い状況であれば ホルモン剤(アリミデックス)のみの治療で大丈夫なのでしょうか。肺の影が癌かどうかを特定する方法があれば早急にそれを行い他の治療法を選択する必要性はないのでしょうか。 2 AMG162治験が気になっております。効果が出れば、大賛成なのですがデータを取る必要があるので、アレディアが使用できずに後手に回るケースはありえるのでしょうか。3 進行スピードが解かりません。昨年の3月の検診では異常は見受けられなく、又、今年の1月に体調を崩し始めた経緯からしまして、緩やかな進行と言えるのでしょうか。それとも、進行が早い状況と言わざるを得ないのでしょうか。4 転移性乳がんにおける骨髄移植は有効なのでしょうか。当人の骨髄を培養して移植との治療法があるようですが w)、・・    担当のお医者様に対して信頼をしておりますし、心苦しい感もkuりますが、母にはどうしても1日でも長く生きてもらいたく、あらゆる可能性を探りたいのです。二瓶先生よろしくお願いいたします。 投稿者: 二瓶です。 2005/06/13 20:34:34たけしさん、気がかりなことがあります。AMG162 の治験に参加するときにきちんと説明を受けたでしょうか。私のところはクリニックなので、治験を行うことはありません。勉強不足で知らないだけかもしれませんが、乳癌骨転移の治験にAMG162があることを聞いたり見たりしたことはありません。AMG162は破骨細胞の活性を抑え骨密度と骨代謝を改善する薬のようで、関節リウマチの治療薬として開発されたもののようです。乳癌の骨転移による骨破壊は、癌細胞から出る物質が破骨細胞を刺激し骨破壊が亢進した状態です。そのため骨がもろくなり圧迫骨折などを起こすと痛みという症状になります。AMG162に破骨細胞の活性を抑えるという薬理作用があるので、骨転移に有効かどうか検討する臨床試験があってもおかしくないと思います。問題は、たけしさんのお母さんがその治験への登録適格者かどうかということです。お母さんは骨転移による痛みが繊w)闢魔るようだし、病的骨折を起こす可能性も高いようなので、お母さんのためを思うのなら効果が実証され保険適応になったアレディアか、そうでなくても同等の効果が期待されるビスホスフォネート剤の方が症状を改善する効果が期待できます。臨床試験なのでアレディアのような同じ効果のある薬は併用できません。どういう目的の治験でどういう経緯で治験に参加されたのか分からないので無責任なことは言えませんが、たけしさんが疑問に思うのならAMG162について主治医の説明を受けるべきです。肺に関しては、その影が以前からあり数が増えたり大きくなったりしていないのなら肺転移ではないのかもしれません。しかし、乳癌で多発骨転移があるので、肺転移を全く否定することはできません。造影CT検査をすれば腫瘍性の病変かどうか分かると思います。たけしさんのお母さんの再発は無病期間の長い骨転移でした。おとなしい再発とはいえ、再発が見える形で出現してきたのはそれなりの状況があると考えられます。1月に体調を崩し免疫力の低下が再発に関わっているのか、再発のために体調を崩したのかは分かりませんが、いったん再発すると進行が早い場合ぁw)烽ります。ありのまま隠さず言うと、骨転移だけの場合に治療がかなり良く・uモ功しても統計的には数年の命です。酷いですが、それが現実です。その現実の中でできるだけのことをして、少しでも良い状態の生活が送れるよう助けてあげるのが、私達医療者のしてあげられる精一杯のことです。たけしさんのお母さんを思う気持ちのことを思うと、今後の治療法を再検討してもらう必要があると考えます。疑問が生じたら、また質問してください。 投稿者: たけし 2005/06/14 00:15:20二瓶先生、ご多忙にも関わらずお返事ありがとうございました。AMG162治験については大変参考になりました。母や家族と相談し、主治医の先生に相談しようと思います。又、質問させていただくかもしれません。その際はよろしくお願いいたします。本当に感謝しております。no title 投稿者: 娘 2005/06/13 21:51:486月12日のnonameです早速のお返事ありがとうございます。今回再発でCA19−9以外で上昇していた腫瘍マーカーはSPAN−1、SLX、BCA225です。子宮体癌時に高かった腫瘍マーカーはCA19−9のみで 乳癌時は検査していたマーカーは2種類だけで(術前 術後とも)CEAぁw)ニのみでだけ上昇していました。今回再発時に上昇していたマーカーは 調べたら乳癌でも子宮体癌でも上昇するマーカーだったため私も不安です。子宮体癌が初期(1−b)だったため 乳癌からだろうとの事かもしれません。(乳癌時 リンパ節隔清をしてますが癌細胞はなかったそうです)二瓶先生がおっしゃるように1度 CA15−3を検査して頂けないか頼んでみます。乳癌時に摘出した細胞は現在残念ながら残っていません。ただ先生がおっしゃる手術時病理組織検査の時のホルマリン固定パラフィンブロックというのは別な物なのでしょうか?もし違う物なら主治医の先生に聞いてみたいと思います。肺生検はお願いした所 肺生検は小さな針(1ミリ)で細胞を取るためその細胞で HEA2検査は出来ないと言われました。開胸での検査はリスクもあるためか先生は今の所全然考えてらっしゃらないようです。HEA2検査というのは採取した癌細胞が1ミリ程度の小さな物の場合は検査は不可なのでしょうか?消化器系の癌についての疑いについては 消化器の先生が主治医のため 大腸ファイバーと胃カメラをし、消化器からではないと言われました。二瓶先生は選択肢とぁw)オて ホルモンもあると教えて頂きましたが再発に気がつき2ヶ月と少したっkuトいるため主治医の先生がタモキシフェンを下さり ここ数週間母は飲んでおり 今日入院となりこれからタキソールを行う予定なのですが タモキシフェンも併用となってます。インターネット上でホルモン剤と化学療法は併用しても効果は上がらないと書いてあるのを何度か見かけた事があったため 二瓶先生はどう思われますか?タモキシフェンは乳癌で手術し 術後5年間服用しその2年後に再発となってます。二瓶先生 質問ばかりして申し訳ありません。主治医の先生にも質問を今日はしたのですが乳癌の先生のご意見をお伺いしたくお忙しいのに 二瓶先生にご負担をおかけして申し訳ありません。肺生検がもし1ミリ程度でもHEA2も可能となれば他の病院も考えていない訳ではありませんが土地柄田舎で 乳癌専門医のいない病院が多いため他へ移るにも遠くてという状態です。再度の質問で申し訳ありませんがよろしくお願い致します。CA19-9は消化器癌の腫瘍マーカーで、乳癌の経過観察ではあまり測定しません。子宮体癌の時にCA19-9が高かったということなので、今回のCAS19-9の上昇は子宮体癌と関係ないと断定できないと思います。子宮体癌・u桙ヘ乳癌と同じくエストロゲンの影響を受けます。乳癌と子宮体癌のどちらにも反応する腫瘍マーカーもあります。もし、CA15-3が上昇しているのなら乳癌の再発の可能性が高いと思います。ホルモンレセプターとHER2は、手術時病理組織検査の時のホルマリン固定パラフィンブロックが残っていれば検査可能です。するかしないかは別にして、肺生検した場合はその切除した病巣でホルモンレセプターとHER2を調べることができます。乳癌の転移かどうか確定できないときは、何らかの形での生検は必要かもしれません。