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No.14

主人から 投稿者: こうめ 2005/05/15 21:16:22二瓶先生 こんにちは、今日は私の主人からの相談です。丸山ワクチンについて先生にご意見をお聞きしたいと思い相談させていただきました。病院での治療以外で何か出来ることがあれば何でもして少しでも良い状態を維持させたいと思っております。家の近くに丸山ワクチンの治験をしている病院がありまして、どのようなものかとても気になります。しかし、何十年たっても認可されてなく、ホームページを読んでもハッキリした事は書いてなくてよく解らないのです。認可までに至らないのにはそれなりに理由があると思うのですが・・・医療現場の先生のご意見をお聞かせ頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。 投稿者: 二瓶です。 2005/05/17 12:47:42私もこれまで数人の方に丸山ワクチンを投与した経験があります。現在もお一人の方に投与しています。患者さんが東京に行って診察・u桙受cb処方してもらった丸山ワクチンを指示に従って投与しているだけですがw)、残念ながらこれまで効果の認められた方はいません。丸山ワクチンは皮膚結核の治療薬として開発されたものが原型で、結核菌から抽出された多糖体です。この多糖体が体の免疫力を高め抗腫瘍効果があるとされています。開発された薬が保険適応を得るためには、臨床試験で既存の薬と同程度かそれ以上の有効性があることを実証しなければなりません。それには膨大な費用と時間がかかります。丸山ワクチンはそのような手順で保険適応を取ることをあきらめ?、あきらめたのかどうかは分かりませんがいずれにせよ現在のようなやり方で希望者に投与する方法をとっています。そのいきさつについて私はよく知りませんが、薬局や通販で簡単に手に入る健康食品とは少し違っています。丸山ワクチンも化学療法などと比べ遜色のない抗腫瘍効果が臨床試験で実証されれば保険薬として認可されるのでしょうが、私の感じとしてはそこまでの効果はないのではと思っています。もちろん丸山ワクチンを投与された方々の中には劇的な効果が出た方もいると思いますが、大方の方には目に見えて効果はなかったのではと思っています。今、健康食品と称して様々ながんに効果があるとされるものぁw)ェ出回っています。そのほとんどは丸山ワクチンと同様に、免疫力を高めるというのがうたい文句になっています。これらの健康食品も費用と時間のかかる臨床試験を経て新薬として承認される道を選ばず、規制のゆるい食品として売り出され多くの不安を抱えたがん患者さんが受け入れました。そして今日の健康食品ブームをもたらしました。健康食品に全く効果がないとは言いませんが、保険診療を行っている私は積極的にすすめる立場にありません。ただし絶対いけないと止める権利もないので、経済的に余裕があれば健康食品を用いて良いと答えています。もしこうめさんが病院の治療以外に何か用いるのであれば、あれやこれやでなく1種類多くても2種類程度をその効果を信じて使ってみてください。アガリスクやAHCC、フコイダン、メシマコブなどなどがんに効くという健康食品が選択に迷うほど数多くあるし、もちろん丸山ワクチンでも良いと思います。繰り返します。保険適応の薬による治療でも十分だと思いますが、経済的に余裕があるのなら健康食品を1,2種類その効果を信じて用いることは差し支えないと思います。もし健康食品を用いるのなら何が良いかは言えぁw)ワせんが、よく調べて選んでください。ありがとうございました。 投・uト者: はるか 2005/05/17 00:54:57やはり医師によって、治療方針が異なるのですね。始めから恐れずに少しでも知識を身につけておくべきでした。再発の不安は消えませんが、今となっては長年の経験に基ずいた医師の判断を前向きに信じて行くしかないのかなと思います。ありがとうございました。今後の治療について教えてください 投稿者: つるるん 2005/05/15 01:52:19はじめまして。35歳 閉経前 神奈川県在住の1児の母です。昨年10月に炎症性乳がんの病期はVbと診断され、化学療法(EC4回+TXT4回)を約半年行った後、4月末に乳房全摘およびリンパ節切除の手術を受けました。病理の結果、乳腺全体が非浸潤癌となっており、その中に一部浸潤癌がまばらに残っていたのと、皮膚のリンパ管内にもがん細胞が遺残しており、切除した皮膚の断端にもリンパ管内から発生した浸潤癌があったそうです。またリンパ節については8/18個遺残癌がレベルT〜レベルVまでまばらにあったそうです。今後はホルモンレセプターがプラスだったので、ホルモン療法と放射線療法を平行して行うことにな・u桙驍謔、ですがひとつ不安があります。炎症性乳がんの場合炎症のあった皮膚に放射線を当てると再発する可能性があると聞きました。主治医の先生には鎖骨上リンパ節と皮膚に広く放射線を当てることをすすめられましたが迷っています。二瓶先生のご意見をお聞かせ下さい。よろしくお願いいたします。 投稿者: 二瓶です。 2005/05/16 12:38:32つるるんさん はじめまして炎症性乳がんでは、広範囲に皮下の浅いリンパ管の中にまでびっしりがん細胞が浸潤しているのが特徴です。