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No.3

[49]題名:肉腫とは・・・? 投稿者:そら 投稿日:2004/04/15(木) 09:33 [RES]

はじめまして。
先日、54歳の母が乳がん宣告を受け、いろいろなサイトを見回っているうちに
こちらにたどり着きました。

その母についてなのですが、昨日検診の結果を聞いてきました。
触診、マンモグラフィ、細胞診を経て右胸上内側(乳頭に近い部分)に
3センチの乳がんがあるとのことです。
今のところはこれ以上の情報は得られなかったのですが
(転移等についての検診はまだなので…)
ひとつ気になることがあります。

細胞診の結果で「肉腫かも・・・?」というお話を聞きました。
検査の方も詳しいことを調査中とのことで、疑いの粋を脱していないのですが、
この「肉腫」とはいったいどういったものなのでしょうか。

母の予後に大きな影響をきたすものなのでしょうか。
心配で心配でなりません…。

 
[50]題名:間違えました 投稿者:そら 投稿日:2004/04/15(木) 09:34

左胸上内側の間違いでした。すいません・・・。


[51]題名:Re: ハーセプチンの再発前投与の件 投稿者:二瓶です。 投稿日:2004/04/15(木)
11:37

主治医の賛成が得られてよかったですね。

ハーセプチンは分子標的治療薬に分類されいわゆる抗癌剤剤とは違いますが、
新薬がある病気の治療薬として適応をとるまでのことを抗癌剤を例に
お話します。
-
新しい抗癌剤が開発され臨床応用されるまでは、何年もかけいくつもの
ステップを踏んだ臨床試験が行われます。
詳しいことは省きますが、その中で実際に効果があるかどうかの試験は
評価病変が無いとできません。
つまり、直接あるいは画像診断で測定可能病変が必要になります。
客観的に面積や体積の縮小率とかが数値で出される必要があります。
そうすると、臨床試験は自ずから再発病変が対象となります。その結果、
数値的に従来の同種の薬剤に比較して同等あるいはそれ以上の効果が
証明された時に、試験の対象になった病気の治療薬として適応が
取れることになります。
-
ハーセプチンも抗癌剤と同様のステップを踏んで、まず再発乳癌の治療薬
として認可されたわけです。
この後、再発前の治療薬として適応が取れるかどうかは、また臨床試験が
行われることになります。
つまり、術後補助療法としてハーセプチン投与群と非投与群の比較試験が
行われなければなりません。
投与終了後5年あるいはそれ以上の経過観察の結果、統計的に有意な
再発率の低下が確認されれば術後補助療法剤として適応が取れることに
なります。
おそらく現在どこかでそうした臨床試験が行われていて、将来は
ハーセプチンが術後補助療法として一般的になるかもしれません。
-
治癒と延命は治療の結果の程度を表しているに過ぎません。
薬剤の作用はどのような状況下で用いられても同じです。
再発して癌細胞量が膨大な状態で薬を用いた場合、
すべての癌細胞を殺すことは無理と考えられています。
時には全ての癌細胞が消えたのではないかと思われることもあるので、
100%無理とはいいませんがかなりの確率で無理です。
ですから再発治療では多くの場合延命という表現にならざるを得ません。
しかし、同じ治療薬を癌細胞の少ない時点で用いると、全ての癌細胞が
死滅する状態がより多く出てきます。
これを治癒と呼びます。
したがって、再発の極初期であれば治癒もあり得ると思います。
-
治癒という言葉は再発があって治療の結果完治した時に使うとイメージ的に
ぴったりしていますが、乳癌は全身病で手術の時点ですでに全身のどこかに
潜んでいる癌細胞が再発の元になるとすれば、術後補助療法でこの潜んで
いるかもしれない癌細胞を完全に殺すことができたら真の意味で治癒と
言えるのではないでしょうか。
-
hanaさんの奥さんの場合は後者ですから、治癒を目指してハーセプチンを
投与するということでいいのだと思います。
ハーセプチンを再発に用いても補助療法として用いても、出現するかも
しれない副作用に違いはありません。
補助療法として用いた場合の特別なデメリットはありません。
いずれにせよ、術後補助療法では治療効果を確認する評価病変は
存在しないのでハーセプチンをして良かったどうかは神のみぞ知るですが、
万が一不幸にして再発が出現した場合は再度ハーセプチンを治療法の
一つとして再投与も可能で、再発前で使ったから二度と使えないと
いうことはありません。
-
ハーセプチン再発前投与のエビデンスはありませんが、再発治療での
有効性は証明されているので再発前投与でも効果は期待できるはずです。
要は、最善を尽くすということだと思います。


