戻る

No.12

こんばんわ 投稿者: プチ 2004/12/05 21:32:07いつも相談にのっていただいて感謝しております。こんな事で忙しい時間をさいていただくのは失礼かと悩みましたが、先生のご意見をお願いいたします。運動と食事療法で血糖値99、ヘログロビン6.1まで下がりました。主治医の先生も驚かれていました。でも最近物が霞んで良く見えなくなっています。こんなに早く糖尿病の合併症がでるものなのでしょうか。8月に血糖値が高いとわかりました。4月には正常でした。45歳ですが視力は両目とも1.5でした。今は2メートル先のカレンダーも曜日がぶれて見えません。次w)ヤを運転しても標識がかすんで見えないのでとっても疲れます。外科の予約は17日でそれまで待ってもいいか眼科へ早くかかった方がいいか迷います。突然この年になって乱視になる事もありますか?今まで視力が良すぎたのかもしれません。抗がん剤の影響という事はないでしょうか。お忙しいのに本当に申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/12/06 23:40:36食事療法と運動療法で糖尿病を改善し維持することは並大抵な努力ではできません。プチさんの努力はすばらしいものです。これからも今の状態を維持してください。糖尿病の重大な合併症は、HbA1cが10以上で5年以上ほったらかしにしたような時に出現する危険性が高くなります。プチさん糖尿病の経過からは、糖尿病の合併症としての眼の症状とは考えにくいように思います。AC療法との関係もないと思います。ただし、化学療法の副作用には予想できないものもあり、その現れ方も個々人で異なるので、眼の症状との関係を100%否定できるものではありません。ただ、可能性は低いだろうということです。ホルモン療法剤のノァw)驛oデックスは服用していないと思いますが、ノルバデックスにはまれに白内暑u痰笆ヤ膜症の副作用が見られます。状況を総合的に判断すると、今回の視力異常は眼科的なものである可能性が高いように思います。しかし、乳癌であることを考えると網膜への転移や視神経に影響を及ぼす脳内の異常を完全に否定することはできません。今第一にすべきことは、眼科で診察を受けることです。そうすれば、純粋に眼科的であれ糖尿病と関係があるにせよ、あるいは乳癌と関係があったとしても大方のことは分かると思います。眼科的に問題がないという場合は、脳神経外科的あるいは神経内科的に異常がないかどうか診察を受ける必要があります。眼のことは我々外科医ではわかりません。早急に眼科医の診察を受け大事に至らぬようにしてください。それに、前から手のこわばりや関節の痛みといった自己免役疾患を思わせるような症状があるので、そういったことからも眼科受診が必要だと思います。 投稿者: プチ HOME 2004/12/07 08:51:12お忙しい中ありがとうございました。早速明日外科でかかっている病院の眼科へ行ってきます。近くにも眼科はありますが同じ病院の方がカルテがあるのでちょっと遠いですが行って来ます。また報告させて・u桙「ただきます。本当にいつも丁寧に答えていただき感謝いたします。はじめまして 投稿者: ととろ 2004/11/28 18:04:49私の妻は先日、乳癌の温存術を受けました。妻は48歳でまだ閉経していません。あと1週間くらいで退院になるのではないかと思っているのですが、妻は山歩きが趣味です。約20kgの荷物を背負っての山歩きなのですが、そこまでできるようになるのはいつくらいなのでしょうか?どのようにステップアップしていけばいいのですか?妻にとって唯一の趣味なので、できる限りさせてあげたいのですが...。先生のご意見よろしくおねがいします。 投稿者: 共同管理人・橘です。 HOME 2004/11/29 12:42:42ととろさん、橘です。二瓶先生HPトップ「おしゃべり広場」にみやさんから、アドバイスの書き込みがあります。ご覧下さい。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/11/29 21:57:07ととろさん はじめまして乳癌の治療は局所療法の手術が主役ではなく、さらに全身療法の化学療法やホルモン療法さらに局所療法の放射線療法を適宜組み合わせて行う集学的な治療が基本・u桙ナす。早期であれば手術だけで十分の場合もあるし、すでに転移している場合w)は化学療法などの全身療法だけが行われることもあります。多くの場合は手術と全身療法が行われ、状況に応じ放射線療法が追加されます。術式に乳房温存が選択された場合は温存乳房への照射が必要になりますが、病理組織検査の結果を踏まえ主治医の考えでこの照射は省略される場合もあります。ととろさんの奥さんの術後治療スケジュールについては分かりませんが、温存乳房への照射をすることになれば1ヶ月半ぐらいかかります。さらに、全身療法として化学療法が必要となれば約5,6ヶ月かかります。この期間中は免疫力が落ちたり、副作用で白血球が減少して感染しやすい状態になるので、山歩きをはじめスポーツは控えなければなりません。ただしこの期間中も患側上肢のリハビリ運動を継続して行い、散歩などの軽い運動はすべきです。一般的な退院後のことについて書いてみます。術後しばらく患側上肢はむくみが出やすい状態になっているので、術後3ヶ月ぐらいは水の入ったバケツなど重いものを患側上肢で運んでいくような運動を控えます。かといって、あまり大事にすると関節の拘縮につながり痛みの原因になったりするので、リハビリ運動程度のことは毎日行った福w)cFいいと思います。3ヶ月後ぐらいから徐々に重いものを持つようにします。炊事や洗濯(洗濯機での洗濯)は退院後から行ってもいいと思いますが、もし利き手が患側なら包丁の使い過ぎなどでもむくみの原因になるので適度に加減することが必要です。字を書いたりすることも根を詰めるとむくみにつながるので、しばらくの間はほどほどにします。患側上肢が腫れぼったく感じたら休めますが、腕をだらりと下げないようにしテーブルの上などにおいてリンパ液ができるだけ重力に逆らわずに心臓に戻るよう工夫してください。むくみとはリンパ液の戻りが悪くうったいすることで、原因は腋窩リンパ節郭清によってリンパ管という流路が傷害されるためです。時間が経つとリンパの流れが少しずつ改善されるので、それまで3ヶ月ぐらいは患側上肢に負担をかけないことが大事です。むくみが出るとたいへんのように感じられるかもしれませんが、多少のむくみは普通に見られるのであまり神経質にならないようお願いします。この3ヶ月の間に散歩などで基礎体力を少しずつ元に戻せば、その後は山歩きを再開してもいいと思います。はじめは近場でup downの少ないところを選び・u梹條ヤを短めにすればいいと思います。徐々に程度を上げていけば元と同じようw)に山歩きが出来るようになります。あせらずゆっくりが肝心です。リュックは温存手術なので普通に肩に掛けられると思いますが、はじめは軽めにし慣れたら元と同じでいいと思います。化学療法があるときは、終了後血液検査上問題がなければ山歩きを始めていいと思います。化学療法がなければ3ヶ月後として、来春暖かくなってから山に行けると思います。お二人での山歩きは気持ちよく楽しいでしょうね。また、質問してください。no title 投稿者: ニモ 2004/11/26 22:09:48二瓶先生こんばんは。今日の受診で骨転移は確実なものとなりました。前回同様、胸骨と左の恥骨に集積がありましたが、範囲が増大していました。また、あらたに左第8肋骨にもみつかりました。血液検査もCA15-3が8月の28から今回は65に。NCC−ST−4が8月が7.6今回が9.5と上昇していました。正直とてもショックです。今回のマンモグラフィーでは異常はみつかりませんでした。主治医と話し合い、今回からゾラデックスを再開しました。卵巣の摘出を希望したところ、婦人科に紹介状を書いてくれました。近いうちに受診・u桙キる予定です。ただ、手術をするなら、子供たちの長期の休みの時にと考えています。自分としては春休み辺りにしようかとかんがえています。それまで、ゾラデックスを続けていきます。すぐには閉経状態にならないのでノルバデックスもそのまま継続ということになりました。この方法で良いでしょうか?また、先生のご意見をお願いします 投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/11/28 12:36:06今はショックで暗澹とした思いでいっぱいだと思いますが、骨転移という現実をしっかり受け止め効果の期待できる治療を受けていくことが大切です。骨転移に対しては、ホルモン療法感受性があるのならホルモン療法から始めることが推奨されています。ニモさんは閉経前ですからまず卵巣機能を止め、体内のエストロゲン量を極力減少させることが基礎になります。その方法として卵巣摘出するまではゾラデックスの再度投与で良いと思います。卵巣以外のエストロゲンは副腎由来ですが、そのエストロゲンの働きを抑える目的でノルバデックスはそのまま併用すべきだと思います。骨転移の治療効果判定を骨シンチなどの画像診断で行うのは難しいので、CA15-3値の・u桾マ動が治療効果判定の目安になります。画像診断なら骨シンチより通常のX<BR>
線写真の方が分かりやすい場合もあります。乳癌の骨転移の多くは溶骨性なので、X線写真では正常の骨より影が薄く写ります。治療効果が出てくると正常の骨より白っぽく硬い感じになってきます。こうした写真上の変化は実際の効果より遅れて出てくるので、やはりてっとり早くはCA15-3の変動で効果判定することになります。もし、骨転移による痛みがあるのなら、痛みの軽減が効果の出ていることをニモさんに教えてくれます。ただしその痛みがかなり強いものであるのなら、除痛目的の照射かビスホスフォネート剤を用いることが必要だと思います。ゾラデックスとノルバデックスで効果があればCA15-3が低下してくると思いますが、効果が期待できるうちはこの治療を継続することになります。CA15-3が上昇に転じたら、つまり効果が期待できなくなった時は治療法を変更することになります。まずノルバデックスをアリミデックスやアロマシンといったアロマターゼインヒビターに変更します。それでも効果が出ず状況が悪化するのなら、ためらわず化学療法を受けることが必要です。もし、現時点で骨以外の臓器転移があるのなら、前回も書いたように押w)サ学療法を受けるべきだと思います。前をしっかり見据え、最善と思われる治療を期を逃さず受けてくださいね。術後ホルモン療法について 投稿者: まるこ 2004/11/26 22:25:51二瓶先生、お忙しい所、いつもご丁寧にご回答下さいましてありがとうございます。お陰様でFISHの意味が分かりました。また、何となく疑問に思っていたホルモン剤についても知ることができ安心できました。残念ながらフェアストンはあまり意味がなさそうなので今度、主治医の先生にアロマターゼ・インヒビターへの薬の変更をお願いしてみようと存じます。二瓶先生、本当にありがとうございました。no title 投稿者: まるこ HOME 2004/11/24 22:19:23二瓶先生 こんばんは 以前にもご相談させて頂きましたまること申します。いつもご丁寧にご回答頂きありがとうございます。私は東京在住48歳、(既に閉経しております)只今ホルモン療法2ヶ月目でフェアストンを服用しております。(5年間の予定)2月に左全摘手術後、AC−T、放射線(腋下)を終えました。ホルモンレセプター ER、PR 共 陽性HER−2 +3腫瘍径 2c・u桙香A1.5cm 2個リンパ節転移 2/4HER−2、FISH、共に陽性w)であるとタモキシフェンは効かないと知りました。私はHER−2が強陽性ですのでFISH検査を受けたいのですが、通院中の病院では色々な問題(健康保険etc)があり検査の実施は無いとのことです。その為FISHに関しては不明ですが、陽性の可能性もあると思います。その場合、フェアストンはトレミフェンなので、タモキシフェンと違って治療効果は期待できるのでしょうか?または、アリミデックス等に変更した方が良いのでしょうか?私としてはフェアストンが現在副作用が無いので治療効果があることを期待しておりますが・・しかし、もし無意味な治療だとしたらいかがなものでしょうか・・?二瓶先生、どうぞ宜しくご回答をお願い申し上げます。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/11/26 20:07:44まるこさん、お久しぶりです。ハーセプチンの感受性を調べる方法に二つあります。一つが免疫組織染色法でハーセプテストというのがありますが、その判定は−、+、2+、3+となります。もう一つの方法がFISH法ですが、難しいので具体的な説明は省略します。ハーセプテストで2+と3+がハーセプチンの適応になりますが、2+の察w)・ヘ疑陽性がかなり含まれるのでさらにFISH法で確認すべきとされています。3+の場合はFISH法との一致率が高いので、ほぼ間違いなくHER2陽性と考えて良くFISH法で確認する必要はありません。HER2が陽性の時、ER陽性癌細胞が抗エストロゲン剤のノルバデックスに抵抗性を示すことが分かっています。したがって、ノルバデックスとほとんど化学構造式が同じ抗エストロゲン剤のフェアストンにも癌細胞は抵抗性を示すと推測されます。ホルモン療法剤は概して副作用が少なく、効果があればとても良い薬です。現在まるこさんが受けているホルモン療法の目的は再発予防です。つまり効果判定する病変部は存在しないので、フェアストンが有効かどうかは何とも言えません。これまで実証されているのはHER2陽性の場合は抗エストロゲン剤が効きにくいということですから、フェアストンを中止しアリミデックスかアロマシンというアロマターゼインヒビターに変更することが理にかなっています。最近の臨床試験で、ノルバデックス服用2年ぐらいでアロマターゼインヒビターに変更した方が予後の改善につながることが分かっています。そぁw)フ点からも、アリミデックスまたはアロマシンに変更することは有益だと考えku轤黷ワす。HER2と化学療法の関係については、HER2陽性の場合アンスラサイクリン系の抗癌剤の有効性が高いことが分かっています。ACのアドリアマイシンは有効性が高いということです。リンパ節転移が2個あったので、ホルモン療法をきちんと継続してください。ありがとうございました 投稿者: こっこ 2004/11/25 15:15:11二瓶先生、丁寧なお返事ありがとうございました。体温については、今のところ特別な障害などは感じておりませんのでこのままで様子を見ようと思います。ハーセプチンについては2回目以降からはたいした副作用もないということですので安心して受けようと思います。ただ1週間というのは、思ったよりも短く、あっという間にもう明日が2回目の点滴です。前回刺したところがまだ青黒く変色したままですので、同じ所にできるのか、また他をさがさなくてはいけないのかちょっぴり心配しています。血管は有るのですが、もろいとかで何回か失敗されてしまったので手の甲から手首のあたりまで変色しています。でも、それくらいでめげてはいけませんね。まだまだ始まったばかりですから・・・ w)。8回受けて結果を見るそうです。そして、その後単剤で行くか、抗がん剤をプラスするかの選択になるようです。看護婦さんには単剤の例は少ないといわれましたが、ただ今は薬が効いて腫瘍が小さくなり、CEAの値が下がるのを信じて受けようと思います。また、途中経過など報告させていただきます。今日は本当にありがとうございました。ハーセプチン受けてきました 投稿者: こっこ 2004/11/22 13:59:44二瓶先生ハーセプチン受けてきました。最初は何ともなかったのですが、途中から何か腰のあたりからだるく感じはじめそれから悪寒が始まりました。体が勝手に動き出す感じとでもいいましょうか・・がたがた震えだし歯の根があわないくらいでした。そばについていてくれた主人がびっくりしていましたが、30分くらいでしょうか、熱が上がりきると震えはおさまりました。途中少し点滴の速度を上げられた頃からなので、そのせいなのか、それともその頃からちょうど熱が上がり始める時だったからなのかよくわかりませんが、次回からはもっと時間をかけていただいたほうがいいのでしょうか?大体90分弱くらいかかったと思ぁw)「ます。熱は38度ちょっとでしたがいつも35度台ですので、私にkuニっては結構高かったような気がします。耐えられない事はなかったのですが、看護婦さんの勧めで座薬と氷枕をいただいてその後は高いままでも気分は悪くなく、夕食もおいしくいただきました。次の日にはもう37℃くらいまで下がり夕方退院しました。CEA 90.9→167.1  CA15-3 9.4→10.4ALP 1062→1823  LDH 226→255γーGTP 882→1130 GOT 70→133 GPT 133→194以上のように11月5日の検査結果の数値がまたまた上昇していました。そしてCTの結果も影がやや大きくなっていたということでした。のんきに構えていた私でしたが、もしかしてぎりぎりのところだったのかな・・・と思ってぞっとしました。それと今まで36.5度くらいだった平熱が1度くらい下がっているのですがこれはホルモン剤、ゾラとかアロマシンとかと関係しているのでしょうか?昨夜にいたっては35度をきっていたものですから、何か気持ち悪くて・・・。最近はあまりかぜも引かなくて熱を測ることもそんなにはなかった・u桙フですが、体温が低いことに気づいたのは1年くらい前からでしょうか・・・。体温が低いと良くないという話を最近よく耳にしますので気になります。私は水をよく飲みますので身体が冷えるのでしょうか?でもおかげ様でたいした副作用もなく、これからも頑張って受けるつもりです。いろいろなアドバイス本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。感謝しています! 投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/11/25 12:32:30ハーセプチンの初回投与時二人に一人は過敏性のため発熱しますが、実際発熱してしまい大変でしたね。2回目からは楽になると思います。CEAがさらに上昇し、肝機能も悪化しています。ハーセプチンが効を奏してそれらが下がってくれると良いですね。平均体温が以前に比べ1度ほど下がった原因の追求は難しい問題です。体温は脳の視床下部にある体温調節中枢でコントロールされています。この中枢は女性ホルモンをはじめ様々なホルモンの影響を受けます。したがって、こっこさんの言うようにホルモン療法が女性ホルモンのバランスを乱し体温を下げる原因になっていることを否定はできません。他に・u條ヨ係が深いと思われるホルモンに甲状腺ホルモンがあります。甲状腺ホルモンw)は体の代謝を調節しているホルモンです。バセドウ病のような甲状腺機能亢進状態では常に代謝亢進状態にあるので、体温は常に高めになると思います。逆に橋本病のような甲状腺機能低下症では、常に代謝が低下していて体温は低めになると考えられます。日本人女性の5人に1人は橋本病になると言われています。それから、体温調節に自律神経系も深く関わっています。交感神経系が緊張状態であると血管が収縮して熱の放散が妨げられ体温は高くなるし、副交感神経が働けば血管が拡張し熱が放散され体温が下がります。この他にもいろいろなことが複雑に影響し合って体温が維持されていると考えられるので、こっこさんの平均体温が1度下がった原因について簡単明瞭な解答は出せません。少なくとも水をよく飲むことが原因とは考えられません。水を飲むことで常に体温が低くなるほど、人間の体はやわにできていません。体の中に体温中枢のサーモスタットを低く維持している何らかの原因が存在するのは確かでしょうが、長期に渡って変化が無くそのための明らかな障害が認められないのであるならば、この状態がこっこさんにとっての正常と考えて良いのではないのでしょうか w)。毎週一回通院するのはたいへんと思いますが、くじけずしっかり治療を受けてくださいね。no title 投稿者: ニモ 2004/11/22 21:53:08先生、お返事ありがとうございました。今日、骨シンチとマンモグラフィの検査を受けてきました。金曜日に受診します。また、結果をご報告させていただきます。よろしくお願いします。no title 投稿者: ニモ 2004/11/20 22:41:44二瓶先生。ついにというか、とうとうというか生理が来てしまいました。今月頭にホルモン量を調べる採血をした矢先にです。今度の月曜日に骨シンチとマンモグラフィーをして、治療の検討となります。以前、主治医は生理はとめなくても良いと言うようなことを言っていました。骨転移をしているようなら経口の抗がん剤をと話していました。自分の考えは、やはり生理はないほうが良い気がします。ゾラデックス使用時は腫瘍マーカーも安定していました。生理をとめるなら、思いきって卵巣摘出と考えています。この場合入院はどのくらいになるのでしょうか?生理をとめず抗がん剤の内服という治療は有効なのですか?最近右胸の右側からわきの下にかけて痛むこぁw)ニがあるのですが何かあるのでしょうか?しこりや腫脹など自分では感じないkuフですが.説明がうまくできなくてすいませんが、ご意見をおねがいします。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/11/21 19:27:43ニモさん不安でしょうが、あやふやだった状況がはっきりしてきました。ここで、治療法をしっかり決めることが大切です。生理が来たということは、術後の化学療法で非可逆的な卵巣機能廃絶が起こらなかったということです。このようなホルモン環境下ではノルバデックスの効果が十分に発揮されません。ノルバデックスはエストロゲンレセプターに蓋をすることでエストロゲンが働けないようにする薬です。卵巣からエストロゲンが分泌される閉経前はエストロゲンの血中濃度が高いので、ノルバデックスだけではエストロゲンの作用を十分に抑え切れません。閉経後はエストロゲンの濃度が低くなるのでノルバデックス単独でも十分な効果が期待できます。そのため閉経前では、ゾラデックスで卵巣機能を抑え人工的に閉経状態と同じくしてノルバデックスを投与する併用療法が一般的に行われます。これからはニモさんに骨転移が存在すると仮定して書きます。骨転移には抗癌剤よりホルモン療法の方が効果的であることが分かっていま・u桙キ。再発の治療の進め方として、骨転移だけでホルモン感受性があるのならホルモン療法から開始するのが一般的です。もし、骨転移以外に転移があっても、命に関わるような転移でなければホルモン療法から始めることがすすめられています。ホルモン療法が効果的なら、骨転移による痛みが軽減してその効果を実感することになります。ホルモン療法が効果的でも痛みの軽減につながらない時は、除痛目的の放射線照射かビスホスフォネート剤を併用することになります。そのホルモン療法に関してですが、ニモさんに生理が戻ってきて卵巣機能が維持されていることがはっきりしたので、まず卵巣機能を止めることから始めるべきです。卵巣機能を廃絶することによってホルモン療法の選択肢が増えることになります。方法としてはゾラデックスの再開もありますが、ニモさんは若く自然閉経は相当先のことで長期間ゾラデックスを使わなければならないことを考えると、経済的な負担のことを考え外科的卵巣摘出がベストチョイスだと思います。この時の入院は、開腹なら10日程度、腹腔鏡下なら3,4日の入院で済むと思います。一時的に費用はかかりますが、4週毎のゾラデック・u档Xよりはるかに負担は少なく済みます。人工的に閉経状態になれば、まずアリw)ミデックスあるいはアロマシンというアロマターゼインヒビターが使えます。骨転移の進行はゆっくりで効果を見ながら薬を変更する余裕があります。先に骨転移以外にも問題があっても今すぐ命に関わるような状態でなければホルモン療法から開始すると書きましたが、それは一般的なことで状況によっては臨機応変に治療法を変えるべきです。ニモさんの年齢を考えると、骨以外に肺や肝にも問題がある時は化学療法をすべきかもしれません。その場合、経口抗癌剤でなく注射剤で化学療法をすべきだと思います。最終的に経口剤を用いるというのが一般的な治療の流れです。右胸の右側から腋窩にかけての痛みについては、肋骨骨転移による痛みを否定はできませんが、生理が戻ってきたりして女性ホルモンのバランスの乱れが生じ、そのことが右乳腺に影響を与え痛みになっているとも考えられます。ニモさんの年齢の方にそういう原因での乳房痛を訴える方は多く見られ、学問的には難しいのですが一般臨床ではそういう状態を便宜上乳腺症と言っています。乳腺症では乳房の上半分の外側がしこってきて硬く触れ痛むことが多く見られます。以前右乳房マンモグラフィでしこりがあるが帖w)エ音波では見つからないとありましたが、乳腺症で正常乳腺が硬くしこってきた時にそのような所見になってもおかしくありません。右乳房については何か新たなことが分かったら教えてください。骨シンチで骨転移と診断されるようなら、まずホルモン療法のことを考えてみてくださいね。それから、骨以外のことについても良く調べてもらってください。疑問があったらまた質問してください。ありがとうございました 投稿者: なみこ 2004/11/20 14:37:29お忙しいのに貴重な時間をさいていただきしかも、詳しく説明していただきありがとうございました。(おかげさまで納得することができました)これから雪が降ると通院が大変なのですが、今の治療を続けていこうと思います。ゾラ3年は主治医に相談してみます。乳腺外科のない田舎ですので専門の先生のご意見を伺えて安心することが出来ました。二瓶先生、本当にありがとうございました。感謝しています。HER2、ER、共に陽性の場合 投稿者: なみこ 2004/11/16 15:12:45二瓶先生、はじめまして。私は青森県在住の42歳です。2003年7月・u栫A2CMのしこりを見つけて、穿刺細胞診クラス4で、乳房扇状部w)分切除術をしました。以下私の病理です。papillotubular carcinoma,comedo,g,ly+,v-,n- 0/19,Bloom-Richardson Grade 1,t1,n2,m1Her2 (2+),ER(+),PGR(+)second report腫瘤はpapillotubular patternを示す像が主体で、一部小型の胞巣を形成して乳腺間質に侵潤しています。frozen sectionの乳頭断端の標本にcarcinomaは認められませんでしたが、腫瘤と乳頭側断端の間のductにはintraductalなcarcinomaの憎生が目立ち、EIC+の像です。estrogen and progesteron receptorは強く陽性です。 術後   放射線治療25回現在   ゾラ(2年)+ノルバ(5年)の治療中です。 ホルモン感受性があってもHer2が陽性の時はノルバデックスが効きにくいとネットでみました。最初はホルモン療法が効くタイプであると喜んでいましたがここに来て、抗がん剤をプラスした方が良かったのかなと思い始めています。両方とも陽性の場合の情報が少なく、her2は予後因子であるとネットでみて心配しています。お忙しいと思いますがお手すきの時にでもご回答いただければうれしいです。よろしくぁw)ィ願いいたします。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/11/19 12:26:58なみこさん はじめまして手術法とその後の治療はすべて適切だと思います。病理組織検査の結果と予後因子の結果の中で ly+とHER2(2+)以外は、各々の項目の中で予後の良い方に属します。ly+については腋窩リンパ節転移が無く温存乳房に放射線照射が行われているので、それ以上の対策を考慮する必要性は無いと考えます。HER2はハーセプチンの有効性を推測する予測因子ですが、HER2強陽性と予後不良乳癌に相関が有ることが報告され予後因子とも考えられています。ただし、今のところリンパ節転移が陽性の場合にHER2強陽性の予後が悪い傾向があるとされていますが、リンパ節転移陰性ではHER2強陽性と予後の関係については不明です。なみこさんはリンパ節転移が無いのですから、HER2(2+)を予後因子と考える必要はないと思います。それになみこさんのHER2は2+で、2+には擬陽性が多く含まれるとされていて本当にHER2が陽性かはFISH法で調べる必要があるとされています。HER2強陽性の乳癌は・u档mルバデックス等の抗エストロゲン剤に抵抗性を示すことが分かっています。w)全く効かないというわけではありませんが効きにくいのは事実です。ERとPgRが共に陽性でHER2が強陽性という組み合わせの出現頻度は低いのですが、たまたまなみこさんはそういう組み合わせでした。でもERとPgRが強陽性でHER2は2+ですから、ノルバデックスも効果が期待できると考えて良いのではないでしょうか。専門の先生の本には、HER2のホルモン療法の予測因子としての重みは弱く、HER2の状態でホルモン療法の選択を決めるべきでないと書いてあります。そうは言ってもHER2が陽性の時は抗エストロゲン剤が効きにくい可能性はあるので、ホルモン療法剤としては抗エストロゲン剤でなくアロマターゼインヒビターの方が良いとされています。しかし、現実問題としてアロマターゼインヒビターに卵巣からのエストロゲン産生を止める作用は無いため、アロマターゼインヒビターは閉経前に適応が無く使えません。閉経前では必然的に使えるホルモン療法剤はノルバデックスとゾラデックスに限定されてしまいます。理論的にはゾラデックスで人工的に閉経後と同じ状態になるので、閉経前でもアロマターゼインヒビタ w)コが効くと予想されます。そこで、閉経後にしか適応の無いアロマターゼインヒビターたとえばアリミデックスを保険適応を無視して用いるという離れ業もありますが、この投与が保険診療として認められるかどうかは都道府県毎に対応が異なるようです。念のために言っておけば、ゾラデックスとアリミデックスの併用が有効かどうかまだ実証されておらず、あくまでもその効果に関しては理論的な推論の域をでません。なみこさんの病理組織検査等の結果をザンクトガレンのリスク分類に当てはめると、病理組織学的な腫瘍の浸潤経が2cmを超えているのかもしれませんが、それ以外は全てMinimal riskつまり危険性が低いということになります。この場合の推奨される術後治療はノルバデックス5年か無治療ということになっています。腫瘍浸潤径が2cmを超えるとAverage riskとなりますが、この場合の推奨治療の 1つがノルバデックス+ゾラデックスです。なみこさんはそのノルバデックスとゾラデックスのホルモン療法を受けているわけで、この併用ホルモン療法の効果は化学療法のCMFと同等とされています。いろいろ説明してきましたぁw)ェ、結論的には今の治療法で十分だと私は考えます。ゾラデックスは3年程度・uノルバデックスは5年服用で良いと思います。今の治療で十分とは言いましたが完璧な治療というものは無く、今後問題が起こることを決して否定できるものではありません。また、かりになみこさんがさらに化学療法をしたとしても、転移再発を100%予防できるということにはなりません。