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No.29

ホルモン療法について 投稿者: パステル 2005/11/21 23:17:45二瓶先生こんばんわ。そちらの方は急激に寒波がおしよせてきていますが、お元気でしょうか。患者さんからインフルエンザをもらわれませんよう、お気をつけ下さいね。私のほうは最近蜂窩織炎もおさまり、副産物(?)でしょうか、液の貯留がぱたりと止まりました。大喜びしながらも、慎重に前方へ歩を進めている今日この頃です。本日、メールマガジンのホルモン療法について、読ませていただきました。現在私は術後補助療法としてのホルモン療法として、アリミデックスを内服しています。この場合の、ホルモン療法剤の有効性をはかるには、どのような検査方法で行うのでしょうか。また、効果発現の時期に関してもご教示ください。急ぐ質問ではございませんので、先生のお手すきの時に、ゆっくりでかまいませんので、よろしくお願い致します。投稿者:二瓶会津の山奥では最低気温が氷点下になることもあり日増しに冬に向・u桙ゥっています。私のクリニックでも先週インフルエンザの方がいましたが、郡w)山市内ではまだ散発的で話題にはなっていません。私もインフルエンザの予防接種をしましたが、心配なのは新型インフルエンザの流行が現実になるのかどうかです。パステルさんのような状態はやはり時間が解決してくれるものですね。本当に良かったですね。術後補助療法の効果は化学療法にせよホルモン療法にせよ、その施行中にその有効性を客観的に評価することはできません。術後補助療法の目指す相手はどこかに潜んでいるかもしれない顕微鏡レベルの微少転移なので、治療の効果を同時進行的に判断する術がありません。とは言っても、効果がない治療を漫然と続けるのは意味がなく無駄であるし場合によっては悪影響をもたらす可能性もあるので、血中腫瘍マーカーを測定したりCTや骨シンチなどの画像診断で問題がないかどうかモニターしていくことになります。いつの日にか再発の心配がなくなって治癒と判断できる状態になった時に術後補助療法が効果的であったと想像はできますが、本当にそうなのかの証明はおそらくできません。術後療法の目的は再発率を下げ生存率を改善することにありますが、残念ながら再発した時は術後補助療法の効果がなかったと状況証機w)的に判断せざるを得ないということになります。術後補助療法の仕方は多くの臨床試験の結果から導き出されたものです。これからも臨床試験の新たな結果からその方法は変わっていくと思いますが、現時点で最も効果的と考えられる術補助療法の仕方を信じて予定の治療を受けていってください。疑問があったら、また質問してください。 no title 投稿者: さなえ HOME 2005/11/21 20:44:54以前色々とご相談に乗っていただいたさなえです。ありがとうございました。またご相談したいのですが、先週抗がん剤(FEC)の2コース目の点滴をうけました。1回目の時もそうでしたが、胸の腫瘍がチクチクと痛むのですけれど薬がきいている証拠でしょうか?主治医に聞いたら心配いらないとの事です。大丈夫でしょうか?お忙しいところスミマセン後回答お願いいたします。投稿者:二瓶さなえさん、化学療法中はまったくいつもと同じというわけにはいきません。腫瘍がチクチク痛むという症状は誰にでも出るというものではありませんが、腫瘍に抗癌剤が効いている証拠とも考えられます。実際に効果があるかどうかは腫瘍の大きさが小さくなること・u桙ナ実感できると思います。骨髄抑制で白血球減少が著しい、吐き気がひどくほw)とんど食べられない、といった副作用が重篤なとき、あるいは腫瘍が大きさを増すといった形で明らかに効果がないと判断できるときは中止あるいはレジメンを変更することになりますが、できるだけ予定通りFECを進めて手術になれば良いと考えます。がんばってください。疑問があったら、また質問してください。投稿者: さなえ 2005/11/24 22:52:30先生 お忙しい中 ご回答ありがとうございました。1回目の時は、副作用で白血球が、1100に下がってしまったので2日遅れで2回目の点滴 薬の量を減らして行いました。5−FU 750mg  フェルモルビシン100r  エキドキサン 800r その他に吐き気止めゾフラン ステロイドのデカドロンをうちました。薬を減らしたせいか 今回は、吐き気も前回程ひどくなく。。。薬を減らしたことは、問題ないでしょうか??いまさらながら少し不安になってしまいました。ご回答お願いいたします。投稿者:二瓶少し前のことですがFEC100つまり体表面積1uあたりEpirubicin(ファルモルビシン)を100mg用いる方法が保険適応になりました。