[52]題名:Re: 無題 投稿者:こっこ 投稿日:2004/04/15(木) 16:35

二瓶先生
先日はどうもありがとうございました。
結果から言うと単純CTの結果は前回と変わらず、このままの治療で様子をみることになりました。
ゾラは主治医の方からもうしばらく続けた方が良いと言われました。ホルモン剤の変更についてですがCTに変化がみられないことだし、まだ効いていると思いますよ・・とのことでもうしばらくアリミでいくことになりました。実は次はヒスロンとのことでこちらの方から、太るのはいやだから(本当は違う理由なのですが)・・とお断りしました。またアロマシンの方は副作用が強いとの事で主治医の方があまり勧められないとのことでした。
腸の検診をもう一度受けるようにいわれました。それはもちろん受けるつもりでいるのですが、MRIの検査について先生はどうお考えでしょうか?私は放射線の影響もないだろうし、少なくてもCTより詳しくわかるのではないかなと思うのですが・・。体のどの部分まで検査できるのでしょうか?受けるときには他の病院になりますので、やはり主治医の同意を得なければならないのでしょうね?再度PETの検査の希望を伝えたのですがやはり否定されてしまったので悩んでいます。
ハーセプチンについてですが、主治医はそろそろ始めてもいい頃だとおっしゃったのですが、主人は耐性ができる事を心配して今回は見送る事にしました。でも他の方の相談を拝見して見るとそんなことはないようにも思えますので、もう一度相談してみたいと思います。
腸の検診結果が出ましたら又報告して御相談いたしたいと思っております。
お忙しいところまことに申し訳ないのですが、どうかよろしくお願いいたします。


[53]題名:無題 投稿者:トール 投稿日:2004/04/16(金) 08:27 [RES]

初めてメールさせていただきます。
平成11年両側の乳癌の手術を受けました。
左右のガンは違う時期に出来たものであり、性質も違ったようです。
ガンのブロック検査の結果は以下のとおりです
MIB1 左36% 右12%非浸潤ガン
ホルモンレセプター  ER+ 90%  PgR+ 90%
HER2 − 

左は全摘、右は温存(25回放射線治療を受ける)
リンパ節転移は左に一つあったので、術後は経口抗がん剤とホルモン剤治療となりました。
(経口抗がん剤は白血球の低下もあり、4回ぐらい種類を変えました。ホルモン剤はノルバデックス)。術後半年後にホルモン剤の副作用ではということでしたが、卵巣が腫れ捩れたので両卵巣、子宮の摘出術を受けました。卵巣、子宮摘出後はホルモン剤はアフェマに。
その後順調でしたが乳癌の術後2年目に溶血性貧血になり(アフェマの副作用ではということでした)経口抗がん剤、ホルモン剤全て中止に。その後何も治療はしていません。
去年の暮れ(術後4年10ヶ月目)腰痛があり、念のためにいろいろと検査してもらいました。
骨シンチ、腹部エコー、胸部X線、温存の胸のマンモ、エコー全て異常なし。先生としては肺が疑わしいとのことでCTを取りましたがこれといった箇所はなしでした。(ぜん息の持病があるので造影剤なしの撮影でした)
ただCEAがじわじわ上がり出し(11月7.4、1月11.9、2月15、3月18.4、3月35.3)2月よりアリミデックスを服用しています。服用後2ヶ月目に35.3と高くなったのでとても心配していますが、主治医はもう一ヶ月様子をみて、高くなっているようだったら他のホルモン剤を使い、その後もし効果がない時は抗がん剤をと考えらおられるようです。
抗がん剤を使い出したら、もう後戻りできないような気がして、このまま自分はどうなっていくのかとても心配です。いつまで生きていられるのだろうと眠れません。
術後5年にもう少しだった時の異常だったのでとってもショックで。
だらだらと一気に書いてしまいましたが質問としては
1.ホルモンレセプターが両方とも+でもホルモン剤が効かないことがあるのでしょうか、私にはアリミデックスは効かないのでしょうか
2.抗がん剤は使い始めたら後戻りはできないのでしょうか
3.CEAだけが高くなってきているのですが、やはり体の中にガンが増えてきているのでしょうか
よろしくお願いします。
47歳 