このリンパ管浸潤のため皮膚が赤くなり炎症に似ているので炎症性乳がんと呼ばれます。日本の乳がん取り扱い規約では、通常の乳がんと別個に扱うことになっています。明らかに炎症性乳がんの場合は、最初から手術をすることはしません。皮下直下の癌細胞巣に直接メスを入れる可能性が高く、局所再発が高頻度に起こり危険です。通常はしっかり術前に化学療法を行って、その結果手術が可能な状態になれば乳房切除を行うことになります。つるるんさんが受けたような術前化学療法をしっかり行うと局所に生きているがん細胞がほとんど見られなくなることもありますが、でも大帖w)・ヘ術後に顕微鏡で調べると所々に生きたがん細胞巣が残っています。つるるkucEんの場合は病理組織診断で切除断端の皮膚のリンパ管内に癌細胞が認められたということですが、炎症性乳がんは広範囲に広がっていることが多く切除断端陽性になることはめずらしいことではありません。このままだと局所再発の可能性が相当高いと言えます。炎症性乳がんでも胸壁に放射線照射をすると、局所再発を少なくできることが証明されています。100%局所再発を防ぐことは無理だとしても、少しでも予防できるのなら放射線照射を受けるべきだと思います。炎症のあった皮膚への放射線照射と再発の因果関係は無いと思います。ただ、経験的なことですが放射線照射野の周囲に再発が出現し易いように思います。理由はよく分かりませんが、あたかも照射野側から癌細胞が押し出されてくるような感じです。根拠はありませんが、その部の免疫力の低下が関係しているような気がします。結論は、胸壁への放射線照射は局所再発予防効果があるので受けた方が良いが、照射野周囲の再発に十分に気をつけることが大切だということになります。局所については放射線照射で対処することになりますが、レベルVまでリンパ節転移があるので全身療法もしっかり行っていく必諭w)ユがあります。ホルモン反応性があるのでホルモン療法はきちんと受けるべきで、タモキシフェン(ノルバデックス)とLH-RHアゴニスト(ゾラデックス)の併用ホルモン療法が必要だと思います。つるるんさんは35歳と若いので、それだけでも再発の危険性が高くなってしまいます。局所の問題も大切ですが、それ以上に遠隔臓器への転移のことが重要です。今後、そうした問題が起きていないかどうかきちんと経過を見てもらってくださいね。疑問が生じたら、また質問してください。経口抗がん剤について 投稿者: はるか 2005/05/15 01:33:57二瓶先生はじめまして。36歳、閉経前。二年前に全摘をしました。2個のリンパ節転移。4.5の腫瘍がありましたが乳管内におさまっていて取りきれているという事で経口での投与になりました。タモ二錠、フルツロン三錠、エンドキサン一錠を三年の予定で服用しています。そして閉経状態になりました。再発予防のための薬なのですが、あまり同じ年代で私と同じ治療をしておられる方がいない、つまり標準治療と呼ばれるのと私のは違いがあるように感じていました。私の場合は再発しにくいタイプだ・u桙ニ医師がおしゃいましたので、そんなに心配はしていないのですが、それでもw)一応三年は飲んでおこうという事なのです。二瓶先生の見解はいかがでしょうか。よろしくお願いいたします。 投稿者: はるか 2005/05/16 00:43:19すみません。タモキシフェンは5年でした。 投稿者: 二瓶です。 2005/05/16 12:37:57はるかさん、はじめまして。2個のリンパ節に転移があったので、2005年のザンクトガレンの治療指針に当てはめて考えると、no nameさんの返事に書いたようにホルモン療法または化学療法後にホルモン療 法をすることが標準治療ということになります。2年前の2003年のザンクトガレンの治療指針でも同様です。手術時年齢が35歳以下でしこりも大きめでリンパ節転移が2個という結果から、私なら注射剤での化学療法を行った後ホルモン療法を5年行うと思います。化学療法の影響で閉経状態にならなければ、ホルモン療法はタモキシフェンにLH-RHアゴニストを併用します。LH-RHアゴニストは3年、タモキシフェンは5年投与します。はるかさんの場合、タモ2錠はおそらくノルバデックスという薬の20mgと同等と思われるので、現時点の世界標準的ぁw)ネ5年間服用で良いと思います。確かに、術後の補助療法としてフルツロン3錠とエンドキサン1錠という組み合わせはあまり行われていないと思います。今閉経状態になっているのはタモのためかもしれませんが、エンドキサンには化学的に卵巣機能を不可逆的に抑制する働きがあるので、両者の相乗効果で閉経状態になっている可能性があります。それはそれでいいと思います。一般的に経口抗癌剤が有効な期間は長く見ても2年未満なので、補助療法としての経口抗癌剤は普通2年ぐらいで終了します。はるかさんは術後2年経過したので、経口抗癌剤は終了してホルモン療法だけ後3年続けることで良いのではないでしょうか。これからも再発の危険性はついて回ります。乳がんは10年経過しても再発の危険が完全に無くなったと言えないほど、長く経過を見ていく必要がある疾患です。それははるかさんに限ったことではなく乳がんの方達皆さんに言えることです。だからといって四六時中不安がっていては身が持ちません。普段はそんなこと忘れて、診察を受ける時だけ心配するようにしてください。また疑問があったら、質問してください。no title 投稿者: no na!