たとえば体表面積・u桙ェ1.5uだとすると、FEC100では5-Fu(F)を750mg、Epirubicin(E)を150mg、Cyclophosphamide(C)を750mgを投与します。この量で投与すると骨髄抑制が強く出て白血球が1000以下に減少することもしばしば見られます。さなえさんも 骨髄抑制が強く出て1回目と同じ量でFECを続けることは重篤な障害を引き起こす可能性が高いので、2回目は安全に行える量に減量したのだと思います。FECがさなえさんの乳癌に対し感受性があれば、この量でも十分に効果が出て腫瘤は小さくなると思います。さなえさんに行われている術前治療の目的は、乳房温存手術が可能な大きさに腫瘤を縮小させることです。副作用のために投与量が減量になっても、この目的達成に対し大きな問題は生じないと思います。効果は腫瘤の縮小という形でリアルタイムに実感できる思うので、効果を信じて治療を受けて下さい。逆にFECにも関わらず腫瘤が増大してきたり小さくなる傾向がまったく感じられないときは、FECの効果はないということになるので速やかに治療法を変更することになります。疑問があったら、また質問ぁw)オてください。ゾラデックスの効果について 投稿者: 三日月щuタ梳梔ョ圧・丑俺ー該街紺鎌ぢ始めまして。このような場所があり、お忙しいお医者様が見ず知らずの不安を抱えた私達のお力になっていただける事に感謝いたします。早速ですが、私は48歳閉経前、左乳癌、温存手術を10月に行い、現在放射線治療中の者です。断端陰性、リンパ転移なし、20×20ミリ、ホルモンレセプター陽性、HER2ーの結果、迷いましたが、抗がん剤治療はせず、ホルモン剤治療でと決め、11月14日に1回目のゾラデックスを注射いたしましたが、その10日後の11月24日に生理が始まってしまいました。ノルバデックスを1ヶ月分戴いているので、次回の診療は1ヵ月後なのですが、ゾラデックスが効かなかったという事ですぐに外来に行くべきでしょうか?居住地は東京で、いつも忙しそうな主治医についつい質問等、しそびれ、こんな事では・・・・と自分が情けなくなっていた所、この場を知り、藁にもすがる思いです。どうか、お教えください、よろしくお願いいたします。投稿者:二瓶はじめまして、三日月さん初回のゾラデックス後に生理が来ることはあります。たぶん2回目のゾラデックスの後は生理が止まると思います w)。今日は時間が無いので、さしあたり急いで外来に行く必要はないとだけ返事を書いておきます。明日にでもそのことについてもう少し詳しく説明したいと思います。昨夜の続きです。三日月さんの質問には2005年ザンクトガレンのリスク分類に必要な情報が不足していますが、推測で低リスクと中間リスクの中間ぐらいに位置すると思われます。その程度のリスクとして三日月さんはホルモン反応性があってリンパ節転移はなくHER2(-)なので、術後治療はホルモン療法で十分だと考えます。ホルモン療法としては三日月さんが今受けているノルバデックスとゾラデックスの併用がベストだと思います。1回目のゾラデックスの投与後10日で生理が始まったので効果がないのではと心配になったようですが、昨夜書いたように慌てて病院に行く必要はありません。ゾラデックスのようなLH-RHアゴニストでほとんどの方は閉経状態になりますが、まれに閉経状態にならない場合もあります。子宮自体やホルモンを分泌する卵巣あるいは脳下垂体に何らかの病変がある場合や、正しい投与がされていない場合などです。これからの説明は三日月さんがこの例外的な場合に当てぁw)ヘまらないとして書きます。薬の説明書によれば、LH-RHアゴニストの初w)回投与は必ず月経中に行うこととされています。この正しい投与法を守ると、たぶん次回の月経から止まると思います。月経中に初回投与が行われなかった時に、投与10日目ぐらいで一度月経が来て2回目の投与後からは閉経状態になることがあるのだと思います。初回のLH-RHアゴニスト投与時に、一時的に卵巣からエストラジオールが血中にあふれ出してきます。その作用による血中エストラジオールの濃度がピークに達するのが投与後10日目あたりなので、三日月さんはちょうど10日目に生理が来たのだと思います。予定の日に2回目のゾラデックス投与を受けると、その後はきっと閉経状態になると思います。慌てず様子を見てください。もし2回目投与後にも生理が来るようなら婦人科受診が必要だと思いますが、きっとそういうことにはならないでしょう。疑問があったら、また質問してください。投稿者: 三日月 2005/11/30 07:50:13二瓶先生、お忙しい中、お返事いただき、本当に有難うございました。 初めてご相談するにも拘らず、個人的に呼びかけてくださるような説明に、暖かいお心を感じ、なんだかジーンとしてしまいました。生理・u桙ヘ3日でさっぱりと終わってしまい、いつもと違う感じがします。