今の治療を予定通り継続することと、必要な検査をきちんと受け必要な治療が後手に回らないよう診察を受けていくことが大切だと思います。疑問があったらまた質問してください。ありがとうございました。 投稿者: マル 2004/11/16 09:55:18二瓶先生、お忙しい中ご返答ありがとうございました。先生の説明はとてもわかりやすく丁寧で、とても勉強になります。ビスホス剤での再発予防効果は科学的に立証されていないうえに経済的負担も大きいとのことで、今回は見合わせることにしました。またなにかありましたらよろしくおねがいします。頑張ります! 投稿者: こっこ 2004/11/15 21:28:58二瓶先生、本当にありがとうございました。今はもうハーセプチンの治療に専念する事にします。二瓶先生のおかげで何かもやもやしていたもぁw)フがスッキリしたようです。敵の姿はみえなくてもCEAの値の変化を目安にして治療を受けることにします。ハーセプチンが効く事を念じて受けます。二瓶先生のお返事を読んだ今は、もう晴れ晴れとした気分でいます。一抹の不安はありますが、本当に落ち着きました。本当に、本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです!頑張ります!また報告させていただきます。ありがとうございました 投稿者: こっこ 2004/11/15 13:56:22二瓶先生、すっかり返事が遅くなってしまいましてすみませんでした。土日に東京へ行って息子の結納を納めてきました。これで心置きなく金曜日のハーセプチンの治療に臨めます。私の場合PETの診断はあまり有意義ではないのですね。肝臓の生検という方法があるそうですが、これはぜひ受けた方がいい検査なのでしょうか?受けなければならない検査なのでしょうか?ハーセプチンの治療については、二瓶先生に適切だと評価をいただいていますので、もう迷わずに受けるつもりでいます。その結果がどうでるかで、またいろいろな検査なり治療法の変更なりがあるのかもしれませんね。その時はまた先澄w)カにご相談申し上げるつもりでいます。いろいろ面倒な質問ばかりなのに、丁・uゥにおへんじいただきまして本当にありがとうございました。寒さに向かうおり、くれぐれもお体にはお気をつけていただきますように・・・。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/11/15 19:28:27こっこさん、結納が無事済んで後は結婚式を待つばかりですね。白黒をつける方法として肝生検のことを書きましたが、一般的な考えを述べただけです。それをしなければ治療の方針が立たないというのなら別ですが、こっこさんの場合そこまでする必要性はないと考えます。これまでいろいろな検査をしてきてらちが明かなかったのですから、ここで頭を切り換え敵を探し出すことは止めにし、CEA値を目安に治療に専念することの方がより大切だと思います。状況的に考えて、つまりCEAの上昇は乳癌由来と考えて、ハーセプチンの効果を期待しましょう。効果があればCEA値が下がってくるはずです。ありがとうございました 投稿者: no name 2004/11/13 18:58:0910/30に質問させていただきましたCYです。いつもご回答ありがとうございます。病理の結果がそろいホルモンレセプターマイナス、HER2 3+、核異型度2といわれぁw)ワした。主治医の先生よりハイリスクではないが希望があれば、経口抗がん剤3年、ヒスロンの内服2年、もしくはヒスロンのみの内服という方法もあると説明を受けました。非浸潤癌で全摘を受けている場合補助療法も不要との資料もあったのですが、行った場合と行わなかった場合 その後の予後に与える影響はどの程度違いがあるものでしょうか。検診をこまめに行うことで補助療法をしない方法でもいいのではないかと考えておりましたので、主治医の先生から言われたことで判断にこまっております。お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/11/14 20:31:15今の医療は説明と同意が重視されますが、主治医の先生にどうしますかと言われても判断に困まってしまうのが当たり前だと思います。私達医者でも常日頃新しい情報を取り入れ勉強していなければ、最適な治療法を選択することができません。浸潤癌であれば、ホルモンレセプター陰性それだけでリスクの高い方に分類され、核異型度2やHER2が3+もリスクが高い方ことを示しています。リスクが高いというのは再発する危険性が高いぁw)ニいうことです。しかし、前回説明したように非浸潤癌を完全に切除できたのkuナあれば理論的に再発することはないと考えられるので、非浸潤癌を浸潤癌のリスク分類に当てはめるのは的はずれというものです。CYさんのお母さんは非浸潤癌なので再発の可能性は100%に限りなく近く無いはずで、再発の危険性を少しでも回避し生存率を改善する目的の術後補助療法から受ける恩恵はほとんどないと考えられます。つまり、100%近い5年生存率が期待できる状態に補助療法を行っても、そのことによる生存率の改善は0%に近いということです。ただし、前回書いたように100%完全に非浸潤癌であることの証明は不可能なので、100%完全に再発が起こらないという保証はできません。そのことは承知しておいてください。抗癌剤は治療薬ですが、その本質は人体にとって毒物です。人体の正常細胞にはさほど毒としては作用しないが、悪性細胞には毒として作用する微妙な薬用量で用いられるとき抗癌剤と称するわけです。お母さんは乳房切除を受け完全に非浸潤癌が摘出されたとすれば、体の中に癌細胞は存在しないはずです。つまり抗癌剤で攻撃すべき癌細胞が存在しません。この場合投与された抗癌剤は正常細胞に不必要な害を与える・u桙セけのことになり、体全体にも副作用という形で悪影響を引き起こす可能性があります。同様にホルモン療法剤の標的も存在しないので、ホルモン療法も再発防止という観点からは意味をなしません。ただ、抗癌剤と違ってホルモン療法剤には対側乳癌発生の危険性を下げるという働きはありますが、それだけを目的としたホルモン療法剤服用は副作用から受ける不利益の方が高くなると考えられるのでおすすめできません。結論を述べると、経口抗癌剤投与については時間と経済的な損失を含めて副作用などの不利益の方がはるかに大きいと考えられるので必要なく、ホルモンレセプター陰性なので再発予防のホルモン療法剤投与も有効性は期待できず不必要ということになります。ヒスロンHはホルモンレセプターと関係なく作用する面もありますが、一般的に術後補助療法剤として用いられることはありません。ヒスロンHを服用すれば少なくても5kg以上ひどければ10kg近く体重が増え、心身両面に負担を強いる可能性があります。また、抗エストロゲン剤と違って対側乳癌の発生予防に効果があるという証拠もないし、副作用の点では脳血栓などの危険性を増すことにぁw)ネります。何事も疑ってかかったら切りがないので割り切るしかありませんが・u補助療法無しで良いと思います。その際大事なことは、何事が無くとも数ヶ月毎に通院し診察を受け必要な検査をきちんと受けることです。お返事ありがとうございました 投稿者: こっこ 2004/11/10 12:38:58二瓶先生、早速のお返事ありがとうございました。2週間のブランクは気にしなくてよいとのことで、正直ほっとしました。おかげさまで胸のつかえがとれました。ハーセプチンの投与についての小冊子はいただきましたが、まだ詳しい説明をお聞きしていないので不安でした。ただ初回は、熱が出るような副作用が出るので入院して受けてくださいとのことだけでしたので、今度入院するときには詳しくお聞きしたいと思います。肝機能の上昇とCEAの上昇は別々の原因があるとも考えられるのでしょうか?CEAが上昇しているので、体のどこかでがん細胞が増殖しているのは確実でも、肝臓以外の場所も考えられるという事なのでしょうか?それとも肝臓が原発のがんかもしれない・・・ということでしょうか?それはどうすればわかるのでしょうか?先生のお返事を何回も繰り返し読んだのですがよく理解せきませんでした、申し訳ありません。・u梵ウ直言って肝臓が転移巣でなかった場合、または肝臓が原発巣の場合ハーセプチンがいくら効いていもCTでは変化が表れないのではないかとも思うのですが・・・。他の病院での検査を禁止されてしまったので身動きがとれません。今回ハーセプチンの投与に際して、病院を選択してもいいともいわれたのですが(隣県なので通うのが大変だろうという理由です)私は今のクリニックを希望しました。もちろん主治医は賛成してくれました。長々と書き込みましたが、二瓶先生にお返事をいただいて気持ちの整理が付きましたし、頑張ろう!という気持ちもあらためて湧いてきました。心が落ち着きました。本当にありがとうございました。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/11/13 12:53:30ハーセプチンの一回目は二回目以降の2倍量を投与します。一回目はどのような有害事象つまり副作用が出るか分からないので、すぐ対処できるよう入院して行うのが好ましいと思います。一回目特に問題が生じなければ、二回目以降は外来通院で投与されることになります。CEAはいろいろな悪性腫瘍で上昇しうる腫瘍マーカーです。CEAが連続的に上昇してきて・u桙「るので、原発か再発という形で悪性腫瘍が存在する可能性が高いと言えますw)。乳癌か子宮体癌ぐらいでしか上昇しないCA15-3が同時に上昇してくるのなら、ほぼ間違いなくCEAの上昇は乳癌の再発によると考えられます。ところがこっこさんの場合、CA15-3は上昇していないし、またこれまでの検査ではっきりと異常部位が見つかっていません。証拠がない以上、CEAの上昇が乳癌と関係しているのか、はたまた乳癌以外の悪性腫瘍が関係しているのか断定的には言えないということになります。腫瘍マーカー的にはそういうことです。肝機能が悪化しているのは間違いなく肝臓に問題があることを示しています。その原因として悪性腫瘍と関係しない肝炎などで肝細胞が破壊されているか、悪性腫瘍が原因だとすれば転移性肝癌(たとえば乳癌や消化器癌の肝転移)や原発性肝癌が肝臓のかなりの部分を占めているということになります。肝機能の悪化だけなら原因として前者を考えますが、CEAが上昇してきているので肝機能悪化の原因は後者だと考えるのが普通だと思います。ただし、こっこさんも書いているように肝機能障害は肝炎などが原因で、肝以外の部位に癌が存在することを100%否定できるものではありません。この場后w)蛯ヘ乳癌以外の癌も考えられるということです。今までの検査で原因がはっきりつかめているのなら、こんなに悩むことはないのですが、乳癌以外の原発巣も乳癌の転移巣も確定できていないので物がはさまったような言い方しかできません。ただ、常識的に考えると乳癌の肝転移でCEAが上昇し肝機能も悪化しているという病態が最も確率的に高いということです。これまでの経過からして、既存の画像診断装置でこのことをはっきりさせることは難しいと言えます。最も確実な診断は、肝臓の腫瘍と考えられる部分の生検を行って病理組織検査をすることです。PETで全身のどこかに存在するかもしれないある程度の大きさを持った病変を見つけ出すことは可能だと考えられますが、PETで病理組織的な診断をすることはできないので、もし病変が見つかっても乳癌の転移なのか乳癌以外の癌の転移なのか、あるいは乳癌以外の原発癌なのかを確定することはできません。乳癌の術後に転移再発巣がはっきりせず腫瘍マーカーだけが病的に上昇してくることはたまにあります。明らかに再発と思えるのに再発であることが確定できなくても、このような時は治療を開始することが・u桙ります。その場合の治療効果判定は腫瘍マーカー値の上下で判断します。こw)っこさんの場合はCEAの動きでハーセプチンが有効かどうか判断できると思います。CEAが下がってきたならハーセプチンが有効ということになります。何かまどろっこしい説明になってしまいましたが、疑問があればまた質問してください。ハーセプチンについて 投稿者: こっこ 2004/11/07 10:28:07二瓶先生おはようございます。検診に行ってきました。CEA 74→90.7  CA15-3 9.5→9.4GOT 32→70  GPT30→115  ALP 789→1062LDH 209→226  γーGTP 531→882前回に比べてかなり上昇していました。主治医はもうハーセプチンの治療を始めた方が良いと言われました。それで紹介状をいただき心臓の検診を受けてきました。結果は異常がないとのことで19日から始める事にしました。いろいろ私用もあり、日数的にずいぶん遅くなってしまったのですが、もう今日にでも受けたほうが良かったのではないかと心配になってきました。毎週という事なので、いろいろな事を考えて金曜日に決めたのですが2〜3日の諭w)シ裕みたいなものはあるのでしょうか?間隔は空けてはいけないのでしょうか?アロマシンの服用も中止になって、何もしないで2週間の間があくことがとても不安になっています。ゾラデックスはまだ効き目があるということで23本目をうって頂きました。24本までうつということです。はじめはハーセプチン単独で治療をはじめるのですが、他の抗がん剤を受けるときのようにたくさんのお水を飲んだほうがいいのでしょうか?飲んでもいいのでしょうか?他に何か気を付ける事はありますか?もしありましたら教えてください。あまりの数値の上昇でびっくりしています。かなり動揺しましたが、ハーセプチンの治療を受けられることを幸運と思うことにしました。何かいい報告ではないので残念ですが、今度はいい報告が出来るよう頑張りますので今後ともよろしくお願いします。Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.0.3705) 投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/11/09 20:15:08こっこさん経時的なCEAの上昇から次の治療に移るべきだし、その治療法としてハーセプチンは適切だと思います。タキソールぁw)ネどの化学療法との併用がより効果的であることは分かっていますが、まず単搭uニで効果を見て良いと思います。開始がこの返事を書いている10日後の19日ということですが、この2週間で病状が取り返しのつかないほど進んでしまうことは決してないので心配しないでください。アロマシンはもう効果が期待できなくなっての中止ですし、この2週間ゾラデックス以外の治療がないことに対する不安は捨てて、新しい治療に入る前の英気を養う期間と考えてください。ハーセプチンは原則として週一回投与されます。都合で投与が1、2日前後にずれるのは問題ないと思います。週1回投与しないとハーセプチンの血中濃度を有効濃度に保てないので毎週投与ということになっていますが、通常より投与量を多くして2週毎投与を行っている施設もあるようです。ハーセプチンは副作用が少なく安全に長期投与できる薬ですが、決して副作用がないということではありません。第一回目の時は悪寒発熱やアレルギー反応に注意が必要です。これらは2回目以降あまり問題になりませんが、初回悪寒発熱は50%の頻度で出るとされ投与次の日に出ることもあります。それから心機能に問題なかったとのことですが、回数を重ねると心機能障害が出ることがあるの・u桙ナ定期的な心機能の検査が必要になります。それ以外にはさほど重い副作用はありませんが、当然薬ですからその他の副作用もいろいろあるので主治医の先生によく聞いてみてください。それから通常の抗癌剤の時のように(抗癌剤にもよりけりですが)水分を多く摂る必要はありません。消化器に対する副作用は少ないので吐いたり食欲が出ないなどの症状は出ないと思います。ハーセプチン単独で効果が出ることを祈っています。ハーセプチンから話は変わりますが、腫瘍マーカーの中でCEAは高いのですが消化器癌では上昇しないCA15-3は全く低値のままです。他の異常値も全て肝臓機能に関したものです。肝臓に異常があってCEAが上昇していると考えるのが素直ですが、乳癌の肝転移が確定的に証明されていません。一元論から考えると乳癌の肝転移を最も考えるべきなのですが、何とかその辺のことをすっきりさせたいものですね。no title 投稿者: ゆう HOME 2004/11/09 16:34:40二瓶先生ごめんなさい。首の痛みがでて とても不安で先生に書いたのですが、今では まったく痛みがなくなりました。お忙しいのに 大騒ぎしてしまい w)ごめんなさい。弱いですね 私、、、でーんとかまえていればいいのでしょku、けれどそーもいかず皆さんに迷惑かけてしまっている私です。お忙しい中 お返事いただきありがとうございます。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/11/09 20:14:05杞憂に終わって良かったですね。やはり筋肉痛だったのでしょう。些細なことでも、質問することで不安が少しでも解消するのなら、返事を書くことなど厭いません。ご報告・・術後補助療法がすべて終了しました 投稿者: CO 2004/11/0900:30:06今日はCE6回目の点滴日でした。仕事に追われて治療中なのに結構無茶もしましたが、これで術後補助療法が、すべて終了しました。CEの副作用も辛くなかったといえば嘘になります。白血球が足りなくて2回予定がずれたりもしましたが、すべてがまんできるものでした。最後の点滴の副作用も明日くらいから徐々にやってくるでしょうが、のりきれると思います。髄様ガンの抗癌剤選択で悩んでいる時には、助言くださりありがとうございました。今月の14日には乳癌で亡くなった母の13回忌の法要をおこないますが、墓前で終わったと報告したいと思います。再発の不安がないわけではありませんが、癌ぁw)ヘ私がなりたくてなったものではありません。これからの日々を大切にしたいと思うので、「心はいつもハッピー」で毎日を過ごしたいと思います。ご報告でした・・・・CO 投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/11/09 20:13:17COさん予定の治療が完遂できて本当に良かったですね。辛いこともあったようですが、きっと良い結果につながると思います。聞きたいことがある時は、また質問箱に書いてください。ありがとうございました 投稿者: トール 2004/11/09 14:16:55数値に一喜一憂していて結構マイナス思考になったりしてました。二瓶先生のお返事を読んで心落ち着きました。来月の結果でPETをするつもりでいます。体調はとてもいいのです。今日も太極拳をやってきました。次の検査まで、出来るだけ気持ち元気でいようと思います。先生のお返事いつも心待ちにしています。ありがとうございました。ありがとうございました 投稿者: トール 2005/01/17 16:44:26お忙しいところお返事いただきましてありがとうございました。先生のお返事を読んで初めてホッとできるような感じがします。アリミデッァw)ュス頑張って飲み続けます。効いていると信じて。来月胸のレントゲンと血液結u沚クの結果が出ましたらまたお知らせしますのでよろしくお願いします。甘い考えですが、このままアリミデックスで何年もガンが姿をあらわさないということもあるのでしょうか。現実としてはそのうち顔を出すと思っていないといけないのでょうか。体調もいいのでやはり再発とは思いたくなく、主治医に再発なのか再発の疑いなのかお聞きしたところ、以前は数値が0.9とかだったからねーと言われ、その後の言葉は続きませんでした。やはり肺を疑ってるけど、あなたは喘息で肺がもともと汚いからねって言われました。PETをしても今は出ないかもしれない、出ないからといって安心していいわけじゃないからねと言われ、今回もPETは先送りになりました。のんびり構えていいのかな?とも思い始めました。でも決して気は抜けないことも認識しているつもりです。はじめまして。 投稿者: マリア 2005/01/16 17:44:45こんにちは。私は1年前よりホルモン治療(ノルバデックス+ゾラ)をしています。生理は止まっていますが、更年期障害の症状がまったくありません。おかしな質問と思われるかもしれませんが、薬が効いていないのでは?と心配ぁw)ノなっています。ちなみにホロモンレセプターはER100%、PGR60%だった為、ホルモンの量が効果的に減少しているのか気になります。どうかアドバイスお願いします。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/01/17 13:21:27はじめまして マリアさんホルモンレセプター陽性の乳がん細胞は、エストロゲンの刺激で増殖します。ホルモン療法はエストロゲンが働かないようにすることです。その方法はエストロゲン産生の元を断つか、エストロゲンがエストロゲンレセプターに結合しないようにすることです。生理が止まっているのでゾラデックスは卵巣機能を抑制してエストロゲン産生を断ち、人工的に閉経状態にしていることは確かです。ノルバデックスは副腎由来のエストロゲン(閉経後の血中エストロゲンは副腎由来です。閉経前も全エストロゲンの5%ぐらいは副腎由来のエストロゲンです。)がエストロゲンレセプターに結合しないようにします。薬が目的の薬理作用を発揮することと、治療効果があるかどうかは別に考えないといけません。マリアさんのホルモン療法はいわゆる術後補助療法と呼ぶ治療です。この場合、治療効果を判定する病変が臓w)カ在しないので、はたして効いているのかどうか実感がなく不安になってくるkuフだと思います。ホルモン療法の副作用に更年期障害がありますが、あくまでも副次的なもので100%出現するものではありません。周りを見てみてください。閉経期になって更年期障害が強く辛い症状を訴える人もいれば、全く症状のない人もいるはずです。個人差があるということです。マリアさんはおそらく自然の経過で更年期を迎えても、更年期障害という体の変調の出ない体質なのだと思います。ということで、副作用がないので効いていないと考える必要は全くありません。マリアさんのホルモン療法が補助療法だとして効果判定もできませんが、ホルモンレセプターの状態からホルモン療法の有効性は高いので予定の治療をきちんと行うことが大切だと思います。疑問があったら、また質問してください。検査結果の報告です 投稿者: こっこ 2005/01/14 14:02:17二瓶先生、厳しい寒さが続いていますがお元気でしょうか?こちら北陸のほうでもたくさん雪が降りました。でも元気で通院できることを感謝しています。さっそくですが検査結果の報告です。11/5はハーセプチンを受ける前、12/3は3回目を受ける前、1/5は8!<BR>
$B2sL\$r&lt;u$1$kA0$N:N7l7k2L$G$9!#!!!!!!!!!!11/5   12/3  1/5CEA   167.1  84.9  36.1ALP   1823  1463  767LDH   255   261  205γーGTP 1130   573  282GOT   133   70   32GPT   194   92   31まだまだ高値とはいえ、うれしい事にだんだん数値が下がってきています。主治医からは、ハーセプチンがとてもよく効いている様だからこのまま単剤で様子を見ようといわれています。8回終了時点で受ける予定だったCTも来月に延期になりました。ここで気を緩めてはいけないと思うのですが、気持ちがとても明るくなりました。希望が湧いてきました。CTの結果如何ではゾラデックスの取り止めもあるというお話でしたので、二瓶先生におたずねいたします。もしゾラが中止になった場合ですが、ハーセプチンだけでいいのでしょうか?何か補助的なホルモン剤などは必要ないのでしょうか?年齢的(今年54歳)なことも考えるとゾラが中止になる確率が高いぁw)謔、に思えるのですが・・・。まだ来月のCTまでは時間がありますし、・u驩ハがでたわけでもないのに気が早いと笑われるでしょうが、ハーセプチンだけで治療をしていくのはとても心配なのです。その一方で抗がん剤はできるだけ次回の為にとっておきたいという気持ちが強く、強くありますので・・・。二瓶先生はどのようにお考えでしょうか?ぜひぜひ二瓶先生のお考えをお聞かせ下さい。もちろん急ぎませんので二瓶先生のお暇な時にでもお返事いただけたらうれしいです。もうすぐ大寒ですね。寒さが一段と厳しくなりますがどうかお体に気をつけてお元気でお過ごしください。遅くなりましたが、本年もよろしくお願いいたします。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/01/17 13:20:59こっこさん、東北は太平洋沿岸を北上した低気圧の影響で天候は大荒れでしたが、北陸地方はいかがでしたか?CEA値はハーセプチン開始前に比べ四分の一以下に低下しているし、肝機能も改善しハーセプチンが単独で良く効いていると思います。この状態ならハーセプチン単独で治療を継続し、その効果が鈍ってきたときにタキソールの併用を考慮すればいいと考えます。ホルモン療法については年齢的に考えて、ゾラデックスを中止しても治療検w)宴n面での悪影響はないと考えます。ご存じのようにゾラデックスの治療効果は卵巣機能を抑制することに基づいています。一般的にこっこさんの年齢では卵巣機能は衰え、病状に影響するほどのエストロゲンを産生する能力はないと思います。ハーセプテスト3+の時は、ノルバデックスのような抗エストロゲン剤は効きにくいことが分かっています。この場合はアロマターゼインヒビターが用いられますが、これまでアリミデックスを用い次にアロマシンが投与されました。結果としては効果が期待できないという判定になり中止になりました。残るホルモン療法剤はヒスロンHという薬剤になりますが、ヒスロンHは最後に用いるホルモン療法剤で副作用のことも考えると今は使うべきでないと考えます。ハーセプチン単独で良いと思います。どうしても不安ということであれば、アロマシンの服用が理に適っていると思います。アロマシン服用中にCEAがどんどん上昇して中止になりましたが、必ずしも全く効いていなかったとは言えないからです。しかし、客観的に考えてその効果は低いと考えられるので、こっこさんが納得できるのならハーセプチン単独で経過を見てみ・u桙スら良いのではと思います。また、経過を教えてください。分かる範囲でお答w)えします。また少し 投稿者: トール 2005/01/13 15:43:56東北の方は大雪で大変ですね。こちらもかなり寒いですよ。今日マーカーの検査でした。相変わらず他のマーカーは異常なしでCEAが先月21.8だったのが24.1とほんの少し上がりました。主治医はほぼ横ばいですねって言われました。そしてアリミデックスでまだ様子をみるとのことです。来月胸のX線と血液検査が入りました。このままアリミデックスで様子をみていていいのでしょうか。体調と気力はとってもあります。今年初めてのご相談です。今年もどうぞよろしくお願いしたします。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/01/17 13:20:20トールさん、この返事を書いている今日は1月16日です。太平洋沿岸を北上した低気圧の影響で、郡山は昨夜から湿っぽい雪が降り続いています。今の時刻は午後3時過ぎで雪は小康状態ですが、会津地方と中通り北部(福島県は新潟県側の会津地方と海側の浜通り地方、その中間に位置する中通り地方の3地方に分かれています。郡山は中通りの中部にあります。)に大雪警報が出ているし停電しているところもあります w)。東北自動車道は通行止め、福島空港からの飛行機も飛ばず大荒れの天候です。CEAは先月よりわずかに上昇していますがほぼ同じと考えていいし、体調の変化はないようなので治療法の変更は必要なくアリミデックスで良いと思います。次回の結果が出たら教えてください。今年も私の能力の範囲内でお答えしますので、気軽にご質問ください。今日は17日の朝です。昨日より天候は穏やかになっています。