[54]題名:Re: 肉腫とは・・・? 投稿者:二瓶です。 投稿日:2004/04/16(金)
11:40

右の乳房に悪性のしこりがあると告知され、さぞかしお母さんもそらさんも
不安な時間を過ごされていることと思います。
-
一般的に悪性腫瘍には癌と肉腫があり、癌と肉腫を総称して「がん」と
ひらがなで書いたりします。
まず、ここでこんがらかってしまいますね。
またまたややこしいですが、漢字で書く「癌」は上皮性の悪性腫瘍のことで、
「肉腫」は非上皮性の悪性腫瘍のことです。
これではちょっとわかりませんね。
-
上皮とは皮膚の表面の細胞層や、体内の臓器や器官の外側や内側の表面を
覆っている細胞層つまり外に向かって遊離している細胞層のことをいいます。
具体的には、食道や胃、大腸などの消化管の内側の粘膜細胞や、気管支の
内側の細胞、ホルモンや消化液を作る細胞とそれらが流れていく管の
内側の細胞などを上皮性細胞といいます。
それ以外は非上皮性の細胞ということになります。
だから、食道癌、胃癌、大腸癌、膵臓癌、肝細胞癌、甲状腺癌、乳癌などと
記載します。
骨の悪性腫瘍は骨肉腫、脂肪は脂肪肉腫、消化管の平滑筋は平滑筋肉腫、
血管は血管肉腫などと記載します(ただしリンパ球の悪性腫瘍は悪性リンパ腫
といいます)。
少し専門的で難しかったですね。
-
さて、細胞診で肉腫の可能性があると言われたわけですが、乳腺の
悪性腫瘍にも癌と肉腫があって、通常乳がんと言っているのは
癌の方です。
乳腺の肉腫はひじょうにめずらしく、その頻度は1%未満といわれています。
99%の乳腺原発悪性腫瘍は、母乳を作る腺細胞や母乳の通り道である乳管の
内側を覆っている乳管上皮細胞が癌化した乳癌です。
乳腺にできる肉腫で最も多いのが悪性リンパ腫で、その他に血管肉腫、
悪性葉状腫瘍、間質肉腫などがあります。
こういった専門的な呼び名は気にせず読み飛ばしてくださいね。
-
細胞診(穿刺吸引細胞診)は、取れてきた細胞そのものの顔形から診断を
します。
上皮系の癌細胞と非上皮系の肉腫細胞は顔形が違うので、
サイトスクリーナーと呼ばれる細胞診専門 の技師さんが顕微鏡で
見ればどちらの細胞か容易に判断がつきます。
今回はおそらく上皮系と非上皮系の細胞が混じっているのだと思います。
乳腺の細胞診の場合、どちらかの細胞だけなら癌か肉腫かの判断は
し易いかもしれませんが、混じると難しいことになります。
正確に診断するためには、細胞の集まりである組織の構造を
見なければなりません。
そのためには、細胞診でなく太針針生検(コアニードルバイオプシー)や
局所痲酔下に摘出生検が必要になってくるかもしれません。
-
悪性リンパ腫はリンパ球の悪性腫瘍なので、典型的であれば細胞診でも
診断がし易いかもしれません。
間質肉腫はひじょうにめずらしいものですが、上皮細胞が全く混じらない
腫瘍なので少なくとも癌という診断はされないと思います。
そうすると、悪性葉状腫瘍の可能性が考えられることになりますが、
結果が出ていないのでこれ以上の詮索はやめにします。
-
大事なことは、癌か肉腫で治療法が異なってくるということです 。
悪性リンパ腫なら手術をせずに多剤併用化学療法が第一選択になります。
その他の肉腫は癌と同じように手術が行われますが、どのような肉腫かに
よって手術法が少し違ってきます。
たとえば腋かリンパ節郭清(リンパ節を切除すること)の度合いが
違ったりします。
-
術後の治療にも違いがあります。
予後も違ってきます。
乳癌に比べ良かったり悪かったりしますが、まだ確定診断が
出ていないので詳しくは書きません。
-
早く診断が確定し、速やかに治療が進むといいですね。
今回は、肉腫で説明が難しくなってしまいました。
また、何かあったらご質問ください。


[55]題名:Re: 無題 投稿者:二瓶です。 投稿日:2004/04/16(金) 16:01

検査続きで大変ですね。
今回のCT は単純CTだったとのことですが、判断の難しい病変に対しては、
情報量の多い造影CT の方がより正しく診断できると思います。
特に肝臓は明らかな転移でも造影しないと判断できないことがあります。
-
CTやMRIといった診断装置の改良が進み、最新のCT装置では造影剤を使った
十数秒の検査で肝臓の中を立体的に見ることができます。
コンピューターの条件を変えれば転移巣だけを立体的に画像化することも
可能です。
最新のMRI装置でも造影検査で肝臓を立体的に構築できます。
こうした最新の診断装置なら、血管腫なのか転移巣なのかより正確に
診断できるかもしれません。
-
肝臓に血管腫があることはそうめずらしくありません。
良性の血管腫なら今行われている治療には反応せず変化はないと
思われるので、肝CTでの治療効果判定は真実を反映しないかもしれません。
-
ホルモン療法の仕方の順番でいくと、アリミデックスの次はヒスロンと
いうことになります。
しかし、現時点では乳癌の再発かどうかもはっきりしていないし、
再発だとしてもどこに再発しているかも不明なので、まだヒスロンを使う
時期ではないと考えます。
アロマシンはアリミデックスより副作用が多いかもしれませんが、
実際使ってみるとさほどではありません。
どんな薬でも同じですが、効果が期待できる可能性がある時は
使ってみて、もし副作用が出た場合はきちんと対処すればいいと思います。
考え方の相違ですかね。
-
CTとMRIではそれぞれ得手不得手があります。
脳転移や骨髄転移、あるいは小さな骨転移巣などにはMRIの方が
有効かもしれません。
肺転移や肝転移、骨が破壊された骨転移巣などにはCTの方が
いいかもしれません。
この辺のことになるとあまりにも装置そのものと診断技術の進歩が
めざましく、私のような外科医にはついて行けないところがあります。
放射線科医の意見を聞くべきかもしれません。
-
PETについては、前にも書いたようにどうしてもCEA上昇の原因が不明で、
PET以外の検査で責任病巣がはっきりしないのであれば、そして問題が
どこにあるのかはっきりさせたいという気持ちが強ければ受ける価値が
あると思います。
最新のPETにはPET-CTといってPETとCTが合体したものもあり、
一度の検査で部位まで特定することができるようです。
ただし、PETもそうですが、PET-CTはなおさら普及していません。
-
再発治療でのハーセプチンは闇に鉄砲という使い方はしない方がいいと
思います。
原因がはっきりした時点で使うかどうか決めればいいと思います。
上昇しているマーカーがCEAなので原因が消化器にあった場合、
ハーセプチンはむだな投与になります。
もし乳癌の再発だとしても、転移巣がはっきりし治療効果が判定できる方が
いいと思います。
-
-
消化管の検査結果が出たらまた教えてください。