丁寧なご説明、本当に有難うございました。安心して、次回の外来受診日が迎えられます事、感謝申し上げます。有難うございました。はじめまして 投稿者: こと 2005/11/27 10:52:29初めまして〜、乳がん初心者の43歳子供なし、東京都在住のことと申します。いつも参考にさせて頂き、感謝しております。9/14温存手術を受け、病理の結果は、グレード1、HER−、ホルモンは両方共+、リンパ−(センチネル0/3)、10/8よりノルバテックス5年の予定で飲み始め、10/22よりリュープリン2年の治療(予防?)中です。(現在2回打ちました。)当初の予定では放射線治療は来年1月からとの事でした。(年末年始にハワイに行くため、先にしてくれたようです。)が、先日診察に行った時に、「胸は硬くなり、小さくなります。放射線治療するかしないか、考えておいて下さい」と言われてしまいました。先生も、私の場合、タチのいい癌だし、ステージもTなので、悩むと言われました。(でも、保険会社の診断書にはT2となっていたので、ステージぁw)ヘUaですよね?どっちが本当?って感じですが…)先生が悩むようではw)、患者の私は数十倍悩み、書き込みさせて頂きました。放射線を受けると、本当に硬く小さくなってしまいますか?放射線治療終了後、元のようには戻りませんか?あと、最近両足の太ももの骨がシクシク痛く、ゆっくりお風呂に入ったり、アンメルツのようなものを塗ったりしていますが、もしかして副作用でしょうか?次回主治医に会うのは来年で、こちらで質問させて頂きました。宜しくお願いいたします。投稿者: こと 2005/11/28 23:43:52追加させて下さい。病理組織検査の紙には、ly(-),v(-),ductal spreading(+++),f(+),s(-)となっています。宜しくお願いします。投稿者:二瓶はじめまして ことさんT2という表現は触診上の大きさが2cm以上ということです。ザンクトガレンのリスク分類での大きさは病理学的腫瘤経で判断します。乳癌の場合触診上の大きさは通常病理学的腫瘤経より大きくなります。かりにことさんの病理学的腫瘤経が2cm以下だとすると、他の検査データは全てザンクトガレンの低リスクに属し、ことさんの予後は良いと考えられます。術後治療はホルモン療法で十分と考えます。問題は局所についてです。・u椏房温存手術の場合は、全身予後と関わりなく温存乳房内再発あるいは温存乳房に新たな乳癌が出現する可能性を否定できません。この可能性を極力少なくしようとするのが温存乳房に対する放射線照射です。この場合知っておくべきことは、放射線照射で可能性をゼロにすることはできないということです。温存手術を受けた方が100人いるとして、放射線照射をしなければ100人中6人が温存乳房に問題が起こるところを、照射をすると3人以下に減らすことができる程度の効果です。つまり、100人中温存乳房照射の恩恵を被るのは高々100人中3から4人で、残りの96人ぐらいは照射なしでも問題が生じないということです。ただし、今のところ誰が照射が必要で誰が必要ないかを判断する術がないので、ガイドライン上乳房温存手術後には放射線照射をすることになっているのです。放射線照射をすると皮膚表面は強い日焼けと同じようにまず赤くなりやがて色素沈着が生じて黒っぽくなってきます。乳腺内部は炎症を起こして硬く変化し収縮すると思います。つまり小さくなります。これらの変化は時間が経てば徐々に元に戻ってきます。ただし、まれに照・u梹ヒ前よりは小さめで硬いまま改善しない場合もあります。個人差があるので、w)誰がそうなるかは分かりません。私は乳房温存手術後に放射線照射をしない方を多く見てきましたが、病理組織診断で断端が確実に陰性であれば、特にly(-),v(-)ならば温存乳房内再発は照射を受けた方達と比較し目立つほど多くはないことを実感してきました。その経験から、ことさんのductal spreading(+++)が切除断端と十分距離を保っていて断端が陰性ならば、あえて乳房照射をせず経過観察するのも選択肢の一つと考えます。私の患者さんなら照射なしで経過観察することを勧めるかもしれません。ことさんが放射線照射をしないことで温存乳房再発の危険性が少しだけ高くなることを受け入れることができるのなら、放射線照射をせず様子を見て良いのではないでしょうか。両大腿部の骨のシクシク感はホルモン療法の影響かもしれません。ホルモン療法を開始してまだ2ヶ月ぐらいなので、体のホルモン環境が落ち着くまでもう少し経過を見て副作用かどうか判断すべきだと思います。卵巣機能抑制で血中エストロゲン濃度が低下し骨密度が低くなるわけですから、食事で十分カルシウムを摂るように心がけ、そのカルシウムが骨に取り込まれるために必要なビタミンD!