no title 投稿者: ニモ 2005/01/06 22:45:46二瓶先生。昨年はたくさんの質問に答えていただきありがとうございました。今年も色々質問させてもらうと思いますが、どうぞよろしくお願い致します。手術は無事に終わりました。創部の痛みもありません。入院中に撮った胸部CTにも異常はみつからず、ホッとしました。ところが、退院間際になって背中のまんなか辺りに痛みが出てきてトイレの蓋をあけることさえ大変でした。今は落ち着いていますが、背骨の中ほどの少し右側に痛みをかんじることがあります。又、昨日から急に左足に痛みがありひきずらないと歩けません。臀部から足の裏側を通るような痛みです。背中の痛みや恥骨にある転・u梭レと関係があるのでしょうか?私の母は骨転移のため、下半身麻痺になりましw)た。私もそうなるのかと心配です。それから前回から1ヶ月後の採血もNCC-ST-4が9.5から12.5になり、CA-15−3が65から93に上昇していました。骨転移の進行はゆっくりだということですが、採血の度に値が上昇していくので、とても落ち込んでしまいます。ちなみに、内服薬は年末よりアリミデックス1mgになりました。今日、神社でひいたおみくじで病は悪しと出てしまいました。何だか何もかも悪いほうへと考えてしまいます。プラス思考でいかなくてはと分ってはいるのですが・・・。またご意見をおねがいします。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/01/09 22:00:27ニモさん、今年も私の知る範囲でお答えしたいと思います。年明け早々から厳しいことを書くようで気が引けますが、ニモさんの自覚症状とこの一ヶ月間での腫瘍マーカーの上昇からは病状が進行していると言わざるを得ません。しかし、このままさらに進行するかどうかは、もう少し経過を見るべきだと思います。なぜなら卵巣を摘出しアリミデックスに変更になってまだ日が浅いので、その効果についてはまだ何とも言えないからです。ホルモン療法の効果ぁw)ェ目に見える形で現れるまで少なくとも一ヶ月はかかると思うし、新たなホルモン療法に切り替えたとき一過性に症状が悪化することもあります。次回腫瘍マーカーが低下すれば効果が出たと判断できます。これまでは推測で書きましたが、ニモさんにとって切実な問題は痛みといった現実です。そこで実際の症状について具体的に考えてみると、背中の痛みは胸椎への転移が原因であることを否定できません。今は痛みが軽減しているようなので様子が見れそうですが、再び痛みが増強するなら検査を受け明らかに骨転移が原因と判明したなら、除痛目的にビスフォスフォネート剤と化学療法の併用や放射線照射が必要になります。左下肢の裏側を走るような痛みは座骨神経痛の痛み方に似ていますが、この原因も骨転移を考えておく必要があります。骨転移が原因で痛みが強いのなら、やはりビスフォスフォネート剤と化学療法の併用を考慮すべきと思います。もし痛みが軽度で様子を見れるのであれば、卵摘とアリミデックスの効果を見極めてから治療法を検討すればいいと思います。客観的に病状が進行していると判断せざるを得ず、オブラートにくるまずありのままを書きました。酷とは察w)ユいつつ若いニモさんにしっかり治療を受けて欲しくストレートに書いていまkuキ。たいへん辛いこととは思います。願わくは卵摘とアリミデックスの効果が出て欲しいのですが、さらに進行するようなら後手に回らず次の治療に進んでくださいね。状況をまた教えてください。御回答頂きありがとうございます 投稿者: せいか 2005/01/08 20:05:10二瓶先生、わかりやすく丁寧に説明して頂いてありがとうございました。もやもやとしていた事が整理できて、すごく感謝しています。こんな病気になると、些細なことがすごく気になったり、すぐ悪い方に結び付けたりしてしまいます。こんな性格もこの機会に直さないといけないと思っています。今度は、もう少し詳しく病理の結果を聞いて、二瓶先生にお伺いしたいと思います。また、そのときはよろしくお願いします。はじめまして 投稿者: せいか 2005/01/05 19:28:21初めてお便りします。私は39歳の主婦です。今年9月に右乳房の温存手術を受けました。その後25回の放射線をしました。術後結果は、乳がんの知識もあまりなく、詳しく聞くことができず今に至ります。わかってるのは、腫瘍は2センチ以下でリンパ転移はなし、ホルモンレセプタ−陽性という・u梹魔ナホルモン療法を開始しました。今は2回目のゾラデックスの注射が終わって、毎朝タスオミンDを飲んでいます。今回はそのタスオミンの副作用の事でお伺いしたいのですが、私は8年前に不妊治療をしていました。その時、子宮内膜症がひどく、腹腔鏡手術をしました。ゾラデックスは、子宮内膜にいいと婦人科で聞きましたが、反対にタスオミンは子宮内膜を増殖させると、私が見た本に書いてありましたがそうなのでしょうか。もし、そうであれば以前、子宮内膜症だった私はこの薬でまた、内膜症になるリスクが高いのでしょうか。そして、子宮内膜症と乳がんの関係って何か結びつきがあるのでしょうか。・・・と言うことは、私はとても乳がんの再発のリスクが高いのでしょうか。どんどん悪い方に考えてしまう悪い癖の私で、すみません。今年も始まったばかりで、お忙しいところたくさん質問してしまって申し訳ありません。お時間がよろしければ、お返事頂きたいと思います。よろしくお願いします。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/01/07 23:55:49はじめまして せいかさん若くして乳癌になり、この先不安が多いことと思います。今年初めての・u桙イ質問ですが、私の知る範囲でお答えしたいと思います。メールでのやりとりw)で必ずしも的を射たお答えにならないかもしれませんが、少しでも不安解消につながれば幸いです。それから私の考えが全て正しいとは限りません。納得のいかない場合は、他の方の意見を聞くことも大切です。せいかさんの治療に関してですが、病理組織診断のもっと詳しい情報があれば世界標準治療の仕方に沿って考えることができます。しかし、大きさが2cm以下でリンパ節転移が無くホルモン感受性があるので、術後補助療法としてゾラデックスとタスオミンDの併用によるホルモン療法だけで概ね十分と考えます。子宮内膜症は子宮内膜あるいは子宮内膜に似た組織が女性ホルモンの影響を受けて増殖したり、癒着などの原因で痛みなどが出る病気です。私は婦人科医でないので詳しいことは分かりませんが、その治療にゾラデックスやリュープリンといったLH-RHアゴニストに分類される薬も用いられます。LH-RHアゴニストの作用で卵巣機能が止まり人工的に閉経状態になります。これで体の女性ホルモンが完全に無くなるわけではありませんが、最も多くの女性ホルモン供給源が無くなるので子宮内膜症の症状が出なくなると考えられます。ホルモン感受性がある董w)cFんは、エストロゲン(卵胞ホルモン)がエストロゲンレセプターに結合することで乳がんが増殖する仕組みになっています。ホルモン療法の基本はこのエストロゲンの作用をくい止めることにありその方法にはいくつかあります。その一つがエストロゲンの供給源を断つことで、ゾラデックスは閉経前のエストロゲン最大供給源の卵巣機能を止めることでホルモン療法剤として働きます。タスオミンは抗エストロゲン剤に属し同じものにノルバデックスとフェアストンという薬があります。これらはエストロゲンレセプターへの結合力が強く、エストロゲンがエストロゲンレセプターに結合するのを阻害しホルモン療法剤としての効果を発揮しますゾラデックスで卵巣機能が止まっても副腎由来のエストロゲンが存在するので、そのエストロゲンに対し抗エストロゲン剤が使われるのです。この併用で乳がん細胞に影響するエストロゲンの作用を完全にブロックするのが目的です。ところがこれまで認可されている抗エストロゲン剤は純粋な抗エストロゲン剤でなく、乳がんには抗エストロゲン剤として働きますが、ある組織に対してはエストロゲン様の作用をします。このエストロゲン様作用ぁw)フ良い面は、骨粗鬆症の予防やコレステロールを下げ心血管系の疾患を低下さkuケることです。子宮内膜に対してはせいかさんの懸念する通りです。しかしその作用はエストロゲンより弱いし、卵巣機能はゾラデックスで抑制されエストロゲンの血中濃度は閉経後のレベルにまで下がっているので、タスオミンを服用しても痛みを伴うほどの子宮内膜症になることはないと考えられます。ただし薬に対する反応は個人差が大きいので、もし自覚的に子宮内膜症の時と同じような症状が出現するなら、タスオミンを中止してアリミデックスのようなアロマターゼインヒビターを併用すればいいと思います。アロマターゼインヒビターは副腎由来のホルモンをエストロゲンに変える酵素の働きを止める薬です。その適応は閉経後に限られますが、ゾラデックスで人工的に閉経状態と同じなので理論的に効果が期待できるため、実地の臨床ではゾラデックスとアリミデックスの併用療法が行われることもあります。この場合閉経前に閉経後の薬を用いるという保険適応の問題があり、県によっては厳しく認められないこともあります。フェアストンはタスオミン(ノルバデックスとタスオミンは薬理的に同じ薬です)と少し構造が違う抗エストロゲン剤で、子宮内膜に対する影響は少ない・u桙ニされています。アリミデックスがどうしても使えないときは、フェアストンに切り替えるという手もあります。子宮内膜症と乳がんはともにエストロゲンの影響を受けるという共通点はありますが、子宮内膜症だからといって乳がんになりやすいとか再発しやすいといったことはありません。せいかさんにとって今一番大切なことは、乳がんの治療として標準的な治療をきちんと受け、治癒を目指すことです。副作用的なことを心配する前に、予定の治療をしっかり行ってみて、副作用などの不都合が生じたときは速やかに最前の策をとることが最も合理的だと思います。疑問があったら、また質問してください。はじめまして 投稿者: れいこ 2004/12/29 22:05:28はじめまして。三年目前に左乳房の温存手術を受けました42歳です。診断はステージI 1×1 でリンパ節転移なしで術後は30回の放射線治療を受け、その後はホルモンレセプターが二種類とも陽性でしたので経口抗がん剤とゾラデックスの治療を受けました。その後抗がん剤は二年で終了し、ゾラデックスは継続中です。経過は良好で再発のリスクは二年後の検査でほぼ無くなったと言・u桙樓cgいたのですが、今年の十月の三年目の検査で右の乳房に「石灰化」があw)ると言われました。三ヵ月後に再検査と言われました。必ずしも乳がんではないと言われましたが心配で夜も眠れません。このような「石灰化」は乳房に良くある症状なのでしょうか?またがんの可能性は高いものなのでしょうか? 年末のお忙しいところ申し訳ございませんが何卒宜しくお願い致します。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/12/31 12:48:20はじめまして れいこさん乳がんの術後で反対側に石灰化があると言われれば心配ですよね。石灰化についての説明は実際のマンモグラフィイを見ながらだと分かりやすいのですが、ことばだけではうまくニュアンスが伝わらないかもしれません。疑問があったらまた質問してくださいね。まず、れいこさんのしこりは1cmと小さかったし、リンパ節転移なしでホルモン感受性があるので、統計的に5年生存率は少なくても90%以上おそらくは95%以上期待できます。照射を含め術後の治療はしっかり行われていますが、欲をいうと経口ホルモン療法剤たとえばノルバデックスを併用すればより効果的です。再発とは左乳がんが原因で局所あるいは離れた臓器たとえば肺、肝、骨などにがん病巣が宗w)ホ現することです。またまた統計的な話になりますが、乳がん術後の再発は術後3年以内に多く出現します。れいこさんはこの3年間を何事もなく経過しましたが、この時点で治癒とは言えず今後再発する可能性は否定できません。けっして脅かしでこんなことを書いているわけではなく、ほぼだいじょうぶだと思われても用心することが肝心だということです。統計的に次に再発が少し多く現れるのは術後7,8年目頃です。消化器がんは術後5年経って問題がなければほぼ治癒したと考えてもいいのですが、消化器がんなどに比べおとなしい乳がんはそれゆえに経過が長く10年経過しても治癒したと言えないところがあるのです。だからといって心配性にならないでください。れいこさんの場合の5年生存率は高く治癒する確率がはるかに高いのですから、普段は「私は治癒した」と思って生活する方がずっと体のためにいいし有意義な時間が過ごせます。ただし、再発する可能性はいつになってもゼロではないので、きちんと診察を受け必要な検査を受けていくことが大切だということを覚えていて欲しいのです。さて、今れいこさんを悩ましている右乳房の石灰化のことですが、実際ぁw)ノマンモグラフィを見ていないので的を射た具体的なことは言えないので、一萩uハ的な説明をします。現在国で推奨している乳がん検診はマンモグラフィ検診ですが、その目的はしこりとして触れる前の初期段階で乳がんを見つけようということです。石灰化を伴う乳がんは乳がん全体の半分以下4割前後ですが、石灰化だけの段階で見つかれば乳がん細胞はまだ乳管の中に留まっている非浸潤癌の可能性が高く、理論的には手術だけで完治します。石灰化には悪性石灰化と良性石灰化がありますが、典型的な悪性石灰化の場合は病理的に診断を確定することになります。これまでの方法では悪性が疑われる石灰化の場所を局所麻酔下に外科的生検をしていましたが(現在も行われてはいます)、最近はマンモトームという装置を用いて生検が行われます(マンモトームがない場合は従来の外科的生検を行います)。マンモトーム生検について簡単に説明すると、角度を変えて2枚マンモグラフィを撮ってコンピューターで石灰化の位置を計算し、その部位へ自動的に生検用の太めの針が到達して石灰化病巣を連続的に採取し病理組織検査をするということになります。その結果がんであれば次の治療にすすむことになります。良性石灰化の場合は典型的で間違いなく良性であれば・u梔スもせず経過観察になります。がんと鑑別が必要な良性石灰化は、れいこさんの年代によく見られる乳腺症という状態の時に出現する石灰化が多いと思われます。れいこさんの石灰化は良性石灰化として典型的でないので再度確認をしたいということだと思います。ただし、3ヶ月ぐらいではほとんど変化はないかもしれませんね。乳がんは末梢乳管の内側を被っている乳管上皮細胞あるいは乳管のどん詰まりにある小葉という母乳を作る部分の上皮細胞ががん化したものです。一個のがん細胞ができて1cmの大きさになるまで平均10年ぐらいかかるとされています。そのくらいゆっくり育つので石灰化が見つかったからといってあわてる必要はありません。仮にれいこさんの石灰化ががんだとすると、石灰化病巣を伴うので左乳がんの転移ではなく新たな乳がんということになります(その理由は説明が難しいので省きます)。石灰化だけでしこりを形成していないのであれば初期の段階で手術だけでほぼ治癒します。乳がんでないことがベストですが、ごく初期で見つかればラッキーだと考えていいのではないでしょうか。乳がんになった方が両側乳がんになることがありますが、・u椏搆v的には100人中3人ぐらいの方が両側乳がんになると思われます。ku黷「こさんがそうであると決まったわけではありませんが、きちんと経過観察し検査を受けることが大切です。ということで3ヶ月間の経過観察はなんら問題ありませんが、そうはいっても夜も眠れない状態がこれからも続くのでは精神衛生的に良くありません。もしその石灰化がマンモトーム生検を必要とする石灰化と主治医の先生が判断するのであれば、思い切って早めにマンモトーム生検を受けシロクロをはっきりさせた方がいいのかもしれませんね。 投稿者: れいこ 2005/01/01 14:42:06明けましておめでとうございます。丁寧なご回答、ありがとうございます。「石灰化」について私なりに理解できたようなきがします。また質問させて頂きます。ほんとうにありがとうございました。今年もよろしくお願い致します。りんさんへ 投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/12/28 13:16:51私が医者に成り立ての頃も乳がんの予後因子に関する研究があったので、少なくても20年以上に渡り予後因子に関する研究が数え切れないほど行われてきました。しかしながら、現在でも実地の臨床で最も信頼のおける予後因子は20年前と変わら・u桙クリンパ節転移の有無です。時間とお金をかければ遺伝子レベルでの解析もできると思いますが、臨床の現場にはなじまず相変わらずリンパ節転移の有無に頼っているのが現実です。りんさんにはリンパ節転移がなくホルモン感受性があるので予後が期待できますが、年齢的には私の経験からしても閉経後の方達とは分けて考える必要があると思います。病理組織結果を揃えて比較した場合、30代から40代前半の方達は閉経後の方達に比べ予後の悪いことを実感しています。その差はどこから来るのかと考えてみると、一番大きな要因は血中エストロゲン濃度の差だと思われます。リンパ節転移があれば化学療法を行ってからホルモン療法を行うのが標準治療ですが、りんさんにはリンパ節転移がないのでホルモン療法だけで十分だと思います。ゾラデックスと抗エストロゲン剤の組み合わせは、化学療法のCMFと同等の効果があると証明されています。CMFにしてもその効果の拠り所は直接的な殺細胞効果と、エンドキサンの持つ卵巣機能抑制作用によるホルモン療法的な効果だと考えられています。ということで、りんさんにとって大切なことはホルモン療法をきちんと・u檮sうことです。ここで一つ確認しておきたいことは、全身と局所は別だというw)ことです。術後の治療(補助療法と呼ばれる治療)の目的は、遠隔転移を予防し生存率を改善することにあります。ホルモン療法の主たる目的はそこにあり、りんさんの場合ホルモン療法は予後改善につながるとということです。りんさんの場合の局所とは主に温存した乳房の再発に関することです。断端陽性だったとのことでブースト照射もされました。照射の効果と局所再発予防にもなるホルモン療法の効果を信頼して、日頃局所再発に関して過度に神経質になる必要はありません。神経質になることは乳がんと関係なく心身両面に悪影響を及ぼすことにもつながるので、日頃は鷹揚に構えていることが一番です。かといって無頓着ではいけないので、診察をきちんと受けることとたまには入浴時にでも変化がないかどうか見ることが大切だと思います。どういう変化に気をつけるべきかというと、しこりを触れないかどうか皮膚に新たな発赤がないかどうかということですが、照射後しばらくは温存乳房が硬くなっていると思うのでしこりの有無については難しいと思います。そうであれば普段は気にせず過ごし、診察を受ける時だけ少しドキドキすることの方が体のためになります。今りんぁw)ウんが受けているホルモン療法はあくまでも術後補助療法でその効果を評価することはできません。残念ながらこの治療で100%再発を防ぐことはできませんが、りんさんの場合の術後5年後の再発率は統計的にいうと10%以下です。りんさんの予後は確かに良い方に入るので、ホルモン療法なしでも再発しないかもしれないしホルモン療法をしてもこの10%の中に入ってしまうかもしれません。先のことは神のみぞ知るです。すべきことはこれまでに実証されている標準治療を受けることで、現段階ではそれが最善です。それでも再発したならば化学療法が第一選択で行われることになりますが、今から神のみぞ知る分からないことを心配しても損するだけです。その時はその時だと悠然に構えていることの方が、きっと充実した毎日を過ごせると思います。細胞診のWは悪性疑いでXは悪性ですが、この結果に差はありません。細胞診は主に細胞の顔つきだけを見て診断するので、その細胞ががん細胞かどうか判断が難しい場合があります。がんかどうかの最終診断は細胞の集まった構造で決まります。細胞の異型性が相当強ければ穿刺吸引細胞診で採れたバラバラの細胞だけ・u桙ナ確実に乳がんと診断できXと判定されますが、異型性が弱いとがんを疑うWw)という判定になります。たまに細胞診でも細胞が塊で採れその構造から細胞異型が弱くてXと判定されます。最終診断は手術後の病理組織診断で、術前診断に至る細胞診のWとXに予後に及ぼす差はありません。また質問してください。来年良い年でありますように。 投稿者: りん 2004/12/30 19:39:02二瓶先生、ご丁寧なご返答をいただきありがとうございました。おっしゃるとおりだと思います。わずか10パーセントの再発におびえて暮らすより、90パーセントの明るい未来を信じてホルモン療法をきちんと受け、充実した人生を過ごしたいと思います。本当にありがとうございました。はじめまして 投稿者: りん 2004/12/20 21:03:27はじめまして、42歳の主婦です。初めて相談してみよう・・・と思うページを見つけることができました。よろしくお願いいたします。7月の終わりころ右胸上部脇側にしこりを見つけ、あわてて病院へ走りました。まさか乳がんとは思わず近くの外科を受診し思わぬ告知を受けてしまいました。がんとわかったからには乳腺外科のあるがん専門の病院を紹介してもらい9月はじめに手・u桴p、その後30回の放射線治療も終わり、ホルモン治療を開始しました。(ホルモンレセプターは2種とも陽性)ただいま2回目のゾラデックスを終え、生理も止まったようです。さらに毎朝タスオミンD錠を毎日飲んでいます。まだ副作用という副作用が現れてはおりません。ありがたいことなのですが、実際この薬が効いていないのではないか・・・と心配にもなります。がんの大きさは0.9×1.1で切除したのは3×5です。乳腺移行術を施していただき変形はありません。反対に患側の右乳房のほうが大きいくらいです。「できていた場所がよく小さかったからね。」と先生は言ってくださいます。これも感謝すべきなのだと思いますが取り残しがあるのではないのか?と心配になってきてしまいます。先生のことは信頼していますがいろいろと悪いほうに考えてしまいがちです。放射線では、はじめたときは25回と聞いておりましたが、結局5回の追加で全30回となりました。こちらは悲観することはないのでしょうか?それからもうひとつ質問があります。ホルモン療法で生理が止まっているということは避妊の必要はない・u桙ニいうことなのでしょうか?あれこれとすみませんがお時間がよければご回答w)お願いいたします。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/12/23 20:11:34りんさん はじめましてしこりは残念ながら乳がんだったわけですが、小さいうちに自己発見して乳房温存手術ができたことは幸運だったと考えたらいいと思います。しこりは上外側部の最も温存手術がしやすい場所にあり、美容的に十分満足のいく手術がなされたようで良かったですね。病理組織的な詳しい結果は分かりませんが、ホルモン感受性があるようなので、基本的にがんの性状はおとなしいもののように思われます。リンパ節転移はおそらくなかったのだと思いますが、いかがでしょうか?。リンパ節転移の有無が予後の目安になります。治療については適切に行われていると思います。約1cmのがんに対する切除範囲の大きさは通常そのくらいだと思います。温存手術の場合切除範囲が小さいので、断端つまり切り取った縁にがん細胞が顕微鏡的に存在するかどうかが問題になりますが、どうだったのでしょうか?。乳房温存手術後の温存乳房に対する放射線照射は通常50Gyという量を照射します。Gy(グレイといいます)という単位については詳しく説明しませんが w)一回2Gyで25回照射すると総量で50Gyになります。おそらく5回の追加照射はブースト照射と呼ぶもので、元もとしこりのあった部位の狭い範囲に絞って10から16Gy追加照射をします。より効果を高めるために行われます。先ほど質問しましたが、断端陽性だった場合はブースト照射が普通に行われます。断端陰性の場合のブースト照射はどのような場合に行うのか、まだはっきりした決まりがないようです。いろいろ臨床試験が行われていますが、まだちゃんとした結論には達していないようです。この分野は放射線科医の専門なので外科の私は人ごとのように書いていますが、りんさんへの5回追加照射はより効果を高めるのが目的で特別な問題があるためではないと思います。必要以上に照射量を多くすると乳房が硬くなるなどの有害事象が出現する可能性が出てきますが、5回程度のブースト照射では問題はありません。ホルモン療法はゾラデックスとタスオミンDで必要かつ十分です。予定の期間をきちんと継続してください。ホルモン療法の副作用は更年期障害様の症状が多く見られますが、個人差があって辛いほどの症状を訴える方もいればり・u桙cEんのように全くけろっとしている方もいます。効果と副作用は別です。ゾw)ラデックスで生理が止まっているのできっとホルモン療法の効果はあります。信じることが大切です。ゾラデックスで生理が止まったので人工的に閉経状態と同じです。避妊は必要ありません。ただし、ゾラデックスを中止すると生理が戻る率が高いので(それが非可逆的な卵巣摘出術による閉経状態と違って良い点ですが)、予定通りにゾラデックスの投与を行っているという条件で避妊は必要ないということですから、そのことは忘れないでください。これから5年間ホルモン療法が続きますが(ゾラデックスは3年程度)、きっと良い結果になると思います。たいへんでしょうが、きちんと治療を受けてください。疑問があったら、またご質問ください。 投稿者: りん 2004/12/24 12:42:47先生、お忙しいでしょうにこんなにすぐにご回答いただき本当にありがとうございます。幸せな気分です。リンパ節への転移はなしでした(0/10)。病理検査の結果、断端陽性で追加でブースト照射を受けたようです。ですから局所再発などを心配してしまいます。退院前に「若いということもありガンの悪性度はハイリスク!」といわれました。ホルモン感受性があるか・u桙逞\後はよくなる…とも言っていただきました。おとなしいタイプなら良いのですけれど…病理の詳しい結果を聞くのも、いったい再発率がどれくらいのものなのかも…主治医に聞きたくても怖くて聞けない小心者です。それからガンの告知時に受けた細胞診の結果のことなのですがWでした。XとWに何らかの差はありますか?また質問してしまいました、ご回答はお時間の余裕にあるときで結構です。先生にいただいたコメントのようにいい結果になると信じています。でも不安は付きまとうのです。ホルモン治療が効かなければ抗がん剤に変えられるのではないか?とか…今年も残すところ数日となりました。お体にお気をつけて、良いお年をお迎えください。来年もまた質問させていただくかも知れません。どうぞよろしくお願いいたします。no title 投稿者: プチ HOME 2004/12/19 09:12:25二瓶先生いつもありがとうございます。メガネは外来の予約を取ってさっそく作る事にします。先日外科へ行ってきました。ヘログロビンA1Cが5.9に下がっていました。8.0から4ヶ月でそこまで下がるとは先生が驚いていました。ジムでのメニュー・u桙父Lかれどこかで発表したい位だとも言われました。体重も手術前より13キw)ロ減りもう少しで標準体重にたどり着きます。大抵手術した年の冬は筋がこわばったり、痛くなるらしいです。私は全然痛くなりません。ジムでの筋肉トレーニングとストレッチ、30分ウォーキングの後30分プールでクロールで泳ぎます。クロールがとってもリハビリに効いているとの事でした。お正月をはさむので食べすぎに気をつけてがんばります。ありがとうございました 投稿者: トール 2004/12/17 15:28:07今年二瓶先生のHPとめぐり合えたことを感謝しています。いつもお返事を読んでは自分の気持ちの平衡を保つことができているような気がしています。先生の言われるとおり、まだアリミデックスが効くかも知れないと思って頑張って飲んでいこうと思います。また来月検査結果が出たらご相談しますので、よろしくお願いします。今回γGTPは調べてないので数値はわかりません。それと私が時々おかしくなるのは胆嚢ですよ。去年の暮れから再発の兆候におびえ今年もどうなることかと心配していましたが、先生の明確なお返事に救われどうにかここまでこれました。どうぞよいお年をお迎えください。ありがとうございました 投稿者Eu桷タ込凾タこっこ 2004/12/17 10:52:23二瓶先生おはようございます。さっそくのお返事本当にありがとうございます。自分でもすごく良い結果だと喜んでいたのですが、先生にあらためてそう言っていただくと効果が確信できてうれしさが倍になりました。本当にありがとうございました。まだCTの検査を受けていないので肝腫瘍の大きさのほうはわかりませんが、縮小していてくれるのではないかと期待しています。ゾラデックスはまだ必要ではないかとの主治医の判断で続ける事になっていますが、年齢的(もうすぐ54歳になります)なことも考えてCEAの値しだいでは開放されるかもしれません。今はもうただうれしいだけですが、トールさんのお友達のように何年間も効果が続くよう願っています。次回結果が出ましたらまた報告させていただきます。本当にお世話になりました。おかげさまで元気復活です。ありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです!年末年始と何かと気ぜわしい日々が続きますが、どうかお元気で新しい年をお迎えになりますよう願っております。no title 投稿者: プチ HOME 2004/12/08 15:45:53$!<BR>
BL\Lt$5$7$F8!::$7$?$N$G$^$@NI$/8+$($J$$&gt;uBV$G$9!#8!::$7$^$7$?$,L\$NJ}$<BR>
O0[&gt;o$&quot;$j$^$;$s$G$7$?!#:#$^$G1.5だったのに今日検査したら0.3と0.7でした。老化現象???かもしれません。近くは良く見えるようになったでしょうと先生に言われましたが、微妙です。でも脳転移とかの心配はないそうです。安心しました。これからメガネを作った方がいいとの事で予約を入れてきました。お騒がせしましたが、ただの視力の低下で安心しました。色々ありがとうございました。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/12/16 19:20:24プチさん、視力低下の原因は専門家でないので良く分かりませんが、乳癌との関係はなさそうで良かったですね。きちんとメガネを作り、さらなる視力低下を来さないよう食事面でも工夫して下さい。糖尿でカロリー制限が重要ですが、栄養バランスを考えビタミンも十分に摂るよう気をつけてください。検査結果の報告です 投稿者: こっこ 2004/12/14 13:44:26二瓶先生さっそくですが12月3日の検査結果がでましたので報告させていただきます。11月19日からハーセプチンをはじめて2週間後の結果です。11月5日の検査結果と・u桙フ比較になりますが、自分では予想していた以上の結果でしたので本当にうれしかったです。CA15-3 10.4→9.6  CEA 167.1→84.9ALP 1823→1463  LDH 255→261  γーGTP 1130→573  GOT 133→70  GPT 194→92LDH以外はすべて下がっていました。他の方の状態が分からないのでどう表現していいのかわかりませんが、私にとってはハーセプチンの効き目がかなりあったと思ってとても喜んでいます。9回目の時点でもう一度CTと血液検査をするそうです。どの程度の結果がでればハーセプチン単独で続けられるのでしょうか?それでも抗がん剤をプラスした方がいいのでしょうか?結果がでたらまたご相談いたしますので、その時はまたお教えください。お願いいたします。 今回とてもいい結果がでて勇気づけられました。毎週点滴を受けに通うのはのはとても大変ですが、おかげさまで血管もよく出るほうなので何とか続けられそうです。頑張ります、本当にありがとうございました。どうか先生もご自愛下さいますように・ w)、・。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/12/16 19:19:41<BR>