me 2005/05/15 13:42:13お返事ありがとうございました。主治医を信頼w)しているので、できれば二瓶先生のお返事にも主治医と同じ治療方針であればいいなと思っていました。だから、お返事を見るのがとても怖かったです....二瓶先生のご回答は明確に書いてくださっているので、とても理解しやすかったです。やはりCMFでは効果が弱いようですね。家族と話し合って主治医にどのように相談すればいいか考えてみます。もう1つ質問なのですが。ホルモン療法のみの選択もOKと理解してよいでしょうか。(主治医はホルモン療法のみでもいける。しかし化学療法も併用するなら、化学療法の薬はきつい薬でなくても良いだろうという見解で説明をして下さっています。)よろしくお願いします。ありがとうございました 投稿者: こうめ 2005/05/14 23:25:06二瓶先生 忙しいのに早速のお返事ありがとうございました。 先生の説明よく解り少し安心しました。来月の通院の際に主治医の先生とアレディアについて検討したいと思います。また何かありましたら相談にさせてください。術後の治療について 投稿者: no name 2005/05/13 11:37:11はじめまして。42歳、閉経前の本人について相談をさせ・u桙トください。手術後放射線治療を終えました(2.66グレイ×16回)。今後の治療は、1月のザンクトガレン会議を受けて選択肢を二つ提示されました。病理の結果は1.2cmの硬癌、ホルモン感受性+、HER2−、核異型度Uリンパ節転移8個中2個、v:−、ly:1+@ホルモン療法(LH-RH+タモキシフェン)A化学療法(CMF) → ホルモン療法(LH-RH+タモキシフェン)リンパ節への転移があったのでACやECが必須かと思っていたのですが、会議のガイドラインで3個以下の転移であれば、上記の@Aの選択肢が考えられ、化学療法もあまりきついものは必要ないだろうという説明を受けています。ただ、私としては不安です。いろいろ調べてみると「やはり化学療法ならACやECが必要なのではないか、CMF(クラシカル)なんですが全て点滴のほうが新しい方法ではないか」などです。二瓶先生だったらどのような治療をされるでしょうか?素人で情報を上手くまとめることができなくて、悩んでいます。よろしくお願いします。  投稿者: 二瓶です。 2005/05/14 20!
:56:48no nameさん はじめまして2005年のザンクトガレンのリスクw)分類では、ホルモン反応性があってHER2(−)、腋窩リンパ節転移が2個なのでintermediate risk(中間の危険群)に分類されます。それに対する治療指針は、 内分泌療法(タモキシフェン±卵巣機能抑制または卵巣機能抑制)または化学療法後にタモキシフェン(±卵巣機能抑制)となっています。卵巣機能抑制はLH-RHアゴニストか卵巣摘出ということになります。では化学療法は何をするかという問題ですが、閉経前でホルモン反応性ありのintermediate riskではAC、CEF、またはFEC±タキサンが2005年の治療指針になっています。2003年の治療指針ではCMFの選択もありましたが、2005年ではCMFは治療指針からはずれています。no nameさんは42歳で若いしリンパ節転移もあ るので、化学療法はACやECまたはCEFなどアンスラサイクリン系抗癌剤の入ったレジメンで行うべきだと思います。CMFもけっして悪くはありませんが、アンスラサイクリン系抗癌剤の入ったレジメンに比べ有効性が劣ることが証明されています。どうしても脱毛が嫌であればCMF!
