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No.8

no title 投稿者: MUGI 2004/06/28 14:50:11

旧掲示板30で質問させていただいたものですが、再度お尋ねいたします。前回の質問までの経過は省略させていただきます。3月で予定通りCMF6クール終了し4月の全身の検査では異常がなく、しこりはあるもののこれまで通りノルバデックスを服用して様子をみていくことになっていました。でも、5月に本人がどうしても脇の違和感が気になるので受診したところ術後の傷がやわらかくなってきて今ならということで手術をうけました。
初回はレベル2まで郭清してありましたが、今回はしこりと少し奥まで取れる分は取ったとおっしゃっていました。先日病理の結果が出て、ホルモンレセプター(−)HER2(+3)でした。しこりにはCMFは効かなかったと言われました。そこでこれからの治療としてはまずアリミデックスに変えて様子を見て何らかの兆候が出てくるようであればハーセプチンを、タキサンの使用は最終兵器として残しておこうというものでした。
単純に考えてホルモンマイナスの時はとお聞きするとアリミデックスは効かないこともないというようなことを言われたのですが、二瓶先生はいかがお考えですか?
初回の術後の結果はprgのみプラスでした。
私としましてはあまり神経質に考え込むのも良くないとは思うのですが、再発転移が避けられるよう時機を逃さず適切な治療を受けてもらいたいので何か釈然とせず質問させていただきました。母は脇のしこりがなくなってとても喜んでいます。今回の病理の結果病期に変更はあるのでしょうか?
ちなみに今回摘出したしこりは抗がん剤の投与前からのものか新しくできたものかはわからないとのことでした。よろしくお願いします。


投稿者: 二瓶です 2004/06/30 14:04:52

MUGIさんお久しぶりです。
お母さんはがんばってCMFを6コースきちんと受けられましたが、効果の程は
満足のいくものではなかったようですね。

今回の手術で摘出したしこりのホルモンレセプターは陰性なので、ホルモン療法の
効果はほとんど期待できません。
初回手術時はER(−)、PgR(+)でホルモン療法が効く可能性があり
ノルバデックスで経過観察となりましたが、残念ながら局所に再発しました。
HER2は(3+)と判定されましたが、HER2が強陽性の場合は仮にホルモンレセプターが
陽性でもホルモン療法は効きにくいことが分かっています。

今回アリミデックスに変更し様子を見るということですが、アリミデックスの
効果は期待できないと考えます。
はっきり言うと、むだな投与ということになります。
CMFの効果が無く局所療法として手術を行ったのですから、その後の全身療法の
あり方がこれからのお母さんの経過に大きな影響を与えることになると考えます。

今が勝負だと思います。
その時に効果の期待できないアリミデックスだけでは心許なく、何の治療薬も
使っていないと同じだと思います。

4月の全身検査で遠隔転移は証明されなかったようですが、検査に引っかからない
癌細胞が全身のどこかに潜んでいる可能性が全く無いとは言えません。
その潜んでいる細胞はCMFに打ち勝ったしぶとい細胞の可能性があります。
実際には局所再発だけで全身にはそうした細胞は無く遠隔転移の心配を
しなくて良いのかもしれませんが、あると仮定してしっかりとした
全身療法を今こそ行うべきだと考えます。

ただし、どのように全身療法を行うかについては少し問題があります。
通常再発治療の場合は、効果を判定する再発巣が存在します。
MUGIさんのお母さんの場合はそれがありません。
効果を判定できる病巣の治療に対する反応の仕方で、治療法の変更や投与期間を
決めることができます。

MUGIさんのお母さんの場合は、局所に再発してそれを切除し検査上遠隔転移が
証明されていないので、全身療法のやり方を術後補助療法に準じた方法で行っても
良いように思います。
つまりある期間、普通は半年間ぐらいかけて全身療法を行いその後は経口抗癌剤か
あるいは何も無しで経過観察したら良いのではと思います。
ただし、その半年間の間に転移巣がはっきりしてきたり腫瘍マーカーが
上昇してくるようなことがあれば、治療方針を変更することになります。