こっこさん、腫瘍マーカー的にハーセプチンの効果が著名に表れています。たった2回の投与でかなり効いていると思います。化学療法を併用すればさらに効果が出ることが期待できますが、今のところ単独で効果が期待通り出ているので客観的に効果が確認できる間はハーセプチン単独で良いのではないでしょうか。ハーセプチン単独で効果が鈍ってきたとき化学療法の併用を考えてください。とりあえずハーセプチンの効果が出て良かったと思います。追伸です 投稿者: トール 2004/12/15 13:52:49昨日めまいというかフラフラ感が続くので婦人科に行き、めまいのくすりを出してもらってきました。ついでに普通の血液検査をしてもらったのですが、今日結果のFAXがきました。ALPが前回より上がってきていますが、乳がんと何か関係ありますか?正常範囲が74〜223のところが10月が371で今回が435でした。他の結果は異常なしのようなのですが。心配です。教えてください。ちなみに風邪はひいています。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/12/16 19:19:13トールさん、まずCEAが先月より・u梔コがり良かったですね。アリミデックスの効果がまだ期待できる状態にあると信じ服用を続けてください。ALPは肝胆道系の酵素で肝機能に関係し、肝転移で肝臓のダメージが進めばALPが上昇してくることもあります。以前にγ-GTPなども高くなったこともありますが、ALPだけの上昇が400台では乳癌と関係があると断定的に言うことはできません。もともとトールさんの肝臓は時々調子がおかしくなるようなので、今回はCEAも下がったことだし心配せず様子を見たら良いと思います。次回の肝機能の状態で考えてみたいと思うので、結果が出たらまた教えてください。no title 投稿者: ニモ 2004/12/14 16:37:40二瓶先生こんにちは。来週早々に手術することになりました。卵巣だけでなく、子宮も全摘します。ゾラデックスの効果はまだ体に感じません。今まで痛みを感じていた場所以外にも痛みを感じます。でも、この手術で良い方向に進むことを信じていきたいと思います。それから、咳が1ヶ月位続くので入院中にCTを取ってもらうことにしました。レントゲンでは異常はなかったのですが、念のため。また、手術後ぁw)ヘ内服をアロマシンなどにかえるそうです。それとは別に婦人科の医師から、・u辜鴻Lシフェンを内服してもらおうと考えているといわれました。併用しても大丈夫なのですか?またご意見をおねがいします。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/12/16 19:18:51ニモさん、手術はたいへんだと思いますが、卵巣を摘出すれば4週毎のゾラデックス投与から解放されます。その上でホルモン療法剤をノルバデックスからアロマターゼインヒビターのアロマシンなどに変更することは理に適った治療の進め方です。抗エストロゲン剤のノルバデックスを服用していて新たな骨転移が出現してきたので、ノルバデックスの効果が期待できない状態になったことを意味しています。新たなホルモン療法剤の効果で痛みの軽減につながることを期待したいと思います。閉経後になると血中エストロゲン濃度が下がり骨密度が徐々に低下してきますが、その病的な状態が骨粗鬆症です。エストロゲンが骨塩量保持に関係していますが、ラロキシフェンは選択的エストロゲン受容体調整薬に分類される薬で、骨やコレステロール代謝にはエストロゲン作用を示し、乳房や子宮には抗エストロゲン作用を示します。ノルバデックスよりは弱いですが、乳癌に対し同じような作・u棊pを持っています。ラロキシフェンを製品名で言うとたとえばエビスタと言う薬ですが、閉経後の骨粗鬆症治療薬です。卵巣摘出をすると人工的に閉経状態になるので骨塩量が低下してきます。アロマターゼインヒビターにも骨塩量を下げる副作用があるので、ラロキシフェンは骨塩量低下の予防に有効と考えられます。アロマターゼインヒビターとの併用に問題はないと思います。ラロキシフェンの抗エストロゲン作用が乳癌の発生をかなり抑制したという報告もありますが、アロマターゼインヒビターを服用している場合にはラロキシフェンのそうした効果は前面に現れてこないと思います。ニモさんの場合ノルバデックスが期待できない状態になっていると考えられるので、その面でもラロキシフェンの乳癌に対する治療効果は期待できないと言えます。咳については良く調べてもらってください。CTで通常のレントゲン写真で見えないものが見えてくることがあります。変化があったら、また質問してください。no title 投稿者: トール 2004/12/10 19:10:43今日はドキドキも最高潮で検査してきました。少しですがCEA下がってました。先月28.1・u桙セったのが21.8になっていたので、アリミデックスでまだ頑張ることにw)なりました。首に気になるしこりを二箇所みつけたので、診て貰いましたが一つは脂肪っぽいということ、もう一箇所もたぶん大丈夫だと思うけどねということでした。やはり検査結果を聞くまでは落ち着かず、一緒についてきてくれた主人とけっこう神妙な顔で待っていました。少しですが下がっていたので主人も安心してくれました。来月は14日の受診です。まずは下がって気持ちが楽になりました。補助抗癌剤治療につぃて 投稿者: 9232 2004/12/05 23:57:03はじめまして、妻のことで相談させて下さい。まず、これまでの経過ですが、妻(現在48歳)は02年8月に右乳房にしこりを発見し9月温存にて切除しました。病理の結果、サイズは約22ミリ、リンパ節への転移は7個/20個、ホルモンレセプターマイナス、Her2マイナスとかなりのハイリスク群でした。10月より翌03年1月までCEF6クール、さらに同年2月に放射線を50グレイ照射して標準治療終了しました。現時点では、CT、エコー、骨シンチ、腫瘍マーカーとも異常はありません。標準治療が終了してから2年近く平穏に過ごしましたが、リンパ節への邸w)シ移が7個あったことを考えると、この時期にもカペシタビン等の服用はどうだろうか、などと考えています。この考えについて手先生はどう思われますか?今の時期での補助抗癌剤治療としてのエビデンスが確立していないことは承知していますが、治療の最前線に立つ医師としての感覚で結構ですので、ご意見をお聞かせください。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/12/07 22:27:219232さん はじめましてリンパ節転移個数や腫瘍の大きさなどの予後因子やホルモン感受性がないことなどから、再発のリスクは高い方に入り心配のことと思います。術後補助療法の目的は、手術した時点ですでに原発巣から離れて潜んでいる癌細胞をたたいて治癒を得ることです。最近の考え方では術後の化学療法を補助療法と位置づけるのではなく、局所療法である手術や放射線療法と全身療法の化学内分泌療法を合わせた集学的な治療が原発乳癌に対する治療と認識し、術後の化学療法を主療法の1つの柱と見なすようになってきています。9232さんの奥さんは術後に標準的な化学療法を完遂されました。ホルモン感受性がある場合の標準治療はさらに5年間のホルモン療法ぁw)ナすが、奥さんにホルモン感受性はないのでこのまま経過観察することが標準視u。療として一般的です。しかし、日本では欧米と違い以前から経口抗癌剤が好んで用いられてきた経緯があり、CEFなどの後に1から2年間は経口抗癌剤が投与されることがあります。ただし、そのような経口抗癌剤の投与の仕方がどれだけ生存率の改善につながったかは不明です。奥さんの場合もCEF後に引き続き経口抗癌剤を用いる選択肢はあったと思いますが、CEF後の無病期間が2年近いこの段階での経口抗癌剤の使用は術後補助療法的な投与と意味合いが違ってきます。術直後は先にも書いたように潜んでいる癌細胞をたたき治癒を目指して化学療法が行われます。その時点でそれが有効であるかどうかの客観的な評価はできません。もし、術後の化学療法に耐え抜いた癌細胞が存在するとしたら、2年近くの無治療期間で相当の数に増殖していると考えられます。画像診断で捕らえられたなら、その時再発したと診断されることになります。何を言いたいのかというと、CEFで癌細胞が体の中から消えたのであれば今化学療法は必要でなく、もし癌細胞が存在するのなら再発に対する治療になり一般的に経口抗癌剤ではなく注射剤による化学療法が選択されるという・u桙アとです。奥さんに今再発の兆候は全くありません。この先全く再発しないという保証は残念ながらありませんが、再発のない状態で新たに経口抗癌剤を投与する必然性はないと考えます。仮定の話をすれば、今現在奥さんの体の中に最新の診断装置を駆使しても捕らえられない癌細胞は存在するかもしれないし、それに対してたとえばカペシタビンが有効かもしれません。何事も疑ってかかったら切りがなく、その疑いを完全に払拭するためには一生化学療法を継続しなければならなくなってしまいます。一般的に抗癌剤は永遠に有効なものはなく耐性化した癌細胞が出現した時点で効力を失うことになります。その期間はたかだか1年と数ヶ月なので、次から次に新しい抗癌剤が開発されるのでなければ永遠に再発予防のために抗癌剤を用いることは物理的に不可能です。抗癌剤は魔法の薬ではありません。正常細胞にとっては毒物です。体の中に癌細胞が存在しないのに抗癌剤が長期間投与されることになれば、正常細胞の受けるダメージそれは正常細胞の集合体である生身の体に蓄積され長期的に悪影響をもたらすことになると考えられます。明らかな再発転移がない場合の化学療法、その・u梠スくは術後の補助療法的な化学療法ですが、受ける利益が不利益を上回ると考w)えるときに行われます。奥さんの現状では、新たな化学療法から得られる利益が不利益を上回るとは考えられません。今後再発が100%あり得ないとはいえませんが、何の兆候もないときに抗癌剤を使ってしまっては万一再発したときに使える抗癌剤の選択肢が減ってしまいます。ハイリスクで心配とは思いますが、2年近く無病状態が続いています。このまま様子を見ることが奥さんの心にも体にも余計なストレスをかけず良いと思います。no title 投稿者: ゆう HOME 2004/12/07 20:02:45二瓶先生 今年最後の病院へ行ってきました。数値は、CEA1.1 CA15−3 15.0ICTP 6.7と全体的に下がりました。特に骨数値が今月も下がっていることがとても嬉しかったです。先生忙しいのにすみません でもなんかとても嬉しかったので、書いてしまいました。寒い日が続いていますので、二瓶先生お体大切にして下さい。ありがとうございました 投稿者: クッキー 2005/02/24 22:28:59母の化学療法について質問させていただいたクッキーです。ご回答いただきありがとうございました。髄様癌は特殊型と言うこぁw)ニで、本やインターネットでも十分な情報が得られなかったので、先生のご説明は大変勉強になりました。母に予後の事、悪性度のことなど話しをしたところ、CMFで治療してみるということに決まりました。お忙しいところ申し訳ありませんが、もう一つ質問させて下さい。母は以前のう胞で何度か水を抜きに病院に行っていました。最後に水を抜いた日にいつもと違う(硬い?)というので調べたら、癌だということが分かりました。最後に水を抜いてから手術までは1か月くらいです。水を抜くという治療で癌が全身にちらばる可能性はありますか?(リンパ節転移はありませんでした)お時間がある時で結構なので、宜しくお願いしますありがとうございました 投稿者: クッキー 2005/02/24 21:31:45母の化学療法について質問させていただいたクッキーです。ご回答いただきありがとうございました。ファイト二倍です 投稿者: トール 2005/02/24 16:33:32いつもいつも丁寧なお返事ありがとうございます。先生からのファイトですの言葉に、ファイトも倍になっちゃいます。元気一杯になっちゃいました。こちらは昨日まではまるぁw)ナ春のような暖かさでしたが今日は雨で肌寒いです。早く春になって大好きな豪uct花に包まれたいと思っています。化学療法について 投稿者: クッキー 2005/02/21 13:18:54はじめまして。三重県在住の60歳母のことについて質問させていただきます。癌の家族歴はありません。温存手術、リンパ郭清しました。病理検査の結果、リンパ節転移 (−)髄様癌HER2    +1腫瘍径     2.5cmホルモンレセプター(−)悪性度      3でした。主治医からはCMFかCEFを選択するようにいわれました。母は血圧が高いことから心臓への負担を心配し、CMFを希望しているのですが、母の場合再発のリスクが高いのでは、と思うので、私はCEFの方がいいと思うのですが、どちらを選ぶべきでしょうか?頑張って治療をしたら、10年生存率はどれくらいになるのでしょうか?教えて下さい。宜しくお願いします。  投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/02/24 13:19:24クッキーさん、はじめまして。お母さんのこと、たいへんご心配のことと思います。少しでも良い治療を受けて欲しいと願うクッキーさんのお気持ちよく分かります。クッキーさんのお母さんの乳癌はどのような乳癌かを説・u椁セし、その上で私見を交え術後治療についてお話ししたいと思います。アメリカでは大きさが1cm以上の乳癌では、リンパ節転移が陰性でも化学療法をすべきという治療指針が出されています。日本の治療現場でよく参考にされるザンクトガレンの術後薬物療法に関する指針でも、ホルモン感受性が無い場合は化学療法を行うことが推奨されています。化学療法を行うという前提で、どのような治療(レジメン:CMFやCEFといった抗癌剤の組み合わせ)をすべきか考えてみることにします。まず、髄様癌という組織型について説明します。髄様癌は特殊型に分類され全乳癌に占める頻度は1〜2%とされています。他の組織型に比べ予後が良好とされています。組織型に関係なく腫瘍径が2.5cmでリンパ節転移がない乳癌を集めると、その5年生存率の平均は90%を少し上回る程度になりますが、予後が良好とされる髄様癌だけを集めれば95%以上の5年生存率が期待できると思います。このようにもともと予後が良い状態に化学療法を施行した場合、どの程度生存率の改善が期待できるのかということになりますが、閉経後ではせいぜい1%あるかなしかだぁw)ニ思います。閉経前ではもう少し改善が望めますが、閉経後ではほんの少しの焔u・Pだと思います。このほんの少しをどのように考えるかは個人の価値観で違ってくると思います。1%の改善とは、1万人の乳癌患者さんがいたらそのうち100人の方が助かるという比率です。この高々1%されど1%を重く感じるのであれば、化学療法を受けることはけっして不利益ではありません。そこで化学療法としてCMFとCEFのどちらを選択すべきかということですが、CMFに比べアンスラサイクリン系の抗癌剤が含まれるレジメンではさらに3%程度生存率が改善されるという結果が出されています。これは全症例での比較結果ですが、必ずしもクッキーさんのお母さんにあてはまるとは言えません。クッキーさんのお母さんのように閉経後で95%以上の5年生存率が期待できる予後良好な場合には、CEFのCMFに対する優位性はごくわずかだと思います。世界標準化学療法のレジメンにCMFも入っています。CMFは最も古くから用いられてきた基本的なレジメンで、CEFなどに比べれば少し効果は劣るものの未だにその存在価値は失われていません。その良い点はCEFに比べると吐き気などの消化器症状は弱めで、心臓に・u梠ホする毒性は少なく脱毛も軽度ということです。こうしたCMFの特性を考えると、心臓に不安のあるクッキーさんのお母さんの場合はCMFの方が良いように思います。悪性度については3ということで悪性度が高いということになっていますが、この3は実際の悪性度を表していない可能性があります。髄様癌の癌細胞の特徴は、大型で明瞭な核小体を持ち核分裂像も多めだということです。悪性度たぶん組織学的悪性度のことだと思いますが核の大小不同の程度とか核分裂像の多寡で悪性度が決まるので、髄様癌での悪性度は実際よりも悪く判定されている可能性があります。この3という判定から再発のリスクが高いと考えなくても良いと思います。HER2が1+は悪性度が低いことを表しています。リンパ節転移陰性で化学療法をした場合、閉経後の患者さんでは10年生存率が2.4%改善したという信頼できる分析結果があります。全乳癌で2.4%なので、予後良好な髄様癌だけを集めればやはり1%程度ではないでしょうか。このようにクッキーさんのお母さんは化学療法のありなしに関わらずかなり良い生存率が期待できます。化学療法を受ければわずか・u桙セとは思いますが生存率の改善につながるのも確かなことです。化学療法を受w)けるかどうかはあくまでも価値観の問題になりますが、悔いを残さないために現時点で推奨されている標準治療に従って化学療法を受けるのが最善だと思います。その場合のレジメンは心臓に対する毒性の少ないCMFで良いし十分だと思います。ただし、化学療法は魔法の治療ではなくたとえCEFを選択しても100%治癒を保証するものではないことを承知しておいてください。疑問があったら、また質問してください。

検査結果ご報告です 投稿者: トール 2005/02/17 16:50:47ここ二三日暖かい日が続いています。早く春になってくれるといいなって思ってますが、あさってからまた寒くなるそうですね。今日の検査結果のご報告をします。レントゲンは以前とあまり変わらないので様子をみましょうということです。そしてマーカーですが先月24.1だったのが21.9と少し下がりました。それでアリミデックスで続行ということになりました。今日はいろんな思いをした一日でしたが、そのいきさつは掲示板の方に書き込みました。長文になってしまうので。笑い話のようですがけっこうしんどい思いの二時間を過ごしました。また来月ご報・u檮垂オます。数値が下がるとやはり元気も出ます。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/02/24 13:18:32トールさん、いつも遅くなってすみません。杞憂に終わった2時間、大変な思いで過ごされたのでしょうね。きっと、私の外来でも細胞診の結果などを聞きに来て待っている間、トールさんと同じような思いをされている方がいるんだろうなと、考えさせられてしまいました。昨日は北陸や近畿に春一番が吹きました。郡山では少し雪がちらつき今朝は路面が凍っていましたが、いつの間にかこの地にも日の光に春らしさを感じるようになっています。もう少しで暖かい春です。このところクリニックの内科にはB型インフルエンザの方が目につきます。トールさんのところではどうでしょうか。今朝のニュースで今年は例年と違ってB型が多く流行が一ヶ月遅れだと言っていましたが、外来での実感は正にその通りです。さて、CEAは昨年12月の値まで下がりました。少し、ホットしましたか?アリミデックスの効果が持続していると考えられます。来月も良い知らせが聞けるといいですね。ファイトです。手術の待機期間について 投稿者Eu桷タ込凾タtoei 2005/02/09 22:24:09はじめまして。手術までの窓uメ機期間が長いことについて質問させていただきます。年齢 39歳閉経 無在住県名 神奈川県家族の乳がん、または、がん 無性別 女1月末に乳がんのT期と告知を受けました。これまでの経過は、・平成13年に右乳房(乳首の上方向約5cmほどの位置)に米粒大のしこりを見つけ病院で検査をしてもらう。・触診の結果、判定不能。様子を見ることとし、その後半年に一回の割合で検診を受けた。・マンモー、エコーを受診するが良性だろうといわれる。その間徐々に大きくなる。・昨年9月に穿刺吸引細胞診をうけるが良性と診断。このときシコリは1.3cm。・今年1月に針生研を受け1月末に悪性であることを告げられる。このときシコリは1.6cm。・乳がんのT期。乳首を残した温存療法を薦められた。・今年の4月初めにヘリカルCTを行い、手術予定日は4月中旬です。・手術が非常に混んでおり、これより早期の手術は無理とのこと。・手術まで期間が開くことについて主治医は、「細胞診の結果、細胞は3段階のうち一番あばれない一段階でホルモン受容体は陽性。リンパの腫れも見られない。過去・u桙フ検診結果もふまえ、手術までに期間はあるものの、大勢に影響ない。心配なら、他病院への紹介状を書く。」と説明してくださいました。質問事項・手術までに2ヵ月半もありますが、本当に大勢に影響ないのでしょうか。許容できるリスクなのでしょうか。ここまで診察してもらった病院なので、このまま手術もしてもらいたいのですが、待機期間が長すぎて不安があります。どの程度のリスクと受け止めればよいのでしょうか。お忙しいところ恐縮ですがご教示くださるようお願いします。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/02/12 13:57:38toeiさん はじめまして乳癌と診断されて治療まで待つ時間が長いというのは辛いことだと思います。乳癌細胞がある日一個出現して分裂を繰り返し1cmの大きさになるまで平均10年ぐらい、少なくても7から8年かかると思われます。乳癌細胞ができる時にエストロゲン(女性ホルモンの卵胞ホルモン)が深く関係しますが、乳癌細胞がホルモン感受性を持つ間はエストロゲンの刺激が増殖を加速します。したがって卵巣からエストロゲンが分泌される閉経前の乳癌は増殖が早く5,6年で1cmに育つかも・u桙オれません。針生検の結果で「癌細胞は一番あばれない一段階」とはおそらくw)組織学的グレードあるいは核グレードがTということを指しているのだと思いますが、そうであれば個々の癌細胞は高分化型で正常細胞に近いおとなしいタイプだということになります。癌細胞がおとなしいので昨年9月の穿刺吸引細胞診での診断は難しかったのだと思います。マンモやエコーといった画像診断でも、しこりが小さいうちは診断が難しい場合があります。4年近くかかって診断に至ったわけですが、大切なことは前向きに標準治療に沿った治療をきちんと受けていくことだと思います。手術まで2ヶ月半あるようですが、主治医の先生がおっしゃる大勢に大きな影響はないというのはその通りだと思います。しこりは小さく腋窩リンパ節を触れないT期なので、この状態で2ヶ月半待機することに気持ちの面で耐えうるのであれば、2ヶ月半後でも信頼している先生の治療を受けることが一番良いと思います。治療に絶対はありません。術後の長い経過の中でいろいろなことが起きる可能性はありますが、2ヶ月半待ったためにそうなったということは決してないので、この選択に自信を持って治療を受けてください。ホルモン感受性のあることが判明したのですから、一般的なこぁw)ニではありませんが、たとえば今からホルモン療法剤を服用しながら手術を待つという方法もあると思います。少しでも精神的な負担の軽減になればいいと思うので、何か良い方法があるか主治医の先生に聞いてみてはいかがでしょうか。手術までの待機期間中は、気になるかもしれませんがしこりを触わらずそっとしておくことが大切です。強く触れると癌細胞を血管やリンパ管を通して全身に押し出すことになります。また、疑問があったら質問してください。 投稿者: toei 2005/02/19 06:33:02 二瓶先生toeiです。お忙しい中、丁寧なご説明をいただきまして、本当にありがとうございます。この先、メンタル面でやや不安がありますが手術まで待とうと思います。ホルモンの数値について 投稿者: ツインズママ 2005/02/08 15:14:18二瓶先生、こんにちは。昨年、ゾラデックスの副作用の湿疹について、お答え頂きました。その節はありがとうございました。その後の経過ですが、湿疹がひどいため、ゾラデックスは半年程で中止して、現在ノルバデックスのみ服用しています。今回、お聞きしたいのはゾラデックス中止後半年・u梭ネ上になりますが今のところ生理がくる気配がありません。昨年12月にw)検査したところ、FSHが7.4、ER-E2が10.8でこの時に診て頂いた婦人科の先生は卵巣や子宮の様子からしても生理はまだでしょう、ということでした。今月1日にまた調べて頂きましたが、FSHは10.0,ER-E2が16.9でした。外科の主治医から説明を受けましたが、今ひとつ理解できませんでした。卵巣の働きも脳からのホルモンの働きも抑えられていると言われたようにおもいます。これは、しばらく生理がないということでしょうか?その他の血液検査は腫瘍マーカーをはじめ、正常でしたが白血球が2900と低いのが気になりました。主治医は体質的なものだろうから気にしなくても良いとおっしゃっていました。以前から4000前後ではありましたが、少し低い気がします。お忙しいとは思いますが、ホルモンが今どんな状態にあるのか教えて頂けたら助かります。よろしくお願いします。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/02/12 13:57:00ツインズママさん、お久しぶりです。ゾラデックスの卵巣機能抑制は可逆性なので中止すれば生理が戻りますが、その比率は95%で5%の人は不可逆性の閉経状態になってぁw)オまうようです。ノルバデックスだけでも生理が止まることがあるので、ノルバデックスで生理が止まっている可能性もあります。ノルバデックスで生理が止まることは副作用扱いになっていますが、ノルバデックスがちゃんと働いているということですから、そのためにホルモン療法を中止する必要はありません。卵巣機能があればノルバデックス服用を止めると生理が戻ってきます。ただし、ノルバデックスの終了時期が40代後半になると、そのまま自然閉経になってしまう可能性はあります。ツインズママさんの場合、FSHの血中濃度などから閉経状態にはなっていないと考えられます。ノルバデックス服用中はこのまま生理が来ないかもしれませんが、ノルバデックスはゾラデックスのように卵巣機能を抑えるわけではないので、ゾラデックスの影響が全く無くなって卵巣機能がさらに復活してくれば生理が戻るかもしれません。それは来月かもしれないし半年後かもしれません。ノルバデックスの副作用に白血球数減少がありその頻度は低いとされていますが、白血球が2900と低いのはノルバデックスの副作用の可能性であることを否定できません。白血球数が3000!<BR>
投稿者: ツインズママ 2005/02/14 16:58:16二瓶先生、こんばんは。とてもわかりやすい説明、ありがとうございました。体調が良いと思っていても、今回のように白血球が低いというだけで、ちょっと気分が落ち込んでいました。理由がわかると安心できます。うちの子供たちの小学校はインフルエンザが大流行しています。先生も風邪などひかれませんように。お久しぶりです。
投稿者: さきもと 2005/02/07 21:43:48こんばんわ。お久しぶりです!!今日母の術後一年検診の結果でした。結果は内臓・骨は問題無かったのですが骨シンチで鼻のちょうどメガネがあたるところが白くなっていると言われ多分大丈夫だと思うけど一応念のた・u桙゜にレントゲンをとりましょうとレントゲンを撮ってきました。鼻に乳癌が転移というのはあまり聞いたことがなく良く分からないのですがどうなんでしょうか?前回ご相談した腫瘍マーカーは数値にほとんど変動はなく27→26になっていただけでした。それともう一つ中性脂肪が1000と言われもしかしたらホルモン療法に使っている薬の副作用かもしれないから今日から二週間薬を止めてみて二週間後数値が下がっているかをみるということです。もし下がっていなければ内科でコントロールする治療をしなければいけないと話していました。次から次へといろんな事が・・・しばらく放射線が終わってから母もだいぶ体調を取り戻して元気に過ごしているので鼻に癌?中性脂肪?となんだかまたすっきりしないようです。お時間あるときでいいので教えてください。宜しくお願いします。
投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/02/12 13:56:29さきもとさん、お久しぶりです。術後1年目の検査でお母さんにおおむね問題はなさそうで良かったですね。さっそく骨シンチに関してですが、骨転移は通常黒く描出されます。骨シンチで白くなっているといことがその部・u桾ェに骨が存在しないことを意味するのであれば、溶骨性骨転移が進行して完全w)に吸収されてしまったということなのかもしれません。そのような骨転移はまれだと思います。骨転移は頭蓋骨から足先の骨までどこに出現してもおかしくありませんが、多くの場合は脊椎や肋骨などにまず出現します。そうした部分に全く問題が無く、鼻骨だけという骨転移は見たことがありません。中性脂肪が1000と高値ですが、抗エストロゲン剤には中性脂肪が高くなるという副作用があります。必ず中性脂肪が高くなるということではありませんが、これまでの経験ではノルバデックスを服用している方に中性脂肪が高くなることがありました。閉経後はアロマターゼインヒビター系のホルモン療法剤も使えるので、今服用しているのが抗エストロゲン剤ならアリミデックスやアロマシンというアロマターゼインヒビターに変更してもらったらいいと思います。臨床試験の結果を踏まえて、最近は初めからアロマターゼインヒビターを用いらことが多くなっています。抗エストロゲン剤を服用中の場合は途中でアロマターゼインヒビターに変更した方が成績が良いという結果も出ているので、ノルバデックスやフェアストンあるいはタスオミンといった抗エストロゲン剤からアリミデァw)チクスやアロマシンに変更することも行われています。鼻骨のことは様子を見れると思います。また疑問があったら質問してください。no
title 投稿者: ニモ 2005/02/07 10:26:04先生こんにちわ。いつも正直にお話していただきありがとうございます。アリミデックスに内服が変わってから、約2週間後の採血の結果なのですが、NCC−ST−4が12.5から17.9CA15−3が93から78、CEAが3.5から3.6とでました。まだこれで効果を判定するのは無理ですよね。また来週採血の予定です。また、ビスフォスフォネート剤のことを主治医に聞いたところ、1ヶ月で2、3万かかるとのこと。費用を考えると治療に踏み切れない自分がいます。今まで私だけでどれくらい費用がかかっいるでしょう。でも、やはり命には代えられませんよね。先生は抗がん剤も考えたほうがとおっしゃりましたよね。でも主治医はそれは考えていないようで、効果が無いときはホルモン剤を変えていくと言っています。骨転移に抗がん剤はあまり有効ではないと聞いたこともありますが、先生は治療したほうが良いとお考えですか?常にではありませんが、痛みを粥w)エじるのは今も変わりません。またアドバイスをよろしくおねがいします。次焔uct採血の結果も、またお知らせしますので、その時もよろしくお願いします。
投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/02/12 13:55:12ニモさん、返事が遅くなりました。腫瘍マーカーが上昇している時、骨転移の治療効果の判定に腫瘍マーカーの推移が役に立ちます。CA15-3が93から78に下がったので、卵巣摘出術後のアリミデックス服用が効果的であると推測できます。次の採血でさらにCA15-3が低下してくれば確実と言えます。NCC-ST-439は女性ホルモンとの関係で病状と関係なく上下することがよく見られ、場合によっては500以上になったりします。今のところNCC-ST-439は上昇したといっても12から17程度なので確実性がありませんが、3回連続して上昇してくるときは真の上昇と見て治療効果判定に役立つと考えられます。CEAは横ばいだし正常範囲内なので、治療効果判定の目安にはなりません。骨転移のマーカーとしてはTCTPが良いとされていますが、ニモさんはこの血液検査を受けていますか?骨転移に抗癌剤も有効ですが、ホルモン療法が効果的なときはホルモン療法だけで経過を見ぁw)ワす。次回のCA15-3がさらに低下すればアリミデックスの継続でいいと思いますが、もし自覚症状としての痛みが改善しないときはビスフォスホネートが効果的だと思います(ひじょうに強い限局した痛みには放射線照射が優れています)。アレディアというビスフォスホネート剤が、最近正式に骨転移に用いて良いことになりました。ビスフォスホネート剤は骨転移の痛み軽減にかなり効果的ですが費用はかかります。ニモさんには大切な家族がいていっしょに生活を営んでいます。生計を立てるには費用がかかります。その中から治療への支出は大変なことだと思います。「私だけにどれくらい費用がかかっているか」と考えてしまうのは自然なことで大切な家族のことを思えばのことだと思いますが、ニモさんに「少しでも良くなって欲しいそのためならできるだけのことをしたい」という家族の願いもあると思います。重くのしかかる現実の問題に、私は立ち入ることはできません。ご主人とよく話し合って治療をすすめてくださいと言うしかありません。抗癌剤治療については、ホルモン療法の効果が期待できなくなったときに改めて考えることでいいと思います。アリミデックスぁw)フ効果が無いなら次はアロマシンということになります。次の結果が出たら教kuヲてください。no
title 投稿者: さく 2005/02/04 11:40:37はじめまして。病理の結果わからない事があるのですが、核異型、核分裂、腺管形成とはどうちがうのどしょうか?またこの中でももっとも重要とするものはなんでしょうか?