もしも子宮体癌の肺転移なら治療法が違ってくるかもしれません。CA19-9は消化器系のマーヵーなので、万が一消化器系からの肺転移ならまた治療法が違ってくるかもしれません。乳癌の肺転移だとすると、無病生存期間が長く今のところ症状はないようなので、ホルモン反応性があるのならホルモン療法から始めることが推奨されています。子宮体癌時に両側の卵巣は摘除されているので、閉経前後に関わらずホルモン療法剤の服用ということになります。最近のホルモン療法の仕方だと、アロマターゼインヒビターのアリミデックスかアロマシンと・u桙「うことになります。ホルモン反応性がないならば化学療法を行うことになりw)ます。HER2が強陽性ならハーセプチンも選択肢になります。簡単に書きましたが、参考にして主治医と話し合ってみてください。ありがとうございました 投稿者: こうめ 2005/06/13 21:33:49忙しいのに返事を頂けてとても嬉しかったです。薬の変わった実感はまだ何もありません。体調の日記を付けているので、経過を観察したいと思います。7月の検査結果を詳しく報告いたしますね。no title 投稿者: こっこ 2005/06/13 21:04:16二瓶先生お疲れのところ早速のお返事ありがとうございました。本当にそうですね、二瓶先生と主治医がお知り合いだったら私のほうも質問しづらいですね。日常生活に付いての注意ですが私には耳の痛いことばかりでした。疲れすぎや食べ過ぎ偏食はだめ。野菜果物を多く摂り、睡眠を十分に取ってその日の疲労を次の日に残さないこと。「敵は自分の心の中に有りです。」本当にそのとうりですね。油断大敵・・といいますが、まさしくその通りでした。症状が出てこない分無理をしていたように思います。私はまだまだ元気で頑張るつもりですが、そのためにも自分の体をいたわってやろうと思いぁw)ワす。先を見据えることの多くなった今、悔いを残さないよう今できることを、いましたいことを、でもあせらずにひとつひとつクリアしていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。失礼しました 投稿者: ロコ 2005/06/05 20:41:5117:36の投稿はロコでした。すみません。またまた質問させてくださいね。病理のHER2は術中時と術後の検査はできませんが体調の変化とかでかわるのですか?というのは、半年後からホルモン治療(TAM)予定ですが化学療法からホルモン治療の間に検査のしようもないだろうけどプラス1になるとか・・・すみません 素人質問でごめんなさい。 投稿者: 二瓶です。 2005/06/13 20:37:17ロコさん、返事が遅くなりました。質問箱がサーバーの関係でゴタゴタしている最中に質問が多くあり、ロコさんの再質問を見落としていました。見落としていたというか、読んだ記憶があるので返事を書こうと思っているうちに忘れたというのが本当のところです。先週の木曜日から乳癌学会で倉敷に行っていたので、ますます遅くなりましたが返事を書きます。化学療法に用いる抗癌剤は正常・u桙フ細胞にも影響を与えます。抗癌剤は言うなれば正常細胞に対しては毒物ですw)。正常細胞で特に影響を受けやすいのは、毛根の毛母細胞やはがれ落ちては再生する消化管の粘膜細胞など、正常の細胞の中では細胞分裂の早い細胞です。癌細胞の特徴は正常細胞に比べはるかに細胞分裂のスピードが早いということですが、抗癌剤が効果を発揮する代表的な作用機序は、細胞分裂の過程のどこかに働いて分裂できないようにすることです。正常細胞でもたまたま細胞分裂中であれば影響を受けます。特に正常細胞の中で分裂周期の早い毛母細胞や消化管細胞が影響を受けやすく、脱毛したり下痢になったりするのです。抗癌剤の中には分裂していない時期の細胞に影響を与えるものもあります。その代表がエンドキサンで、正常細胞では卵巣の卵胞細胞が影響を受けやすいようです。エンドキサン(Cと表されます)は乳癌の化学療法のレジメンに多用されています。たとえばACやECそしてCMFなどです。CMFは今や古典的になりつつありますが、今度の乳癌学会でヨーロッパから来た先生はCMFはまだまだ価値を失っていないと言っていました。アメリカでは古典的扱いで、ほとんどCMFは使われていないようです。Cを含む化学痢w)テ法の効果の一部はCによる卵巣機能抑制が関与していますが、CMFを受けた閉経前ではだいたい60%の方が無月経になりそのまま月経が回復しないというデータがあります。CMF以外ではアメリカとフランスの先生のディスカッションを聞いていると、ECやACではその頻度が20%ぐらいと言っていました。前回の返事でTAMで無月経にならないときはLH-RHアゴニストを併用した方が良いと書きましたが、2005年ザンクトガレンの推奨はあくまでもLH-RHアゴニストなどを用いた卵巣機能抑制は±(TAM±LH-RHアゴニスト)の位置づけであることを記載しておきます。ただし、選択肢の一つに卵巣機能抑制だけというのもあります。実地臨床ではTAMとLH-RHアゴニストが併用されることが多いということです。HER2は手術で切除した癌病巣で調べます。癌細胞そのものが持っている性状みたいなもので、手術前後でましてや体調で変わるものではありません。ただし、術前化学療法をした場合は、その影響で変化してしまうかもしれません。癌細胞の性状は簡単に変化しませんが、その検査は人が后w)メうのでどのような場合も正しい過程で正しく結果が出されているかについてkuヘ疑ってかかる必要があります。免疫染色で判断するハーセプテストで3+の時はかなり信頼できる結果ですが、2+以下は信頼性が劣ります。そこで2+の場合はより信頼性の高いFISH法という遺伝子の増幅を見る検査で確認することが推奨されています。方法についての詳しいことは省略します。ハーセプテストは何年も前のホルマリン固定パラフィンブロック(この中に癌病巣が保存されています)を用いて検査することもできます。ただし、保存が悪かったり、年数が経過していると信頼性は低下します。西洋医学には限界があります。当然東洋医学にも限界はあります。いくら医学が発達しても、いまだに全ての病気を治すことはできません。そんな夢のような時代が将来くるかもしれませんが、現時点では無理です。そんな中でそれに代わる治療法が雨後の竹の子のように現れ、保険診療の中で治療効果に見放された方達や、治療の相乗効果を少しでも期待する方達が、健康食品に分類されるキノコ類やサプリメントを併用しているのが現状です。それらはいずれも免疫力を高めるというのがうたい文句です。わらにもすがる思いでそうした類のものを用いてみたいと・u桙「う心情は、人間であれば誰にもある当然のこととして理解します。それらのほとんどは決して毒にもならず治療に影響も与えないと思われるので、私の場合特に止めるようには言いません。そうした健康食品類の効果を完全に否定はしませんが、臨床試験がなされていないので宣伝されるほどの効果があるのかどうかについては?です。中には、大学と共同で臨床試験に準じるような研究がなされている健康食品もあります。最近も全国的に問題になりましたが、健康食品の中には副作用を起こす物質が含まれたものもあるので、自己責任で信頼のできるものを選択することが重要です。針灸は痛みの軽減に効果があると思いますが、乳癌に対して治療効果があるとは思えません。