[56]題名:Re: 肉腫とは・・・? 投稿者:そら 投稿日:2004/04/16(金) 19:37

とても丁寧なお返事本当にありがとうございました。
気が動転していて、どうしようどうしようと思っていたのですが、少し落ち着けることができました。
(肉腫について何がどうなのかがさっぱりわからなくて本当に怖かったので…)

検査結果を待たないと何とも…というところですね・・。今度詳しい検査結果が分かると思いますので、また何かお伺いさせていただくかもしれませんが、
よろしくお願いします。

検索サイトで直接飛んでしまい、トップページの注意書きを読んでいませんでした…すいません。
今更ですが、
大阪在住、母は閉経しています。


[57]題名:Re: 無題 投稿者:二瓶です。 投稿日:2004/04/16(金) 19:59

トールさんはじめまして

乳癌の経過は長いので、術後5年経過しても問題が起こることがあります。
ERとPgRがともに陽性で、無病期間が長い再発の場合は内分泌療法
(ホルモン療法)がよく効くこともあります。
-
ご質問の順にお答えします。
〈1について〉
乳癌はホルモン依存性の癌です。女性ホルモンのエストロゲン
卵胞ホルモン)の刺激で、母乳を作る腺房細胞や母乳の通り道である
乳管の上皮細胞が癌細胞に変化することが乳癌の始まりになります。
またエストロゲンは癌細胞を刺激してどんどん増殖させたりします。
この刺激を受け取るところを受容体(レセプター)といい、
エストロゲンの場合はエストロゲンレセプター(ER)といいます。
乳癌の初期の頃はすべての癌細胞がERを持っていると考えられています。
しかし、癌ができて時間が経過してくるとERを持たない癌細胞が出現して
きます。
そのような癌細胞はエストロゲンの刺激と関係なく増殖するようになります。
-
内分泌療法の基本的な考え方は、このERを役立たずにするか、ERに
くっついて悪さをするエストロゲンの供給源を絶つことです。
こういう仕組みになっているので、内分泌療法をする場合はERが陽性で
あることが必要条件になってきます。
プロゲステロンのレセプターをPgRといいますが、PgRを測定するのは
内分泌療法がどの程度有効かを予測する手助けになるからです。
難しいので、そのからくりについては説明を省きます。
-
ERがあるからといって100%内分泌療法が効くわけではありません。
ERの後の道筋に異常があれば(ERにエストロゲンがくっつくと細胞の中で
いろいろな変化が起きます)、ERにエストロゲンがくっついて変化は
おきません。
こうした癌細胞はERというお面だけをつけていて、中身はエストロゲンと
関係なく増殖する癌細胞に変わっているのかもしれません。
この場合はERが陽性でも内分泌療法は効かないことになります。
一般的にERが陽性だと内分泌療法の有効率は60%ぐらいだといわれています。
ERとPgRの両方が陽性だと70%ぐらいの有効率ですが、決して100%では
ありません。
-
トールさんは必要条件としてER、PgRともに陽性ですからアリミデックスが
効く可能性が十分あるわけですが、100%ではないので有効でないかも
しれません。
かりに有効だとしても、内分泌療法の場合は効果が出てくるまで少し
時間がかかります。
2ヶ月経過したので効果が現れてCEAが下がってきてもいい頃ですが、
CEAの値からは効果はまだ見られていません。
ただ、効果が出ても一時的に腫瘍マーカーが上昇することもあるので、
主治医のおっしゃるとおりもう1ヶ月様子を見て効果が確認できなければ、
治療方針を変更したらいいと思います。
-
〈2について〉
一般的に内分泌療法で効果が見られなければ、次の治療法として抗癌剤を
用いた化学療法をすることになります。
化学療法の目的が再発治療なら、効果が持続しているうちは継続して
行うことになります。
しかし、化学療法にも耐性という問題があって、同じ化学療法の効果が
延々と続くわけではありません。
状況が悪化してきたら違う抗癌剤による化学療法をすることになります。
-
化学療法がひじょうによく効けば、時にはCEAが正常化してその後
再上昇のない状態になる可能性もあります。
その時点で化学療法を休止して様子を見ることもあります。
-
もし化学療法が必要になった場合は、ためらわず速やかに受けられたら
いいと思います。
なぜなら、悪い細胞が少なければ少ないほど効果が期待できるからです。
時間をおくとどんどん細胞の数は増えることになります。
-
-
〈3について〉
今のところ画像診断上で再発は確認されていませんが、CEAが次第に
上昇しているので体の中に何か異変が起きていることは否定できません。
腫瘍マーカーの上昇が癌細胞由来ならば、その値は癌細胞の数に
比例します。
CEAが2倍に上昇したら、癌細胞の数も2倍になったと考えられます。
-
トールさんのCEA上昇は乳癌の再発のためかもしれないし、CEAなので
消化器系の悪性腫瘍が潜んでいるかもしれません。
胃や大腸の内視鏡検査を受けるべきかもしれません。
今のところ乳癌の再発が疑われているわけですが(今の治療でCEAが
下がってくればそれでいいのですが)、消化器とかに別の病気が原因の
場合は治療法が異なってきます。
-
もしCEAが下がってこない時は、さらに検査を進め原因をはっきりさせる
べきです。
乳癌に関していえば、鎖骨上リンパ節転移とか縦隔リンパ節転移が
ないかどうか(このあたりはCTでも判断が難しい場合があります)、
脳に転移がないかどうかも調べる必要があると思います。
-
不安なお気持ちは重々お察ししますが、心配ばかりしていると
体の免疫力が低下してよくありません。
心配しないでくださいといっても、現実には難しいかもしれません。
病気をありのまましっかり受け止め、立ち向かい負けないで治療を
受けてください。
それには相手が見えないと力が出てこないかもしれませんから、
原因が早くはっきりするといいですね。
いろんな検査をしてどうしても原因が不明の時は、PET検査という方法も
あります。