では、どのような治療法を行ったら良いのかという問題ですが、最大の効果が
期待できるしっかりとした方法で行うべきだと考えます。

まずHER2が強陽性ですからハーセプチンが使えます。
ハーセプチン単独という方法もありますが、経済的に問題なければタキソールと
併用で用いた方がより効果的だと思います。
本来再発巣があれば効果の期待できる限りエンドレスに治療を続けますが、
MUGIさんのお母さんには評価病変が無いので補助療法的に半年で終了すれば
いいと思います。

前にも書いたように、その間に問題が生じれば治療法を変更することになります。

その他の方法としては、アンスラサイクリン系の抗癌剤が入ったCEFまたはCAFの
6コースか、CEまたはCAを4コース行った後にタキサン系を4コース引き続き行う
といったやり方があります。
タキサン系を最終兵器として残しておくという考え方でなく、存在する癌細胞が
少ないうちに最大の効果が得られる治療を行うことの方がより合理的に思えます。

病期は初回手術時の状態で決まるもので、術後の経過で変わるものではありません。
T期でも統計的に見て再発する方は必ずおられるはずです。

MUGIさんのお母さんは残念ながら局所に再発しました。今回手術で摘出した
しこりがCMFを行う前から存在したか否かはわかりませんが、少なくともCMFが
効かない細胞であることは間違いありません。
そして、その性質を持った癌細胞が全身のどこかに潜んでいる可能性も
否定できません。

以上、私個人の考えを書かせてもらいました。MUGIさんには逆に不安を与えることに
なるかもしれませんが、有効性のない治療で時間が無駄に過ぎないよう願っています。



投稿者: MUGI 2004/06/30 17:55:01

二瓶先生いつもながらありがとうございます。
半年間頑張ってほっとすることもできず、あらためて大変な病気になってしまったんだなと悲しくなってしまいます。
私の不安が的中した結果になってしまいました。これまでの経緯から病院を変わったほうがとおもっています。
そのことで、奈良に住んでいるので出来たら
近くに乳癌の専門の先生をご存知でしたら教えていただきたいのですが。今頭の中には

京大病院か近大奈良病院をと漠然と考えているのですが・・・
そして病院を移る際、何も資料がない場合は
やはり一から検査を受けるのでしょうね。
そのロスの方があっても変わってもまだ
病状に余裕はありますか?
何だか変な質問になってしまいました。すみません。


投稿者: 二瓶です 2004/07/03 11:34:01

MUGIさん、客観的に考えてお答えしましたが、不安を煽ることとなりました。
そのことは予想していたのですが、このままだと今後の治療が誤った方向の
まま進む可能性があるので、あくまでも私の考えとしてですが厳しく
書かせていただきました。

前回はCMFに打ち勝った癌細胞が全身のどこかに潜んでいる可能性を
指摘しましたが、逆の可能性として再発は局所だけで全身的には
問題のない可能性もあります。
もし本当にそうであれば、お母さんにとって辛い化学療法はせずに
様子を見れるということになります。

しかし、現時点ではそのことを正しく判断する手立てがないので、前回
書いたようにCMF以外の化学療法を半年ぐらい行うことをおすすめしました。

この前書いた中のCAF、CEF、CA、CEといったアンスラサイクリン系の
抗癌剤の入った治療は副作用の程度が少し強いかもしれません。
タキサン系を週一回投与する方法は、副作用の面では楽だと思います。
余裕があればタキサン系にハーセプチンを併用するのが良いと思います。

今後のことを考えると、今の主治医の治療法では不安です。
別の先生に意見を聞くことが必要だと考えます。
その際一般的には診療情報提供書が必要ですが、MUGIさんは病理組織検査の
結果からこれまで行われてきた治療についてしっかり把握しておられるので、
それをきちんとまとめて記載したものを持参すれば、初めて診察される先生も
今後の治療方針を考える上で問題はないと思います。