勉強不足だと東洋医学の先生には言われるかもしれませんが、たとえば再発した場合初めにそちらの治療に走ることは危険のように思います。私は西洋医学の徒なので、まず標準治療に沿った治療をきちんと受けることを第一におすすめします。返事が遅くなって申しわけありませんでした。また、質問してください。わきの下の痛み 投稿者: ふみ 2005/06/11 11:47:54初めてご質問させて・u桙「ただきます。先月、留学中に乳がんの告知を受け緊急帰国しました。30歳w) 閉経前 愛知県在住 女性母方の叔母が7年程前に乳がん(現在も健在)母方の祖父、祖母、叔父が癌(乳がんではない)で亡くなってます。妹が子宮ガン‥ごく早期だったので、癌を焼いて治療は終わり。私の乳がんと同時期でした。4月末に右乳房の上部内側にしこりに触れ、すぐ病院に行き超音波検査の結果、1週間後に針生検が必要との事で行った結果、がんとの告知を5月初旬に告知され帰国。針生検の結果の詳細はわかりませんが、しこり1,6cm、浸潤性乳管癌、ホルモン感受性陽性との事。それから日本で最初に行った乳腺外科は放射線がなかったので、がんセンターを紹介してもらいましたが、手術が2ケ月先でないと予約でいっぱいとの事だったので、最終的に大学病院を紹介していただきそこで現在治療中です。MR、CT、再超音波の結果、しこりは4cm弱との事でした。私も触っていて1,6cmではないと思っていましたが、初回にそう診断されたので、先生に伺ってみたところ核心部だの大きさでしこりの大きさは4cm弱との事でした。わきの下にもビー玉のようなしこり(触知)があり、わきの下のリンパ転移の可能性が高・u桙「と診断されています。しこりの大きさが大きいのと乳房温存希望とのことで、術前化学治療中です。来週2クール目に入ります。3週間に1度を4回とタキソール(?)を2週間に1度を4回の計8回です。現在、1度終え、来週2度目投与です。気になることが何点かあり、一度にご質問させてもよろしいでしょうか?1 脇の下の痛み3年程前に脇のレーザー脱毛を受けて以来、脇の下が腫れるような感じがして、ここっというポイントがあり、そこを押すと痛い。(レーザー脱毛をしていたエステは何か問題があり、2,3度レーザー脱毛した後に中止になり返金してもらいました)生理前後あたりで特に腫れる感じがして痛いように思います。前回の抗がん剤投与後に薬の副作用で体がむくみ乳房も張った時にも、わきの下に痛みと腫れを感じました。特に痛いポイントがしこりの部分であるために気になります。左わきの下にはしこりはありませんが、右ほどではないですが、同様の痛みがあります。検査結果では左乳房には異常は見られませんでしたが、この痛みが何が原因でくるものかが気になります。今回、4件の病院に診ていただき、その旨を伝えたのですが、どの先生方も乳・u桙ェんとは関係ないとの事で痛みの原因はわからないけど、心配はいらないとのw)ことでした。3年程前からわきの下に痛みを感じており、乳がんと告知された今は気になります。2 しこりの痛み針生検後にしこりが痛みます。その前はしこりに痛みはなく、針生検後は痛いのはあることだから心配はないと先生はおっしゃります。いまだに時々チクチクします。うつ伏せで寝ていたりすると、しこり部分が痛くなるのでなるべくしこりがあたらないように寝たりしています。痛みは徐々に軽くなっていますが、大丈夫でしょうか?すでに針生検して1ケ月半くらいは経っているので‥3 化学治療の副作用化学治療での副作用は治療前に担当の先生に伺いましたが、治療が終われば元に戻るものでしょうか?脱毛などは辛かったのですが、間違いなくまた生えてくるからと言ってくださるのですが、他の副作用が後遺症みたいにならないか心配です。特に卵巣機能のことです。現在恋人がおり、乳がんのことも知っています。一緒に頑張って行こうと言ってくれていて、治療が落ち着いたら、結婚したいと思っています。担当先生にも伝えましたが、将来は妊娠、出産希望をしています。ホルモン感受性陽性とのことで、手術後はホルモン治療を5年間の予定です。ただ、化学次w)。療で閉経して妊娠ができなくなる可能性も稀にあるとの事で、治療前にそれでも構わないかと確認されました。先生は30代で抗がん剤を使って閉経する可能性の臨床実験がないから、何%という数字では表すことはできないとの回答でした。抗がん剤治療の際に吐き気などは吐き気止めで軽減できますが、卵巣機能を保護するような薬などはないのでしょうか?担当の先生は本人が希望しており生理があれば、ホルモン治療後の妊娠は可能だが、医者の立場としてはおすすめできないと言われました。妊娠による再発リスクは高くなるのでしょうか?過去の抗がん剤、ホルモン剤投与による胎児への影響などはどの程度なのでしょうか?4 免疫治療について乳がんと告知されてから、周りの方々に心配していただき、色々な健康食品、サプリメント、免疫治療の情報などをいただきます。あまりに多すぎて何を選択していいものかわかりません。現在は青汁、焼きバナナ、もずく、きのこ、ナッツ等、癌によいとされる食品を毎日食べており、結構大変です。。やはり食事からの摂取には限界があると思います。特に免疫治療は効果も高いように思われます。ただ治療中に兼用して服用していぁw)「ものか、色々疑問があります。担当先生には相談する予定なのですが、二瓶遂u謳カは免疫治療についてはどのようなお考えをお持ちでしょうか?4 若い世代の乳がんネットを検索していますと、若齢の乳がんはたちが悪く、死亡率が高いとの見解があります。若齢の乳がんはどのようにたちが悪いのでしょうか?手術してみないとステージなどの詳細は分からないとの事で、癌の性質など詳しい情報はわかりません。自分ではUbかVaかなと想像しており10年生存率をみると、そこでは大きな差があります。もしVa以上悪かった場合は若齢との事もあって、長生きできる可能性はかなり低くなると思うと不安です。5 乳房温存術についてまだ抗がん剤が始まったばかりで、手術はどのようになるのかわかりませんが、温存手術をうけた場合でも乳房の形はかなり変形する場合はあるとの事でした。全摘出はかなり辛いですが、温存で見苦しい形になるよりは、全摘出(皮下乳腺摘出)して再建したほうがいいのでしょうか?見苦しくなった乳房を形よく形成することは可能でしょうか?よく全摘出された方が再建手術を受けるのは伺いますが、温存で形が崩れた方も元の形に近づけるために形成されることはあるのでしょうか?温存しても全摘出しても生存率が福w)マわらないとの事でしたが、形が崩れても乳房を温存する事は全摘出より何かメリットはあるのでしょうか?お忙しいところ申し訳ありませんが、二瓶先生よろしくお願いいたします。 投稿者: 二瓶です。 2005/06/13 20:36:12はじめまして ふみさん予定の術前化学療法を行うと手術は少なくとも半年後なので、その間何かと大変だと思いますが気落ちせず乗り越えてください。これから質問順に答えていきます。1 まず脇の下の痛みについてですが、脇の下の痛み腫れがレーザー脱毛と因果関係があるかどうかについては分かりません。ある場所を押すと痛いということなので、神経が関係しているようにも思います。生理前後に痛むということは女性ホルモンが関係しているということです。痛みの程度に違いはあっても両側に痛みがでるので、両側の脇の下に副乳が存在するのかもしれません。副乳には乳頭様の皮膚変化を伴うものや、乳腺組織だけが皮下に存在する場合があります。