何か疑問があるときは遠慮せずご質問してください。


[58]題名:無題 投稿者:トール 投稿日:2004/04/16(金) 20:32 [RES]

さっそくのお返事ありがとうございました。
それにとっても詳しく説明して頂いて感謝しております。
今日マーカーの検査をしてきました。結果は来週電話でということになっています。最終的には4/30日のマーカーの結果(アリミデックス開始3ヶ月目)で次の治療を決めることになっています。
今日の二瓶先生の説明を頭に入れた上で、主治医の話を聞くことができます。本当に心強いHPに出会えました。
ちなみにCEAの上昇ということで胃カメラは去年の11月に、大腸の内視鏡も今年に入ってからしましたが異常なしでした。
また質問することがあると思いますが、よろしくお願いします。本当にありがとうございました。

[59]題名:教えてください 投稿者:こじら 投稿日:2004/04/18(日) 09:56 [RES]

はじめまして。
右乳房全摘出した、母の術後補助療法のことについて、質問させて下さい。

主治医の先生からはEC−Tを8クール、すすめられているそうです。
が、母は副作用のことをとても心配しており、(脱毛・吐き気は当然と受け止めているが・・)、心臓への影響(不整脈を起こしたことあるため・・)、血尿等の副作用に対し、治療を躊躇しているところです。
精神科にもまわされ、安定剤を服用してます。

再発のことを考えると、抗がん剤治療を受けてほしいとは思うのですが、不安を訴える母をみると、悪性度は高いのですが、このままそっとしておいたほうが良いのかと、家族みんなが悩み、迷い、葛藤しております。