新たな先生の意見を聞いて納得できれば、その先生にしたがって今後の治療を
受けてください。


どの病院が良いかはそこの病院の先生に実際にお会いしたことがない以上
簡単におすすめはできませんが、京大病院とか奈良県立医大病院の乳腺外来は
安心しておすすめできます。

その他にも良い病院があると思いますが、どの病院が良いか知るために
「あけぼの会」の奈良県支部に問い合わせる方法もあります。
あけぼの会は日本で最も大きい乳癌患者さんの全国的な組織で、
私もあけぼの会の顧問医になっています。
その奈良県支部に問い合わせれば、近くの信頼のおける先生を
教えてくれると思います。

「あけぼの会」のホームページを見れば電話番号はわかると思います。
その際入会する必要はありませんので、気軽に聞いてみてください。

病状については今のところ全身的に問題はないようなので、
特別差し迫ったことはありません。
お母さんに不安感を与えないように、うまく事をすすめてみてください。
疑問があったらまたご質問ください。


ゆっくり のんびり ゆったりと 投稿者: トール 2004/06/30 14:04:18

いつもありがとうございます。
次の検査までゆっくり、のんびり、ゆったりとした気持ちで生活していこうと思います。

自分と似たような状況のこっこさんとも患者さんの掲示板でメールできるようになりました。
お互い励ましあって頑張ります。
また報告しますね。


ありがとうございました 投稿者: こっこ 2004/09/12 17:43:57

二瓶先生
お忙しいのにお返事いただきまして本当にありがとうございました。
今日はとてもいお天気で朝から張り切ってかたずけものをしていました。ようやくPCの前に座ったら橘様から連絡が入っていました。
橘様ありがとうございました、この場をお借りしてお礼申し上げます。

二瓶先生のおっしゃるように実際、肝臓を目で見て確認していただいたわけではないし、考えてみると主治医にエコー検査をお願いしたときには、丁度胃の陰になるところにあるのではっきり写らないからと断られました。
今不安に思っていることは、何かわからないものの2箇所に腫瘍が増えたのかもしれないということです。
それが造影CTでわかるものならぜひ受けたいと思っています。
放射線の影響については二瓶先生の回答を読んで安心しました。必要な時にはきっちり受けないといけませんね。
来月になりますがそれが何かはっきりわかれば、また逆に心が落ち着くのかもしれません。
主治医に検査のことをどのように報告すればいいのか考えてみます。
これはやっぱり内緒ではまずいような気がしますので・・・。

いつも暗い相談ばかりですみません。いつかはきっといい報告ができるように頑張ります。
本当にありがとうございました。


はじめまして 投稿者: へな 2004/09/09 00:54:22

はじめまして。
母が行っている放射線治療(電子線)、CT検査、骨シンチの被爆についてお願いします。このところ連続で、胸部、腹部の造形CT、胸部レントゲン2枚、骨シンチと受けているのですが問題ないのでしょうか?もちろんそのデータが必要だからしょうがないのかもしれませんが?それと、私の子(乳幼児)が私の母に甘えて抱きついたりするのですが、影響はないのでしょうか?放射線についてあまりに無知なため急に心配になってしまいました。的外れな質問かもしれませんがよろしくお願いいたします。


投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/09/12 11:57:51

へなさん はじめまして

私たち人間をはじめとし地球上のすべての生命は、自然界の中で
放射線に曝されています。
それを避けることはできませんが、人工的な放射線を浴びることは
極力避けるべきです。
しかし、私たちが病気でないかどうか検査を受けるときや、病気に
なってしまったときにその病状を調べたり経過を見るために放射線を
用いた検査を受けることになります。
また、治療の目的で放射線照射を受けなければならないことがあります。

これらは必要な放射線被曝ということになり、それによって得られる
利益が放射線による不利益を上回ると考えられるので許されます。
医療行為はすべて利益と不利益を天秤にかけ、利益が上回るときに
行われます。

へなさんのお母さんが受けられた一連の検査は、乳癌の治療を受ける
際に一般的に行われる範囲内のものです。
それはお母さんの病状を全身的に正しく判断し、最善の治療を行う
ために必要なことです。