投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/02/06 21:29:39さくさん はじめましてさくさんは、主治医の先生から予後について説明を受けたと思います。予後は臨床病期や病理組織検査の結果などから推測されます。予後を推測するのに最も役立つのは(予後に関係するものを予後因子と言います)、今のところリンパ節転移の有無です。リンパ節以外にも様々な予後因子が検討されています。検討の結果、癌細胞一個一個の形態や性質が予後と関係していることが分かりました。その基本的な考えと分類はすでに1957年に発表されています。その分類を乳癌細胞にも当てはめて検討した結果、乳癌の予後と関わりがあることが実証され、今では予後因子として広く用いられるようになりました。癌細胞が正常細胞に近いほど悪性度は低く(最も高分化)スコア1とします。正常細胞から最もかけ離れた細胞が最も・u梭ォ性度が高く(最も低分化)スコア3とします。その中間がスコア2です。核異型は核の大きさとか形態から判定され、核の大きさが大小不同で形が様々で整っていない癌細胞が目立つ場合が3です。核の大きさがそろっていて形も全て同じような場合が1です。核分裂は多いほど癌の増殖が盛んだということで3となり、核分裂の少ないのが1で中間が2です。腺管形成とは細胞が集まって中心部が空洞の管腔を形成する性質のことで、その傾向が強いことは正常細胞に近い性質を保持していることになり1とし、細胞がバラバラしているのが3で中間が2です。この3つの合計点数でグレード分類をします。この3つを用いる場合は組織学的グレードといいますが、点数が多いほど予後の悪いことが分かっています。3から5点がグレードT(GT)で、6から7点がグレードU(GU)です。8から9点がグレードV(GV)となります。この3つの項目の中で腺管形成はあまり予後と関係しないということで、核異型と核分裂だけが用いられる場合もあります。この二つを用いる場合は核グレード分類といいますが、同じく合計点数が高いほど予後が悪くなります。この3つの項目のどれが・u檮ナも重要ということはありません。単独では予後因子として弱いので、いっしw)ょに検討することに意義があります。予後因子としては昔も今もリンパ節転移の有無以上に有用なものはまだありませんが、リンパ節転移陰性の乳癌の予後を推測するのにこのグレード分類が役に立ちます。世界標準的な治療の指針とされるザンクトガレンのリンパ節転移の無い乳癌に対する術後治療法の推奨では、このグレード分類がリスク分類をするときの一つの因子になっています。そしてそのリスクに応じて術後治療の方法が選択されます。疑問があったら、また質問してください。


no title 投稿者: つくし 2005/02/03 13:33:11二瓶先生 はじめまして。早速ですが、術後治療でアドバイスおねがいいたします。私は、現在45歳で16年の5月に右全摘しました。病理の結果は、腫瘍が4センチ、石灰化あり。リンパ節の転移7個/21個、ホルモンレセプタープラス、グレード3。Her23。EC3週間おきに4回、タキソールを毎週12回。月1回ゾラ。毎朝経口でノルバデックスDを服用しています。そろそろタキソールが終わりに近づき、主治医より今後の治療に関してお話がありましぁw)ス。タキソールを月1回続ける。タキソール+経口の抗がん剤。 経口の抗がん剤のみ。ハーセプチンを打つ。ホルモン治療のみ。ということでした。自分で選択出来るようなので、しっかり考えたいと思っています。よろしくお願いいたします。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/02/06 21:27:09つくしさん はじめまして主治医の先生から病気の進行度や予後などについて十分な説明を受けておられると思います。手術後の化学療法も終了に近づき一段落つくといったところですが、現実にはこれから長く病気に関わっていかざるをえません。これからの治療をどうするか選択するに当たって大切なことは、有効性のある治療法を選ぶことは基本ですが日常生活の質の維持、家族の皆さんとの関係、家族以外の人たちとの関係、それからつくしさん自身の価値観などのバランスがとれた治療法を選ぶということです。まず純粋に医療の面から説明します。術後の治療はしこりの大きさなどの臨床所見や病理検査などの結果を総合的に検討し決められます。通常は世界的に同意の得られている標準治療を基本にして行われます。世界標準治療にはいくつかあって w)それらを参考に施設毎の術後治療法が決められていると思います。つくしさkucm主治医の先生から説明があり、いま行われている治療方法が選択されたのだと思いますが、CE4サイクル後にタキソールを4サイクル行う方法は現時点で最も有効性の高いことが実証されている治療法の一つです。タキソールの投与の仕方で3週毎に4回投与するか週一回の投与法で代用するかの問題はありますが、どちらの方法でも効果はほぼ同等だと思います。さてタキソールが終了した後の治療をどうするかということですが、ホルモン感受性があるのでホルモン療法を続けることが標準治療です。閉経前ではゾラデックスとノルバデックスの併用が推奨されています。現時点ではゾラデックスの投与期間は3年程度とされていますが、今後臨床試験の結果ではさらに長く投与することが良いとされるかもしれません。ノルバデックスは5年服用することが標準です。ゾラデックスの良い点は中止すると卵巣機能がかなりの率で元に戻ることですが、つくしさんは45歳なので3年投与後はそのまま閉経状態になる可能性もあります。抗エストロゲン剤のノルバデックスはHER2が強陽性の癌細胞に効きにくいことが分かっています。なぜ効きにくいかの説明は難しいので省・u桙ォますが、その点を考慮すると経口ホルモン療法剤はノルバデックスよりアロマターゼインヒビターのアリミデックスやアロマシンの方が良いのかもしれません。アロマターゼインヒビターは閉経後に適応のある薬ですが、ゾラデックスで人工的に閉経状態になるので45歳のつくしさんにも有効性が期待できます。もしゾラデックス中止後卵巣機能が復活する場合はゾラデックスの延長投与が必要になります。ただし、ゾラデックスとアロマターゼインヒビター併用の有効性については臨床試験で実証されているわけではないので、主治医の先生の意見を聞いてみてください。次に化学療法をどうするかということについて私の考えを書きます。術後の化学療法は治癒を目指すものです。統計的には治癒率の改善が認められていますが、100%治癒させる力はありません。しかし、化学療法をすることによって再発を免れた方がいるのも事実です。化学療法の副作用の不利益に重きを置き、化学療法を受けるべきでないという意見も存在します。恩恵の受ける方とそうでない方を客観的に区別する方法があれば無駄な投与をせずに済むのですが、今のところ良い方法がないので統計的な次w)。癒率改善のデータを拠り所に化学療法が行われています。さらに化学療法を視ucbられた方の貴重なデータを集めて検討し、より良い術後治療法の確立を目指して努力がなされています。その中で治療期間についても検討されています。再発治療では治療効果を評価できる病変があるので、効果を判定しながら効果が期待でき副作用の面での問題がない限り治療を継続します。それに対し術後の治療は全身に潜んでいるかもしれない目に見えない癌細胞に対して行われるもので、治療中に効果判定をすることはできません。この治療に抵抗性を示し生き残った癌細胞が増殖し、検査で見つかった時に再発したと診断されるのです。これまで行われた臨床試験の結果では、6から8ヶ月かけて行われる化学療法をさらに延長して行っても治癒率のさらなる改善が得られないことが分かっています。欧米での術後治療は、方法によっていろいろですが通常は6サイクル(たとえばCEFとかCMF)あるいは4サイクル+4サイクル(たとえばCE4サイクル+タキソール4サイクル)の化学療法が終了すると、その後は無治療かホルモン療法だけで経過観察になります。世界標準治療では、つくしさんの場合も化学療法終了後はホルモン療法だけで経過観察することにな・u桙閧ワす。タキソールを週一回投与する場合は3週毎投与より低用量を用いますが、この量を月一回投与ではおそらく効果は期待できません。つまり時間と費用の無駄になる可能性が高いといえます。ハーセプチンの効果は期待できますが、今のところ術後の補助療法的な投与の効果は実証されていません。臨床試験は行われているので効果が実証できれば将来術後治療に組み込まれるかもしれませんが、現時点では推奨される治療ではありません。これまで経口抗癌剤を術後治療に用いるのは日本特有の治療といってよいものでしたが、最近はより効果の期待できる経口抗癌剤も出てきているので、欧米でも術後に投与されることがあるようです。ホルモン感受性があるリンパ節転移陽性乳癌に経口抗癌剤が有効だったという検討結果もあるので、経口抗癌剤を2年間程度服用するという選択はあって良いと思います。結論です。現代の医療では説明と同意ということが重視され、説明を受けた治療選択肢の中から治療法を選択することが患者さんに求められています。それはたいへん難しいことだと思います。我々医療者は病気を背負っている当事者ではないので、淡々と説明し「さあ選んでくだ・u桙ウい」と簡単に言ってしまうことはできます。当人にとっては相当に深刻な問w)題で、選択に躊躇すると思います。その人の持つ価値観や人生観で違ってくるとは思いますが、癌という病名がつくとどうしても命との関わりで考えることになると思います。ですから、私も簡単にどうするのが一番良いと無責任に言い切ることはできません。最期はつくしさんに考えてもらうほかはないのですが、標準治療ではホルモン療法だけで良いということになります。しかし、しこりが大きくリンパ節転移個数も7個と多いことを考えると、ホルモン療法+経口抗癌剤の選択も良いと思います。経口抗癌剤の服用がどれほど効果的かは分かりませんが、これまでの臨床経験で抗癌剤の服用が効果的だったと思える方がいました。最後に思うことを少し書きます。治療法を選択するにあったっては、日常生活のQOLつまり手術前の生活と同等の生活がストレスなく維持されることを考慮してほしいと思います。今後も点滴の化学療法あるいはハーセプチンを行っていくことは覚悟のいることです。費用のことを言ってはいけないのかもしれませんが、ハーセプチンの場合毎週一回投与しなければなりませんから、それに費やされる費用と時間は相当なものです。病気ばかりが人生ではあ・u桙閧ワせん。病気とうまく共存しながら、自分の思うような毎日を送ってください。また、疑問があったら質問してください。no title 投稿者: ゆう HOME 2005/01/30 22:38:33二瓶先生 ありがとうございました。とても とても安心しました 少しの体調の変化にも敏感になってしまって でも先生のお返事を読んでホッとしました。今の治療にも不安を感じていましたが、「人は人」という言葉、、、そうですよね  反省です。 人と違う治療でも こーして痛みもなく元気に暮らしていられるのだから いいんですよねっ!!主治医の先生を信じて治療していこうと思います。二瓶先生のおかげで 曇っていた心が青空に変わりました。お忙しい中、ありがとうございました。また何かで 悩んだりわからない事がありましたら相談にのって下さい。二瓶先生、二回目のおたよりします。 投稿者: せいか 2005/01/26 21:49:37前回は、ホルモン療法のゾラデックスと、タスオミンの副作用の事、子宮内膜症との関係など、質問させていただきました。今回病院で少し詳しく聞く事が出来たので、二瓶先生にまたお伺いしたく書き込みさぁw)ケていただきました。腫瘍の大きさは、1.2センチで(前回は1.
7と書いてましたが)リンパの転移はなく、がんの種類は充実腺管がんだそうです。顔つきは、悪いと言われました。二瓶先生にお伺いしたいのですが、充実腺管がんって言うのを本で調べると、「個々の細胞が早い時期からばらばらになりやすく、血管やリンパ管に入ってとんでいきやすく、勝手気ままな性格」と書いてありました。再発をしやすい、がんなのでしょうか。顔つきも悪いと言われたので、年齢も39歳というのもあって、再発がとても心配です。それと、生存率の統計の表はよく出ていますが、再発率の表はないですよね。やはり再発は、それだけわからないって事なのでしょうか。何かと心配性で、こだわりすぎが自分でも嫌な性格です。二瓶先生、お時間のある時で結構ですので、お返事頂けたらと思います。寒い日が続きますが体調にはお気をつけてください。早く、春が来ないかと待ち遠しいですね。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/01/30 18:35:49せいかさんの病期はしこりの大きさが1.2cmでリンパ節転移が無いのでT期になります。T期の5年生存率はだいたい90%程度です。T期の中には絶対再発しない人と再函w)ュする人、治療の仕方によって再発が防げる人など多彩な顔つきの乳癌が含まれれますが、平均すると90%程度で5年後にT期の人10人中1人が再発し命を失うということです。これは統計的な現実なので受け入れるしかありませんが、個々人がそこに入るかどうかは別の問題としてとらえるべきです。再発した人にとっては100%だし再発しなかった人にとっては0%です。どちらに入るかはなってみなければ分からないということです。つまり、不確かなことで毎日心配し心をすり減らすのはもったいないということです。人の心など口で言うほど簡単にコントロールできるものなどでないことは重々承知していますが、願わくは病気の心配から解放された状態で毎日を平凡でも充実した気分で送れたらいいなと思います。統計的な数値に5年健存率というものがありますが、これは術後5年後に再発が無く生きている方がどのくらいいるかという数値です。T期の5年健存率は80%程度だと思います。5年後の時点で10人中2人が再発するということですが、これも生存率同様平均ですから個々人に取っては不確かなことです。大切なことは普段は心配せず予定・u桙フ治療を信じて受け、問題が起こったときは最善を尽くそうという気構えだとw)思います。日本の乳癌取扱規約では特殊型を除いた浸潤性乳管癌(浸潤性乳管癌のことを通常乳癌と言っています。)を、顕微鏡で見たときの全体的な構造パターンから乳頭腺管癌、充実腺管癌、硬癌の3つに亜分類されます。9割方の乳癌はこの3つの亜分類に分けられることになります。WHO分類という世界標準的な規約ではこの三つの亜分類はなくすべて浸潤性乳管癌と分類されます。つまり、どのよう分類されるにせよ乳癌としての性状に大きな差はないということです。日本の病理の先生方は細かく診断し三つの型に分けますが、全く意味がないわけではありません。大きな差はないにしてもの三つの組織型の間には、それなりの差があることが臨床的に実証されています。充実腺管癌はその場で周囲に向かって膨張するように増殖する性格を持った乳癌です。予後の点で見ると乳頭腺管癌が最も良く、最も悪いのが硬癌で充実腺管癌は中間です。しかし、その差はわずかなので日本以外ではこの三つの型を浸潤性乳管癌と一括りにされているのです。純粋なタイプを集めれば差がはっきり出るかもしれませんが、現実にはこの三つのタイプがそれぞれ共存していたり(この場合は最・u桙熨スくの面積を占める部分の組織型で亜分類されます。)、時間経過で別なタイプに変化します。たとえば充実腺管癌から硬癌の構造パターンに変化したりします。せいかさんが心配するように充実腺管癌が特に再発しやすいということはありません。顔つきが悪いという表現は、グレード分類のことを言っているのだと思います。これは全体の構造を見る組織型と違い、癌腫を形成している癌細胞の核の形や核分裂を起こしている癌細胞の割合などを点数化し、合計点でグレードTからVに分類するものです。Vが最も悪性度が高く5年生存率の悪いことが分かっています。世界標準治療の仕方は充実腺管癌といった組織型でなく、このグレード分類を因子の一つにして決められます。代表的なザンクトガレンの治療指針では、せいかさんの場合このグレードがU以上だとしてもホルモン感受性があってリンパ節転移が陰性なので、ゾラデックスとタスオミンの併用療法が推奨される治療法の一つになっています。標準的な治療がなされているので、信じてこの治療をきちんと継続してください。心配しすぎると体に備わっている免疫力が下がって決して良くありません。寒いのはもう一ヶ月、三・u梃獅ノなれば暖かくなってくるでしょう。カゼなど引かぬよう注意して治療を続w)けてください。 投稿者: ありがとうございました。 2005/01/30 21:36:33二瓶先生、ご回答頂いてありがとうございました。二瓶先生のおっしゃる通り、心をすり減らすのも、免疫力を低下させるのも自分次第ですね。悲観的になってはいけませんね。39年間共にしてきた、自分の身体を信じて頑張ろうと思います。また、お便りさせて頂きます。みかんさんへ 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/01/30 18:37:34みかんさん、化学療法の副作用が強く辛そうですね。みかんさんの化学療法はアンスラサイクリン系のファルモルビシン(E)が入るCEFなので、副作用が強めに出る傾向があります。副作用の現れ方には個人差があって、全くけろっとしている方もいます。吐き気に関しては吐き気予防の前投薬の工夫や、化学療法後の吐き気止めに服用する薬の組み合わせで軽減することができると思います。頭痛に関しては十分に水分を取ることや鎮痛剤が効果的かもしれません。こうした吐き気や頭痛は通常4,5日もすれば消失します。その間辛いとは思いますが、治癒を目指してある程度がまんしていくしかないと思います。・u檮恊送}制からくる白血球減少は抗癌剤投与後10日から2週間目に最も強く表れます。通常はそこを境に改善してきます。CEFは4週が一区切りですから、次回予定日頃には化学療法が問題なくできるぐらいまで白血球数が回復します。でもたまに一回の化学療法で立ち直れないほど骨髄抑制が強く出てしまう方もいます。白血球特に感染防止に働く好中球が減少した状態で感染症を引き起こすことは重篤な状態につながるので、次回の予定日になっても骨髄抑制が続くのなら化学療法の継続は無理と判断されるかもしれません。しかし、経験的にそのような方は少なく大方は予定に従って化学療法を受けています。自然経過で白血球数が思うように増えてこない場合は、白血球を増やす注射薬が用いられることもあります。化学療法のやり方(レジメンといいます。)によっては骨髄抑制が軽度で吐き気などの消化期症状の軽いものもあります。たとえばタキサン系(タキソテールとタキソールがあります。)を低用量で週一回投与するやり方だと、吐き気が少なく白血球も問題になるほど低下しません。しかし、このやり方は再発治療では有効性が認められていますが、今のところ術検w)繧フ補助療法として用いたときの有効性については実証されていないため補助雷uテ法として用いることは認められていません。温存手術が始まった頃は断端陽性の時どうしたかというと、安全を第一に考えて温存乳房を切除していました。最近はどうかというと乳管内あるいはリンパ管内などにわずかな癌細胞巣が存在する程度のときは、温存乳房への照射と薬物療法で対処されることも多くなってきました。あるいは、断端部を追加切除して断端陰性にすることを試みます。かなり多くの癌病巣が温存乳房に存在することが予想されるときは、温存乳房切除術が選択される場合もあります。いずれにせよ断端が陽性のときどのようにするかは、主治医と良く相談の上で納得のいく方法を選択することになります。一つ知っておいて欲しいことは主治医の先生がおっしゃるように、局所の問題と全身のことは別個だということです。断端陽性で温存乳房を再切除することや腋窩リンパ節を改めて郭清することあるいは温存乳房照射は局所再発の軽減にはなるけれども、予後に大きく関係しないということです。予後については全身療法である化学療法やホルモン療法をしっかり行うことが大切です。100%再発を防ぐことはできないにしても、再発の危険を引き下げることにぁw)ネります。ホルモン感受性があるかどうかまだ判明していないのでしょうか。副作用で化学療法がどうしても継続できないときは、ホルモン療法の効果に期待することになります。ゾラデックスなどで卵巣機能を抑制し抗エストロゲン剤を併用することで、CMFというレジメンの化学療法と同等の効果があるとされています。また疑問があったら質問してください。no title 投稿者: ゆう HOME 2005/01/25 18:28:41二瓶先生こんばんは、、毎日寒い日が続きますが、風邪などひいていませんか?今日は脳転移について教えて下さい。私は昔から、偏頭痛もなのですが この病気になってから頭が痛かったりすると 脳転移ではないかと疑ってしまいます。先日も偏頭痛がありました。市販の薬を飲んで治るのですが、この頃痛いというのでなくて なんというか説明が難しいのですが、じわじわとするんです。同じ場所だけでなくその時によって変わります。これは アロマシンやリュープリンの副作用なんでしょうか?それとも、、、、脳転移の場合の初期症状はどんなものがあるのでしょうか?私が調べてもらっている数値(CEA、CA15−3)でも脳転亜w)レがある場合数値はあがるのでしょうか?二瓶先生もう一つ不安なんですが、・u竄フように最初から骨転移している患者さんのHPをみていると、みなさんホルモン治療だけでなく、抗がん剤などしているんです主治医は「今数値も安定しているし このまま頑張ろう痛みなどでたら次をかんがえよう」といっています。何故なんだろう?私は早めに骨転移が見つかったからホルモン治療からなのでしょうか?それとも抗がん剤を最初からしてもしょうがないというか、、、もう遅いということなんでしょうか?同じ骨転移の人でも 主治医によって治療は違うと思うのですが、なんかこれでいいのかなぁーと疑問に思う気持ちが強くなってきています。二瓶先生忙しいのにすみません。返事は急ぎませんのでよろしくお願いします。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/01/30 18:36:27ゆうさん、脳転移は転移巣の存在する場所や大きさで症状の出方が違います。大きくても全く症状のない場合もあれば、小さくても自覚症状として手足のしびれや麻痺、視力障害などが出ることもあります。意識に関係した脳の部位に転移すれば、自覚症状はなくてもいつも一緒に居る人が何となくおかしいと感じるかもしれません。転移巣が大きくなって脳圧が上昇すれ・u桙ホ意識障害が出て、脳転移が見つかることもあります。一般的に脳転移が出現した時点で肺や肝に転移があることが多いのですが、まれに脳転移が初発のこともあります。近頃は術後化学療法やホルモン療法がしっかり行われるようになってきているので、他には問題がないのに脳に転移することが多くなってきている感じがします。脳には脳血液関門という関所のような装置があって、抗癌剤が入りにくくなっています。そのため化学療法で肺や肝転移を防げたのに脳転移は防げなかったということが起こるのです。ゆうさんの症状は脳転移の症状ではないと思います。ホルモン療法でエストロゲンが低下すると頭重感が出たりします。更年期時に見られる症状と同じです。ゆうさんの症状はホルモン療法の副作用かもしれないし、そうでないかもしれません。はっきりしたことは言えません。しかし、ゆうさんの症状はがまんできないほどひどそうではないので、脳転移との関連を心配せず今の治療を継続していくことの方がより大切だと思います。再発に対しては命に関わるような状態でなくホルモン療法が期待できるときは、ホルモン療法単独で開始するのが原則です。今ゆうさんが受けて・u桙「るホルモン療法が効かなくなったとき、次のホルモン療法に移ります。ホルw)モン療法の効果が弱まったり期待できなくなったときに、化学療法を併用あるいは単独で行います。特に骨転移には化学療法よりホルモン療法の方が効果的なことが多いので、ホルモン療法が効いているとすれば今化学療法を併用する必要はないと思います。ホルモン療法が効かなくなったときや万が一肺や肝に問題が起こるときまで、化学療法を温存しておいた方が治療法の選択指が温存されていいとも考えられます。人は人です。主治医にもいろいろな考えがあって治療法にも違いが出ますが、ゆうさんは今受けている治療を信じて迷わないようにしてください。私が書いていることだって必ずしも正しいとは限りません。主治医に疑問をぶつけることも必要だし、私でお役に立てるのならいつでも質問してください。脳転移には症状のでない場合も多いので、骨転移の進行がなく他に新たな転移もないのに腫瘍マーカーが上昇するときは、脳のMRIなどで脳転移の有無をチェックすることは必要かもしれません。ただ、ゆうさんの場合現時点では必要ないと思います。石灰化の検査結果 投稿者: れいこ 2005/01/27 23:44:05昨年末に右乳房の「石灰化」について・u桙イ回答いただきました。先日、三ヶ月目の検査を受けました結果、癌ではなく良性の石灰化で何も心配がないとわかりました。安心致しました。これからも疑問がある時はよろしくお願い致します。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/01/30 18:35:06れいこさん、良性の石灰化で良かったですね。分からないことがあったら、 また質問してください。ありがとうございました 投稿者: トール 2005/01/27 19:55:09そうですよね。副作用のない薬なんて。アリミデックスしっかり飲んでいこうと思います。私の訴えていた症状もこのごろ改善されています。やはり気持ちの持ちようなのでしょうか。孫が夜泣きがますますひどくなり、娘がかなりまいってきたのでまたまた我が家で面倒を見ていますがそのせいでしょうか、フワフワ感やムカムカを感じなくなりました。まだまだ寒い日が続きますが、先生もカゼなど気をつけてくださいね。アリミデックスの副作用は? 投稿者: トール 2005/01/23 11:25:03アリミデックスを服用してそろそろ一年になります。今まではそれほど副作用を感じてはいませんでしたが w)ここしばらく朝起きると頭が重くてフワフワ感があり、何よりも胃がやはり・uテたいのと軽いムカムカがあります。アリミデックスの副作用でしょうか。マーカーが少し上昇したことで気持ちが少しまいったせいかなとも思うのですが。二瓶先生の患者さんでアリミデックスの副作用を訴える方はいらっしゃいますか?頑張ろう、今は何も症状はないのだからと思う気持ちとマーカーが上がったということで気持ちが揺れているのも事実です。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/01/27 14:27:24トールさん、まったく副作用のない薬などありません。!00%の人に副作用が出るというわけではありませんが、副作用が表れた場合にはどの程度の状態まで許容するかを検討することになります。副作用があっても服薬を継続する場合は、少なくてもその有用性が副作用を上回っていなければなりません。その上で副作用のもたらす苦痛が常識の範囲内で耐えうるものでなければなりません。アリミデックスにも当然ながら副作用があります。最も多いのがほてりで10%以上の人に見られるようです。吐き気や食欲不振などの消化器症状が5%程度に、頭痛や倦怠感がやはり5%程度、眠気や関節痛などが1%程度見られるようです。こうした副此w)・pは服薬を開始してまもなく出たり、1年後だったりとその出方に個人差があるようです。そういう点からするとトールさんの症状はアリミデックスの副作用ではないと言い切ることはできませんが、確定的でもありません。しかし、我慢できないほどの症状ではなさそうなので、今のところアリミデックスの服薬を継続することの方がトールさんの利に添っていると思います。私のアリミデックスを服用している患者さんには、トールさんのような症状を訴える方はいないようです。ありがとうございました 投稿者: こっこ 2005/01/17 16:04:49二瓶先生さっそくのお返事ありがとうございました。CEAの値が 4/5 22.8  5/7 34  5/24 55.3  6/7 34.3と変化して6月7日からアロマシンに変更になったのですが、6月7日の時点では4/5と5/7の数値のみの値しか出ていませんでした。それでその数値から主治医が判断されたのですが、他の医療機関で受けた5/24の結果を加えて見るとむしろさがっているのではないか・・・と思うのです。5/24の叩w)ヒは他の病院の結果なので主治医には伝えてありません。その時二瓶先生には遂uウ直に報告したと思うのですが、先生のおっしゃるように余裕を持って薬を変更したと思うようにしていました。今、ハーセプチンが単独で効いていますのでこのまま様子を見るつもりでいますが、もし追加する場合アリミデックスは考えられないのでしょうか?正直言ってアロマシンに替えてから、数値がどんどん上昇し、主治医からはアロマシンが効いていないので中止だと言われましたので不安なのです。ハーセプチン単剤ではどれくらい効果が続くのでしょうか?いろんな考えが頭の中を駆け巡っています。でも、今は二瓶先生のおっしゃるようにハ−セプチン単剤で様子を見ようと思います。効かなくなった時、その時はまた考える事にします。今はずっと効く事だけを考えたいと思います。本当にありがとうございました。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/01/23 22:10:00こっこさんへ 返事が遅くなりました。まずアロマシンに変更した頃のCEA値についてですが、別な施設でのCEA値を単純に同等に扱うことはできないと考えます。正常値周辺の低いレベルのCEA値には施設が異なってもさほど差はないと思いますが、CEA値が高くな・u桙驍ルどなるほど施設間の差が目立つ可能性があります。施設が違っても同じ検査室で同じ検査キットで測定しているのなら比較して良いと思いますが、条件に違いがあるのなら同等のものとして見ない方が良いと考えます。同一施設でのCEA値の比較を信頼すべきだと思います。アリミデックスでCEA値が上昇し、アロマシンに変更してからもその上昇が続いた現実からは、ホルモン療法単独での治療が限界に達したと考えた方が素直な気がします。その証拠に、ホルモン療法でないハーセプチンが単独で良く効いています。ハーセプチンの効果が客観的に認められるうちは、ハーセプチン単独で良いと思います。もし、さらに何かを併用するのであればタキサン系の抗癌剤だと思います。アリミデックスの併用はおそらく効果が期待できないと思いますが、それはあくまでも推測です。アリミデックスの併用が効果的かもしれません。アリミデックスを服用しなければ結論は出せませんが、今は併用の効果を客観的に判断できないと思うので、つまりハーセプチンンの効果かアリミデックスの効果か判定が難しいので、併用せず効果の続くうちはハーセプチン単独で十分だと思います。・u档nーセプチンの効果が期待できなくなったときに、ホルモン療法について再度w)考慮することにしましょう。ハーセプチンの効果がいつまで続くかということですが、何ともいえません。数ヶ月かもしれないし、一年以上さらに2年以上効果が持続するかもしれません。効果判定の目安はCEA値の推移です。上昇に転じたとき効果が期待できなくなったと判断する時になります。できるだけ長くハーセプチンが効いてくれると良いですね。 投稿者: こっこ 2005/01/24 13:18:32二瓶先生ありがとうございました。納得しました。今はひたすらハーセプチンの効き目が長く続く事だけを願って受けたいと思います。薬の効き目は人それぞれに違いますものね。3年続けていると言う方のお話も聞いたような気がしますし、今一緒に点滴を受けている方は抗がん剤との併用ですが、1年くらい続けているそうです。とにかく効果がある間はしっかり受けます。考えたくはないのですがCEAが上がり始めたら、その時また考えることにします。本当にありがとうございました。はじめまして 投稿者: みかん 2005/01/10 23:12:07二瓶先生、はじめまして。37歳・女性・閉経前・右乳癌でセンチネルリンパ節生検・u桙ナ温存手術を受けた者です。腫瘍は1.9センチでした。家族に乳癌はいません。実は、先日術後病理検査の結果が出て、リンパ管に癌がたくさん詰まっていると言われました。悪性度もVで、残したリンパ節に転移の可能性も高いと医師は予想して今後抗がん剤を投与予定です。質問は、1.私がやせているためにリンパ管を切除できないと言われたのですが、どうしてもこの場合切除は無理なのでしょうか?切除部分がえぐれたりするから無理だと言うことなのでしょうか?先生はどうお考えになりますか?私としては切れるものなら切って欲しいと思うようになりつつありますが、検査結果を聞かされた時点では追加切除など予想もしていなかったので切除したいのかどうか返事ができませんでした。2.また市販本では、抗がん剤の効果はあまりなく、副作用で亡くなった人のことなども書かれていて、今後の抗がん剤治療にとても不安を覚えます。医師も「今ある癌の消滅をめざして抗がん剤を打ちますが、あくまでもめざしているのであって、完全に消滅させることは・・・」と言葉をにごしていてとても心配です。3.癌の「悪性度」とは、いったい何が悪性なのでぁw)オょうか?4.センチネルリンパ節には転移なしでしたが、リンパ管に癌kuェ多く存在する場合、センチネルリンパ節をすりぬけて他のリンパ節に転移しているだろうとお考えになりますか?