母をどのように安心させ、説得したら良いか、良い知恵がありましたらお教えください。宜しく御願い致します。
 

[60]題名:Re: 教えてください 投稿者:二瓶です。 投稿日:2004/04/19(月) 11:36

こじらさんはじめまして

たいへんデリケートで価値観の問題も絡みむずかしい問題ですね。

お母さんのお年や病理組織診断の詳しい結果がわからないので、
具体性に欠けたお答えになるかもしれません。
また、あくまでもわたしの個人的な見解であることをご了承ください。
-
こじらさんはすでに主治医の先生から術後補助療法の必要性について
詳しく説明を受けておられるのかもしれませんが、こじらさんの
判断の手助けになるように術後補助療法について少し説明します。
-
主治医が術後補助療法としてEC-Tをすすめられたということは、
リンパ節転移がかなりありその他の検査でも悪性度の高いことを示す
結果が出ているのだと思います。
このような場合乳癌は局所性の疾患ではなく、手術時すでに画像診断では
捕らえられない微少転移を有する全身性疾患と考えらます。
その微少転移巣をたたく目的で術後補助療法が行われるわけです。
術後補助療法と言われていますが、決して補助的な治療ではなく最近は
手術や放射線治療と並び総合的な治療の一翼を担う治療法と
位置づけられています。
-
主治医の先生はいろいろな結果を総合的に判断して、EC-Tがベストと
考えられたのだと思います。
EC-Tは再発乳癌に対する臨床試験で高い有効性が証明され、今のところ
最も効果的な化学療法の仕方としてアメリカで好んで行われています。
術後補助療法にも応用され、日本でも行われるようになってきました。
EC-Tは、ECつまりE:アンスラサイクリン系のエピルビシンと
C:エンドキサンの組み合わせを4クール行い、引き続きタキサン系を
4クール行うやり方ですが、副作用はきつめです。
-
お母さんの場合に問題になるのはエピルビシンの心毒性ですが、
これが心臓にどのような作用を引き起こすかは投与してみなければ
わかりません。
実際には吐き気とか脱毛の方が耐え難いかもしれないし、白血球減少による
感染症の方が問題になるかもしれません。
しかし、以前にくらべ効果の良い制吐剤や白血球を増やす薬もあるし、
吐き気をできるだけ軽減する投与法の工夫もされているので、
副作用については思ったほどでないと思います。
といっても、どのような副作用がどのような程度で出るかは一人一人違うので、
実際に化学療法をしてみなければわかりません。主治医の先生のすすめは
EC-Tですが、違うやり方もいくつかあります。
アンスラサイクリンの入らない心臓毒性の少ない抗癌剤の組み合わせの
ものや、副作用の面でCE-Tより軽めのものもあります。
-
では、術後にこうした化学療法をするとどのくらい予後が
改善されるのでしょうか。
ちなみにある臨床試験の結果を示しますが、リンパ節転移がある場合に
限ってみると、50歳未満では10年無再発率が無治療群の32.2%から
化学療法をした群では43.4%へ改善し、50から69歳では38.0%から
43.4%へ改善したと報告しています。
これはあくまでも目安にしてください。
生存率の改善で見てみても同じような数値だと思いますが、この改善率を
どのように考えるかです。
お母さんが50歳以上だとして5.4%の改善率です。
これだけの改善率しかないのならつらい副作用を我慢しながら化学療法を
受ける価値はないと考えるか、少しでも改善されるのなら副作用は覚悟の上で
化学療法を受けるべきと考えるのか、個人的な価値観や人生観の問題に
なってきます。
-
われわれ治療する側は現時点で最も支持されている治療法にしたがって
治療方針を決め、科学的に有用性が証明された薬剤による化学療法を
すすめます。
最善の方法をすすめるわけですが、最終的には受ける当人の判断になります。
納得が得られなければできません。
つらい思いをするならしないというのも、一つの考え方であり価値観です。
そのために再発する確率が上がるかもしれません。
してもしなくても再発はしないかもしれません。
逆に、しても再発するかもしれません。
術前化学療法や再発治療の時のように効果を判断する目印がない以上、
結果は誰にもわかりません。
このようなことはお母さんをますます悩ますことになるので言う必要は
ありませんが、いずれにせよ最終的に決めるのはお母さんです。
-
家族の皆さんのお母さんへ思いは、再発しないことを祈って化学療法を
受けてほしいという気持ちでいっぱいだと思います。
その思いをありのままお母さんに淡々とお話したらいいと思います。
感情的にならないことが大切です。
そして副作用に対する不安感や副作用のつらさは、ともに引き受けることを
言い添えてください。
その前に、なぜ化学療法が必要なのかあるいは副作用などについて、
主治医の先生から再度わかりやすく説明していただくことが必要ですね。
あとはお母さんの判断にお任せするしかないと思います。
そしてそれでも化学療法は受けないと判断されるのならば、その判断を
尊重してあげてください。
お母さんが自分の判断に迷いがでないよう、家族の皆さんは不安感を
与えないように見守ってあげたらいいと思います。
-
化学療法をしても100%治癒が保証されるものではありません。
納得できずいやいや受けるのは、心身に対しいいことはないと思います。
もし、EC-Tでなければ受けてもいいとおっしゃるのなら主治医に
考えてもらえばいいし、それも嫌なら経口剤で良い方法があるかどうか
主治医に相談してみてはいかがでしょうか。
-
むずかしい問題で、的確なお答えができませんでした。
要は、お母さんが楽しく充実した日々を送ることができることだと思います。


[61]題名:Re: 教えてください 投稿者:こじら 投稿日:2004/04/19(月) 22:38

とても早くにお返事を頂きまして、大変嬉しく思いました。どうも有り難うございました。
母(今57歳です)がこの病気になってから、私も本当によく情報収集し、理解は深めてきたつもりです。
本当に、最後に決断するのは、母です。

私は結婚し、家を出ていて、仕事もしていて、小さい子供もいますが、母の治療が始まれば、家に帰って身の回りのことはするし、微力ながらも精神的な支えになりたいということは言っています。
できるだけ、後で「ああすれば良かった」という後悔はしたくないです。