最近のCTやマンモグラフィなどの検査装置は、できるだけ被爆線量を
少なくするために日々改良がなされています。
さらに被爆線量を少なくするために撮影法も工夫され、昔に比べたなら
被爆線量に雲泥の差があります。

被爆線量を表すミリシーベルトという単位があります。
被爆線量について少しお話ししますが、この際ミリシーベルトとは
なんぞやということは考えないで、単なる記号だと思ってください。

私は放射線科医ではないので、本当のところは難しくて良くわかりません。
被爆線量と一口に言っても計算の仕方はいろいろあるし、ミリシーベルト
がつく数値にも線量当量とか実効線量当量とかいろいろあるようなのです。
これから数値を羅列しますが、単なる目安として受け取ってくださいね。

実際には診断装置や撮影法によって被爆線量は違ってくるのですが、
これから記載する数値と医療現場での実際の数値間に大きな隔たりは
ないと思います。

お母さんの受けられた検査の被爆線量は心配のない程度のものであることを
知っていただければいいと思います。
私たち医療従事者が一年間に浴びる被爆線量は50ミリシーベルト以下と
定められています。
まず、この値を目安にしてください。

現在のマンモグラフィ撮影は一回の撮影での被爆線量が0.1ミリシーベルト
程度です。
2方向撮影で左右4枚撮るとして、0.5ミリシーベルト以下です。
胸部X線撮影は2方向で0.3か0.5ミリシーベルトぐらいになります。

CT検査はCT装置や撮影方法で違いますが、最新のCT装置だと胸腹部CTで
10から20ミリシーベルト程度だと思います。
骨シンチによる被爆線量もおそらく数ミリから多くても10ミリシーベルト
程度です。
検査での被爆線量については心配のないことがわかって
いただけたでしょうか。

しかし、放射線治療では照射線量が検査の被爆線量をはるかに超えた
量になります。
総照射線量を一度に全身に浴びたら命に関わる重大な問題が起こるかも
しれませんが、実際には小分けにしある決まった範囲内に照射するので、
全身的に大きな問題は起こりません。
当然この照射も不利益より利益が勝る、つまり生存率や再発率の改善が
実証されているので行われます。

いろいろ分かりにくいことを書いてきましたが、つまり通常の検査と治療の
ために受ける被爆線量については心配しなくていいということです。
むしろ長い目で見て、お母さんにより良い結果をもたらすことにつながると
考えてください。
それからお母さんの受けられた検査や治療が、周囲の人に影響を与える
ことはありません。
通常の検査や照射による放射線はその場限りのものです。
検査後も体内に残るのは骨シンチで用いられる放射性物質ですが、短時間で
崩壊する放射性物質を使っているし、尿中に排泄されても極微量で周囲の
人に影響しません。

へなさんのお子さんがおばあちゃんに抱きついても、まったく平気です。

また、疑問があったらご相談ください。


投稿者: へな 2004/09/12 13:33:29

二瓶先生、お忙しいところ、ご丁寧なお答えをありがとうございました。今年7月末に術後3年になる母の乳癌転移(骨、リンパ、肝臓)が見つかりました。現在、アリミディクス、放射線治療中です。これから、化学療法になるかと思いますが、また分からないことがありましたら、教えてください。


わけがわかりません 投稿者: こっこ 2004/09/08 16:02:54

二瓶先生
今日、胃カメラとエコーの検査受けてきました。
胃については問題ないとのことでした。前に検査した時、過形成ポリープがあるといわれていたのですが、それもなくなっていました。
血液検査ですが、GOT・GPTはそれぞれ31・33と正常値にもどっていました。
LDH 222が177に
ALP 960が701に
γ‐GTP 567が493にそれぞれ少しずつですが下がっていました。
エコーの結果なのですが、過去2回MRIで検査した海綿状血腫(3センチ)がなくなっていて、反対の右側に4.5センチの影があるといわれるのです。
それは海綿状血腫ではないとのことでした。それはエコーでは綿の花が開いたように見えるのだそうですが、違う写り方をしているからだそうです。
先生も首をかしげておられました。
海綿状血腫は消えるものなのですか?
MRIの機械が故障との事で造影CTを勧められ一応来月に予約を入れてきたのですが、こんなに頻繁にCTを受けていいのか心配です。
少々時間がかかっても被爆の少ない造影MRI検査を受けたほうがいいのでしょうか?
肝臓にある腫瘍が、何か見極めるにはどんな検査がいいのでしょうか?