この副乳の乳腺組織が生理前に乳腺が張って痛むのと同様に痛みの原因になることもあります。いずれにしても女性ホルモンの周期と関係した両側の痛みなので、悪性との関わり・u桙ヘ無いと思います。右脇の下にビー玉の様なものが触れリンパ節転移が疑われw)ているようですが、転移リンパ節が痛むことは少ないように思います。炎症でリンパ節が腫れたときは痛みを伴います。ただ、少し前痛みを伴う脇の下のリンパ節の腫れがきっかけで触知しにくい乳癌が見つかった方がいましたが、転移のあるリンパ節からその周囲の神経に癌細胞が浸潤し痛むということはあり得るかもしれません。2 針生検は太めの針で組織を採ってくるので、人工的にケガしたようなものですから表面的に治った見えても、内部は完全に治っていず、キズやみのように痛むことはあり得ることです。痛みがとれるのにはまだ時間がかかると思っていてください。3 倉敷で行われた今回の乳癌学会の中で、妊娠希望の場合どうするかという話題がありました。ロコさんへの返事にも書きましたが、化学療法で月経が止まりそのまま月経が戻らない率は、CMFで60%程度、ACやECでは20%程度ということでした。ふみさんの場合タキソールによる卵巣機能廃絶は少ないと思いますが、3週毎4回のレジメンはおそらくACかECだと思うので、そのため月経が止まった場合月経が戻らない可能性があります。その他の化学療法による副作・u棊pは薬を使って軽減することができるし髪の毛はまた生えてきますが、卵巣機能を保護する薬は今のところありません。術後のホルモン療法終了後半年以上経過すればホルモン療法剤の影響もなくなり、妊娠して良い状態になります。私の患者さんにもホルモン療法後に妊娠出産された方々がいます。さて、乳癌になった方の妊娠の問題ですが、主治医の先生が妊娠をすすめられないというのは、おそらくもし再発した場合の子供さんの境遇を考えてのことだと思います。妊娠で再発リスクが高くなるかどうかについては、そうした検討はないので不明です。再発は手術時点でどこかに微少転移があり、術後の治療に抵抗して微少転移が生き残った場合に起こります。手術時点で微少転移がなければ再発はありません。手術後の結果で統計的に再発の危険性の予測はできますが、誰が再発し誰が再発しないかは誰にも分かりません。妊娠期の乳癌は予後が悪いかどうかということについては、妊娠期は発見が遅れ大きくなってから発見されることが多いので見かけ上妊娠期乳癌は悪いように感じられるだけです。しこりの大きさなど条件を揃えると、妊娠期の乳癌の予後は通常の乳癌と変わりないと・u桙「う結果が出されています。これらの二つの検討結果からすると術後に妊娠をw)希望されるとき重要なことは、妊娠によって再発リスクが高くなるどうかという問題でなく、万が一再発した場合に子供さんを責任を持って養育できるかどうかという点だと思います。このことは、夫婦にとって何が重要かを話し合って決める事柄だと思います。学会のサテライトシンポジウムで、患者さんが妊娠を希望する場合に何を一番重視するかという質問がありました。我々外科医は50%ぐらいが生存率または無再発生存率と答え、二番目に妊娠でした。つまり乳癌のコントロールを優先するということです。看護師の皆さんは妊娠を一番重視するという答えでした。患者さんに最も近い同性の看護師さんの考えは我々医者と少し違っていました。4 免疫療法は治療の重要な柱の一つだと考えます。昔から免疫療法の研究が行われていますが、今のところ乳癌に対し保険適応があり実地の臨床で使える効果的な免疫療法はありません。ハーセプチンのような分子標的薬は広義で免疫療法に入るのかもしれませんが、いわゆる狭義の免疫療法で効果的なものは実地の臨床に使えるものはありません。ロコさんにも書いたように健康食品のうたい文句は免疫力アップです。健康食品は臨勝w)ー試験がされていないので、どの程度どのような効果があるのかは不明です。よほどいかがわしいものでなければほとんど害はなく、化学療法中に服用しても問題ないと思います。食事の面では、日本人に乳癌が増えているのは和食から欧米風の高脂肪高タンパク高カロリー食に変わったことが大きいとされています。もし食事面で乳癌の発生を少しでも低くしたければ、和食を食べ野菜と果物を多く摂ることだと北大の名誉教授が言っていました。5(若い世代の乳癌) ふみさんの乳癌は触診で1.6cmぐらい、MRIなどで広がり診断をすると4cmぐらいに広がっているということだと思います。リンパ節転移があるとして、病期を決めるときのしこりの大きさは通常触診の大きさを使うので1.6cmだと病期UA、もし触診で4cmだと病期UBです。リンパ節が周囲組織に固定しているとつまり可動性が悪いと病期VAです。病期はそういうことですが、私の経験でも若い方特に35歳以下の方の予後は同じ病期でも予後が悪いというのが実感です。ザンクトガレンのリスク分類でも35歳以下はそれだけで自動的にIntermediate risk・u桙ノなります。このことは現実なので、ふみさんは標準治療にしたがって必要十w)分な治療を受けて欲しいと思います。6 術前に化学療法を行った場合と術後に同じ化学療法を行った場合で生存率に差がないことが分かっています。術前化学療法のメリットは温存手術ができるようになることです。温存手術では乳輪乳頭を残します。しこりの場所にもよりますが、形もある程度整えられます。このことのメリットは日常生活面でのQOLを考えると大きいと思います。もしも変形が大きくても、乳房形成のスペシャリストの形成外科の先生はきれいにしてくれると思います。温存だと今までの服も補整なしでそのまま着れるし、子供さんのことも考えると温存の方が自然に受け入れられると思います。思いつくまま質問に答えましたが、分からないことがあればまた質問してください。さくらさんへ 投稿者: 二瓶です。 2005/07/05 10:10:55欧米では通常の浸潤性乳管癌(いわゆる乳癌)を日本のように乳頭腺管癌、充実腺管癌、硬癌と亜分類しません。統計的にはこの順に生存率などが悪いのは確かです。ただしその差はわずかなものです。さくらさんはリンパ節転移がなくERとPgRの両方が陽性で予後が良いと期待できるので、硬粥w)烽ニいう診断にこだわらなくていいと思います。リンパ節郭清のレベルですが、予後が心配だからレベルVまで郭清するということはありません。腋窩のリンパ節郭清の度合いは予後に関係しません。レベルTまでの郭清でもレベルVまでの郭清でも予後は同じです。リンパ節郭清の意義はリンパ節転移の有無を確認することです。いまだに予後を推測する最も確実な目安は、腋窩リンパ節転移の有無とその転移リンパ節の個数です。あくまでも手術は局所の治療で、臨床的に再発するかしないかは手術時すでに存在している可能性のある微少転移を、全身療法つまり薬物療法でいかにコントロールできるかにかかっています。さくらさんの予後は良いと思いますが、再発の可能性ゼロということはないので、きちんと今のホルモン療法を続けてください。次の結果が出たら、また教えてください。今後の治療について 投稿者: pino 2005/06/30 17:04:20二瓶先生はじめまして。長野県在住30歳の女、乳がん患者本人です。祖父母は癌でしたが、乳がんを患った身内は一人もおりません。夫あり子供なし閉経前腫瘍データ:大きさ27ミリ      リンパ節 1!