二瓶先生のおっしゃることは本当に温かい言葉で、共感できるものでした。母にも伝えながら、決断をしてもらおうと思います。

ご丁寧なお返事、本当に有難うございました。
感謝の気持ちで一杯です・・。


[62]題名:髄様ガン・術後の抗癌剤治療についての質問 投稿者:CO 投稿日:2004/04/21(水)
01:23 [RES]

CO@46才、14才・12才子持ち。
術後の抗癌剤治療について悩んでいます。

乳腺症の下に隠れた乳癌は細胞診と針生検にて発見され、3月30日手術となりました。

Fカップの胸、エコーを見ながら細胞診では、針がとどかなくて愛の串刺し7本となりました。

術前検査(MRI・CT・骨シンチ)のMRIの画像の乳腺症の
ベールに覆われた奥の方に、ガンはありました。
術前検査の結果、遠隔転移なし温存可とのことでしたが、
母を10年前61才で乳癌で亡くしているので全摘と悩み
ましたが、温存を選択しました。

触診は乳腺症もあり3.5cmくらいありましたが、
エコーでは2.2×1.9×1.2 と出ていました。
術前、Stage2aとのことでガンは右上内側にありました。

3月30日・・・乳房円状部分切除術 2時間の手術でした。

病理検査
組織型:Atypical Medullary carcinoma
波及度:f
脈管侵襲:ly0 v0
乳管内進展:(+)
comedo:(-)
断端:(-)
His-Grade:2,(Tub:3,Nuc:2,Mitosis:1)
基礎病変:なし
リンパ節転移:センチネル(-,0/2)#1(-)(0/5)

ホルモン、ともに陰性。
術後、摘出された腫瘍の大きさは当初の予測よりも小さく
2cmくらいとのことでした

主治医の先生からは、わたしの癌は髄様ガンでリンパ節転移もないし予後のいいもの。放射線終了後、術後補助療法をせずに5年生存率が90%、抗がん剤をしたら2〜3%上がるけど副作用もあるのでするかしないかを選択して欲しいと言われ、髄様ガンにAtypicalがついているのが少し気にはなるが、すべての人に抗癌剤が効果があるともいえないので、副作用と効果を考えてするしないを決めるように言われ、決められずに悩んでいます。
抗がん剤をする場合はECをするとのことでした。
抗癌剤をする、しないする場合の主治医の先生の予定しているECをどう思われるかなど、ご意見をお聞かせ願えたらと思います。


[63]題名:大腸の検査を受けてきました。 投稿者:こっこ 投稿日:2004/04/21(水)
14:30 [RES]

二瓶先生
いつもやさしく的確なご解答をいただきましてありがとうございます。
早速ですが結果をお伝えします。
大腸カメラの結果は異常なしでした。いつもみていただいている先生は手術中との事で外科部長の先生からお話をうかがいました。
CEAに異常があるのだから次は脳のCT,すい臓・胆のうのCT,その他にガリウムシンチ?(すみません聞き間違いかも)の検査も受けるように勧められました。いつも受けているCTが1CM刻みの、しかも単純のでは見落としの危険性が大だからもう一度造影剤をつかったCT,あるいはMRIを受けなおすように勧められました。なにか症状がでてからでは遅すぎる・・とも言われました。でもPETに関しては否定的でした。
私はなるほど・・とも思いながら主治医の意見(症状が出るまで心配しなくていい。治療はそれからでも遅くはない。)との相違に悩んでしまいました。何回も検査を受けるたびに微量でも放射線をあびることになるわけですし・・かといって自分のどこにガンが潜んでいるのか知りたい気もするし。
こんな質問は失礼かもしれませんが二瓶先生はどうお考えでしょうか?私は主治医を信頼していますし、できれば病院を変えたくないのですが、こんな問題が出てきたときにはやはり検査設備の整った総合病院のほうがいいのでしょうか?個人のクリニックでは無理があるのでしょうか?主治医と連携の取れる、検査のできる病院を紹介して欲しいのですが、それを主治医に申し出るのは失礼でしょうね。必要があると判断されればきっとそうなさるでしょうから・・。
今はとにかく来月の血液検査の結果がでるまではあまり考えないようにして明るく、いきいき、ルンルンしていようと思っています。
二瓶先生、いつも変な質問ばかりですみません。また検査などについてお返事いただければ幸いです。
前の質問があまりにも長くなっていましたのであらためさせていただきました。今後共よろしくお願いします。 