正直なにか狐にでもつままれたようで・・・先生と二人で首をかしげていました。

でもとにかく元気なので明るい気持ちで過ごそうと思っています。


投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/09/12 12:23:07

こっこさん、返答が遅れてすみません。

肝機能の改善傾向が見られるので、やはり肝細胞に一時的な問題が
起こったのかなと思われます。

GOT,GPTは短時間で正常化したので、肝機能に関してはこのまま
様子を見てよいと思います。

海綿状血管腫が本当に実在していたのであれば、それは血管の塊の
ようなものですから消えて無くなるものではないと思います。
しかし、今までMRIで血管腫と診断されただけで、実際に目で確認したとか
病理組織学的に診断がされたということではないので、画像診断的に
確認できなくなるということはあり得ることかもしれません。

少なくともある日とつぜん消えて無くなるものは肝転移ではなかったと
言えるかもしれません。

問題は新たな影が何であるかということだと思います。

ALPとγ-GTPはまだ高値なので、それがこの新たな影と関係があるのか
どうかも検討する必要があると思います。
その辺をはっきりさせるために造影CTは役に立つと思います。

影がどのように造影されるかで血管腫か腫瘍性のものか判断が
できると思います。

CTの被爆線量については「へな」さんへの返答にも書きましたが、
腹部CT一回10ミリシーベルト程度で問題ありません。
不必要な放射線被曝は避けるべきですが、超音波で新たな影が
指摘されたので造影CTは必要だと思います。
それ以外の検査については、CTの結果が出てから何が必要か
判断した方が無駄な検査をせずに済むと思います。


野水先生の所よりきました 投稿者: ゆう 2004/09/08 22:22:26

二瓶先生 はじめまして、、、
今 とても怖くて仕方がありません。
私は 埼玉県に住む35歳のゆうと申します。
今年2月に左乳房全摘リンパもとりました 詳しい病理結果は聞いていないのですが、リンパ10うち9転移
ホルモン+でした。
その後の治療予定は、抗がん剤、放射線、と進むはずでしたが、手術した病院には 骨シンチがなく予約の関係で 術後に骨シンチの検査をしました。
そして 骨転移がみつかりました その後治療として
リュープリン ノルバディクスDから始まり、数値に変化が見られなかったので、アロマシンという薬とリュープリンで治療をしています。
今は痛みなどの症状はありません。
転移を確認された部位は、左足の付け根 おしりのところ(すみません学がなく骨の名前がわかりません)
今月の病院での数値がCEA2.4 CA-15-3が32.9とさがっているのですが、ICTPが7月よりじわじわ上がり7.8になってしまいました。主治医の先生は このことにまったく触れなかったのですが、私が不安がるといけないので
あえて避けたのでしょうか それとも気にすることないのでしょうか? この間術後半年の骨シンチをうけ
次回結果がわかるんです。
骨転移は 完治しない事わかっているのですが、、、、
今の痛みのない状態が続くのは 無理な事もわかっていますが 数値があがるたび 余命のことを考えてしまって 落ち込んでしまいます
二瓶先生 数値がすべてではないのでしょうが
ICTPの数値が上がる他の原因はあるのでしょうか
二人の幼い子供がいるので 少しでも長生きしたいなぁーと思うのですが、、、、
骨転移の方で 他の臓器に転移せず長生きしている方はいらっしゃるんでしょうか?