(術前に、すり抜けの可能性があることも聞いてはいますが)5.医師は「今からリンパ節を郭清しても、予後は変わらないので、リンパ節郭清のための手術は意味がない」と言っていますが、そうなのでしょうか?〜はじめてご質問させていただくのに、ぶっきらぼうな聞き方ですみません。リンパ管に癌が多くあると聞いてから、ショックで何も手につかない状態でして、いろいろな本を読んでは一喜一憂しています。どうか二瓶先生のご意見をお聞かせくださいますようお願いいたします。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/01/14 00:36:54はじめまして みかんさんみかんさんの質問を読んで、いかに分かりやすく説明することが大切か思い知らされます。検査結果を告げても、説明が十分でないと誤解が生じることを肝に銘じて日々の診療をしたいと思います。みかんさんの手術については、しこりの大きさからして乳房温存手術でいいと思います。腋窩リンパ節郭清については主治医がセンチネルリンパ節生検で良いと判断したのならば、その・u梃級ハからさらなる腋窩リンパ節郭清の省略は妥当なことだと思います。乳がんの治療で知っておいて欲しいことは、乳がんの治療は手術だけで終わりではないということです。手術はあくまでも総合的な治療の中の一つで、しかも局所療法に過ぎません。もちろん手術だけで治癒する乳がんもあります。早期であればあるほど(分かりやすくいえばしこりが小さいほど)その可能性は高いと言えます。しこりが小さくがん細胞が局所に留まっている段階であれば手術だけで治癒が望めますが、乳房の外へがん細胞が出て行って全身病になった乳がん(ここでの全身病という意味は、必ずしも遠隔臓器転移が客観的に証明されていることではありません。このことについては後で再度説明します)の治癒を目指すのであれば、術後の全身療法の効果が大きな鍵を握ることになります。その全身療法の役目を担っているのが抗癌剤を用いた化学療法と、ホルモン感受性があるのならホルモン療法ということになります。まず始めにお聞きします。乳房温存手術の場合に温存した乳房に放射線照射をすることがありますが、みかんさんはこれから乳房照射が予定されているのでしょうか?乳がんは母乳の通・u桙闢ケである乳管の上皮細胞か、乳汁を分泌する小葉という乳管の一番末端にあw)る部分の腺細胞ががん化したものです。このがん化には女性ホルモンのエストロゲンが深く関わっています。はじめは乳管の中にがん細胞は増殖します。全てのがん細胞が乳管の中にだけ存在する段階を非浸潤癌と言います。この段階ではがんの部分を完全に切除できれば手術だけでほぼ100%治すことができます。がん細胞のがん細胞たる最大の特質は元の場所から飛び出し(このことを浸潤すると言います)、遠く離れたところに転移することです(このことを遠隔転移と言います)。乳がんはまず乳管の外側の膜を突き破って外へ出て行きますが、この段階の乳がんを浸潤癌と言い、大方の乳がんはこの段階で見つかります。ちなみにマンモグラフィ検診は浸潤する前に乳がんを発見しようとする方法です。さらにがん細胞は細胞分裂を繰り返し、10億個の細胞数になると大きさ約1cmのしこりになります。理論的にはがん細胞が一個出現してから10年ぐらいかかって1cmの大きさに育ちますが、みかんさんのように30代の若い方は女性ホルモンのエストロゲンの働きが活発なので10年かからず1cmに育つかもしれません。病理組織診断でリ・u档塔p管の中に癌細胞がたくさん詰まっているということですが、このことを病理学的にリンパ管浸襲が見られると言います。みかんさんの場合部分切除した乳腺組織の特に乳がん組織周囲のリンパ管の中に、がん細胞が顕微鏡で見えしかもその程度は強いということです。同じく乳がん組織周囲の静脈の中に癌細胞が顕微鏡的に存在するとき静脈浸襲が見られると表現します。がん細胞が乳管外の結合組織へ浸潤すると、そこに存在するリンパ管や静脈の中に入り込み(このことを脈管浸襲と言い、リンパ管浸襲と静脈浸襲ということになります)、がん細胞はそのリンパ流や血流に乗って全身のいたる所へ運ばれていきます。このことが先に乳がんは全身病であると書いた根拠です。この流れていくがん細胞が少ないうちは、体の持つ免疫力などの防御力が働きがん細胞は死滅します。しかし、がんの本体がしだいに大きくなり流れ出るがん細胞が増えてくると、体の防御力に打ち勝って生き延びるがん細胞が出てきて骨、肝、肺などに潜むことになります。手術ではこの潜んでいるがん細胞を取り除くことはできません。この生き残り潜んでいた細胞が増殖して検査で見つかる程の大きさに育っ・u桙ス時に検査で見つかったり、視触診で発見されたとき再発しとか転移したと診w)断されるのです。術後の化学療法やホルモン療法は(一般的に術後補助療法と呼ばれています)、体の中に潜んでいるがん細胞が少ないうちに死滅させ治癒を目指して行うものです。残念ながら現時点では100%効果の期待できる治療法はありません。幸運に全身療法の結果体の中のがん細胞が完全に死滅すれば治癒ということになります。その攻撃にも耐えて生き残ったがん細胞があれば、やがて再発という結果が出現することになります。今のところどういう状態の時に手術だけで十分か見極める方法が無いので、ある基準を決めて化学療法などの全身療法をすることになっています。みかんさんの乳がんは浸潤癌と思われるので、当然切除した乳腺組織の中のリンパ管の中に癌細胞が存在することはあり得ることで、それが病理組織診断で客観的に証明されました。浸潤癌でもしこりが小さく早期の段階ではリンパ管の中にがん細胞が存在しないことも多く見られますが、しこりが大きくなればなるほどリンパ管浸襲の可能性が高くなり程度も強くなります。病理組織学的にはその程度を(+)、(++)、(+++)などと表現しますが、みかんさんは(+++)だったのでしぁw)蛯、か?リンパ管内にがん細胞が認められたということは、これまでの検討結果から予後の悪い可能性を意味するので、術後補助療法をしっかりやろうということになります。リンパ管浸襲の度合いを化学療法をするかどうかの目安にするだけで、リンパ管浸襲があったからといって再度手術するということにはなりません。ましてや顕微鏡でしか見えないリンパ管を眼で見て切除することは不可能です。悪性度とは組織学的悪性度のことだと思いますが、がん細胞の核の多型性と核分裂の度合い、それから説明は省きますががん細胞が集まって管状構造をどの程度作っているかで決めます。グレード(G)TからGVに分けますが、みかんさんはGVで悪性度が高い方に属するということです。腋窩リンパ節はセンチネルリンパ節生検を行ってセンチネルリンパ節には転移が無かったということですから、これまでの各施設でのセンチネルリンパ節生検の結果らすると少なくとも90%程度の確率で腋窩リンパ節転移は無いと考えられます。決して100%の確率ではなく腋窩リンパ節転移の可能性は残ります。腋窩リンパ節郭清の程度は予後に関係せず、腋窩リンパ節郭清・u桙ノよって得られることは予後推測の目安です。昔からいろいろな予後因子の検w)討が行われてきましたが、私が医者に成り立ての20年前と変わらず現在でも予後を推測する一番の目安はリンパ節転移の有無です。腋窩リンパ節転移の個数が多いほど予後が悪いことが分かっています。ただし、腋窩リンパ郭清は上肢のむくみの原因になったりするので、必要ないリンパ節郭清は行わないにこしたことはありません。リンパ節には感染防御というそれなりの役目もあります。そこでがん細胞が最初に流れ着くセンチネルリンパ節に転移が無いと、その他の腋窩リンパ節に転移がかなりの確率で無いことが分かってきたので、無駄な腋窩リンパ節郭清を減らすためにセンチネルリンパ節郭清という術式が考案されたというわけです。みかんさんの言うように腋窩腋リンパ節に転移が無くても別な経路を通るかあるいはリンパ節をすり抜けてリンパ行性に遠隔転移を起こすことはあります。先にも書いたように腋窩リンパ節を徹底的に郭清しても予後に影響しないことは分かっているので、みかんさんの場合腋窩リンパ節郭清を改めて行うことの利益はないと思います。利益があるとすれば腋窩リンパ節再発可能性を引き下げるという効果だけです。温存手術で大切なことは断端ぁw)キなわち切り取った縁にがん細胞が存在するのかどうかです。切り取った縁にがん細胞が認められれば温存した乳房にがん細胞の存在する可能性が高く、温存乳房内再発の危険性が高まります。主治医の先生の言うリンパ管にがん細胞がいっぱい詰まっていることの意味が、切り取った縁にがん細胞が露出していることを意味する(断端陽性と言います)のなら、適切な対処をしなければなりません。方法は乳房照射と化学療法でで経過を見るか、温存した乳房を再度部分的にあるいは全て切除してから化学療法を行うかということになります。みかんさんの場合断端は陰性だったとすると、腋窩リンパ節郭清を含めた追加手術の必要性は無いと考えます。リンパ管侵襲と組織学的悪性度の結果からすると、予後を少しでも改善するためには化学療法やホルモン療法による補助療法をしっかり行うことの方がははるかに重要です。世界標準的な治療法からしても、組織学的悪性度がGU以上は化学療法を行うことがすすめられています。年齢も若いので、標準治療に基づいた治療をしっかりするべきです。化学療法には確かに副作用の問題があります。骨髄機能が抑制されて白血球が減少し感染・u桴ヌが重症化し命を脅かすこともまれにはあります。でもだいたいは十分に注意w)して行うことで、安全に行える治療です。脱毛は化学療法を終了すれば元に戻るし、昔と違い吐き気などは十分に対策を講じればかなり抑制できるようになっています。乳がんは消化器がんや肺がんなどに比べ抗癌剤の効果が期待できるがんです。体の中のがん細胞数が少ないほどより効果的です。化学療法をすれば100%治癒が期待できるとはいえませんが、みかんさんの予後を少しでも良くする方法として現時点では化学療法が最も効果的だと考えます。みかんさんの人生はこれからです。一時の辛さは耐えて、必要な治療をしっかり受けてください。ホルモン感受性があるのなら化学療法の終了後からホルモン療法をすることになります。まとめると、治療は局所療法と全身療法に分けて考える必要があります。今、みかんさんにとって重要なことは、全身療法をしっかりすることです。局所療法である手術や放射線照射と全身療法を併せて乳がんの治療であることを忘れないでください。それから、リンパ管浸襲のことを中心に書いてきましたが、肝、肺、骨などの遠隔転移の大方は血行性転移です。腋窩リンパ節転移が無くても再発するのは血行性転移のためです。リンパ管浸襲や腋・u樞|リンパ節転移の有無そして悪性度などは予後の目安にする因子で、それらを組み合わせて予後を推定し全身療法のあり方について多くの検討がなされてきました。その結果として全身療法の標準的なやり方が決められ推奨されています。それに当てはめたとき、みかんさんは化学療法をすべき群に入ります。最後にみかんさんの結果は予後の悪い方に入ると書いてきましたが、極端に悪いということではなく同じ分け方の中では悪い方という意味ですから悲観しないでください。もともとしこりの大きさが2cm以下で腋窩リンパ節のない乳がんの5年生存率は90%以上期待できるので、それを信じてさらに少しでも良くなろうという気持ちで全身療法を受けてください。まとまりのない返事になってしまいましたが、疑問があったらまた質問してください。 投稿者: みかん 2005/01/24 09:51:14二瓶先生、お返事を本当にありがとうございました。こんなにもご丁寧に親身になってごかいとういただき、感無量です。本当にありがとうございました。それなのに、お礼を申し上げるのがこんなに遅くなり、大変申し訳ありませんでした。実は先生にご質問しぁw)ス次の日が、初めての抗がん剤投与の日でして、即日より吐き気・頭痛などの・u香Epに苦しんでおり、パソコンを開くきになれず、先生のお返事も今日やっと読ませていただいた次第です。自分の状態について、前回説明が不足していた部分について書かせていただきますと、まず、断端は陽性でした。リンパ管侵襲は、切除した組織を5ミリ感隔で切っていって調べたら発見されて、さらに断端にも癌細胞が見えたと医師からは聞いています。抗がん剤はCEF療法を4回、その後タキソテールを4回行い、その後放射線照射をし、その後ホルモン感受性があればホルモン療法・または経口抗がん剤を5年服用という予定です。が、抗がん剤投与後の血液検査で白血球がかなり下がり、医師からは「次回の血液検査の結果次第では、抗がん剤治療ができなくなるかも」と言われ、今、今後の治療はどうなるのかと心配しているところです。この場合、どんな治療法があるのでしょうか?二瓶先生にいろいろなお話をしていただき、抗がん剤治療も、前向きに受けていこうという心構えになりました。また、抗がん剤投与の前に、医師に再手術はどうしても無理か聞いてみたところ、「リンパ管に癌があったということは、全身に癌が行っている可能性があるので、その部福w)ェだけを切っても意味がないんですよ。」と言われ、その場では、それで納得したのですが、よく考えたら、前回の医師の説明では「全身」そいう言葉は一回も出てこなかったし、とにかく私が「やせているから」切れないことばかり繰り返していたことを思い出し、なんだかちょっと納得いかないというか、すっきりしない感じがしてます。二瓶先生、こんなことを言うとちょっと恥ずかしいのですが、絶対に再発・転移したくないって思います。(これはどなたでもそうだと思いますが)そのためにつらい抗がん剤も、耐えていこうと思います。二瓶先生、また心配事など質問させていただけたら、こんなに心強いことはありません。これからもどうかよろしくお願いします。血液検査の結果、治療方針が決まりましたら、またご報告させてください。よろしくお願いします。本当にありがとうございました。

みかんまゆさんへ 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/03/21 12:50:37まず最初の乳癌についてですが、7mm程度のDCISなので完全に切除できれば100%治癒します。ただし手術だけで100%治癒するための前提条件として、DCISが・u・00%純粋にDCISであることが必要です。かりに一部に浸潤部が窓uカ在したとしても、7mm程度の大きさであれば照射やホルモン療法なしという選択肢も選べる段階の乳癌と言えます。DCISが100%DCISつまりどこにも浸潤部が存在しないことを証明することは困難で、事実DCIS全体で1から2%に腋窩リンパ節転移があるという結果が出されています。リンパ節に転移があるということはどこかに浸潤部があったということです。腋窩リンパ節郭清は予後に関係しないことが分かっていますが、腋窩リンパ節転移の可能性が100%否定できない状態では術前にDCISと分かっていても腋窩リンパ節郭清をすすめることは間違いとは言えません。今後センチネルリンパ節生検の長期予後や腋窩リンパ節郭清をしない場合の予後がはっきりすれば、腋窩リンパ節郭清についての統一的な見解が出されそれに基づいた治療が行われるようになると思います。まゆさんの場合、DCISは広範囲に乳管内進展があったと思われ初回手術で断端陽性になってしまい追加切除を余儀なくされましたが(この追加切除では断端陰性となる範囲を追加切除されたと思います。)、温存乳房への照射と腫瘍床へ追加照射が計66グレイきちんと后w)メわれたので、ホルモン療法なしでも十分だと思います。ただし、照射をしようが化学内分泌療法をしようが100%温存乳房内再発を防げるという保証はないので、今後もきちんと診察を受け経過を見ていくことが大切です。女性は30代半ばになってくると、多かれ少なかれ女性ホルモンのバランスに乱れが出てきます。程度の差はありますが卵巣から分泌される黄体ホルモンと卵胞ホルモン(エストロゲン)のバランスが崩れ相対的に卵胞ホルモンが強くなると、その影響で乳腺が硬く変化したり痛んだりします。症状の程度が強いときは乳腺症と呼ばれ治療の対象になります。まゆさんは39歳なのでこうした変化が出てもおかしくありません。触診で対側にそうした部分があり硬く触れたのだと思います。乳腺症の特徴的な所見にのう胞があり、多くの場合は両側にのう胞が多発します。緊満状態の大きなのう胞は触知できますが、一般的にのう胞は軟らかく硬くなった乳腺組織の中に存在すると触診では触れません。診断面では、乳腺組織の中に存在するのう胞はマンモグラフィでは見えませんが超音波ではよく分かります。細胞診では分泌液の成分を背景に白血球や泡沫細・u椁Eなどが存在するのでのう胞かなと思いました。かりに腫瘍だとしても筋上皮w)細胞が存在し二相性が保たれているのでほぼ良性の腫瘍だと考えられます。100%良性と言えないのは筋上皮細胞が存在する癌もあるからですが、細胞診の判定も良性(U)と悪性疑い(W)の中間のVの中でVaと良性寄りなので良性と考えていいのだと思います。細胞診では良性と思われるが、臨床的に悪性を疑うのであれば精査してくださいということなのだと思います。私は実際に超音波所見とか見ていないので確実なことは言えないのですが、経験的に触診で硬く触れそれが乳癌なら超音波である程度診断ができるので、主治医の経過観察の仕方からすると乳癌を強く疑っていないのだと思います。たぶん、乳腺症的な状態なのだと思いますが6mm程度の大きさだと超音波診断が難しいこともあるので、まず3ヶ月ぐらい後に再度超音波検査を受け変化がないかどうか見てもらい、悪性を否定できないときは細胞診でなく太針生検(コアニードルバイオプシイ)を受けたらどうでしょうか。まゆさんにとって6ヶ月待つのは精神的にきついかなと思います。今まで通りの生活でいいと思います。職場を変える必要は全くありません。かりに最悪癌だとしても、手術だけでぁw)熄\分治癒が可能な大きさです。私は癌でない可能性の方がはるかに高いと見ています。疑問があったら、また質問してください。骨密度の検査について 投稿者: 希望 2005/03/20 00:01:23こんばんは。ご丁寧なお返事を頂きありがとうございます。先生のおっしゃるように、先ずはホルモン療法、アリミデックスをやってみようと思います。そこでお聞きしたいのですが、骨密度の検査をしておこうと思うのですが、どの検査方法がよいのでしょうか。がんの手術をした人はX線を使うものは、できるだけさけた方がいいと言うようなことを何かで読んだ気がします。よろしくお願い致します。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/03/21 12:49:31術後の経過観察のためいろいろな診断装置を用いて検査が行われますが、超音波診断やMRI以外は放射線が使われています。診断で浴びる放射線の量は低く、健康に及ぼす害の心配はありません。もちろん、単なる経過観察のために短期間に必要以上の検査を頻回に受けることは避けるべきです。がんの人に限らず不必要な検査で被爆することは避けなければなりませんが、希望さん、経過観察で・u桾K要な検査は受けてくださいね。骨密度測定法はいろいろありますが、多くはw)X腺を用います。専門家でないのでどの検査法が良いとかは言えませんが、その施設でできる方法で検査を受ければいいと思います。アリミデックスによる骨密度の変化を経時的に見ていくのであれば、同じ施設の同じ方法で検査した結果で比較するのが最も正確だと思います。まずは、食事面でカルシウムを十分に摂るようにしてください。こっこさんへ 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/03/21 12:48:12こっこさん、南東北の郡山でも梅の花がほころび少しずつ春を感じます。ハーセプチンがよく効いているようです。ハーセプチンにはinfusion reactionと呼ばれる特有の副作用があります。ハーセプチンの投与中あるいは投与開始後24時間以内に現れる副作用で主に発熱や悪寒です(初回投与時の40%に認められたとのことです)。まれに呼吸困難などの重篤な症状があるとされています(0.3%に認められたとのことです)。このinfusion reactionはほとんどの場合初回 投与時に出現するので、初回だけ入院の上投与し十分に状態を観察することになっているのです。中には2回目以降に出現したり、繰り返し出現すぁw)髏lもいるとされています。ハーセプチンの適正使用ガイドの中に、infusion reactionとの関係で発熱がある時はハーセプチン投与を延期した方が望ましいと書かれています。特に38度を超える発熱時は投与を控えるようにとなっていますが、どの程度なら延期すべきかということは明言されていません。治療効果が期待できるときはできるだけ投与法を守って投与すべきだと考えるので、あくまでも私見ですが37.5度以下なら投与しても問題ないと思います。人は誰でも調子の悪いときはあるものです。相当具合の悪いときは延期すべきでしょうが、ある程度のときは予定通りの治療を受けた方がよいと思います。海外の臨床試験でハーセプチン単独使用での副作用に白血球減少が3%あったと報告されています。こっこさんの白血球数3200は正常下限より少ないですが、いつもこのくらいなら心配しなくてよいと思います。ただし、白血球分画で好中球数が1000以下なら問題です。化学療法の場合は骨髄抑制が強いので、常に白血球数特に好中球数を見ながら投与するかどうか決めます。化学療法は免疫力も低下させるので、常に感染症に注意しなければなりま・u桙ケん。その点ではハーセプチンは副作用が軽度だと言えます。白血球数が低いw)からといって免疫力が落ちているということにはなりません。もともとハーセプチンの抗腫瘍効果を出す機序の一つに免疫力が関係しています。ハーセプチンはがん細胞表面のHER2受容体というタンパク質に対する抗体で、ハーセプチンがHER2受容体に結合するとナチュラルキラー細胞(T-細胞)や単球といった免疫系の細胞が働き抗腫瘍効果を出すことが分かっています。難しい話は終わりにしますが、ハーセプチンの効果を信じて継続してください。春に向かって暖かかったり寒かったり気温の差が大きい時期です。まだまだカゼに注意してください。まだまだしんどいですが 投稿者: トール 2005/03/17 08:11:50血液検査は2月の終わりにはALPもγGTPも正常だったんです。とにかくホームドクターは一週間単位で様子を見ていこうということを言われました。腹部エコーも近いうちにしてもらおうと思っています。肝心の乳がんの方の主治医には25日が受診日なので相談してこようと思います。今日やっと熱が下がりましたがとにかく咳がすごくて。またおちついてお返事します。ありがとうございました。 投稿者: $!
BFsIS$G$9!# HOME 2005/03/21 12:46:45トールさん、今日は福岡で大きな地震がありましたが、トールさんの所はだいじょうぶですか。まだ大きな余震の可能性があるようですから気をつけてください。肝機能は急激に悪化したようなので速やかに改善してくる可能性があります。そうだといいですね。だいぶ良くなったようですが、咳はたぶんしばらく続くでしょう。今回は肺炎が悪さをしたのだと思いますが、肺と肝について主治医の先生に良く見てもらってくださいね。再発治療について 投稿者: ふうこ 2005/03/15 11:52:20二瓶先生、はじめまして。再発治療について教えてください。山梨在住、49歳(女)、二人の子どもがいます。癌にかかった家族はいません。 1992年5月 乳癌手術  大きさ 2.5×2cm   右乳房および大胸筋、小胸筋切除(充実腺管癌)     リンパ節転移あり      n1a(腋かリンパ節)  2/4       n1b(胸筋間リンパ節) 0/3      n2(鎖骨下リンパ節)  2/2     ER+  PR+術後補助療法として  入院w)汳・F5fluorouracil500mg×7日      pirarubicin$
B#1#0#m#g!_#2F|!!!!B`1!8e!'1992〜1997 doxifluridine600mg/日      1992〜1999 tamoxifen20mg/日 2003年12月 左反回神経麻痺      NCC−ST−439値が1202004年2月 胃腫瘍(胃の基底腺粘膜の下の方に繊維化      を伴った異型細胞の浸潤があり硬癌が考え      られる。原発か転移かは不明。胃ガンの組      織が乳癌のものとよく似ている。乳癌から      の転移と考えられる。胃の組織を詳しく検      査したらホルモンに反応しなかったが)      脈絡膜に腫瘍みつかる。2004年3月ホルモン療法開始ゾラデックス+タスオミン   6月骨シンチ 胸骨に3カ所集積転移の可能性あり  ST−439値  140(4月)まで上がった。その後52(8月)まで  下がる。12月から徐々に値が上がってきた。  66(12月)→80(1月)→95(2月)    他のマーカー値は正常現在の症状として 1年前にあった息苦しさ・咳・胸の痛み(息を吸っ・u桙ス り吐いたりする 時)はほとんどなくなった。 まだ、ものがゆがんで見えているがゆがみは少し緩和 されてきている。声がれは続いている。現在、腫瘍マーカー値が高くなっただけで1年前より体調は安定しているかなと感じています。今後の治療として、マーカー値が上がってきているので主治医からは抗ガン剤(CAF)治療に入った方が良いのではといわれています。インターネットの相談室や専門書などから第1のホルモン療法が効かなくなった場合、緊急性がないようなら第2のホルモン剤で治療と把握していますが、私の場合、抗ガン剤ではなく次のホルモン剤での治療のできる可能性、選択はあるのでしょうか。閉経前です。二瓶先生の質問箱にゾラデックス+アリミデックスの保険適用は県によっては違うということを目にしました。また、さらにアリミデックスが効かなくなった場合、アロマシンに薬を変更という見通しでよいのでしょうか。自分でも治療方法についていろいろ情報を得て、主治医と相談しよりよい治療をしていきたいと思います。今後の治療に関してどのような選択肢があるのでしょうか。よろしくお願いします。 投稿者: 二瓶です。・u・ HOME 2005/03/17 20:18:07ふうこさん 初めまして初回治療がщuタ厩慌年なので、術後10年を超えて再発が顕在化してきました。乳癌は経過が長く10年経っても20年経っても治癒したと言えないところがあります。乳癌の遠隔転移は肺、肝、骨などに多いのですが、ふうこさんの場合は脈絡膜や胃といった頻度の少ない所に起こりました。左反回神経麻痺が続いているようですが、これは乳癌再発と関係しているのでしょうか?頸部での反回神経は甲状腺左葉と食道の間を通り声帯へ入っていきます。再発が原因で神経麻痺を起こしているとすると、頸部であれば左鎖骨上リンパ節転移がありしかもかなりリンパ節が腫れていないと起こらないと思います。左鎖骨上あるいは左頸部にリンパ節が腫れているのでしょうか?肺の中で左反回神経が麻痺しているとすれば、肺転移が原因と考えなければなりません。肺転移のことは記載されていませんが、咳や息苦しさがあったとのことで肺転移はあるのでしょうか?NCC-ST-439は時に再発と関係なく上昇したりします。この上昇は女性ホルモンと関係があると思われ、閉経期などのホルモンのバランスが乱れるような時期によく見られます。他の腫瘍マーカーも上昇しているのならば確実ぁw)ナすが、ふうこさんのNCC-ST-439はホルモン療法に反応して一時低下し、その後3回連続して上昇してきているので再発と関連した上昇と考えていいと思います。ゾラデックスとタスオミンでNCC-ST-439が140から52に低下したのは治療効果が出たためと思います。その後の上昇傾向は治療に抵抗性が出たためと考えられます。つまり、治療法を変更する必要があるということです。ホルトバギーのアルゴリズムによれば(ホルトバギーのアルゴリズムについては、メールマガジンの私の担当したホルモン療法のところに図があります。)、ホルモン感受性があり生命を脅かす転移でなければまずホルモン療法で経過を見ることになります。ふうこさんの場合、無病期間が10年以上と長く生命を脅かすような状態ではないので、通常の治療法に準じホルモン療法で経過を見ることが適切だと考えられます。まず抗エストロゲン剤のタスオミンをアリミデックスに変更し経過を見たらどうでしょうか。変更直後はNCC-ST-439が一時的に上昇するかもしれませんが、効果があれば低下してくると思います。その後はアロマシンを試し、有効でなければ化学療法という・u梹闖ciいいと思います。ただし、急激に状態が悪くなるような局面が出現したw)ときは、躊躇せず化学療法を受けることにしてください。閉経前ならゾラデックスを続行しながらアリミデックスです。厳密に適応を考えると保険上の問題があるかもしれませんが、ふうこさんはそのことを考えなくていいと思います。主治医の先生に考えてもらいましょう。ゾラデックスを中止してみなければ本当の所は分かりませんが、ひょっとしたら閉経状態になっているかもしれませんね。それから胸骨に骨転移が疑われているようですが、明らかに骨転移ならばビスホスフォネート剤のアレディアが最近骨転移治療薬として承認されたので、その使用について主治医と相談してみてはいかがでしょうか。簡単に説明させていただきました。疑問があったら、また質問してください。 投稿者: ふうこ 2005/03/19 09:54:31二瓶先生、ご回答ありがとうございました。今後の治療の見通しが理解できました。保険適応に関して主治医の先生に考えてもらいましょうという言葉、うまく表現できませんが、ありがたかったし心強かったです。肺、反回神経麻痺に関わってですが、H15.12胸部CTで右肺中葉、左肺常用に斑状陰影があるが、炎症後の部分的・u椁ウ気肺が疑われる。左肺の最上部に1p大のスリガラス状結節あり、単なる肉芽か転移性腫瘍か肺ガンなどの原発性肺腫瘍かは識別不能。他にも数個の極小さな結節陰影がある。頚部、鎖骨上リンパ節の軽度腫大。H16.4CT検査で、胸部大動脈直上に径1p大のリンパ節様病変。左肺尖部の径1p大の病変は多少の濃度上昇、大きさは不変。その他肺野にも数個の結節影あり。このように指摘されています。CTのみで肺の細胞検査等はしていません。肺転移ということははっきり言われていません。その後、定期的にCTで経過をみてきましたが、指摘されている病変は不変ということでした。また、胃に関してはH16.11の胃カメラで前回の胃角部の腫瘤はむしろ縮小。その直上にも小びらん病変。そこから硬癌が認められました。胃は特に症状はでていません。もし、肺転移がある場合でもホルモン療法選択の可能性はあるのでしょうか。(前回にお伝えしたように息切れは随分緩和され、咳は殆ど出なくなりました。)よろしくお願いします。対側に 投稿者: まゆ 2005/03/19 02:06:51二瓶先生、こんにちは。以前にも相談させて頂いて、・u梺囈Jに回答して頂きました。2003年に健診でしこりが見つかり,乳・u。外科を受診して、しこりが6.7ミリと小さく、そこでは、すぐ生検となりました。結果、DCISだったのですが、リンパ節も取るという事でしたので、大きな病院の乳腺外科に転院しました。断端が陽性でしたので、追加切除を2004年2月に受けました。その後、放射線治療は、気持ちが前向きになれず、通常より遅く、5月から24回+追加9回で66グレイ照射しました。4月半ばより飲み始めたノルバデックスで強烈な更年期症状が出て、漢方薬も3種類試し、頑張れるだけ頑張りましたが、とうとう心身が疲れて、3ヶ月と10日しか飲めませんでした。その後、今年の10月の健診で、触診で反対側の乳房に硬い所があると言われ、主治医の診察が近かったので、再度、超音波を撮りました。主治医が細胞診をしたいというので、検査をしてもらった結果がVaでした。内容が、分泌成分様の背景に、二面性を示す小型の乳管上皮を多数認めます。背景には筋上皮も多く、全体像はbenign(looking)です。少数ですが、ICL様にみられる細胞や、不規則な配列を認めるところがあります。成分量Columnar cells(1+)  Stromal cells(1+・u・  Erythro(1+)      Neutro(1+)       Linph(1+)       Histiocytes Foamy(1+)  calcification(1+)で、悪性を疑うようでしたら、精査お願いします。と病理細胞診報告書に書いてあります。主治医は結果を電話で伝えてくれただけで、大きさだけチェエクするという事なのですが、しこりの大きさとして、5ミリから7ミリだそうなんですが、手術を受けた左のしこりは、自分でもはっきりわかったのですが、今回はいくら触っても、よくわかりません。それで余計に心配になってしまいます。ホルモン剤も飲めないのが、つらいのに、またすぐに反対側に出来てしまったショックも大きいです。主治医は半年に1回の超音波検査と、2年に1回のマンモグラフィでいいと言うのですが、頻度はそれで充分ですか?Vaの病理結果に危険な感じのものはないのでしょうか?病気の事を考えすぎないように仕事を始めるつもりでいますので、すぐ、また治療の可能性が出てくる感じがあるなら、休みのとりやすい職場にする事も考えています。気にしないで、いいものなのでしょうか w)ァ宜しくお願い致します。埼玉県 39歳で、閉経前です。 点滴を受ける際kuフ注意点について 投稿者: こっこ 2005/03/17 14:46:18二瓶先生、おひさしぶりです。