[65]題名:Re: 髄様ガン・術後の抗癌剤治療についての質問 投稿者:二瓶です。 投稿日:2004/04/22(木) 19:54

COさんはじめまして

乳房の大きい方でしかも乳腺症がしっかりあると、触診は難渋します。
マンモグラフィではしこりが乳腺症の乳腺組織の中に隠れてしまい
見つからないことがあります。
このような時は超音波検査が威力を発揮ししこりの全貌を見ることが
でき、超音波で測った大きさが実際のしこりの大きさに近い値に
なります。
しこりが癌の場合は触診すると一回り大きく触れるのが普通ですが、
良性のしこりでは超音波と触診での大きさの差が癌の場合より
小さくなります。
-
それはさておきCOさんの場合、全身検査で遠隔転移は認められず、
病理組織検査の結果はおおむね予後の良いことを教えてくれます。
主治医の先生が言われた術後補助療法なしでも5年生存率が90%、
抗癌剤をしたら2〜3%上がるというのは正しいことです。
逆に言うと、術後補助療法をしないと5年後に10人中お一人は癌で
亡くなっていますよということです。
無情な統計的数値ですから、誰がその中に入るのか予測できません。
このお一人になってしまう方にとっては重大なことです。
2〜3%というのも統計的数値で個人に当てはめて考えれば、
補助療法の効果が出た方にとっては100%で無効だった方にとっては
0%ということです。
-
さて術後補助療法は何を目指すのか、答えは治癒です。
いくら経験的に予後がいいといっても、統計的には100%の治癒は
保証されていません。
術後補助化学療法は完膚無きまで癌細胞をたたきのめし、治癒を得る
目的で行われます。
最近の考え方は、この補助化学療法の段階で、つまり残存しているかも
しれない癌細胞が少ないうちに最も効果的な薬剤を使って癌細胞を
一気呵成にたたきのめしてしまおうということになっています。
ということですが、何でもかんでもそうすればいいというわけでは
ありません。抗癌剤は諸刃の刃ですから、正常の細胞も切られてしまう
かもしれません。
つまり副作用がつきものです。治療効果と副作用を天秤にかけてみて、
治療効果の方が副作用による不利益より利益が勝っていると考えられる時に
術後補助化学療法は行われことになります。
-
COさんの場合ですが、我々が治療方針を決めるときに参考にする
ザンクトガレンで採択された術後補助療法のガイドラインに当てはめると、
ホルモン受容体が二つとも陰性、おそらく病理腫瘍径が2cm以上、
Grade 2という3つの点でAverage/high riskという群に入ります。
COさんの病理組織型は髄様癌で、典型的な髄様癌は低リスクに
分類されますが(私にはよくわかりませんがAtypicalという形容詞が
ついているので典型的ではないのでしょうね)、ザンクトガレンの
ガイドラインでは組織型は考慮されません。
Average/high riskでホルモン受容体陰性の時は、リンパ節転移が陰性で
あろうと陽性であろうと化学療法をしなさいということになっています。
治癒に結びつくかどうかは誰にも予測できませんが、統計的には
化学療法をしなかった場合に比べ生存率が改善されることは
証明されています。
統計的な数値の2〜3%をどのように考えるかは個人的な価値観の
問題になりますが、治癒を強く願うのであれば術後補助化学療法を
受けるべきと思います。
それがよい結果をもたらすか徒労に終わるかは神のみぞ知るです。
少なくともしない場合よりは治癒に近づく可能性は高まります。
-
私の経験からは、閉経前と閉経後の乳癌を同じく考えない方が
いいと思っています。
特に30代はそうでした。たとえしこりの大きさ1cmでリンパ節転移が
無くても、再発し亡くなられた方達がいらっしゃいます。
かなり前に治療を受けた方達で今と違いきちんとした術後補助化学療法を
受けていない方が多く、最近のようにしっかり化学療法をしていれば
再発を少なくできたのかなと思ったりもします。そうした私の経験と、
高校前のお二人の子供さんがいること、お母さんも乳癌だったことなどから、
術後補助化学療法を受けるべきかと思います。
-
術後補助療法として主治医の先生の示されたECですが、
これはアンスラサイクリン系のE:エピルビシンの入った治療法で、
これで私もいいと思います。
アンスラサイクリン系の入った治療法の方が、そうでない場合より
有効率が高いことが証明されています。
化学療法をするならば最初の段階で最も効果の期待できる方法を
すべきですが、受ける方の状態を総合的に判断して必ずしも
アンスラサイクリン系の入らないものになる場合もあります。
COさんの場合は、副作用は少しきつめですがECでいいと思います。
大事なことは決められた薬量で決められた回数をきちんと受けることです。
ホルモン受容体が陽性なら、ザンクトガレンのガイドラインにしたがって
ホルモン療法だけでもよかったのですが、そうでないので化学療法を
受けることが長い目で見てベストな選択だと思います。
ただし脱毛、吐き気、白血球減少などの副作用はつきもので、もし重大な
副作用が出た時は中止になりますが、その時は落ち込まずしなくても
5年生存率は90%もあるんだと思ってください。
-
-
ここに書いてきたことはあくまでも私個人の見解です。
参考にしていただき、主治医ともよく相談されて、最終的には
COさんが決めてください。
また、何か疑問があったらご質問ください。


[66]題名:Re: 髄様ガン・術後の抗癌剤治療についての質問 投稿者:CO 投稿日:2004/04/22(木)
21:03

わかりやすい説明をお忙しい中、ありがとうございました。
主治医の先生と相談して決めたいと思います。

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