/16転移      エストロゲンレセプター  0      ・uユロゲステロンレセプター 2+      ハーセプチンテスト    3+2004年7月30日 左乳房全摘出手術    8月6日 CMF 3クール    10月よりゾラデックス注射 2年間の予定2005年6月  PET検査 異常なし病気はわかったのが結婚式の1ヶ月前でした。その時は自分が健康で長く生きたいという思いが強く、妊娠・出産はあきらめていました。手術から約一年。ホットフラッシュ、不眠など多少の不調はありますが、元気に暮らしています。乳癌は術後5〜10年のフォローが必要と聞きますが、今治療をやめ、妊娠に備えるというのはあまりにリスクが高すぎますか?ゾラデックス2年+ノルバテックス5年という方が多いみたいなのですが、ゾラデックスだけでも効果はあるのでしょうか?再発率を1%でも下げたい気持ちと赤ちゃんを授かりたい気持ちが複雑に入り混じり誰にも相談できず悶々とした日々を送っています。夫は病気が発覚してから今も変わらずpinoが元気でいてくれれば子供なんていらないよって言ってくれています。先生のご意見をお聞か・u桙ケ願いたいと思います。よろしくお願いいたします。 投稿者: 二瓶です。 2005/07/03 19:04:21pinoさんのことを心から分かってくれるご主人がいて心強いことと思います。pinoさんは30歳と若くリンパ節転移が一個ありハーセプテストが3+なので、まったく問題がないので赤ちゃんを儲けてくださいと簡単に言えるほど予後が良いとは言えません。初めから不安にさせるようなことを書きましたが、統計的なデータではそれが現実なのでありのまま受け止めてほしいと思います。ただ予後が良くないといっても、術後10年経った時点で再発していない比率の方が高いということをを知っておいてください。再発しなければその方にとってはまったく問題ないということですが、再発するかどうかは誰にも分かりません。術後約1年後のPET検査で異常なしということで、この状態が1年また1年続けばいつか治癒したと言えるのでしょうが、乳癌は術後何年問題なく経過したら治癒したと言えない難しさがあります。pinoさんのホルモン反応性についてはエストロゲンレセプター(ER)が陰性で、プロゲステロンレセプター(・u霸gR)が2+という組み合わせなので、ホルモン療法の有効率は低kuュ効果も弱いと考えられます。しかし、全くホルモン療法が効かないということではないので、術後の標準治療に従ってゾラデックスを2年ないし3年続けるべきだと思います。ノルバデックスはERに結合しエストロゲンが作用しないようにするタイプのホルモン療法剤です。ERが陰性なのでノルバデックスの効果はゼロではないにしてもあまり期待できません。それにハーセプテスト3+の場合はノルバデックスのような抗エストロゲン剤は効きにくいことが分かっているので、pinpさんの場合エストロゲン併用は考慮しなくていいと思います。併用するなら今のところ閉経後にしか適応のないアロマターゼインヒビター(AI剤)ですが、卵巣機能を抑制し人工的な閉経状態でのAI剤併用の有効性は実証されていません。ザンクトガレンの治療指針では、閉経前のホルモン療法として(AI+卵巣機能抑制?)と記載されているので、臨床試験で有用性が実証されれば将来標準治療になる可能性はあります。さて赤ちゃんのことですが、実際に赤ちゃんを儲けるに際しては赤ちゃんの行く末のことも含め、pinoさんとご主人でじっくり話し合うべきデァw)閭Pートな問題が存在します。そこに他人の私は入り込むことはできないので、できるだけ客観的に書きたいと思います。乳癌の再発は術後3年以内に多く起こります。そして何年経ったら再発は起こらないと言えず、統計的には術後7,8年目にまた少し再発が多くなり、再発の危険性はさらに続きます。消化器癌などでは術後5年経過したら再発の危険性はかなり低くなりますが、乳癌では何年経っても再発の危険性がなくなったから妊娠ということは成り立たないということです。それでも10年経過すればかなり再発の危険性は低くなりますが、10年待ったら年齢の問題で妊娠は無理だということにもなりかねません。つまり赤ちゃんを儲けるのであれば、ある時期に決断しなければならないということです。pinoさんは年齢的にまだ余裕があるので、少なくとも術後3年は待ったほうが良いと思います。3年経過して再発の兆候がまったくなければ赤ちゃんを儲けるということが最善のように思います。デリケートな問題に立ち入る権限はないのですが、ご主人と話し合ってほしいと書いたのは、赤ちゃんを産んでからも再発の可能性が全くないわけではないので、万が亜w)黷サういう事態に陥った時のこともしっかり二人で話し合ってほしいと思ったkuゥらです。pinoさんとご主人の絆が強ければ、赤ちゃんを儲けることは幸せにつながると思います。ぜひ、そうなってほしいと願っています。疑問があったら、また質問してください。 投稿者: pino 2005/07/04 21:54:36お忙しい中丁寧に答えてくださりありがとうございます。出産について30歳という年齢を考えるとあせってしまう気持ちがあったのですが、まだ余裕があるとおっしゃってくださったのがとても嬉しかったです。とても難しい問題ですが、夫とよく話し合っていきたいと思います。最近気分が沈みがちだったのですが、パワーが出てきました。先生からお返事をいただいてとても心が軽くなりました!本当にありがとうございました。またよろしくお願いいたします。多発硬癌の悪性度は? 投稿者: さくら 2005/06/21 23:57:03こんばんわ2004年2月25日44歳で左乳房切除術をうけたものです。最近、いろいろなホームページをみて自分の病気の事よく知らなかったな・・・って不安になっています。手術時には、乳房内に1.8cmと1.2cmの腫瘤が2ヶあり、全適しました。リンパ郭清レベルは、Vまで実施ぁw)オ、0/15。ホルモンレセプターER+PgR+ということで、現在ゾラデックス17回目(今日)、飲み薬は、ノッルバデックスD。の治療中です。最近、対側乳房に、気のせいかしこりを感じ、今日触診をして頂きましたが、私が気にしていた場所には、陰がなかったよ、上の部分には・・・と主治医1年目の検査で、マンモ・CTをしたのガ、3月9日。3月24日には、主治医から異常なしだよ、おめでとうって言われて安心していたのに。今日の言葉で不安になり、プライバシーの守られていない診察室では、聞きそびれてしましました。血液検査も6ヶ月ごとで、他の病院に通院している人だと、3ヶ月おきとか聞きます。このまま、ほっといていいものでしょうか?次の通院日は7月19日の予定です。血液検査の予定は8月16日ノ予定です。アドバイスお願いします。 投稿者: 二瓶です。 2005/06/24 11:43:51はじめまして さくらさん多発癌の手術で重要なことは病巣を全て取り残しなく切除することです。乳房切除では多発癌であっても全て切除範囲に入りますが、乳房温存の場合は適応かどうかを慎重に検討しなければなりません。さくらさんは・u椏房切除術を選択したので、術式に絡んでの多発癌の問題はありません。予後w)に関しても単発か多発かでの差はありません。病期の決定事項にしこりの大きさがありますが、多発の場合は大きい方のしこりの大きさを採用します。さくらさんはしこりの大きさ1.8cmで1の段階、腋窩リンパ節転移はなく、ホルモン反応性がありしかもERとPgRの両者が陽性なので、総合的に判断して予後が良いと推測されます。そうであれば術後の治療はゾラデックスとノルバデックスDで十分と思われます。対側乳房のしこり感については、3月9日のマンモグラフィで異常がなかったので、少なくともマンモグラフィで指摘できるしこりでないことは確かです。閉経前で乳腺実質が密な場合でしこりがその中に存在すると、マンモグラフィでしこりを発見できないことがあります。