3月とはいえまだまだ寒い日が続いておりますがお元気でお過ごしでしょうか?先日来、ひどい風邪を引いてしまってこのページを開いたのも本当に久しぶりです。さっそくですが検査結果の報告をさせていただきます。ハーセプチンを15回終了後の結果です。CA15-3 10.4→9.6  CEA 167.1→11.9  ALP 1823→602  LDH 255→195  γ-GTP 1130→168  GOT 133→32  GPT 194→31 とおかげさまで大分正常値に近づいてきました。今心配しているのは、その後風邪を引いてしまって抗生物質を含むたくさんの風邪薬を2週間以上飲み続けていた事です。熱を下げる注射を2回、点滴も受けました。ハーセプチンの点滴を受ける朝には、熱が36.5度位にまで下がっていましたので点滴を受けましたが、だんだん熱がまた上がり始め翌日にはまた38度を超えてしまいました。その次のハーセプチンの・u椏cmは36.6度くらいあったのですが一応普通の平熱程度だと受けさせていただきました。先生にご質問したいのですが、平熱が低い私の場合はどう考えればいいのでしょうか?どうしてもハーセプチンの点滴を受けたかったので、それはそれでとてもうれしかったのですが、やはり気分のすぐれない時や、自分の平熱より高いとき(たとえ所謂平熱であっても)は点滴を受けてはいけないのでしょうか?そのラインはどこに引けばいいのでしょうか?主治医には一応風邪で近くの医院で治療を受ける事は了解済みでしたが、治療内容などは一切伝えてはありませんでした。また薬の服用や、注射などについては主治医は問題になさいませんでした。いまさらお聞きするのは遅きに失しますでしょうが今後のためにお伺いさせてください。ハーセプチンの点滴を受ける際に、また抗がん剤の点滴の際に注意しなければいけないことはありますか?今回は正直、熱が低いとはいえ気分がすぐれなかったのは事実ですし、体がなにか熱っぽいという感じもありました。その後再び熱を出してしまったのも事実です。無理して点滴を受けた事はよくなかったのでしょうか?またそのことで効き目が落ち・u桙トいなければ・・・と心配しています。今になって落ち着いて考えれば、日をw)延ばしていただいたほうがよかったのではないだろうか?とも思いました。それともう一つ気になっているのは白血球の数です。もともとそんなに多い方ではないと思うのですが、現在3200位です。暮れあたりには5000以上あったのでこれはハーセプチンの点滴が影響しているのでしょうか?白血球数が少ないと何か免疫力が落ちてきているようで心配です。思っている事をとりとめも無く書き込んでしまいました。まったくいそぎませんので、二瓶先生のお時間のある時にでもお返事いただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。春とは名ばかりの寒い日が続いておりますが、どうぞご自愛なさってお元気でお過ごしくださいますよう・・。ホルモン療法について 投稿者: 希望 2005/03/15 22:36:56橘様、早速のお返事ありがとうございます。医療メルマガ読みましたが、申し訳ありませんが二瓶先生にあらためておたずねしたく思います。 ホルモン療法した方が生存率が良いということになれば心配性の私としては受けたいと思いますが、本とかインターネットで調べると副作用がいろいろとあるようです。人によって違うと思いますが先生のわぁw)ゥっていらっしゃる範囲内ではどのような症状が多いでしょうか。アリミデックスは骨密度の低下があるようですがどの程度のものなのでしょうか。カルシウムなど飲むことによってある程度の予防は出来るのでしょうか。 ホルモン療法受けるとすると、やはり早い方がいいのでしょうか。実は、3、4、5月と数日づつ大切なことがありますので体の良い状態でいたいのです。治療指針に変化のあったHER2というのは、どのようなものでしょうか。 お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/03/17 11:43:41希望さんへ希望さんの病期は最終的にT期ですが、T期の5年生存率は90%程度です。T期と言っても幅があって、希望さんと同じような状態の方達を集めるとその5年生存率は95%以上だと思われます。5年健存率はというと、つまり全く再発もない確率は生存率より10%程度低いと考えてください。いつも書きますが、こういった数値はあくまでも統計上の数値です。再発するしないは運命的に決まっていると言えます。どういうことかというと、手術した時点で体の中に・u條熏ラ胞が存在しなければ再発することは有り得なく、手術した時点で乳房といw)う局所を超えて体のどこかに癌細胞が生き残っていれば再発する可能性がゼロではないということです。乳癌は浸潤癌になった時点から、乳癌細胞が静脈やリンパ管の中に侵入し全身に飛び出していきます。このことが乳癌は全身病と言われる所以です。乳癌の初期で全身に飛び出していく癌細胞が少ないうちは、体の持つ自然治癒力がそうした細胞を殺し再発の可能性の芽を摘んでくれます。病気の進行に伴って全身に飛び出す癌細胞が多くなり、自然治癒力で対処仕切れなくなって生き残った癌細胞が体のどこかに潜んでいればやがて再発につながります。再発巣が大きくなって画像診断で発見されたとき再発と診断されることになります。そういう意味で再発するしないは運命的と言え、手術後の全身療法つまり薬物療法が無ければ運命的に再発は起こり得るということになるのです。その運命を少しでも変えてやろうというのが薬物療法です。100%再発を防ぐ力は望めませんが、統計的に数%の5年生存率を改善する力があることは臨床試験で実証されています。その数%をどう考えるかによりますが、たとえ1%であっても再発を防げることに期待するのであれば薬物療法を受ける・u桙ラきだと思います。前回、希望さんの予後はもともと良いと思われるのでホルモン療法だけで十分だと書きましたが、そのことによる5年生存率の改善は統計的にたかだか数%だということは承知しておいてください。ただし、個々の方について見れば再発する運命が薬物療法で再発しなかったとすれば、その方にとっては生存率100%の改善ということになります。希望さんはだいぶ副作用について心配されているようですが、ホルモン療法剤の副作用は軽度で日常生活に支障を来すことはまれです。参考までにアリミデックスの副作用を薬の説明書から転記しておきます。国内・外の臨床試験において、副作用評価対象例437例中157例(35.9%)に297件の副作用が認められた。主な副作用は、ほてり67件(15.3%)、嘔気29件(6.6%)、脱毛8件(1.8%)等であった(承認時までの調査)。1.  重大な副作用  1).皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群) (0.1%未満):皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)が  現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を w)氈@中止し、適切な処置を行う。  2).アナフィラキシー様症状、血管浮視u戡蕁麻疹(頻度不明) :アナフィラキシー、血粥)浮腫、蕁麻疹等の過敏症状が現れることが  あるので、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。2.  その他の副作用  1).全身:(10%以上)ほてり、(1〜10%未満)頭痛、無力症、     疲労、倦怠感。  2).消化器:(1〜10%未満)嘔気、(1%未満)食欲不振、嘔吐、下痢。  3).精神神経系:(1%未満)傾眠。  4).皮膚:(1〜10%未満)脱毛、(1%未満)発疹。  5).筋・骨格系:(1%未満)関節痛、硬直、(頻度不明)骨塩量低下。  6).生殖器:(1〜10%未満)性器出血[性器出血が認められた場合には     直ちに検査を行うなど適切な処置を行う]、(1%未満)膣乾燥。どんな薬にも読めば尻込みするような副作用がいっぱい書いてあります。副作用で問題が起こることは当然あってはならないことなので、製薬メーカーにはこと細かく副作用について説明する義務が科せられています。アリミデックスで最も頻度の多い副作用はほてりといった更年期様の症状です。閉経後でアリミデックスを服用すると体の中のエスァw)ニロゲンがほとんどない状態になってしまうので、こうした更年期様の症状が出たりします。ただし、実際にはアリミデックスを服用している多くの方でこうした症状はさほど見られず、症状があったとして耐え難いほどの症状を訴える方はめったにいません。骨塩量の低下もエストロゲンの枯渇に関係しますが、日常生活が制限されるほど骨塩量が低下することはほとんどありません。それに日本人は白人に比べ骨塩量低下は軽いようです。もともと骨塩量が低くなる傾向の方がアリミデックスを服用すれば、その低下の度合いを高めることはあり得ることですが、骨密度測定などを受けその状況で対策を講じれば良いと思います。副作用について書けば切りがありませんが、日常生活に支障を来すほどの副作用はめったにないのでできるだけ早く服薬を開始すべきだと思います。万が一癌細胞が体の中に生き残っているとすれば今も分裂して数を増やしているのですから、服薬開始は早いに越したことはありません。実際のところ、副作用出るか出ないかは服薬してみなければ分からないことです。我慢できる範囲を越した副作用が出たら中止すればいいのです。ホルモン療法剤の選択肢はアリァw)ンデックスの他に抗エストロゲン剤(ノルバデックスやフェアストンなど)がkuりますが、抗エストロゲン剤には骨塩量を増やしたり心血管系の病気を予防するといった良い点もあれば(これは抗エストロゲン剤の持つエストロゲン作用によるものですが、現在使われている抗エストロゲン剤には対象臓器によってはエストロゲン作用を発揮します。)、アリミデックスに比べ静脈血栓症や脳血管障害などの頻度が高いといった不利な点もあります。実際にはノルバデックスにも服薬を中止するほどの副作用はあまり見られません。どちらのホルモン療法剤にも共通して、対側乳癌の新たな発生をかなりの率で防いでくれるという利点があります。まず、副作用を心配せず服薬を開始してみてください。そのことの方がより重要だと思います。副作用が出現したらその時適切に対処すれば良いのです。HER2は増殖因子という乳癌の増殖を加速する働きのある物質を受け取る受け皿の様なものと考えてください。ホルモン療法におけるERやPgRのようなものです。HER2が多いほど予後が悪いということが分かっています。HER2−、1+、2+、3+と判定されますが、今回のザンクトガレンの会議ではHER2が予後を推測する因子として採用さぁw)黷スのです。希望さんはHER2が2+なので、統計的にはHER2が−や1+よりは予後が悪い方に入ります。それで、無治療よりはホルモン療法をすべきだと前回お答えしました。最近の治療薬にハーセプチンという薬がありますが、この薬はHER2に対する抗体でHER2という受け皿に蓋をして増殖因子が働けないようにするものです。この薬は術後に用いる薬ではなく、今のところ再発したときに用いる薬です。HER2が2+以上の方に使っていいことになっています。希望さんのように2+の場合で、万が一再発した時に治療法の選択肢の一つになります。再発で用いる薬なので、今回は詳しい説明を省略します。まずは始めてみることです。そうしてみて不都合があったら、また質問してください。プチ 投稿者: 再建について HOME 2005/03/15 11:54:00いつもお世話になっております。4月で手術して1年になります。最近再建をしたいと思うようになってきました。自分の組織を取っての再建を考えています。腹直筋皮弁の方法が今一般的に行われいるようですが、お腹の脂肪と血管だけを移植する方法もあるそうです。その・u桾法ですと体の負担が少なく1ヶ月後にスポーツも出来るらしいです。赴u直筋皮弁だと同じ県内の病院でも手術できます。脂肪だけの手術の場合かなり遠い病院へ行く事になりますもちろん主治医に紹介状を書いていただいて形成外科へ行くのですが、どうしたらいいか迷っています。二瓶先生の患者さんで再建希望の方は多いでしょうか。乳癌の質問ではなく申し訳ないのですが、二瓶先生のご意見をお願いいたします 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/03/16 12:26:49プチさん、乳房再建を受けること、良い考えだと思います。乳房再建を受ける受けないは人それぞれの価値観の問題なので、再建を受けない方はそれでよいと思います。要するに自分で納得できる生き方ができれば、その人にとって一番良いことなのだと思います。乳房再建についてのご質問ですが、正直言うと外科医の私にはよく分かりません。本を読めば知識としては分かりますが、自分で再建手術を行い経験を積まなければ具体的にお話しすることができません。乳房再建は形成外科医の先生が行います。形成外科医が少なかった昔は外科医も腹直筋皮弁や広背筋皮弁で乳房形成を行ったりしていましたが(私も行ったことがあります)、それはただ再建したという自己・u椁梠ォに終わることが多く、形成外科医の先生のようにきめ細かいものではありませんでした。乳房再建にもいろいろな術式があります。横浜市大の佐武先生の術式もその一つです。佐武先生ばかりでなく乳房再建を専門にする形成外科の先生なら、同じ術式での乳房再建を行っていると思います。その術式が手術を受ける方にとって適切かどうかは一概に決められません。血管の状態や腹壁の脂肪の量などで、その術式が無理な場合もあります。実際に診察を受けて、最も適した術式を選択することになると思います。対側乳房の大きさや、痩せているか太っているかでも術式が違ってきます。糖尿病があると血管がもろくて血管吻合が難しいこともあるし、たばこを吸っている人の場合は筋皮弁や脂肪弁がうまく生着しない危険性が高くなります。一番いいことは、乳房再建に精通した先生の意見を聞くことだと思います。東京に岩平佳子先生という乳房再建を積極的に行われている先生がいます。私の患者さんも何人か手術を受けています。星病院に月に一度ぐらいお出でになるので顔見知りになりました。岩平先生は今や乳房再建分野での第一人者の1人です。一昨年でしたか東京の品川にブ・u档激Xトサージャリークリニックを開かれ、完全予約制で診療を行っておられまw)す。岩平先生に治療を受けるかどうかは別にして、一度お話を聞かれたら良いと思います。女医さんなので女性の気持ちを良く知っておられます。郡山の二瓶の紹介というと、親身に相談にのってくださると思います。岩平先生のホームページを見てください。乳房再建についての解説も載っています。index画面の「ブレストサージャリークリニックへようこそ」から連絡先が分かります。アドレスはhttp://iwahira.net/です。急ぐ必要はないので、納得のいく乳房再建法が見つかるまでじっくり考えてみてください。 投稿者: プチ HOME 2005/03/16 21:07:40ありがとうございましたいつも丁寧な回答で本当に感謝いたしております乳癌の手術と違って急ぐ必要がないのでじっくりと考えて決めようと思います。早速岩平先生に相談してみます。先生の紹介でしたら安心できます。素人ですとどんな先生が形成で腕がいいのかとかもわかりません。思い切って二瓶先生に相談して良かったです。本当にお忙しい所ありがとうございました。肺炎になっちゃいました 投稿者: トール 2005/03/11 22:06:24一週間前から体がだるく肝機w)沐\は異常なかったのになって思っていたところ今週の日曜日から今日現在まで39度近い熱が午後から夜中にかけて出て、何度かホームドクターのところに通っていたのですが、今日そこのホームドクターで咳もひどいのでレントゲンをとったり血液検査をしたりしました。肺炎ということです。ただ血液検査のALPが900(正常値は110-354)GOTが91(正常値8-38)GPT86(正常値4-43)γ−GTP197(正常値48以下)それとCRPが15.9(正常値0.3以下)白血球10900(正常値3500-9100)とかなり高いので驚いてしまいました。ここ三日間抗生剤は飲んでいました。乳がんでお世話になっている主治医に電話したところ抗生剤とか飲んでいたせいじゃないかなって。ガンが転移したからって急にそんなに数値があがることはないからと言われました。でもとても心配で。お返事まっています。よろしくお願いします。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/03/16 12:25:52トールさん、とても辛い状況のようですね。炎症性疾患で上昇するCRPが15.9と高く白血球が─w)タ碓弘・ぢと上昇しているので、トールさんの体の中に炎症を伴う病変が存在kuキることは間違いありません。胸部X-Pで肺炎ということなので、CRPと白血球上昇の主たる原因は肺炎と考えられます。ALPの上昇については肺炎と分けて考える必要があるかもしれません。以前にもALPが上昇したことがありましたが、その時よりも高い値なので肺炎が悪影響を及ぼしている可能性はあります。ALPは胆汁の流れが淀むような時に上昇します。たとえば総胆管結石や胆石が出口に詰まって閉塞した時や急性肝炎の時などです。この時ALPばかりでなく他の肝機能も上昇します。トールさんの場合GOTやGPTさらにγ-GTPも上昇しており、肺炎とは別個に肝機能障害が存在すると言っていいと思います。トールさんは以前から肝機能が良くない方で肝胆管系に何らかの問題があると思われます。今回の肝機能悪化は肺炎に修飾されているのかもしれませんが、いつもより悪いので慎重に経過を見る必要があると考えます。抗生剤などの薬物による肝機能悪化ならALPでなくGOTやGPTがもっと上昇すると思います。持って回ったような言い方をしてきましたが、一番心配なのは肺と肝の状況がもともとの病気と関掘w)カがないかどうかということです。肺炎なら適切な治療で改善するであろうし、いつもと同じ肝機能障害なら短期間に改善してくると思います。そのあたりを慎重に経過観察し、新しい検査結果がでたら教えてください。ホルモン療法について 投稿者: 希望 2005/03/14 15:29:15早速のお返事ありがとうございます。 ホルモン療法した方が生存率が良いということになれば心配性の私としては受けたいと思いますが、本とかインターネットで調べると副作用がいろいろとあるようです。人によって違うと思いますが先生のわかっていらっしゃる範囲内ではどのような症状が多いでしょうか。アリミデックスは骨密度の低下があるようですがどの程度のものなのでしょうか。カルシウムなど飲むことによってある程度の予防は出来るのでしょうか。 ホルモン療法受けるとすると、やはり早い方がいいのでしょうか。実は、3、4、5月と数日づつ大切なことがありますので体の良い状態でいたいのです。どうでしょうか。治療指針に変化のあったHER2というのは、どのようなものでしょうか。 お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。─w)タ凾タ投稿者: 橘です。 HOME 2005/03/15 11:46:27希望さw)ん、共同管理人の橘です。今回の質問とは少し違うかもしれませんが二瓶先生が、「ホルモン療法」について医療メルマガの7,8号に載せていますのでもしよろしかったら、バックナンバーから読んでみてください。購読後だったときは、失礼しました。経口抗がん剤について 投稿者: マル 2005/03/10 20:26:33二瓶先生こんにちは!以前何度か質問させていただいたマルです。本日は経口抗がん剤のことで質問があります。2004年ASCOでの記事で「経口抗癌剤(UFT)による乳癌術後補助療法が標準治療(CMF)と同等の効果」というのをみかけました。このUFTという薬剤はどんな薬剤なのでしょうか・・?それと、私はホルモン感受性があるので補助療法としてノルバデックスを飲むことになるのですが、重ねて経口抗がん剤を飲むのはやはり過剰なのでしょうか?お忙しいところ申し訳ありません。ご返答よろしくお願いします。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/03/14 00:10:50マルさん お久しぶりです。マルさんの今回の質問は経口抗癌剤に関してですが、きちんと説明するとなると膨大な量になってしまいぁw)ワす。それに私は外科医で臨床腫瘍医ではないので、抗癌剤のことを正しく説明できるかどうか不安もあります。日本では古くから(私が医者になった頃、すでに抗癌剤と言えば経口抗癌剤のことでした。)経口抗癌剤が乳癌術後に投与されてきました。欧米では術後の化学療法に経口抗癌剤が用いられることはなく注射剤による化学療法が主に行われてきましたが、その中心的な役割を果たしたのがCMF(Cはエンドキサン、Mはメソトレキセート、Fは5-FUのことですが、こうした抗癌剤の組み合わせのことをレジメンといいます。)。欧米では1970年代から長い間CMFが標準的な化学療法でしたが、日本ではメソトレキセートが1990年代の後半になるまで乳癌の治療薬として保険適応が無かったので標準治療になり得なかったのです。乳癌に用いられる経口抗癌剤の多くはフッ化ピリミジン系(専門用語の解説は省略します。)の抗癌剤ですが、この系の抗癌剤は全て最終的に5-FUという状態に変化し抗腫瘍効果を発揮します。5-FUは1960年代に開発されましたが、日本の製薬メーカーは5-FUを骨格に持つより有効性の・u檮b「経口抗癌剤を開発しました。国内で臨床試験を行って乳癌の治療薬としてw)認可されもっぱら日本で用いられてきました。初めは再発乳癌に用いられましたが、やがて術後補助療法に応用されるようになりました。この間欧米ではCMFを標準としてより効果的な治療法の開発が行われ、近年はCAFやCEFといったアンスラサイクリン系の抗癌剤を含むレジメンがCMFに代わって標準治療になっています。術後化学療法の考え方にも変化が見られ、最近はできるだけ奏効率の高い治療法が術後に行われるようになりました。そうした流れは欧米から始まったのですが、日本でもそうした欧米の治療法に倣い術後化学療法は注射剤で行われることが一般的になり、経口抗癌剤が術後に投与されることは少なくなりました。現在の経口抗癌剤の位置づけは、再発乳癌の三次化学療法剤としての役割です。注射剤による治療効果が期待できなくなった後で、症状緩和やQOLの維持を目的として経口抗癌剤が投与されます。フッ化ピリミジン系の抗癌剤として2003年に認可されたゼローダやまだ保険適応にはなっていませんがTS−1といった優れた経口抗癌剤も出てきています。ゼローダは再発乳癌の三次化学療法剤として認可され術後には投与でき・u桙ワせんが、日本で開発され日本より先にアメリカで承認されました。アメリカで認められた初めての経口抗癌剤です。UFTは骨格に5-FUを持つフッ化ピリミジン系の抗癌剤でやはり日本で開発されました。体の中で5-FUが除放性に生成される5-FUのプロドラッグであるテガフールに5-FUの分解阻害剤を配合し、体の中の5-FU濃度を持続的に高濃度を保つように作られた薬です。たいへん優れた経口抗癌剤として術後の補助化学療法剤として広く用いられてきました。日本でACETBCという大規模な臨床試験が行われ、術後にUFTを服用すると有意に再発率が下がることが実証されています。そのように有効性が証明されたにも関わらず補助療法剤として用いられなくなったわけは、欧米での標準治療であるCMFとの比較試験ができなかったからです。理由はメソトレキセートが適応外だったからですが、そうしているうちに欧米での臨床試験で実証された治療法がどんどん取り入られるようになり現在に至っているわけです。新しい経口抗癌剤のゼローダは再発乳癌の三次治療剤として注射剤に劣らぬあるいはそれ以上有効である場合もあり、ぁw)サこから欧米でも経口抗癌剤を見直す気運が出てきました。術後の化学療法とkuオてCMF群とUFT群の比較試験が行われ、その結果がASCOといった権威ある学会でも取り上げられるようになったわけです。経口抗癌剤は注射剤に比べ副作用は軽く、高齢者や全身状態が悪く注射剤の投与が躊躇される状態でも比較的安全に使えるというメリットがあります。しかし、まだまだ臨床試験が少なく経口抗癌剤がアンスラサイクリン系やタキサン系より同等あるいは優れているという証拠はなく、術後の化学療法剤として認知されるには至っていません。ただし、欧米で比較試験が行われるようになってきたので、将来経口抗癌剤が術後に用いられるようになる可能性はあります。欧米流では術後注射剤による化学療法が終了すると、その後に経口抗癌剤が投与されることはありません。日本では歴史的に経口抗癌剤が多用されてきた経緯があるので、注射剤の後に経口抗癌剤のUFTやフルツロンが1ないし2年投与されることはあります。ホルモン感受性があればホルモン療法剤と併用されます。どの程度再発を防いでくれるかはわかりませんが、日本での臨床試験の結果から全く無駄とは言えないので過剰投与にはならないと思います。しかし、現実には欧米痢w)ャの治療法に沿えば無駄な投与と考える先生も多いと思います。マルさんは20代だしリンパ節転移が2個あったので、経口抗癌剤服用も一つの選択肢だと思います。全く無駄な服用に終わるかもしれないし、何らかの意味があるかもしれません。そのことについては誰も分かりません。主治医と相談してみてください。十分な説明になっていませんが、疑問があったらまた質問してください。 投稿者: マル 2005/03/14 14:26:46いつもわかりやすい説明、本当にありがとうございます。感謝のしようがないほどです。二瓶先生の説明を参考にもう一度じっくり自分で考えてみて、それから主治医に相談してみようと思います。また報告させていただきます。術後療法について 投稿者: 希望 2005/03/09 18:44:07はじめまして。よろしくお願いします。 三重県在住 女性 57才 母(大腸ガン)2月に右胸筋温存乳房切除術、腋かリンパ節郭清をしました。センチネルリンパ節生検をして温存も出来るといわれましたが、心配性のため、悩みに悩んで決めました。 診断結果 腫瘍の大きさ 1.5cm リンパ節転移 0個 w)氓P1個中 悪性度    TER、PgR    陽性 HERw)2    2+  リンパ節転移なし ホルモン感受性あり 閉経後 低リスク 以上によって無治療でもよし、あるいはホルモン療法のどちらでもということでした。 無治療でもいいといわれ、とても嬉しいのですが、本当にいいのか、しんぱいです。補助療法は目に見えないガン細胞をなくす、再発予防のためにする、ということになればやはり、受けたほうがいいのでしょうか。どの程度の効果があり、それによる副作用とくらべどちらがいいものなのか、お聞かせ下さるとありがたいです。うまい文章にならなくてすみません。よろしくお願い致します。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/03/12 11:15:06希望さん はじめまして乳房温存手術が多く行われるようになってきましたが、希望さんは悩んだ末に乳房切除術を選択されことはけっして誤りではありません。私たち治療をさせていただく側は臨床試験の結果を基に乳房温存手術をおすすめしますが、手術を受ける当事者である希望さんの意志が最大限に尊重されるべきです。希望さんが乳房切除術を受け入れ、そうすることによって心の平静が保たれるのであればその選択が最も正しいのです。当事者でぁw)ネい私たちが、専門的な立場からその判断に意義を唱えるのは傲慢というものです。自分の選択に自信を持ってください。希望さんの病理組織的な検査結果はおおむね予後良好であることを示しています。私たちは術後の薬物療法を考える時に、ザンクトガレンというスイスの古都で2年ごとに開かれる会議で出される治療指針を参考にします。2003年の治療指針のリスク分類に希望さんの結果を当てはめると、ホルモン感受性があるので最小リスクに分類されます。この場合の薬物療法の選択は「タモキシフェンまたはなし」となっています。タモキシフェンは抗エストロゲン剤に分類されるホルモン療法剤で、商品名で言うとノルバデックスやタスオミンあるいはフェアストンといった薬です。主治医の先生はおそらく2003年の治療指針から無治療かホルモン療法のどちらでもよいと言われたのだと思います。つい最近2005年の治療指針が発表されました。2003年の治療指針と少し違っています。リスク分類が少し細かくなり、HER2の発現の有無と脈管浸襲の有無が判定項目に新たに加わりました。希望さんはHER2が2+なので、2005年のリスク分痢w)゛では中等度リスクになります。この場合の推奨される薬物療法は1.タモキ・uオフェンまたはアロマターゼインヒビター、2.化学療法後にタモキシフェン、3.化学療法後にアロマターゼインヒビターの3通りです。アロマターゼインヒビターは商品名で言うとアリミデックスやアロマシンといったホルモン療法剤です。2005年の治療指針は発表されたばかりですが、いずれこの指針に沿って治療が行われることになります。この新しい治療指針に従うと、希望さんは何らかの薬物療法をすべきだということになります。希望さんの予後は確かに良いと思いますが、再発する危険性は0ではありません。リンパ節転移なしで術後にノルバデックスを5年投与した群と投与しない群で比較すると、10年後の無病生存率で14.9%の差があるという結果が出されています。この結果からしてもホルモン療法をすれば治癒する確率がより高くなることは確かなので、ホルモン療法はすべきだと考えます。化学療法については、HER2以外に大きな問題がないのでしなくて良いと思います。では、どういうホルモン療法をすべきかということについて少し書きます。ホルモン療法剤としては、これまで長い間タモキシフェンが第一選択でした。つまりノルバデック・u档Xといった薬を5年間服用するのが標準治療でした。ところが2005年の治療指針では、第一選択のホルモン療法剤がタモキシフェンまたはアロマターゼインヒビターとなりどちらでも良いことになりました。最近次々と臨床試験でアロマターゼインヒビター投与群の方がタモキシフェン投与群より生存率の改善が高いという結果が出され、近頃はノルバデックスに変わりアリミデックスを投与されることが多くなってきました。こうした趨勢から見て、希望さんもアリミデックスの5年間服用が良いと思います。ホルモン療法は副作用の少ない治療です。とは言っても全く副作用のない治療はないので、ホルモン療法を受ける際には主治医の先生に副作用の説明を十分受け納得した上で始めてください。2005年の治療指針に当てはめてホルモン療法をすすめましたが、私でしたらこの指針が無くてもホルモン療法をすすめたと思います。疑問があったらまた質問してください。MYさんへ 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/02/28 11:54:57MYさん、だいぶショックを与えてしまったようですね。再発の危険性と生存率は違うので、誤解を生じないように付ぁw)ッ加えさせていただきます。再発の危険が高いということは否定できませんが・u仮に再発したとして早期に発見され適切な治療がなされれば高い生存率が期待できると思います。統計的には今回温存療法を選択肢した場合、再発しない可能性の方が高いと言えます。こちらにMYさんが入ればベストです。仮に再発したとしても、100%生存率は望めないにしてもそれに近い生存率は期待できると思います。MYさんが再発に怯えることなく再発したときはその時と思えるのなら、温存でも良いと思います。乳房切除か乳房温存かでMYさんの人生はずいぶん変わると思います。温存の場合は、必ず放射線照射とホルモン療法を受けてくださいね。 投稿者: MY 2005/03/01 23:28:27二瓶先生こんばんは。先生のお心配り、胸にしみました。ショックはショックでも、ちゃんと自分の状況を知ることは、知らないで温存し、再発した時のショックとは全然違うと思います。教えていただき、本当にありがとうございました。温存した際の、再発率と生存率の差、よく分かりました。実は病院には決断にもう一週間だけ時間がほしいと言いました。一生の事なので、どうせなら徹底的に考えてみようと思っています。主治医の先生はいつ・u桙熕ス意を持って質問に答えてくださいますが診察室では私の頭の方が追いつかず、後からまた聞きたいことが湧いてきたりして二度手間をかけてしまうことが多いのです。先生のご回答は、前回も今回も本当に分かりやすく丁寧で、私のような素人が考える大きな手助けになります。このような場所を設けてくださった事、心から感謝いたします。ありがとうございました。no title 投稿者: ニモ 2005/03/01 22:06:04先生の返事を読んで涙がでそうになりました。いつも、私の胸のうちを察していただき感謝しています。これからも相談に乗ってくださいね。発熱は3日位でおさまりました。自分の状態と向き合い、治療をうけていこうと思います。また経過を報告させていただきますので、よろしくお願いします。no title 投稿者: クッキー 2005/03/01 21:48:16ご回答いただき有り難うございました。今は母がCMF6クールを無事に終えられる事を第一に考え、母の生活面、精神面を頑張ってサポートしていきたいと思っています。また分からない事があった時はご相談させてください。no title 投稿者: ニモ 20!