文章がまとまらずすみません
今とてもブルーなきもちです。


投稿者: 二瓶です。 HOME 2004/09/12 11:57:17

ゆうさん はじめまして

ゆうさんは若くして思いもしなかった病気になり、この先どうなるか
不安感でいっぱいのことと思います。
その上突然骨転移の問題が出現し、本当にどうしてよいか分からない
状態だと思います。
そして小さなお子さん達のことを思うと、切なくてしかたないのだと
思います。

私たちは残念ながら時間を、さかのぼることはできません。
現状を引き受けて生きていくしかありません。
いま、ゆうさんにとって大切なことは後ろを振り返ることではなく、
前をしっかり見つめることです。
小さなお子さん達のためにも、現時点で最も効果的と考えられる治療を
きちんと受けることだと思います。

治療中は副作用に悩まされるかもしれません。
治療に時間がいっぱい取られ、心にも余裕が持てないかもしれません。
願わくはそんな状況下でも、お子さん達やご主人と過ごす時間も大切に
して欲しいと思います。

今一番気になっている骨転移のことについては後でお話しします。

骨転移が無いと仮定して、手術が終わり病理組織検査の結果が出た時点で
どのような治療をすべきかについて考えてみます。

2年に一回スイスのザンクトガレンという都市に世界の著名な乳癌学者が
集まって、術後の治療法についての会議を行い治療指針を出しています。
日本の実地医療では、このすすめにしたがって術後の補助療法が行われる
ことが多いと思います。
そのすすめによれば、ゆうさんの場合は化学療法つまり抗癌剤治療を
優先して行うことになります。
さらにホルモン感受性があるので、予定の化学療法の終了後に
ホルモン療法を開始することになります。

ゆうさんは年齢が35歳と若くリンパ節転移が9個と多いので、
アンスラサイクリン系の抗癌剤が含まれる化学療法が選択
されるべきです。

詳しいことは省略しますが(質問箱の9月2日マルさんへの返答を参考に
してください)CAF,CEF,CA,CEあるいはCA,CE4コースの後に引き続き
タキサン系の抗癌剤投与を4コース投与する方法で化学療法を受ける
べきです。
そして化学療法終了後からホルモン療法を開始します。

以前は化学療法とホルモン療法を同時に行っていましたが、臨床試験の
結果同時に行わない方がより効果的であることがわかり、化学療法後に
ホルモン療法を行うようになってきています。

ただしC:エンドキサンの入った化学療法を行うと、化学的に卵巣機能が
廃絶し閉経状態になることがあるので、その場合はリュープリンや
ゾラデックスといった卵巣の機能を止めるホルモン療法剤(LH-RHアゴニスト)は
必要なくなります。

LH-RHアゴニストの良い点は投与をやめると生理が戻ることですが、
ゆうさんの場合は治療を最優先に考え卵巣機能の可逆性については
こだわらないほうが良いと思います。
もし化学療法で閉経状態にならないときはLH-RHアゴニストを
投与し、さらにノルバデックスのような抗エストロゲン剤を併用します。
ホルモン療法とは乳癌に刺激的に働くエストロゲンを極力少なくするか、
エストロゲンが働けないようにすることです。

LH-RHアゴニストで卵巣からのエストロゲン分泌を止め、副腎由来の
量的には少ないエストロゲンをノルバデックスで働けないようにして、
ホルモン療法の効果を高めます。
今ゆうさんが服用しているアロマシンはアロマターゼインヒビターという
系統の薬で、薬事法的には閉経後の方にのみ適応がある薬です。

閉経後は副腎から出る男性ホルモンがアロマターゼの働きでエストロゲンに
なるので、アロマターゼインヒビターでエストロゲンに変化するのを
くい止めます。

LH-RHアゴニストを用いると閉経状態と同じくなるので、閉経後に使われる
アロマターゼインヒビターが役に立つことになります。
(ホルモン療法についてはメールマガジンで今月号と来月号に私が担当で
解説しますので、よかったら読んでみてください。無料です。
私のホームページから購読の登録ができます。)