を活性化するために日光浴もしてください。疑問があったら、また質問してください。投稿者: こと 2005/11/29 23:48:07二瓶先生、お忙しい中本当にありがとうございました。涙をポロポロ流しながら、何度も何度も読ませて頂きました。診断書には、t2(T2<3cm)No.Moとなっています。健康だった私には、まだ乳がんが受け入れられないのかも知れません。「誰が照射が必要で誰が必要ないかを判断する術がないので、ガイドライン上乳房温存手術後には放射線照射をすることになっているのです。」まさにそのとおりで、主治医も悩んでいるのかも知れませんね。土曜日、あいていたので予約を入れました。骨が痛いのと、放射線治療について、相談してきます。本当にありがとうございました。マーカーについて 投稿者: トール 2005/11/25 22:05:19急に冷え込み始め体がびっくりしています。九州ですらこうですから、先生のお住まいの福島はもっと冷え込んでいるんでしょうね。風邪に気をつけてください。今日の検査の結果をお伝えします。先月32.4だったCEAが13.7と下がっていました。他の・u梃潔t検査は異常なしです。CRPは1.2と微妙にあがり好酸球は7.5
いくら異常気象と騒がれ温暖化の影響が身近に実感されても冬はやってきます。郡山は例年のこの時期より暖かな気はしますが、12月に入れば雪がちらつき日増しに寒くなると思います。今回はCEAがずいぶん下がりましたね。それと平行して肺の炎症が改善しているので、CEAの変動は乳癌に関係していないと考えて良いのではないでしょうか。乳癌自体には大きな変動はなさそうなので、引き続きアリミデックスで良いと思・u桙「ます。自覚症状の大きな変化がなければ2ヶ月後の診察で良いのだと思いますが、それはあくまでも病状を客観的に見た身体的な面からであって、トールさんの置かれている状況を考えると心的に2ヶ月は長すぎるのかなとも思われます。現実問題として主治医に時間的余裕がないということかもしれませんが、うまく折り合いをつけ最も良い妥協点を見つけてください。また、教えてください。投稿者: トール HOME 2005/11/28 23:06:26 今日は小春日和でした。でも明日からは冬将軍がやってくるようです。CEAが乳がんと関係ないかもしれないという言葉を本当は嬉しく思わなければいけないのでしょうが、この病気なかなかあなどれないのも事実として認識しています。だからこれからも自分が納得いくように主治医には定期的な検査や受診の予約などしっかり伝えていこうと思っています。また次回ご報告しますのでその時はよろしくお願いします。ホルモン療法 投稿者: CHAKO 2005/11/24 13:05:44以前化学療法の薬の組み合わせの選択について相談させていただきました。その後もずっと拝見しています。今日は、化学療法(CMF)後・u桙フ、これから始まる「ホルモン療法」について相談させてください。ER,Pg
Rともに95%となっています。年齢は42歳です。化学療法のCにより、現在生理は止まっています。12月に化学療法終了1ヶ月後の血液検査で、ホルモンの検査を行い、薬を決めることになっています。年齢からも現在は薬による一時的な閉経かな?と思っています。LH-RHアゴニストを打つのであればゾラテックス、リュープリン、リュープリンSRのいづれかになるように主治医からは聞いています。*選ぶ時、どんなことに留意すればよいでしょうか?*現在生理がないということでLH-RHアゴニストをせずにタモキシフェンのみ服用していて、生理が戻ればその時から注射を打つ方法もありますか?あるいは生理が復活するかもしれないので初めからLH-RHアゴニストを打っていた方がよいでしょうか?*閉経したとみなされれば、アロマターゼインヒビターは保険の適用になるでしょうか?私はリンパ節に転移がありました。センチネルに1個、2のレベルに1個でした。先に進んでいた分、転移について心配になります。手術中に見た限り3のレベルにはなさそうだったので2のレベルまでの切除になったそうです。心配したら・u桙ォりがないのですが、あれこれ頭をよぎってしまいます。長くなりましたが、ホルモン療法についてアドバイスをお願いします。投稿者:二瓶CHAKOさんお久しぶりです。無事CMFが終了したようですね。前にも書いたようにCMFでは60%ぐらいの頻度で卵巣機能が廃絶するとされています。つまり、人工的に閉経後の状態になってしまいます。この状態でのLH-RHアゴニスト投与は何の意味もありません。12月の血液検査で脳下垂体からのFSH(卵胞刺激ホルモン)と血中E2(エストラジオール)の値から閉経状態と判断されれば、ゾラデックスやリュープリンといったLH-RHアゴニストの投与はせず、たぶんノルバデックスといった抗エストロゲン剤を用いたホルモン療法が開始されることになると思います。