HLH-RHアゴニスト併用内分泌療法が現時点では最もよい選択だと考えます。また疑問があったら質問してください。 投稿者: 二瓶です。 2005/05/14 20:56:21こうめさん、再発治療を受けていくことは、心身両面で負担が大きく本当にたいへんだと思います。薬に副作用はつきものです。ビスフォナール投与後の全身の骨痛としびれは、低カルシウム血症の症状でビスフォナールの副作用だと思います。今後もビスフォナールを同じ量で同じ投与の仕方をすれば同様のことが起こると思います。骨転移に対して今後もビスホスフォネート剤投与は続けるべきだと思います。私はこれまで主にアレディアを用いてきました。今のところ骨転移の治療薬として適応のあるビスホスフォイネート剤はアレディアだけです。昨年の暮れに認可されましたが、投与の仕方は4週に一回90mgを点滴静注することになっています。正式に認可される以前から骨転移にアレディアが使われていましたが、2週毎に45mg投与する方法が一般的でした。この方法でこれまでほとんど副・u檮・pは見られませんでした。こうめさんの場合、ビスフォナールを継続するなw)ら一回投与量を少なくするなどの工夫が必要だと思いますが、まずアレディアに変更してみるべきだと思います。認可された投与法だと4週に一回90mgですが、こうめさんは発熱やしびれなどのビスホスフォネート剤による副作用が出やすい体質と考えて、慎重に2週毎45mg投与で始めた方が良いかもしれません。それで問題が起きなければ4週毎90mgに変更できるかもしれません。もともとこの4週毎90mg投与という方法は外国での投与の仕方に準じたものです。日本では2週毎45mg投与が安全な投与法であることが実地医療で確認されているので、こうめさんの場合も45mg投与なら問題なくできそうな気がします。それでもしびれ等が強く出るのであれば、ビスホスフォネート剤投与はあきらめるしかないと思います。化学療法剤についてですが、以前はACのようなアンスラサイクリン系抗癌剤で効果がないとお手上げでした。タキサン系抗癌剤が開発されると、アンスラサイクリン系が無効になった後でもタキサン系抗癌剤の効果が期待できるようになり化学療法の選択肢が広がりました。しかし最近は臨床試験の結果に基づいて、術後にAC$!
B$"$k$$$OEC4サイクルに引き続きタキソールが4サイクル投与されることが多くなりました。この場合、再発した時の化学療法に用いる抗癌剤をどうするかが問題になります。それまで使った抗癌剤では効果が期待できない可能性があるので、別の抗癌剤を投与することになります。まず、同じタキサン系でもタキソールを使った後でもタキソテールで効果があることが証明されているので、こうめさんの場合次はタキソテールなのだと思います。この他にはゼローダという経口抗癌剤やナベルビンなどいくつか乳癌に有効な抗癌剤があります。どういう目的で化学療法をするかという問題はありますが(このことについての説明は省略します)、主治医の先生は状況に応じて工夫してくれると思います。けっして他に薬が無いということではないので、まずは今すべき治療をしっかり受けていってください。今後状況に応じて疑問があったらまた質問してください。no title 投稿者: no name 2005/05/13 16:53:29二瓶先生、ご返事ありがとうございました。お忙しい中、このように丁寧に説明いただき感謝致します。乳癌発見時既に第一腰椎転移だったので、治療に関・u桙オまして迷うところがありましたが、先生のご回答でよく分りました。明日通w)院日なので主治医の先生と相談してみます。これからもよろしくお願い致します。骨が痛みます 投稿者: こうめ 2005/05/12 14:24:18こんにちは 二瓶先生先月から受けているビスフォナールとホルモン治療後、全身の骨が痛く二日間ほとんど寝てすごしました。今回は5月10日に受けてきたのですがようやく今の時間に起き上がれるようになり、早速メールさしあげました。特に手の指のこわばりがひどく、朝目覚めるとカチカチの状態で、関節に鈍い痛みが常時あり、手首も力が掛かると痛みます。しゃがむと立つ時に腰から骨盤ひざにかけて痛み、階段を下りるときは膝が痛みます。また、2週間に一回ぐらいの割合で夜寝ている時に、呼吸が出来ないほどの、背中から胸にかけての痛みも出るようになりました。主治医の先生は、ビスフォナールをアレディアにかえてみるか、ホルモン治療だけで様子を見て、タキソテールをすることも考えましょう と言われました。骨転移していてもビスフォナール等を止めても構わないのですか?それとも、私が我慢できるのであればこのまま続けた方が良いのですか?それから、もう一つ、転勤した前の主治医に、一函w)ヤ強い抗がん剤の組み合わせを使ってしまったから・・・・と、言われたことがあります。乳癌の薬は沢山あるようにききますが、本当のところどうなんでしょうか?