さて、心配の骨転移についてお話しします。

骨転移の検査には通常骨シンチが行われます。骨シンチ検査では、
骨転移部位の他に関節部特に変形の強い関節や骨折部さらに打撲部の
骨や炎症のある骨などに放射性物質が異常集積します。
その異常集積部位が骨転移かどうかは、放射線科の先生が見れば経験的に
ある程度正しく判定はできると思いますが、変形性関節症などでも
異常集積を来すので間違って骨転移とされることもあります。

本当に骨転移か骨の変形かの質的診断には、MRI検査の方がずっと確実です。

でも、ゆうさんは若いので加齢による骨塩量の減少や変形性関節症などは
考えにくいので、CA15-3やICTPが上昇していることから骨転移と考えて
治療をすべきなのだと思います。

術後補助化学療法がきちんと行われた後で、経過観察中に骨転移が出現し
他に肝転移や肺転移が無ければホルモン療法から始めて良いと思いますが、
術後間もないゆうさんの場合は骨転移に目を奪われずにまず化学療法を
優先して行うべきだと私は思います。

骨転移の治療も大切ですが、目に見えない敵が潜んでいるかもしれない
肺や肝に対してしっかり化学療法をすべきだからです。
敵の数が少ない方が効果が期待できます。
それが全身病としての乳癌に対する補助療法の考え方です。
その補助療法としての化学療法は骨転移に対する治療を兼ねることに
なります。
その結果として骨転移がどうなるか判断すべきだと思います。

腫瘍マーカーが下がってくれば効果があると判断できます。
特にICTPが低下してきたら骨転移に効いていると判断できます。
予定の化学療法後は、ホルモン療法などで骨転移に対する治療を継続すれば
いいと思います。

骨シンチでは、治療が効いて骨転移巣に効果が出ても、しばらくは
同じような異常集積が見られます。
したがって骨シンチでの治療効果判定は難しく、むしろ単純X線写真の方が
効果判定をし易い場合があります。

溶骨性骨転移の場合、骨の吸収が起こり単純X線写真では骨の影が薄く
写ります。
治療の効果が出るとカルシウムを取り込んでしっかりした影になってきます。

治療の効果なく骨転移が進行し骨の破壊が進むと痛みが出ることがあります。
このような場合は痛みを軽減する目的で放射線治療を行うことがあります。
放射線で骨転移を完治することはできませんが、痛みに対しては効果的です。

放射線治療以外では、ビスホスフォネート剤の投与が有効です。
ビスホスフォネートでも効果があれば痛みが軽減します。
欧米ではビスホスフォネートが骨転移の治療剤として認可されていて、
化学療法剤と併用で用いられています。

ICTPは骨転移のマーカーとして用いられますが、全ての骨転移で必ずしも
上昇するわけではありません。
ただし骨転移で上昇している場合は、治療効果の判定に役に立ちます。
上昇傾向があるときは、治療がうまくいっていないことを示しています。

ICTPは元々骨が吸収されるときに出てくる物質なので、加齢現象で
骨粗鬆症で骨がもろくなってくる(骨吸収が進んできた状態)ときや、
腰椎や膝関節の変形などでも上昇することがあります。
その他には多発性骨髄腫、骨Paget病、関節リウマチ、副甲状腺機能亢進症、
甲状腺機能亢進症、骨折、骨軟化症、卵巣癌、炎症性消化器疾患、肝の繊維化、
強皮症などで上昇するとされています。

ゆうさんの場合は乳癌の骨転移でICTPが上昇していると考えるのが
合理的ですが、骨転移が一カ所で場所を考えると骨転移でない
可能性についても否定しきれないと考えます。
というのは、若い方で骨軟化症だった方がいたからです。

骨転移だけで他の臓器に転移のない方で、治療が奏功し十年以上
経過している方もいらっしゃいます。

ゆうさんんも希望を捨てず治してみせるぞという気持ちで、
お子さん達のためにも現時点で最も効果的と思われる治療を
受けてください。

そのへんのことを主治医の先生と良く相談してみて下さい。

分からないことがあったら、またご質問ください。
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