ただCMF終了1ヶ月後では完全に卵巣機能が廃絶したとは言えないので、しばらく経過観察は必要だと思います。数ヶ月して生理が出現したときは、その時からLH-RHアゴニストの投与を開始することで遅くないと思います。参考までに書いておくと、LH-RHアゴニストの投与は生理中に開始することになって・u桙「ます。ゾラデックスは(正確ではありませんが)0.7mmのシャープペ・uシルの芯より少し太めの長さ1.5cmちょっとぐらいの固形物で、専用の注射器で下腹部の皮下に埋め込みます。今のところ4週毎に投与する剤型が乳癌に適応になっていますが、前立腺癌に適応のある3ヶ月タイプもいずれ乳癌にも使えるようになると思います。リュープリンは液状で皮下に注射器で投与しますが、こちらは4週毎のリュープリンと3ヶ月毎のリュープリンSRがあります。どちらも効果は同等で副作用に関しても大きな違いはないと思います。主治医の好みもあるだろし、1ヶ月タイプにするか3ヶ月タイプにするかはCHAKOさんが決めることだと思います。3ヶ月病院に行かないのは不安だと感じるのであれば1ヶ月タイプにするかといった違いでしかありません。CMFで閉経状態になれば、理論的にアロマターゼインヒビター(AI剤)の効果が期待できます。閉経後のホルモン療法剤は抗エストロゲン剤よりAI剤が主に使われるようになってきていますが、もし閉経状態になったのだとしたらCHAKOさんに対し私ならAI剤を投与するかもしれません。保険適応かどうかの問題ですが、各県毎に対処が異なります。保険請求の際に・u梹蜴。医が化学療法のため閉経状態になったと一言コメントを書いて添付すれば、おそらく保険は通るのではないでしょうか。腋窩リンパ節郭清の目的は予後を推測するためです。郭清をレベルIIに留めようが、IIIまで徹底的に行おうが全身の予後には関係しません。つまり、CHAKOさんの腋窩リンパ節郭清がレベルIIまでだったことで再発の危険性が高くなることはありません。大切なことは、腋窩リンパ節郭清で得られた情報をもとに、最も効果的な全身療法としての薬物療法をきちんと行うことだと思います。CHAKOさんは化学療法を予定通り終了したので、これからはホルモン療法を予定の期間しっかり受けることです。疑問があったら、また質問してください。今後の検査について 投稿者: CHAKO 2005/11/27 11:24:55詳しく教えてくださってありがとうございます。LH-RHアゴニストは、生理中にという事ですので、始まったらすぐ病院に行くと主治医に話そうと思います。郭清レベルの件は、Uのレベルまで転移があっても予後に関係はないと受け止めてよいでしょうか?センチネルより遠いUのレベルまで転移があったので、宗w)テく受け止めていたのですが。転移の個数の方が関係があるということでしょku、か?先の見通しがつくととても安心できるので、今後の検査の計画を主治医に尋ねてもいいでしょうか?しかし本などを調べても思ったほど検査がなされないようです。異常があれば早期発見をと思っているのですが、私は焦り過ぎでしょうか。投稿者:二瓶腋窩リンパ節郭清について少し誤解があるようなので説明します。腋窩リンパ節は郭清しようがしまいが予後とは大きく関わりません。つまりレベルIIIまで徹底的に郭清しても予後は改善しないということです。予後を規定するのは遠隔転移です。術後に遠隔転移が発生するのは手術時点ですでにどこかに微少転移が潜んでいるからです。術後の化学療法やホルモン療法はこの微少転移を消滅させることにあります。微少転移というくらいで通常の検査では発見できません。しかし、これまでの膨大な研究成果の蓄積から、この目に見えない微少転移が画像診断などで見つけられる転移巣になり、やがて命に関わる状態になる確率が腋窩リンパ節転移の状況と密接に関係していることが分かりました。腋窩リンパ節郭清は予後を推測する目的のためになされ、予後を改善する効果はありません。そうした客観的な事実からリンパ・u梵゜郭清に関する考え方が変わってきました。つまり、転移のない正常なリンパ節はそれなりの働きをしているので温存した方が生体にとって有利なはずだという考えから始まり、現在のセンチネルリンパ節生検にたどり着きました。センチネルに転移がなければその先には95%の確率で転移はないのでそれ以上の郭清はしないでおこうというものです。CHAKOさんの腋窩郭清はレベルIIまでで、そこに一個リンパ節転移があったのでレベルIIIにリンパ節転移が存在する可能性は残りますが、たとえレベルIIIまで郭清をしても予後が改善しないという意味で前回の返事には「全身の予後には関係しない」と書きました。癌研乳腺外科のデータによれば腋窩リンパ節転移個数で生存率が違うことが明らかになっています。