毎日、忙しくされていると思います。急ぎませんので時間の空いたときにお返事をください。お願いいたします。no title 投稿者: no name 2005/05/10 20:40:08はじめまして、きらら(大阪府在住・53才・女・閉経・家族に乳癌&癌は無し)です。病歴は●病期:Stage・ (2004年11月に乳癌と共に第一腰椎に転移をPETで発見) ●しこりの大きさ:5cm×5cm●リンパ節転移の数:9個/12個中 ●組織型:浸潤性乳管がん ●手術:2004年12月2日(左乳房切除&同時再建)●受容体検査  エストロゲン受容体:陽性        プロゲステロン:陽性        HER2受容体:陰性●化学療法は、CE(エンドキサン+ファルモルビシン)を 04/12/16、05/1/13、05/2/25、05/3/25の4回●ホルモン療法は ホルモン剤(アリミデックス) 2005年2月・u桷タ厩日〜現在まで●05/4/22 第1回目のアレディアの点滴●w)・圧・・   心電図、胸のレントゲン→異常無し  05/2/7   心エコー→異常無し  05/3/25  骨シンチ→他の転移は見られず   腫瘍マーカー検査→2/25上がっていたが下がってきた以上です。第一腰椎への骨転移による痛みは全く無く、日常生活に支障はありません。ご相談したいことは、主治医より「5月からウイークリーにタキソールをしましょう。」と言われてまして悩んでいます。私の調べた範囲では、ホルモン療法だけで経過をみてみるのも一方法とあったのですが。アリミデックスはよく効いているように思います。よろしくお願い致します。 投稿者: 二瓶です。 2005/05/11 22:49:15はじめまして きららさんきららさんの乳癌はしこりが大きく多数の腋窩リンパ節に転移が見られ、すでに第一腰椎に転移もあって客観的に相当進んでいると言わざるを得ません。だからといって悲観的になる必要はありません。状況を冷静に受け止め、我々医療者が現時点で最も推奨できる治療を粛々と受けていくか、あるいはきららさんの信念に基づいて治療法を選択していくか、いずれにしても後で悔いを残さないことが一番大切・u桙セと思います。きららさんは術後にCEを4サイクル受けました。術後の補助療法という場合に、CEを4サイクル行って引き続いてタキソールを3週毎に4サイクルという方法がよく行われます。臨床試験でこのような投与の仕方が、CEだけよりも生存率改善効果の高いことが証明されているからです。この方法はアメリカ中心に盛んに行われ、最近は日本でもかなり行われるようになりました。しかしきららさんの場合は手術時点で第一腰椎に骨転移があるので、術後の治療はいわゆる補助療法とは意味合いが必然的に異なってきます。つまり、再発に対する治療という色合いが濃いものになります。そこで、主治医の先生が再発時に良く行われる方法つまりweeklyでのタキソール投与を勧められたのだと思います。もし、主治医の先生の考えがCE4サイクルに引き続きタキソールを4サイクル投与するという術後補助療法的な考えに基づくものなら、タキソール投与を受けたら良いと思います。通常はそうした化学療法が終了してからホルモン療法を開始します。ホルモン感受性がありHER2が陰性なので、ホルモン療法の効果が期待できます。もしタキソー・u档挙蒲^が転移に対する治療として行われるのであれば、今のところ他に遠隔転w)移が証明されていず生命を脅かすような状況はないので、きららさんの考えるように当座ホルモン療法とアレディアの投与で良いと思います。今後骨転移の悪化や他の臓器への転移が出現する可能性は否定できません。そうした問題が起こった時点でタキソールなどの化学療法を考慮すべきだと考えます。疑問があったら、また質問してください。あきこさんへ 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/05/08 22:55:25乳癌とエストロゲンの関係については知っていますが、その他との関係については専門外です。ただエストロゲンには骨密度を維持する働きやアルツハイマー型の認知症(最近は痴呆症のことを認知症と言うのですが)予防の効果があると言われているので、あきこさんがおっしゃるとおりボケ予防や若返り効果があるとも言えます。閉経になってエストロゲンが減少すると皮膚や粘膜が老人性の萎縮をおこしますが、エストロゲンで皮膚が若いときのようにつややかに維持できたらいいですね。そんなにうまくはいかないと思いますが。欧米では多くの方がホルモン補充療法を受けているようです。良い面もいっぱいありますが、自然の摂理に逆らってホルモン・u桙刀E黷驍フで副作用も当然あります。乳癌発生を高める危険性や、血液が凝固し易くなって脳や心臓に問題が起こる危険性が増します。特に乳癌術後の方にエストロゲン補充は危険性を増すと思います。