05/02/28 10:01:39おはようございます。先日アリミデックスの内服を始めw)て2回目の採血の結果を聞きにいきました。が、結果は私の期待と希望をみごとに打ち砕くものでした。CA15−3は78から114に。NCC−ST−439は17.9から21.7に。CEAは3.6から4.7に上昇していました。前回少し下がっているデータもあったので、期待していた分、かなり落ち込みます。来月の採血の結果で内服を変更するそうです。全身検査の予定は主治医は考えていないようです。1CTPもしないと話していました。内服の変更より化学療法を考えたほうが良いのでしょうか?少しずつですが悪くなっているデータをみていると、こうしている間にも進行しているのかと思うと、とてもいたたまれない気持ちになります。今自分に何をすることが一番よいのでしょうか?いつもいつも色々な愚痴をこぼしてしまいすいません。それから、アレデイアの点滴を今回からはじめました。そのことでもお聞きしたいことがあるのですが、副作用はほとんど無いと聞いたのですが、その日の夜から熱がでました。夕方になると熱がでてきます。何か関係はあるのでしょうか?また痛み止めのロキソニンも処方してもらいました。また先生のご意見をよろしくお願いぁw)オます。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/03/01 14:19:05ニモサンをはじめ多くの方の質問に、自分では同じ悩みを経験し実感しているわけでもなく見知った知識でお答えすることが本当に良いことなのか疑問に思うことがあります。直にお目にかかってお話しできればまだしも、一方的に私の考えを申し上げるのはいささか無責任のような気もします。そう思いながらも誠意を込めて大きくは間違っていないことをお伝えすることで、少しはお役に立てていると信じこの質問箱を続けていこうと思っています。腫瘍マーカーは軒並み前回より上昇しました。これは客観的な事実なので素直に受け入れることにしましょう。ニモさんの気持ちは、体の中に何かが巣くっているのにどうしようもないもどかしさでいっぱいなのだと思います。その何かとはもともとはニモさん自身でした。だから、その何かと闘うのではなくうまく共存しようという気持ちになれれば少しは楽になれるのかもしれませんが、人間の心はそう簡単なものではありませんよね。確かなことは、腫瘍マーカーの変動で一喜一憂しても何も始まらないということです。どうすれば一番ベストか一緒に考ぁw)ヲることにしましょう。治療と平行して、日常の生活はしっかりした気持ちで・uコ実した時間にすることができればいいなと思います。新しいホルモン療法剤に変更して効果がある場合でも、初めのうちは一時的に腫瘍マーカーが上昇することはあります。次回の検査でさらに腫瘍マーカーが上昇した場合はアリミデックスは無効と判断し、アロマシンに変更で良いと思います。万が一アロマシンも有効でない場合は、化学療法を考えることにしましょう。主治医の先生は全身検査を考えておられないようですが、卵巣摘出術を受けるときに検査をしたのでまだしなくてよいというお考えなのだと思います。骨転移に対する腫瘍マーカーとしてTCTPを検査するかどうかは考え方によると思いますし、必須の検査ではありません。アレディアは正式に骨転移に使っていい薬になりました。先日、日本での乳癌骨転移に対するビスフォスフォネート治療の第一人者であるお二人の先生のお話を福島市と郡山市でお聞きしました。どちらの先生も安全性の高い薬であることを強調されていました。私の骨転移患者さんにもアレディアを長期間使用している方が幾人もおられますが、これまで副作用が問題になったことはありません。アレディアの副作用に発熱はあります。頻度は・w)ー,3%程度です。ニモさんの発熱はアレディアの副作用である可能性はありますが、アレディアを投与して日が経っても夕方になると決まって発熱が続くときは別の原因も考えなくてはいけません。今のところ我慢できる発熱なら、様子を見ることにしてアレディアは続けてください。私の経験からも、骨転移による痛みの軽減にビスホスフォネートはかなり効果的と思います。骨転移自体に対する治療効果については、お二人の先生から劇的に効果のあった例が示されました。全身に溶骨性の骨転移が存在し寝たきりだった方が、4,5回の投与で溶骨部分がしっかりした骨に変化し立ち上がって歩けるようになったとのことです。治療効果があるかどうかについて結論が出されるのはまだまだ先のことですが、治療効果も期待していいのではないでしょうか。アレディアの投与を何回か受けていくうちに良い結果が実感できると思います。良い結果につながることを信じ、経済的にはたいへんでもアレディアを続けてください。兵庫県立成人病センターの河野先生に骨転移に対する治療法について質問したのですが、ホルモン感受性があるときはまずビスフォスフォネート剤とホルモン療法剤ぁw)ナ治療を開始するということでした。ホルモン療法剤の効果が無かったらあるku「は初めからホルモン感受性がない場合は、ビスホスフォネート剤と化学療法を併用するということでした。この場合の化学療法剤としては、タキソールやタキソテールといったタキサン系が良いとおっしゃっていました。ニモさんはアレディヤを開始したばかりでその効果を見極めるのはまだ先のことだし、骨転移以外の問題がないのであれば次回治療法を変更しなければならない状況になっていたとしても、まずアリミデックスをアロマシンに変更でいいと思います。アロマシンでも腫瘍マーカーの上昇が続くときは、タキサン系の化学療法を考えるという手順でいいと思います。ただし、骨転移以外に問題があるときは速やかに化学療法をすべきだと思います。クッキーさんへ 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/02/28 11:55:30クッキーさん、予定通りCMFが完遂できるといいですね。30代半ばから40代にかけて乳腺にのう胞が存在することはよくあります。この場合は乳腺症によるのう胞であることが多いのですが、まれにのう胞内癌と呼ばれる乳癌の場合もあります。癌細胞が液体を分泌しのう胞を作る場合と、のう胞壁の細胞が癌化した場合が・u桙ると思いますが、癌細胞の数が塊を作るほど多くないうちは超音波検査などでのう胞と診断されることになります。癌組織が増殖し塊になると超音波でのう胞内にしこりが見えてきます。のう胞内癌は悪性石灰化を伴っていなければ、マンモグラフィで悪性と診断できるしこりとしてとらえることは難しいといえます。のう胞内液を穿刺吸引して細胞診を行えば乳癌と診断できる場合もあります。お母さんの年齢では、乳腺内にのう胞が存在することは少なくなります。ただし閉経後も乳腺組織が脂肪化せず40代の頃と同じような乳腺状態にとどまる体質の場合は、乳腺症の時に見られるようなのう胞が引き続き存在する場合はあります。そういうことがあるにしても、お母さんの年代でのう胞が見られた場合はのう胞内癌の可能性も考えておく必要があるように思います。最後に水を抜いた頃は、癌細胞が塊を作るほどに増殖してきて硬く触れたのだと思います。いずれにしても診断が難しかったのだと思います。何度か水を抜いたとのことですが、このことで癌が全身に散らばったと考える必要はありません。癌の遠隔転移は血行性転移が多いので、リンパ節転移が無くても骨、肺、肝・u桙ネどに転移が出現することはあります。この転移という診断は、手術した時点w)ですでに潜んでいた癌細胞が分裂増殖し画像診断でとらえることができるようになったことを意味しています。乳癌は浸潤癌になった時点で血管やリンパ管の中に入り込み全身を回っています。通常は体の持つ免疫力などの自然治癒力でそうした癌細胞は死滅しますが、そうした防御力うまく働かず生き残った癌細胞が潜み増殖し見つかったときに転移ということになります。考えればきりがありません。確かなことは、お母さんが乳癌と診断されたのはけっして遅くないし適切な手術が行われたということ、さらに組織型は予後良好とされる髄様癌でリンパ節転移が無かったということです。そして、今大切なことはどこかに潜んでいるかもしれない(潜んでいる癌細胞がない確率の方がはるかに大きいと思いますが)癌細胞をやっつけるためにCMFを受けることだと思います。今後の方針について 投稿者: MY 2005/02/21 20:21:40二瓶先生始めまして。東京在住35歳の女性、閉経前です。私は半年前血性の分泌物で症状に気づき紆余曲折を経て非浸潤癌の疑いとなり、先日腺葉切除をしました。摘出物の病理の結果、断端陽性が出てしまいました。今後の・u桾針について自分で決めなければならないので、こちらで相談させていただきたく書き込みます。長くなりますが具体的に書きます。以下は一次報告書です。診断: 左胸非浸潤癌タイプ: 乳頭型+面包型サイズ: 著明な導管進展を伴ったnon-invasive ductal carcinomaの浸潤が最大5.6×7.0Nuclear Features: 中程度(intermadiate grade)Van Nuys Classification: グループ2(non-highnuclear grade with necrosis)断端までの距離: 1ミリ グループ: 2(トータルスコア 7)次に追加報告で後日、陰性と言われたものが陽性となりました。・乳頭側断端には癌細胞の露出が認められ(a1+)、slice*側(乳頭直下です)の拡大手術が必要と考えます。との意見が書いてありました。HER2は3+、ER、PGRとも3+です。ここで、全摘か、放射線+5年間のホルモン療法か、どちらかの選択をしなければいけません。主治医の先生は、私が未婚の事もあり、後者の方法でも考えられるとおっしゃって下さいます。全摘しないですむのぁw)ネらそれに越した事は無いと思いますが、私は年齢や癌のタイプなどを含め悪ku「予後因子が多く、しかも陽性が出たので局所再発の高さが心配です。非浸潤の半分は浸潤として再発、転移の可能性もあり命に関わらないものが命を脅かす事になるといいます。私の病理結果で後者の方法を選んだとき再発する率は、どれくらいあるのでしょうか。追加切除(全摘)をしない選択を先生は勧めますか?一週間後にはっきりさせないといけないのですが、なかなか自力でどちらかを選ぶのは難しく、是非先生のご意見を伺いたく、お願い申し上げます。MY 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/02/24 22:22:22 MYさん はじめましてとても難しい問題です。非浸潤癌に対する局所療法つまりどのような手術をするかについては、全世界的に意見の一致を見ていないというのが現状です。医療現場には最善の治療がどうあるべきか悩みがあるし、当事者のMYさんにとってもこれからの人生が関わる大問題でたいへん悩んでいらっしゃると思います。治療法の選択にはMYさんの価値感が関わるので第三者の私が絶対こうすべきだと言うことは慎むべきですが、客観的なことを書かせていただいて少しでも参考になればと願っています。MYさんの勝w)鼾cw血性乳頭分泌で乳癌と診断されたので、乳管腺葉区域切除術という術式で手術が施行されたのだと思います。この手術では一つの乳管腺葉系全体を切除するのですが、私の後輩の大竹先生の行った世界的に認められた研究によれば、隣あっている乳管系の間に交通している乳管が存在することがありそこを通して乳癌が進展していることがあるそうです。MYさんの非浸潤癌の広がりは7cmと広く、両隣の乳管の方まで進展している可能性は否定できないと思います。悪性度について見てみると、MYさんの非浸潤癌は面疱型なので悪性度が高く微少な浸潤癌を合併しやすいタイプとされています。正式な病理組織診断では乳頭直下で明らかに断端陽性ということなので、Van Nyus classificationの 点数は1点増えて合計8点となり局所再発の可能性は高いということになります。この病理組織診断の結果から推測すると温存乳房に癌細胞が残存する可能性は高く、面疱型なので切除した乳腺組織の中に微少な浸潤巣が存在する可能性を否定できません。病理組織診断は通常4から5mm間隔の片面で行われるので、この厚みの中心部に微少浸潤巣が存在・u桙オた場合見落とされてしまうことになります。非浸潤癌に対する手術の国際的w)なコンセンススは、乳房切除または乳房部分切除にレベルTまたはレベルUまでの腋窩リンパ節郭清を行うというものです。乳房部分切除を行うときはは限局性の病変で切除断端が確実に陰性に保たれることが条件になります。さらに部分切除では乳房照射とホルモン感受性があれば五年間のホルモン療法を行うということが一般的です。腋窩郭清は術後治療方針決定に必要な情報を得るために行われますが、今後センチネルリンパ節生検が標準治療になったり、あるいは3次元CTやMRIの性能がさらに向上して確実に腋窩リンパ節に転移の無いことが術前に診断できるようになれば、腋窩リンパ節郭清は行われなくなると思います。実際には非浸潤癌に対し腋窩リンパ節郭清をしない手術はこれまでも数多く行われ大きな問題は見られていません。MYさんの今後の予後について間違いなく客観的に言えることは、MYさんの非浸潤癌が100%純粋に非浸潤癌であるとして乳房切除(乳房全切除)を行えばほぼ100%治癒が望めると言うことです。100%の治癒に重きを置いて乳房切除をするか、乳房を温存することに重きを置いて放射線照射とホルモン療法を選臓w)cLるかは価値観の問題なので最終的にはMYさん自身が決めなければなりません。後者を選択した場合、断端陽性で癌の広がりが残存乳房内にさらに進展している可能性あることと悪性度の高い面疱型であること、さらにVan Nyus classificationの点数が8点であ ることを考慮して局所再発の危険性が高いことを覚悟しておく必要があると思います。報告によってまちまちですが、部分切除のみでは8から43%に局所再発が起こるとされています。MYさんの場合は断端陽性で面疱型ですから、この数値よりも再発率が高い可能性があります。部分切除に照射を併用すると、局所再発率は31%から13%に低下したという報告があります。照射にさらにホルモン療法を5年行うと、術後8年目で局所再発率が13%から8%に減少したと報告されています。照射とホルモン療法は局所再発率を下げますが0%にはけっしてなりません。見方を変えると残り92%は再発しないということなのでその中に入る可能性の方が高いわけですが、万が一再発すればその人にとっては100%治癒を望めないことになります。MYさんの場合は断端陽性な・u桙フで局所再発の危険性はさらに高いことが予想されるし、面疱型なので浸潤癌w)の形で再発する可能性が高いと言えます。局所再発したときに乳房切除を行えばいいという考えもあります。浸潤癌に対し乳房温存手術を行って局所再発した場合は、その時点で残存乳房切除を行うということはよく行われていることです。浸潤癌ではそれでいいと思いますが、問題は完全に切除すれば100%治癒が望める非浸潤癌に不適切な治療が行われて再発し生存率の低下につながることをどう考えるかです。我々治療する立場の者は治癒を目指して治療を行いますが、治療を受けるMYさんの価値観が最優先されるべきです。十分ではありませんがこれまで書いてきたことを参考にして、納得いく結論を出してください。MYさんの価値観次第などと無責任に書きましたが、私なら乳頭側で明らかに断端陽性でさらに広がりがある可能性を考慮し腋窩リンパ節郭清無しの(あるいはセンチネルリンパ節生検のみ)乳房切除をし術後5年間のホルモン療法をすすめると思います。疑問があったらまた質問してください。 投稿者: MY 2005/02/26 23:30:13二瓶先生こんにちは。初めて相談したものに対して、本当に分かりやすい丁寧なご回答有難うござぁw)「ました。医師から説明を受け理解していたつもりではあってもやはり充分には分かっていない部分があったように思います。今回のご回答で、考えているよりもずっと再発の危険度が高いと言う、自分の置かれている状況がはっきりと分かりました。断端陰性の非浸潤癌に放射線+ホルモンをやっても8%、つまり約12人に1人が再発、私の場合陽性なので更に高い確率でしかも浸潤として再発する可能性が高いということなのですね。仮に倍ぐらいの危険度にしても、5人には何も起こらず、1人は再発。それを多いと思うか少ないと思うかということなのでしょう。医師が温存を提案してくれた事もあり、気持ちはそちらに傾き始めていたので正直ショックです。しかも全摘すれば補助療法は無しと考えていたので更ににホルモン療法が必要とのこと、非常に考えさせられます。私の人生観、などという、恥ずかしながら今までほとんど省みる事のなかったものが果たして判断の役にたつのかという辺りも疑問ですが、先生のご回答を参考に自分の現状を把握し、もう一度考えたいと思います。ご親身なご回答、重ねてありがとうございました。結果が出ました。 投后w)ト者: さきもと 2005/02/21 22:41:20こんばんは。先日お話kuオた鼻(白い部分と書きましたが白ではなく黒でした)の結果が今日出ました。結果はいつかはわからないけど折れたか欠けたかで右側の鼻の根本部分の骨が欠損しているためにそのように写ったそうです。鼻は特に心配することが無いようで・・・でも前回中性脂肪が1000だったのが今回ホルモン療法の薬を二週間やめてみても1468に増えていました。腫瘍内科の先生は原因が何だか分からないとゆうことで来週に内分泌外来に受診することになりました。内分泌外来で結果がでるまでホルモン療法も一時中止するみたいです。そこで質問です。ホルモン療法は途中で一時中止しても大丈夫なのですか?中性脂肪がこんなに高いといきなり倒れたりとゆうことはないのでしょうか?原因として考えられるホルモン療法を中止しても中性脂肪が減らないのは他に何か原因があるのでしょうか?現在158cmの体重62kgです。中性脂肪が上がりだしたのがタキソールの投与4回目くらいからでしたのでそれと何か関係があるのでしょうか?とりあえず一年検診で再発・転移が無かったので一安心でしたが知識不足で分からないので教えてください。 投稿者: 二瓶です。 !
HOME 2005/02/25 14:04:12鼻については心配ないようで良かったですね。ホルモン療法剤で中性脂肪が上昇することがありますが、これまでの経験では1000以上になった方はいませんでした。二週間ホルモン療法を休んでもさらに上昇してきているので、他の原因も考える必要があると思います。タキソールの副作用に中性脂肪の上昇はないようです。ただしこれまでそういう事例がなくても、タキソールを開始してから中性脂肪が上昇してきたのでタキソールによる副作用のことは否定しきれないと思います。ホルモン療法はいわゆる術後の補助療法として行われているので、一時中止しても大きな影響はないと考えます。他の脂質の値はどうなっているのでしょうか。総コレステロール値、HDLコレステロール値、LDLコレステロール値なども加味して判断する必要があるし、血糖値にも注意が必要です。中性脂肪が1000を超えてくると急性膵炎を起こす可能性があり、早急に治療を開始すべきと教科書には書かれています。身長と体重からBMI(ボディマスインデックス:肥満度の目安)を計算すると24.8で標準の上限肥満の境目でけっして肥満というぁw)アとではありませんが、BMIが22ぐらいを目標に減量するのが良いw)と思います。22というと体重は55kgぐらいになりますが、55kg目標はきついのでまず60kgぐらいを目標に減量したら良いと思います。この時バランスの良い食事で減量することが大切です。自然に中性脂肪が下がると良いのですが、隠れた疾患がないかどうかよく調べてもらってください。ありがとうございました 投稿者: トール 2005/04/18 11:47:25本当にこの三週間は針のむしろで、不安で気持ちが押しつぶされそうになりました。マーカーが下がりましたが、まだまだ高いので決して気は許してはいません。でも次回の検査までは病気のことは忘れて過ごそうと思います。次回またご報告したいと思います。すっかり春の陽気になり久々不安から開放され、気持ちもかろやかになりました。先生も春を楽しんでくださいね。マーカー下がってました 投稿者: トール 2005/04/15 20:13:32肺炎で高熱の時に59.5まで上がったCEAが今日の検査で22.8まで下がってました。今日はあいにく主治医が留守だったので血液検査を聞いて薬を出してもらって帰ってきました。下がっていたのでアリミデックスぁw)ナいいでしょうということで。検査結果をまっている間は何度味わっても針のむしろです。でも下がっていて一安心しました。肺の方は白血球も落ち着き、CRPも0.49までさがりましたが、やはり好酸球が高かったので来月またレントゲンを取ることになりました。先月の肺炎の時のマーカーの結果はCEA59.5、CA15-3が8.6、TPA30、ST-439が6.2と高めでした。今回肺炎が回復に向かったと同時にCEA22.8、CA15-3が7.1ほかの二種類は病院外に出すのでまだ分からないとのことでした。次回の診察は5月の半ばです。アリミデックスでいいんですよね。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/04/18 09:32:05今回のCEA急上昇の原因は肺炎にあったようですね。前回の返事に肺炎が良くなったらCEAが下がるかもしれないと書いたのですが、内心はヒヤヒヤでした。ひとまず安心しました。何につけ待っている状態は内面に不安定をもたらします。結果が出てしまえば、良い悪いに関わらず何とか折り合いがつけられるにしても、不安な気持ちで待っている時間はとても長く辛いもの・u桙セと思います。CRPもさらに下がったし、本当に良かったです。というkuアとでCEAの上昇は病状の進行に伴うものでは無いと判断し、アリミデックスの継続で良いと思います。油断しないで肺炎の再燃に気をつけてください。結果が出ました 投稿者: こうめ 2005/04/12 18:23:06検査結果を聞いてまいりました。肺、胸椎に転移していたものは小さくはなっているが消えてはいない。他の臓器には転移していないが首のすぐした th2,4,8に微細な転移が見られる 腫瘍マーカーは全く反応しないと言う結果でした。ホルモン感受性あり、HER2は無。今後の治療方針としては4週間に一回 ビスフォナール、ゾラデックス、ノルバデックスD 20mg 一日一錠服用 これを3ヶ月続けてみて、効果がないようならタキソテールの使用を考えましょうとのことでした。骨の転移は首を動かすと鈍いいたみがあるので、私としては心配なのですがとりあえず、放射線はしなくて様子をみることになりました。半年に1回検査をしていく予定です。また、ビスフォナールとアレディアどちらが私にいいのか聞きましたらどちらも効果は変わらない。ビスフォナールで熱が出るのであればアレディアに変える方法もあると・u桙「われました。ビスフォナールで1回、2回目とも39度の熱がでております。お忙しいと思いますが、ビスフォナールとアレディアどちらでも構わないのか、今後の治療方針は適切なものか先生のご意見をお聞かせください。宜しくお願いいたします。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/04/16 18:47:56こうめさん、クリニックの10周年記念とかあって、返事が遅れました。肺、胸椎転移が縮小したということなので、これまでの治療が無駄でなく効いたことの証です。この縮小傾向ができるだけ長く続くことを目標にすればいいと思います。そのためには引き続き治療を継続していくことになりますが、ホルモン感受性があるのでゾラデックスとノルバデックスの併用内分泌療法の効果が期待できます。HER2は陰性なのでハーセプチンは今後の治療の選択肢に入りませんが、HER2が陽性の時はホルモン感受性があってもノルバデックスは効きにくいことが分かっているので、その点からもこうめさんの場合ホルモン療法が効くのではと思います。ホルモン療法の効果は開始してすぐ現れるものではないので、3ヶ月ぐらい経過してから効果判定で 痢w)ヌいと思います。骨転移には化学療法より内分泌療法の方が効果的なこともあku閧ワすが、ビスホスフォネート剤を併用するとより効果的です。効果があれば溶骨性の骨転移巣が造骨に転じしっかりした骨になり、痛みも軽減してくると思います。ビスフォナールもいずれ骨転移の治療薬として認可されると思いますが、今のところ保険上骨転移に適応のあるビスホスフォネート剤はアレディアだけです。アレディアが保険適応になったのは昨年の暮れですが、それ以前から実地医療では骨転移の治療に用いられていました。もともとアレディアやビスフォナールなどのビスホスフォネート剤は悪性腫瘍による高カルシウム血症の治療薬で、骨を溶かす破骨細胞の働きを抑制します。骨転移巣ではこの破骨細胞が刺激を受け過剰に骨を溶かしいて、その結果骨がもろくなって骨折したり痛みの原因になっています。その破骨細胞の働きを抑制するので、ビスホスフォネート剤は骨転移に有効なのです。しかしながら癌細胞そのものに対する効果は弱いので、化学療法剤と併用するとより効果的なのです。アレディアとビスフォナールの骨転移に対する治療効果はほぼ同等だと思います。ビスフォナールの方が新しく開発され薬理学的にはアレディアより力価は高いのですが、実際に・u梃宴nがあるかどうかは薬理学的力価とは比例関係にありません。ビスフォナールが効かなくてアレディアが効いたとか、逆のこともあります。私はもっぱらアレディアを用いていますが、これまでアレディアの投与を中止するほどの副作用はありませんでした。どちらも5%の頻度以下で発熱という副作用はあるとされているので、こうめさんの発熱の原因がビスフォナールにあるようならアレディアを試したらいいと思います。おそらく骨転移に関してはビスホスフォネート剤とホルモン療法で良い結果をもたらしてくれると思いますが、肺のような臓器転移に関してはさらに注意深く様子を見る必要があります。検査では他の臓器には転移が見られないということで良かったのですが、3ヶ月後に肺転移巣が再び大きくなってくるときはタキソール等の化学療法を躊躇なく始めるべきだと考えます。腫瘍マーカーが上昇していて治療効果に反応して下がるようなら、治療効果の判定に役に立ちます。今のところそういうマーカーはないようなので画像診断で効果判定するしかありませんが、3ヶ月後に良い結果が出ることを祈っています。3ヶ月後までの治療方針はこれでいいと思います。また・u梹ソ問してください。 投稿者: こうめ 2005/04/16 21:24:
28忙しい中ありがとうございました。幸い3回目のビスフォナールは37度代の熱ですみました。新しい先生も話しやすく今まで聞けなかったことも聞いてみたのですが、分かりやすく教えていただけました。とりあえず、3ヵ月後を楽しみに、二瓶先生と主治医を信じて、心を健康に保ち、周りの人たちに感謝して過ごしたいと思います。また、何かありましたら相談にのってくださいね。ありがとうございました。ケロイドと言われました。 投稿者: ぱる 2005/03/28 19:28:11術後、2ヶ月半です。傷跡がとても赤く盛り上がっているので、主治医に診せたところ、ケロイドだと言われました。テープを張るように言われましたが、とてもかぶれやすい体質で、張ると表面が荒れるような気がします。なぜ、なるのか、他にどんな治療があるのか、教えてください。このままだと、ひどくなりますか? 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/03/31 22:59:54ぱるさん はじめましてケロイド治療の専門家は形成外科医です。私は外科医でケロイドに関しては言うなればシロウトです。それでも皆さんよりは少しはケロイドについて知っているし、・u桴ャ難しい専門書も少しは理解できるので知っていることあるいは知ったことを書いてみます。手術創のことを皆さんや医者がケロイドになっていると言うとき、通常は創部が肥厚性瘢痕になっていることを指しています。大方はこの肥厚性瘢痕のことをケロイドと言っているのですが、本当の意味でのケロイドもありこのことを真性ケロイドと言います。真性ケロイドの原因はいまいち良く分かっていないし、治療といったらこれはもうほんとうに専門的なので今日はこれ以上言及しないことにします。瘢痕とは創傷が治った状態のことで、肥厚性瘢痕は文字通りふくらんで盛り上がった状態になっている創傷のことを指します。手術後間もない頃の肥厚性瘢痕は赤く盛り上がり痛みや痒みを伴い、自分自身で経験していないのであくまでも想像するのですが、程度が強ければ不愉快で気も滅入ってしまうほどのものなのかもしれません。肥厚性瘢痕化する原因についてはいろいろ言われていますが、複雑に絡み合っているようで完全には解明されていないようです。何らかの原因で傷の治りが遅いことや創部の張力が強いこと、あるいは体質(アレルギー体質?)や体の中のホルモンの状態などが・u條ヨ係しているようです。こうしたいろいろな要因が創傷治癒の主役である繊維w)芽細胞(皮膚の構造を作っているタンパク質の一種であるコラーゲンを作る細胞です。)を刺激して、創傷を修復するためのコラーゲンを必要以上に作ってしまい肥厚性瘢痕になってしまうようなのです。一般的に肥厚性瘢痕は時間経過とともに盛り上がりが小さくなり赤みも取れて白っぽくなり痛みや痒みも軽減します。時には自然治癒もあり得ます。(ちなみにもうこれ以上言及しないと言った真性ケロイドは、たいへん治りにくく時間経過につれて範囲が広がり悪化していくことがあります。)ですから何が何でも治療しなければならないことはなく時間が解決してくれるのですが、当座の耐え難い痒みや痛みを軽減するために治療法が存在します。そうは言ってもまだ完全な治療法はなく、治療には忍耐と時間がかかります。保存的治療が第一選択になります。手術的な治療つまり肥厚性瘢痕を切除し再度縫合することは再度肥厚性瘢痕になる可能性が高いので、最初の治療法として選択されることはまずありません。保存的な治療法をあげてみます。最も多く行われるのはステロイド剤の入ったテープを貼ったりステロイド軟膏塗布だと思います。ぱるさんがすすめられたのはこのステロァw)「ド剤を含むテープだと思いますが、ケロイド体質の人は皮膚が弱い方も多く、長時間このテープを貼ると皮膚炎を起こしてしまうというジレンマがあります。軟膏の効き目はいまいちです。ステロイド剤を肥厚性瘢痕の中に直接注射することもありますが、これは痛いし少なくとも10回以上は注射しないと効果は期待できません。内服療法に花粉症にも用いられるリザベンという抗アレルギー剤がありますが、これは痒みの軽減などに効果があるようです。長期服用が必要です。その他に圧迫療法や放射線療法があります。ざっと治療法をあげてみましたが、ケロイドの治療の専門家は形成外科医なのでぜひ形成外科医に相談されることをおすすめします。もう一度繰り返しますが、通常の肥厚性瘢痕は時間経過とともに平坦化し赤みもとれ白っぽくなり痒みもとれてきます。悪化することはありません。はじめのうちはみみず腫れのように赤くなって盛り上がり痒みや痛みがひどくてイライラしてしまうかもしれませんが、時間が解決してくれるので気長に構えてください。肥厚性瘢痕の治療には時間と忍耐が必要です。私が手術をさせてもらっている星病院では、形成外科の先生のすすぁw)゜で術後少なくとも3ヶ月程度アレルギーを起こしにくい絆創膏(たとえばマ・u「クロポア サージカルテープ)を創部に貼って肥厚性瘢痕になるのを予防しています。専門家でないので十分なお答えができなくて申しわけありません。一言、「形成外科ですよ」と言えばいいのに、出しゃばってしまいました。ケロイドは形成外科が専門であることを知っていただければ十分です。 投稿者: ぱる 2005/04/14 11:41:10丁寧なお返事ありがとうございました。皆さんの相談に比べると,たいしたことじゃないのに、時間をさいて相談にのって頂き恐縮しています。今は、シリコンジェルシートを使用して患部を圧迫治療しています。あまり変化はないようですが、術後6ヶ月までは、張り続けようと思っています。本当にありがとうございました。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送