その内容については詳しく書きませんが、リンパ節転移個数6個以上になると生存率が5個までよりもずっと悪くなるという結果が出されています。レベルIIIまで転移があると個数に関わりなく予後が悪くなる可能性はありますが、レベルよりも転移個数の方がより強く予後に関わっているのは間違いありません。CHAKOさんにとって此w)。一番大切なことは、標準治療に沿って術後治療をしっかり行うことです。結焔uハは後でついてきます。その結果を評価するのが検査ということになりますが、必要で十分な検査を行えば良いのであって、過剰な検査は必要ありません。主治医に今後の治療計画や検査計画を聞く権利はCHAKOさんにあります。遠慮しないで聞いてみてください。そしてCHAKOさんの納得のいく検査を必要に応じて行ってもらってください。疑問があったら、また質問してください。肺転移が心配です 投稿者: 2005 2005/11/17 21:19:46はじめて相談させていただきます。よろしくおねがいします。昨年の12月に母52歳が乳がんで手術しました。腫瘍の大きさ2cm、リンパ節転移微小(一ミリ)が一つ、ホルモン陽性、抗がん剤AC、放射線治療、現在ホルモン剤を服用中です。ここ最近、母がカラ咳がでています。とくに朝がたが多いように感じます。疲れたときよくでるそうです。心配なのが肺転移の症状なのではないかということです。こんなに早く転移がおこるものなのでしょうか?肺転移の症状はどのようなものが多いですか?放射線治療は6月のに終わったのですが、そのときCTを撮ったみたいなのですが、そのときには転・u梭レは見つからずすこし炎症があるが問題ないと言われたそうです。肺炎にきおつけるよにと言われたそうです。今のカラ咳は放射線の影響のものでしょうか?放射線治療終了後もう半年もたっているのに・・・とにかくもう肺転移が心配でしかたありません。来月にようやく一年検診あるというのに。ながながとすいません。よろしくおねがいします。投稿者:二瓶お母さんのこと心配ですね。原因がはっきりすればその心配も幾分かは軽くなるのだと思います。再発は術後の期間に関わりなく起こり得ます。私の経験でも手術前の検査で異常なかったのに、術後の化学療法が終了して間もなくの術後6ヶ月目に肝転移が出現した方がいるし、術後十数年経過して局所再発と骨転移が出た方がいます。ですから2005さんのお母さんにこの時点で肺転移が出現しても何ら不思議ではありません。ということですが、症状からして肺転移は否定的だと思います。乳癌の肺転移の初めは症状がないことが多いと思います。進行すれば変な咳が続いたり胸水が貯留したりして息が苦しくなったりします。このような状態では単純X腺写真でも容易に肺転移を指摘できる状態になっています。・u・005さんのお母さんのカラ咳は肺転移などではなく別な原因によるのでw)はないでしょうか。たとえば、アレルギーが関係しているとか、マイコプラヅマ肺炎などの感染症による咳、あるいは放射線照射による肺臓炎が原因の咳が考えられます。放射線照射による影響はジワジワ出現して数ヶ月後に出てもおかしくないと思います。術後のいろいろな検査結果から微少リンパ節転移はあるものの予後は期待できると思われます。標準治療に準じてしっかり術後治療もなされています。そうは言っても心配でしょうから、咳が続くのなら早めに術後1年目の検査を受けたらどうでしょうか。疑問があったら、また質問してください。投稿者: 2005 2005/11/20 07:01:48二瓶先生、丁寧な説明ありがとうございました。来月に検診のときにでも主治医の先生に咳のことも話してみます。二瓶先生、今後またご相談させていただくこともあると思いますが、そのときはよろしくおねがいします。もうどうしていいのか 投稿者: 2005 2005/11/26 21:47:01つい最近に肺転移のことで相談させていただいた2005です。今回もよろしくおねがいします。肺転移のが発見されるのは症状がでてから発見されることが多いのかそれとぁw)焉A検診で発見されることことがおおいのでしょうか?やはり咳がすごいきになります。母はそんなに気にしていないのですが、自分はすごく気になって気になってしかたありません。もしも肺転移になってしまったらもう長くは生きられないのかとか色々考えてしまいます。こんな自分は気にしすぎでしょうか?なんとかしてあげたいが自分は無力でなにもできない・・・放射線終了後のCTでの炎症というのは放射線の専門医が見て判断していると思うのですが、その炎症というのは転移はまったくの別ものなのでしょうか?半年前のCTではなんともなかったのでしょか?うちの母は手術の前に検査して以来なんにも検査をしていません。12月に一年検査の超音波検査が予定されているのですが、それはふつうでしょうか?大きな病院なのであまり検査しないのでしょうか?