全く危険性のない若返り法はないのでしょうかね。でも、みんな若返って長生きしても問題だし、バランス良くおいしいものを食べて自然のまま生きるのが本来あるべき人間の生き方なのかもしれません。あきこさんへ 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/04/23 20:25:16リュープリンを開始する前のE2レベルが分かれば、リュープリン投与に意味があるかどうかより正しく判断できると思います。リュープリン開始後のデータしかないので、推測を交えて考えてみます。リュープリンを開始して3ヶ月もすれば人工的に閉経状態になっていると考えられるので、その時の採血結果はあまり参考になりません。リュープリンを中止して2ヶ月目の結果がリュープリン開始前の状態に近いとすると、得られた結果は閉経後のレベルであることを示しています。生理が戻った時点ではE2値がもっと高くなっていたのかもしれませんが、子宮筋腫があるのでE2叩w)ヒがほぼ閉経状態でも生理がくる可能性を否定できません。このへんのことは遂u齧蜉Oなので、あくまでも推測です。LHとFSHは閉経後になると高くなってきます。LHやFSHは脳下垂体から分泌される卵巣のホルモン分泌を調整するホルモンです。閉経期に入って卵巣機能が低下してくると、脳下垂体はLHやFSHを多く分泌して卵巣にもっとホルモンを分泌するよう命令します。あきこさんのLHとFSHの上昇はそういう状況を表していると思います。検査所によって基準値は多少違いますが、当院で依頼する検査所での閉経後のE2レベルは18以下となっています。あきこさんのE2レベルは2回とも10以下なので、今後もその状況が続くのであれば閉経状態と言っていいと思います。2回目採血の時LHやFSHが上昇してきてもE2レベルはまだ10以下でした。もう少し時間が経つとE2レベルが上昇してくる可能性は完全に否定できませんが、E2レベルが低いままなので状況的に閉経状態になっていると考えていいのではないでしょうか。たとえばもう一度E2レベルを測定しやはり閉経後のレベルだったら、リュープリン投与の意味はないということになります。閉掘w)ホ後のエストロゲンは副腎由来なので、ホルモン療法剤はAIか抗エストロゲン剤になります。対側乳癌発生予防効果についてですが、最も信頼のある大規模な分析結果によると、抗エストロゲン剤のノルバデックスを服用した場合、一年以下の服用で13%、2年服用で26%、5年服用で47%の相対リスク減少が見られたとされています。閉経後に関して最近の報告では、AIは抗エストロゲン剤以上に対側乳癌発生を抑える働きがあるとされています。いずれにしても、ホルモン療法の対側乳癌発生予防効果はかなりあると言えます。閉経前についてもノルバデックスで27%リスクが減少したという報告があり、そこにリュープリンやゾラデックスといったLH-RHアゴニストを併用するとさらにリスクが下がるとされています。こうした対側乳癌発生予防効果はあくまでもホルモン療法の副次的な効果です。日本ではそのこと目的としたホルモン療法は認められていません。あきこさんの場合にホルモン療法が過剰治療かどうかという問題ですが、けっしてそうではないと思います。ただ、あきこさんの乳癌は術後治療なしで経過観察されることも多い早期・u桙フ乳癌であるという客観的な事実を述べただけです。そして、あくまでも日本w)の保険診療の中では、対側乳癌発生予防を目的としたホルモン療法は認められていないということを知っておいてください。ホルモン療法には肝機能障害などの副作用が出現する可能性があります。そういった不利益と対側乳癌発生予防効果という副次的な利益を天秤にかけ、どうすることがあきこさんにとって最も有益かを主治医の先生とよく相談して今後の治療方針を決めてください。最後にリバウンドについてですが、卵巣機能が閉経状態に近く乳癌発生に関与するほどE2分泌はないと思われるので、気にしなくてよいと思います。疑問があったらまた質問してください。 投稿者: あきこ 2005/04/23 23:12:44早々に、ご丁寧な回答を頂戴して感謝にたえません。生理開始後、15日くらいで測定のホルモン値の結果がこれからでます。E2の値をチェックしたいと思います。子宮筋腫があることも、あのような大量の生理だったのかもしれないのですね。E2が10以下は数値的には閉経に近いのでしょうね。LH,FSH、がさらに上がれば卵巣を刺激し続けると捉えて、これも閉経に近い数値と考えてよいのでしょうか?閉経してもずっ・u桙ニ刺激して3桁くらいの数値をキープするのですか?TAMは子宮がんリスクもこわいので、AIがいいのかなと個人的に思います。AIの骨密度の低下などは、フォローできる副作用と思います。AIの副作用として、呆けが早まると読んだことがあるのですが、根拠はありますか?