しかし、明らかなしこりで体積を持っているのなら、多くの場合は良性悪性に関わらず超音波検査で容易に見つけることができます。さくらさんの年齢だと、女性ホルモンのバランスの乱れ卵胞ホルモン(エストロゲン)が優位になって、その影響を受けた乳腺が硬く変化することがよく見られます。けっして病期ではなく正常の中での変化と捕らえますが、症状が強ければ乳腺症とい・u桙、病名をつけたりします。さくらさんはホルモン療法で人工的に閉経状態になっていると思いますが、体の中のエストロゲンは完全にゼロではありません。さくらさんの対側乳腺がエストロゲンとの関係で硬めに変化することはあり得ることです。その硬めの変化は我々が触診するとしこりでないことは容易に判断できますが、さくらさんは乳癌の手術を受け敏感になっっているので、ちょっとした硬さの変化をしこりと感じても不思議なことではありません。乳癌は癌細胞が一個出現してから分裂を繰り返し10億個の癌細胞になったときに約1cm大の腫瘤になります。分裂のスピードから計算すると、1cmの大きさになるまで8年から10年を要します。乳癌はそのようにゆっくり育つので、急に手で触れるほど大きい乳癌が出現することはめったにありません。ただし、きちんとした触診と検査を受けていなければ急に出現したと錯覚することはあり得ます。また、術後は両側乳癌という可能性も否定できないので対側については十分注意すべきことは言うまでもありません。私が実際に診察しているわけではないのでしこりが実際に存在する可能性を完全に否定できま・u桙ケんが、さくらさんの場合おそらく女性ホルモンと関係した乳腺の変化と思わw)れるので心配ないと思います。引き続き自分でしこりと感じるのなら早めに超音波検査をしてもらったら良いと思います。あわてることはないので7月19日の時で遅くないと思います。きっと安心できる結果になると思います。血液検査の間隔は主治医の考え方で違うし術後の経過年数でも違います。どうすることが正しいかという決まりはありません。腫瘍マーカーですべてが分かるということはありません。術後に腫瘍マーカーが上昇し再発と関係しているときは、だいたいは再発巣がある程度大きくなっていて画像診断で確認できる状態になっています。たまに腫瘍マーカーが上昇して再発が疑われるのに再発巣不明の場合もありますが、腫瘍ーマーカーで再発を予測したり癌細胞量が少ない初期段階の再発を見つけることはできません。再発が見つかった時点で腫瘍マーカーが上昇していれば、その腫瘍マーカーは治療効果の判定に役立ちます。腫瘍マーカーの最も有益な役割は、治療効果判定のモニターに役立つことです。術後経過観察の仕方は施設毎に違いますが、主治医を信頼し疑問点はためらわず聞くという姿勢が大切だと思います。疑問があったら、また質問してください w)。 投稿者: さくら 2005/07/03 21:58:03早速お返事頂いたのに、お礼が遅くなりました。先生のご意見を拝見して、「全摘を決断して良かったんだ。」って再確認しました。主治医の先生は、いろいろなパターンを示してくれて、その中で多発だから、全摘して、時期を観て再建を考えたら・・・。術後の病理検査の結果が、「硬癌」だということで、たちの悪い部類にはいるのかな?ということと、リンパの郭清をレベルVまでしてるという事は、T期(初期)乳癌にしては、予後が心配だったのかな?って。Drを信頼していないわけではないのですが、取り越し苦労でしょうかね?ただ、二併先生のアドバイスを読んでいると、元気が出てきます。次の検査結果がでたらまたご報告します。追伸、私の主治医は、野水先生のホームページで、推薦されている方でした。(青森県在住)ありがとうございました 投稿者: トール 2005/07/03 20:18:08マーカーは横ばいなので一安心だったのですが、血液検査の結果がとても気になっていました。先生のお返事で安心しました。次回は8月半ばなので、またご報告いたします。やっと雨がふぁw)閨A庭の花々も生き返ったようです。1CTPについて 投稿者: 
$B$"$- 2005/07/02 21:54:18初めまして。埼玉在住(女性)あきです。32、閉経前。先年6月から治療開始。治療開始時点ですでに4箇所の骨転移ありです。先週マーカーを調べたところ、「1CTP」が、6,3→4,9→7,2と、前回より上がっていて気になっています。この値はどのようなものでしょうか。昨年12月から月イチでアレディアもやっています。宜しくお願いします。 投稿者: 二瓶です。 2005/07/03 19:05:181CTPは骨が吸収されるときに産生されるコラーゲンの代謝産物です。骨は常に吸収(イメージとしては骨がもろくなると思ってください)され後を追うように常に新たな骨が作られているので、見かけ上は変化がないように思われます。骨吸収が亢進している状態の時に血中1CTP濃度が高くなります。つまり溶骨性骨転移のように骨が破壊されている状態の時に高くなったりします。このように血中1CTPの濃度が骨の吸収度合いに関係しているので、1CTPは骨転移に関係した腫瘍マーカーとして保険適応が認められています。骨転移以外でも1CTPが上昇する疾・u條ウはありますが、あきさんには骨転移があるので1CTPの上昇は骨転移と関係していると考えるのが素直です。今まで私が関わった骨転移している方の1CTPの動きを見ると、閉経後では骨粗鬆症や加齢に伴う骨の変形でも1CTPが上昇するので、1CTPは骨転移のマーカーとして信頼性に欠けるように思います。しかし、閉経前乳癌で1CTPの上昇が見られ他の疾患が考えられない時は、骨転移の可能性が高いと推測されます。実際に骨転移が存在し1CTP値が高ければ1CTP値の変動が治療効果判定の目安になりうると考えられますが、他の腫瘍マーカーと違ってこの面でも1CTPは確実性に欠ける印象があります。それでも連続的に上昇してくるのなら、骨転移が増悪していると考え治療法を検討する必要があると思います。1CTP以外に上昇しているマーカーはないでしょうか。上昇しているマーカーがあれば、そちらの方が治療効果判定に有用だと思います。今の治療はアレディアだけなのでしょうか?あきさんは若いし最初から骨転移があったとのことなので、骨以外の臓器に問題がないかどうか調べてもらってくださいね。疑問があったら、ま・u桙ス質問してください。no title 投稿者: トール 2005/0
7/01 19:12:19猛暑が続いているこの頃ですが、どうやら明日からやっと雨が降ってくれそうです。マーカーはCEAは先月より0.3下がり12.3、CA15-3は5.9とほぼ横ばいで、アリミデックスで様子を見ることになりました。このところ足の付け根が痛いので骨シンチも希望し、来月することに。肺の方がまだ影が出たり消えたりで微妙なので呼吸器の方も来月レントゲンです。今日は食事をした後に血液をとってもらったせいか結構高値がありました。総たんぱく8.5 AST39 ALP 390 LDH 404 血糖117 MCV 94.5  MCHC33.1となっていました。来月も血液検査することになりました。マーカーが横ばいというので、来月までまたあまり気にしないで過ごそうと思っています。  投稿者: 二瓶です。 2005/07/03 19:03:45今日7月3日、郡山は朝からどんより曇って今にも降り出しそうです。天気予報では九州や四国中国地方は大雨のようで、水不足の解消には少し役立つかもしれませんね。降りすぎて災害につながってはほしくありませんが、水不足も困ります。腫瘍・u档}ーカー値の変動は見られずアリミデックスが効いているようなので、引き続きアリミデックスでいけそうですね。他の血液検査の結果は気にするほどの値ではありません。骨シンチの結果などが出たら、また教えてください。no title 投稿者: ニモ 2005/06/29 09:52:34先生おはようございます。タキソール2クール終了時の検査結果がでたのでご報告させていただきます。