一年検査は全身検査しないのでしょうか?ながながと読みにくい文ですみません。どうかよろしくおねがいします。投稿者: 2005 2005/11/26 22:30:05あと咳のことですが、朝方に必ずでます。咳は3週間くらいです、あとは日中2,3回くらいでます。ホントに空咳とういうかんじでぁw)キ。転移していたら朝とか関係なくでますか?なんか色々すいません。投稿者w)・甑ぢ二瓶心配しているよりは肺のCT検査を受けたらどうでしょうか。6ヶ月前の肺CTで異常が見られなくても、それから6ヶ月後の今は何らかの変化が認められるかもしれません。少なくとも肺転移や放射線による肺臓炎といった体積を有する病変についてはCT検査で評価できると思います。ただし、少なくともCTで捕捉できる程の大きさであることが必要なので100%診断できるとは限りませんが。乳癌の肺転移は、変な咳が続いて検査をしたら見つかったり、症状は無いのに腫瘍マーカーが上昇してきたので検査をしたら見つかったり、定期検査の胸部単純X線写真やCT検査で見つかったりと、発見のきっかけはいろいろです。検査のスケジュールに合えば無症状のうちに検査で見つかるだろうし、検査と検査の間に肺転移が進めば咳などの症状が出て見つかることになります。術後の検査の仕方は各施設毎に違うし医者の考え方によっても違います。アメリカあたりでは術後の検査の有用性は証明されていないということで、症状と関係なく定期的にCT 検査や骨シンチあるいは腫瘍マーカー検査などは一般的に行われません。アメリカと日・u椁{の保険制度の違いも関係しますが、日本では一般的に定期的な術後検査が行われます。多くは一年に一回CT検査などの大きな検査が行われますが、6ヶ月毎に行う施設もあります。EBM(有用性の証明された治療や検査法を優先して行う医療)を実践する大きな病院は、検査の間隔や回数は少ないかもしれません。その辺の考え方については解説が長くなるので今回は省略します。ちなみに私の場合は術後1年目にCT検査、超音波検査、骨シンチ、血液検査などで全身のチェックをしています。肺転移が進行すれば時間所かまわず咳が出てもおかしくありませんが、初期の段階では朝方に多いということがあるかもしれません。いずれにしても心配を解消するためにCT検査を受けることが最も早道だと思います。その結果肺に器質的な病変が認められなければ、呼吸器内科の先生に診察を受けることだと思います。疑問があったら、また質問してください。投稿者: 2005です。 2005/11/29 10:10:31丁寧な説明ありがとうございます。機能放射線治療を受けていた病院に行ってきました。(放射線科)CTは半年前ではなく3ヶ月前に撮っていました。勝w)ヌ状を話し、先生はアレルギーや乾燥による咳ではないでしょうか?放射線肺・u閧フ場合は時間に関係なく一日中でると思いまので今回は血液検査をとって今週の金曜日にもう一回診察&X線検査の結果判断すると言われました。転移の可能性は低いが患者さんが望めばCTの検査もできますと言われました。今回のことはまだ主治医の先生に伝えていません。CTをとる前に来月の診察のときに相談してからの方がいいでしょうか?何度も申し訳ありません。よろしくお願いします。投稿者:二瓶私もお母さんの症状から肺転移ではなく放射線科の先生が言うようにアレルギーなどが関係していると思います。そのことは以前にも書きました。まず、今週のX線検査の結果を見てからCT検査が必要かどうか判断してもらえば良いと思います。その判断でCT検査が必要ならCT検査を受けてください。放射線科医の判断で検査するわけですから、主治医に相談する必要はないと思います。結果を後日主治医に伝えれば良いと思います。投稿者: 2005です 2005/11/29 22:03:53二瓶先生本当に何度も同じような質問に答えていただきありがとうございます。よくわかりました。また質問にのってくださいよろしくおねがいします。もうひ・u桙ニつの不安、骨転移について 投稿者: 2005です 2005/11/30 19:07:21二瓶先生よろしくお願いします。もうひとつ心配事があります。今日母が実は三週間まえから左肩から首あたりが痛いんだけど言ってきました。その痛みはなにもしてなければ痛くはなく首を動かしたときに痛いそうなんですが、ものすごく痛くはなくなんとなく痛いようなかんじらしいのですが、骨の転移は動かさなくても痛いものでしょうか?肩や首の付近は転移しやすいのでしょうか?なにかと不安ばかりです。よろしくお願いします。投稿者:二瓶まず骨転移との関係では、骨転移が進行し骨がもろくなって頸椎が圧迫骨折でも起こせば痛みが出ると思いますが、骨転移のはじめのうちは痛みはないと思います。2005年さんのお母さんは術後まだ1年目で、手術時の病気の進行状況から痛みを伴う骨転移は考えにくいと思います。