いずれにしても、次の生理がくるのか?生理開始後の測定値の結果をみてから決めたいと思います。主治医もすごく悩んでいるみたいです。よく相談して決めたいと思います。その後の経過等、またご相談させていただくかと思いますがその節は、ぜひよろしくお願いいたします。このたびは、ご丁寧でわかりやすい回答をありがとうございました。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/04/30 00:36:53閉経後も脳下垂体は閉経前と変わらず働きます。脳下垂体からのホルモンは末梢ホルモンを調節する上位ホルモンで、血中の末梢ホルモン値の変動を察知して分泌量が変わります。たとえば甲状腺ホルモンを例にすると、バセドウ病のように血中甲状腺ホルモン値が高いと脳下垂体からの甲状腺刺激ホルモン分泌は抑制され極めて低くなります。逆に橋本病のような慢・u梵ォ甲状腺機能低下症では、甲状腺刺激ホルモンが正常上限を超えて分泌され、w)甲状腺にホルモンを作らせようとします。閉経後は卵巣がホルモンを作らず血中E2値などが低くなるので、脳下垂体はLHやFSHを持続的に高めに分泌し続けることになります。TAMの子宮体癌のリスク上昇は、TAMの治療効果を考えると問題になるほどのものではありません。AIは閉経後のE2の元である副腎からのホルモンをE2に変える酵素を阻害するので、血中E2が極めて低値になります。このE2の欠乏状態が呆けにつながる可能性は否定できませんが、私の経験では今のところその面で問題が起こったことはありません。その心配を上回る治療効果が得られると思います。再度血中E2等を調べた上で、今後の治療をどうするか決めたら良いと思います。また、質問してください。 投稿者: あきこ 2005/05/03 02:14:14ご回答ありがとうございます。外出していて、お礼が遅くなりました。いつも懇切丁寧なご回答に感謝申し上げます閉経の状態をみていきたいと思います。完全閉経になっても、LHやFSHが出続けてホルモンを出そうとするのは、生体維持というか、恒常性のためですか?・u桴乱ォホルモンは一生出続けるのですね、エストラジオールの働きにボケ予防?若返り効果があるのですか?くだらない、まとまらない質問です。お時間のあるときにお願いできましたら幸甚です。no title 投稿者: ニモ 2005/04/30 09:56:22お返事ありがとうございます。なんでこんなことになってしまったのと、考え込む私と自然と今の状況を受け入れている私がいます。厳しい状況なのだと自分でもわかりました。治療が効くことを信じ、長く辛い治療も頑張っていくつもりです。no title 投稿者: ニモ 2005/04/26 14:25:21先生。今回の検査結果は私が想像していた以上に悪い物でした。採血はNCC−ST−439が12.CA−15−3が141.CEAは6.2でした。CTでは肝両葉に多発する径2cm大の病変があり、また左大量胸水ありということでした。今のところそれほど息苦しさなどないため、胸水に関しては様子をみていきます。ただ、左を向いて寝ると多少息苦しく、また、咳もでます。今後の治療として、タキソールを週1で行うことになりました。また、HER2も調べてみて、使えるようならハーセプチンも・u桾ケ用していくそうです。肝、肺と転移してしまうと余命は限られてしまうといw)われました。まだまだてのかかる子供のことを考えると自分を恨んでしまいます。でも、治療が効くことを信じて頑張っていこうと思います。これからも、相談させて頂きますがよろしくお願いします。付け加えになりますが、おへその上指4本位のあたりが、張っている感じがあり、またゲップがよくでます。何か関係があるのでしょうか? 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/04/30 00:33:31ニモさん、返事が遅れてすみません。状況はきびしいと言わざるを得ません。治療はタキソールの週一回投与で良いと思います。タキソール単独でも効果が出て欲しいと思いますが、検査の結果でハーセプチンが使えるのなら、ちゅうちょせずハーセプチンを併用すべきです。相乗効果が期待できます。胸水については治療効果があれば引けてくると思いますが、利尿剤の経口で胸水が減少するなら呼吸状態は楽になると思います。臍上部の張っている感じは肝と関係があると考えます。両葉に多発病変があり肝が腫れていると思われるので張った感じがあり、肝が胃を圧迫するのでゲップが出やすいのだと思います。治療効果が出て肝の腫れが引けてくると、その自覚症状は改善ぁw)キるかもしれません。今すべき大切なことはこの現実をありのまましっかり受け止め、第一に治療をきちんと受けることと、そして気持ちの面で打ち勝つことです。今日はこのくらいにします。状況の変化に応じ質問に答えていきたいと思います。