まず、腫瘍マーカーですが、CEAは9.2から8.0NCC−ST−439は15から11。CA15−3は141から94.8となりました。また、CTのほうは4月と比較して、肝両葉に多発する腫瘤、肝左葉外側区背側に見られるリンパ節と思われる腫瘤はサイズに大きな変化なし。左胸水ほぼ消失。縦隔、右腋かに小リンパ節を認めるが、病的意義は不明という結果でした。今回の結果をみて私は喜んでいますが、これは、治療の効果が出てきていると考えて良いのですよね?先生がみて何か気になる点はありますか?現在治療は3クール目にはいりました。4クール終了後再度CTの予定です。このまま、タキソールの継続で様子を見ていっていいですか?効果がある場合ずっと継続・u桙オていくのですか?ただ、胃の辺りの張っている感じは現在もあります。それw)から、前後しますが、胸水は肺転移によるものではなく、胸膜転移によるものではないかということでした。私の場合、今後CTと腫瘍マーカー以外にどんな検査をしていくべきですか?最近はマンモグラフィーや触診など行っていないのですが。度々の質問になりますが、よろしくお願いします。 投稿者: 二瓶です。 2005/07/03 12:14:52最近質問が多く返事を書く毎に場所があちこち移動するので、ニモさんの質問を見落としていました。返事が遅くなって申しわけありません。腫瘍マーカーの値を見るとタキソールの効果が出ているのが分かります。実際に胸水がほぼ消失しました。まだ変化の見られない肝臓に関しても、タキソールを続けていくうちに大きさが縮小するなどの治療効果が期待できます。次のCTで効果を実感できるといいですね。肺転移を厳密に言うと、肺実質への転移と肺を包んでいる胸膜(臓側胸膜)あるいは胸壁の内側の胸膜(壁側胸膜)への胸膜転移が含まれます。胸水貯留は胸膜転移による場合が多く、このような状態を癌性胸膜炎と言います。ニモさんへのタキソール投与は胸膜転移に良く効いて胸水消失という形で証明されまし・u桙ス。予定の回数で終わる術後の治療と違い、再発治療の場合は効果が期待できる限り同じ治療を継続して行います。治療が良く効いてCTなどの画像診断で病巣が消失したことが確認でき腫瘍マーカーも正常化したら、投与間隔を延ばしたり投与を中止したりします。逆に画像診断で病巣の増大を確認した時や腫瘍マーカーが連続的に上昇してきた時は、タキソールの効果は期待できなくなったと判断し治療法を変更します。今、ニモさんにとって大切なことは肺と肝の治療です。治療効果を見るための画像診断はCTが最も適切だと思います。CTを症状の変化毎に頻回に行うことはできないので、呼吸状態に変化がある時は胸部単純X線写真が、肝に関しては超音波検査が役立つと思います。対側乳房の触診も時々は必要ですが、自己触診もして問題がある時にマンモグラフィを撮ればいいと思います。次回のCTでさらなる効果がきっと確認できると思います。前向きな気持ちで治療を継続してくださいね。結果が出たら教えてください。no title 投稿者: no name 2005/06/30 21:42:40乳がんなのにCEAの数値が5.0以下というのはありえぁw)驍フですか? 投稿者: 二瓶です。 2005/07/02 11:02:00
$B#67n30日のno nameさんへ手術時点で局所進行乳癌やすでに遠隔転移している乳癌でなければ、CEAなどの腫瘍マーカーが正常上限を超えて高いことはほとんどありません。局所進行乳癌でも癌と診断された時の腫瘍マーカー陽性率は、マーカーの種類にもよりますがせいぜい10から30%程度だと思います。ですから診断されそのまま手術になるような乳癌で、CEAが5を超えていることはめったにないのです。たまにヘビースモーカーの方が乳癌の進行程度と関係なくCEAが高いことはあります。腫瘍マーカー測定で癌を早期に発見することはできません。腫瘍マーカー測定の意義は、再発の早期発見と再発治療の効果判定のモニターになることです。術後、たとえばCEAが正常上限を超え次第に上昇してきたら再発を疑い検査をすることになります。その結果再発が確定すれば治療をすることになりますが、上昇していたCEAが治療とともに低下してきたら、その治療は有効だと判断できます。逆に治療にも関わらずCEAが上昇してきたら、その治療は無効と判断し治療法を変更することになります。腫瘍マーカーについて詳しく書くぁw)ニきりがないのでこのくらいにしておきますが、疑問があったらまた質問してください。no nameさんの質問で思ったのですが、いつかメールマガジンで腫瘍マーカーを取り上げてもらいましょう。実は大学にいた頃、野水先生はTPA、私はCA15-3の臨床的な研究に関わっていました。骨転移の治療 投稿者: フォレスト 2005/06/29 04:24:21初めてご相談させていただきます。千葉県♀50歳・閉経後です。右全摘術後3年8ヶ月になりますが、疑われていた骨転移がはっきりし(大腿骨、胸椎、頚部)、現在ホルモン療法とビスフォナールの点滴をしています。(1〜2年目ですでに局所や頚部、腋カに何度か再発があり、その都度切除してきました。)ホルモン療法は最初の術後からノルバデックス→アリミデックス→ヒスロンと飲んできましたが、腫瘍マーカーの上りが大きくなってきたので(CEAが三桁)3ヶ月間アロマシンを飲んでみることになりました。化学療法は最初の術後、事情でCMFを2クールで止めてしまった後は何もしていません。現在時々痛みは感じるものの、普通に仕事をしながら生活ができております。が、CEAは3掘w)繧越えてきているし、転移巣ははっきり広がっているし、同じアロマターゼ・uノ害剤でも違う効果を期待してしばらくアロマシで様子を見ていてよいものでしょうか。QOLのことを考えるせいか、主治医は化学療法には消極的なようで、アロマシンがだめならゼローダがあるとのお話でした。こういう場合、化学療法は必ずしも選ぶべき治療というわけでもないのでしょうか。二瓶先生なら患者さんにどのような治療をお勧めになりますか?Her2は2+でハーセプチンは使ってもあまり期待できないとのことでした。よろしくお願い致します。 投稿者: 二瓶です。 2005/07/01 20:55:45はじめまして フォレストさんアロマシンはアリミデックスと同じアロマターゼインヒビターですが、これまでのフォレストさんの受けたホルモン療法の経過からするとアロマシンに大きな効果は期待できないと思います。しかし、効果の有り無しは治療をしてみなければ分からないことなので、アロマシンを試す価値はあると思います。CEAが3桁ということなので、骨転移以外にも問題があるように感じます。術後早い段階で局所再発し頸部と腋窩のおそらくリンパ節転移があったようなので、肺や肝などの骨以外の遠隔臓器転移の可能性を否定でき・u桙ネいと思います。ゼローダは注射剤に匹敵する有効性が期待できる経口抗癌剤で、注射剤に比べ副作用が軽度で使いやすい良い薬です。しかし、フォレストさんはこれまでアンスラサイクリン系やタキサン系の抗癌剤を用いた化学療法を受けていないので、化学療法剤をするのならまずこうした抗癌剤の入った化学療法をするべきだと思います。骨以外の遠隔臓器に問題があればなおさらそうすべきだと思います。再発治療の標準的な進め方は、ホルモン反応性があって命に関わる再発でなければホルモン療法から始めるとされています。フォレストさんはホルモン療法として第3次ホルモン療法剤のヒスロンまで使っていて新たなホルモン療法に大きな期待ができないと考えられさらに50歳と若くCEAが三桁なので、骨以外の臓器に転移が証明されなくても注射剤による化学療法を行うべきだと考えます。効果の判定はCEAの値の変動で推定できると思います。以前と違い有害事象対策は進歩し吐き気はかなり抑えられるので、化学療法は白血球減少に注意しながら外来通院で行われるのが普通になっています。しかし今のところ脱毛に対する良い手だてはなく、化学療法がQ!