左肩から首にかけてつまり場所は左の僧帽筋あたりで、首を動かすつまり筋肉が動くと痛いということなので筋肉痛のように思われます。筋肉痛の原因は頻回の咳に関係するかもしれないし、無意識の僧帽筋緊張状態が筋肉痛の原因かもしれません。咳ぁw)cLるということはいくつもの筋肉を使う運動で、頻回ともなれば筋肉痛につkuネがると考えられます。お母さんの乳癌がどちら側かは分かりませんが手術後に同側あるいは対側の僧帽筋がこって痛む方は時々います。無意識に手術部をかばう形で僧帽筋が緊張状態になってこり痛みにつながると考えられます。頸部では頸椎転移の他に鎖骨上リンパ節に転移することがありますが、この場合も首を動かすと痛いというほどの痛みを伴うことはありません。お母さんの痛みは癌の転移による痛みということはほとんどないと思いますが、術後1年目なので心配しているよりは骨シンチ検査を受けて骨転移がないかどうか調べてもらったら良いと思います。心配なときは、いつでも質問してください。投稿者: 2005です 2005/12/02 22:50:04二瓶先生お忙しいなか何度も私に説明ありがとうございました。本当不安なことが多いのですが、二瓶先生の回答をいただき安心し、冷静になれます。これからもよろしくお願いします。本日放射線科に行ってきたんですが、X線撮影はせずしばらく様子をみてください言われました。あとは一年検診のときに主治医に話してみてくださいと言われました。今月検診があります。検診の結果がでたらまた報告します。投后w)ト者: 2005です 2005/12/02 22:52:38 本当にありがとうございました。これからもよろしくおねがいします。石灰化について 投稿者: ころりん 2005/12/01 22:18:09二瓶先生こんばんは。いろんな心配事があっては質問をしていますが、分かりやすい回答を頂き感謝の気持ちで一杯です。                                                                 今回も、また心配事が増えてしまいました。マンモの検査をしたら、手術した反対の胸に石灰化があることが分かりました。エコーで検査をしたのですが、これだとはっきり分からないようで・・・主治医には、「もう少し様子を見てみよう」と言われたのですが、どうしても心配なので、細胞診をしてもらいました。まだ、結果はでていません。ちなみに、血液検査では異常なしです。石灰化が映ってることは、どれぐらいの割合が悪性の癌なのでしょうか?出産歴がないので やっぱり癌なのでしょうか? また これから癌細胞に進展する恐れもあるのでしょうか?頭の中が真っ白になり、主治医に聞くことができま・u桙ケんでした。次の結果まで待つことができずに質問をしてしまいました。投稿w)者:二瓶石灰化にも良性の石灰化と良悪性の鑑別が必要な石灰化など多種多様なものがあります。石灰化の形態と分布から良性か悪性かを推測できますが、最終診断は病理組織診断になります。マンモグラフィ検診では石灰の形態と分布でカタゴリー分類をし3以上を精検としていますが、主治医にカテゴリー分類はいくつになるか聞いてみてください。純粋に石灰化だけだと超音波での診断は困難です。ただし、性能の良い超音波診断装置を用いると密度が高い石灰化病変は見えてきます。石灰化病変を通常の穿刺吸引細胞診で診断することは難しいと思いますが、密度が高く超音波で捉えることができれば、超音波下で針先を確認しながら細胞診をすると診断が可能な場合があります。私もここ数ヶ月の間にこの方法で石灰化病変を細胞診で乳癌と診断することができました。確実に石灰化病変を診断するのであればマンモトーム生検が役に立ちます。主治医の先生が見てカテゴリー3以上の石化化なのであれば、マンモトーム生検を受けたら良いと私は思います。石灰化があるからどの程度の頻度で癌だとは言えません。マンモトーム生検の結果についての報告では25%から30!
"100人中2〜3人の方に両側乳癌の可能性があります。対側乳房に転移することもありますが、ころりんさんの場合は石灰化なのでその可能性はたぶんありません。なぜなら石灰化は乳管内の病変であり、転移は乳管内には生じないからです。もしころりんさんの石灰化が乳癌だとしても、この段階で見つかれば手術だけでほぼ100%治癒が望めます。悲観的にならず、主治医が悪性を疑う石灰化なのであれば適切な方法で検査を受けてください。慌てることはなく少し様子を見てからでもいいの・u桙ナ、次回は石灰化病変には確実性のない細胞診ではなくマンモトーム生検を受w)けたら良いと思います。疑問があったら、また質問してください。
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