OLの低下につながることは否定できません。QOLの問題はありますがw)、今のフォレストさんにとって何が優先されるべきかと考えた時、フォレストさんにはまだまだ効果が期待できる化学療法がいくつもあるので、長期的な観点からQOLを少し犠牲にしても化学療法を行った方が良いように思います。そのことが長期的なQOLの維持につながるかもしれません。ゼローダは良い薬ですが、現時点での位置づけは再発治療の3番目に用いる薬です。今、ゼローダを2番目や1番目に使ったらどうかという検討が行われていますが、現段階での標準的な再発治療の進め方は注射剤による化学療法を行って無効な時にゼローダです。フォレストさんもまず注射剤で化学療法をすべきで、その効果がないときにゼローダという順でいいと思います。ハーセプチンに関しては、HER2が2+なのでFISH法で遺伝子の増幅の有無を確認する必要があります。遺伝子の増幅があればハーセプチンが使え、治療法の幅が広がります。疑問があったらまた質問してください。 投稿者: フォレスト 2005/07/02 03:49:40お忙しい中、いろいろな方面から詳しく丁寧に説明していただき本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱ・u桙「です。知りたかった情報のすべてをいただいて、雲が晴れたような気持ちです。QOLに関するお話も、本当にその通りですね。何を優先していくかよく考えて治療を選択していこうと思いました。またよろしくお願い致します。no title 投稿者: UMI 2005/06/28 14:46:00二瓶先生、早速のご返事ありがとうございます。放射線の件、検討してみたいと思います。化学療法が終了してからでも大丈夫でしょうか?ちなみに断片陰性でした。化学療法の件ですが、主治医はエンドキサンを長く続けるように言われたのですが、タキソールを6回続けた方が効果的でしょうか?その他効果的な方法があれば教えて下さい。(たちの悪い癌だと言われました。)最近、関節痛といううか、背中とかも痛くなりました。副作用のせいでしょうか?よろしくお願いします。 投稿者: 二瓶です。 2005/07/01 20:55:18UMIさん、温存手術後の放射線照射と化学療法の順についてははっきりと定まっていません。一般的にはリンパ節転移陽性など予後不良が予想されるときは化学療法を先行して行い、その後に放射線照射を行います。UMIさんは・u梃サ在化学療法中なので、もし放射線照射をするのであればその後でよいと思いw)ます。UMIさんの化学療法は標準的な方法ではなく主治医独自のやり方のようなので、エンドキサントとタキソールの関係について何とも言えません。ただ、術後のいわゆる補助療法でエンドキサンを長期に続けるというのはあまり行われていません。標準的な術後化学療法については前回の返事の中に書いておきました。UMIさんの現在受けている治療法がもう少し具体的に分かれば、もっと具体的にお答えできると思います。no title 投稿者: CHAKO 2005/06/27 12:42:28今回も温かい励ましをいただきました。ありがとうございました。また質問です。6/24 2クール目の初回(ややこしい言い方です)の投与に行ってきました。血液検査で白血球:2670(3週間前:4140) 好中球絶対数:1530(同:2960)と下がっていました。そこで、薬の量を調整して点滴をしました。その量なのですが、M:60mgを50mgに F:800mgを750mgに C:前回と同じで50mg2T/1日の内服調べるてみると(抗がん剤の投与量が掲載されているものを1件しか見つけることが出来なかったのですが)、M:40・w)・、F:600mgとありました。私への投与量は随分多くて、心配になりました。個人個人の状態によって投与量は設定されるのでしょうか?もう1件、腫瘍マーカーの検査をまだしたことがないのですが、これはなんらかの症状がある場合になされる検査でしょうか?よろしくお願いします。 投稿者: 二瓶です。 2005/07/01 20:54:52CHAKOさん、多くの場合、化学療法の薬量は体表面積1uあたりの量で表します。M:40mgとはおそらく40mg/uの意味です。体表面積は身長と体重から計算できます。普通の体格の方で体表面積は1.5u前後です。M:40mg/u、F:600mg/uで体表面積が1.5uの時に実際に投与する量はMが60mg、Fが900mgになります。CHAKOさんは体表面積が1.5uより小さいのでMが60mgでFが800mgだったのかもしれませんね。白血球数と好中球数が1クール目の骨髄への影響で低下しているので、2クール目は安全を考えて少し量を減らしたようですが、こうしたやり方は一般的なやり方です。2クール目は白血球数がもっと低下するかもしれませぁw)。経験的には静注のCMFよりCを経口剤で行うclassical CMF
$B$NJ}$,9|?qM^@)$,6/$$$h$&$K;W$$$^$9!#CHAKOさんは再発しているわけではないので、おそらく腫瘍マーカーを測定しても正常範囲内だと思います。一般的に術後の経過観察では何ヶ月に一回は腫瘍マーカーの血液検査をしますが、主治医の考えで腫瘍マーカー検査はあまりしないこともあります。CHAKOさんの場合、術後の化学療法を行っていく上で腫瘍マーカーの値は関係ないので今はしないだけだと思います。そのうち検査するのではないでしょうか。疑問があったらまた質問してください。
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送