辛いと思いますが、くじけないでください。no title 投稿者: ニモ 2005/04/18 15:30:04二瓶先生こんにちは。私はHB抗原のキャリアーでもあるため、内科にも定期的に受診しています。今日、内科のほうで腹部超音波をしたのですが、とてもショックなことが起こりました。右葉に1.3cmほどの影が写り、またリンパ腺も腫れているというのです。それと、左胸水もあるとのことでした。12月に胸部CTをした際には異常はなかったのですが、すごい速さで進行しているということなのでしょうか?咳がでるにはでるのですが、これといって自覚症状はありません。肺や肝臓に転移すると予後が悪いと、よく目にしますが正直私は厳しい状態なのでしょうか?まだ骨に転移しているだけだからと前向きに考えていたのに、また打ちのめされてしまいました。今週中に胸部と腹部のCTを撮ります。確定すれば抗癌剤ぁw)ナすよね。どのくらい続けるのですか?私に未来はあるのでしょうか?今は色・uキとよかならぬ事を考えてしまいます。CTの結果がでたら、またご報告させていただきます。よろしくお願いします。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/04/23 20:18:06ニモさん、まだ返事を書いていませんが、CTの結果を踏まえて考えてみたいので、結果が出たら教えてください。術後ホルモン療法 投稿者: あきこ 2005/04/20 00:37:03リュープリン注を7回続けた時点で体調悪く、肝機能悪化して休んでいます。ほぼ肝機能回復、脂肪肝とアルコールが原因とわかりました。3ヶ月で生理が復活しました。年齢53歳、非浸潤で全摘のためホルモン療法は不要ですが、筋腫があることから生理を止めたかったのです。この年齢ですが、再開したほうがよいでしょうか?対側への予防効果と子宮筋腫のためと患側に少しでも遺残があれば効果があるかと思います。リンパ節はセンチネル生検で陰性です。この年齢では個人差あると思いますが、3ヶ月で復活はまだホルモン枯渇には遠い気がして注射復活するべきか悩みます。ご教示お願いいたします。 投稿者: 二瓶です。 HOME 2005/04/22 01!
:26:21はじめまして あきこさん非浸潤癌で全摘すれば、理論的には治癒します。ただし、100%非浸潤癌であると証明することは難しいし、全摘しても癌細胞を取り残す可能性も否定はできません。一般的にあきこさんのような場合は手術だけでその乳癌については治癒する可能性が高く、術後補助療法無しで経過を見ることが多いと思います。用心深く対処するならば、再発予防のためにホルモン療法を行うことは許容される範囲の治療だと思います。もちろんホルモン受容体が陽性としてのことですが。その副次的な利点として、対側乳腺に新たな乳癌が発生する危険性を減じてくれます。リュープリンやゾラデックスといった系統のホルモン療法剤の場合、その副次的な利益が得られる前提条件として、卵巣がしっかりエストロゲンを産生している必要があります。この系統の薬剤の薬理効果は、卵巣機能を抑制しエストロゲン産生を遮断することによって発揮されます。したがって月経があるにしても、体の女性ホルモンのバランスがほとんど閉経に近い状態であるのならば、これらの薬剤投与による対側乳癌発生予防効果は期待できません。あきこさんは53歳なので、通・u桴ュスくの方が閉経状態になっている年齢です。3ヶ月で月経が戻ったようですw)が、一度血液検査でLHやFSHといったホルモン値を測定し卵巣機能を調べてもらったらいいと思います。その状況からリュープリンの再投与が有益かどうか検討したらいいと思います。今回の肝機能悪化の原因は脂肪肝とアルコールということですが、リュープリンを中止して速やかに改善していることを考えると、肝機能悪化の誘因にリュープリンも関係している可能性があります。もともとリュープリンの副作用に肝機能障害があるので、もしリュープリンを再開するのであるならばこのことを念頭において慎重に行ってください。血液中のホルモン値からほとんど閉経状態なら、むしろアロマターゼインヒビターか抗エストロゲン剤の方が対側の新たな乳癌発生防止には効果的です。疑問があったらまた質問してください。 投稿者: あきこ 2005/04/22 18:52:39ご丁寧なお返事、ありがとうございます。LH、FSH、E2、を測定しています。リュープリン注をはじめて3ヶ月の数値と、注射を7回続けてその後2ヶ月休んでいたときとです。実質、6ヶ月開いています。LH    0.1以下 6ヶ月・u梃縺@4.31FSH   4.19   6ヵ月後 18.4E2   10.0以下      10.0以下リュープリンを休んで2ヶ月で数値が少し上がっているので、ホルモンは枯渇していないのかな、と思うのですが、どの様に捉えるのがよいでしょうか?この2度目採血から1ヶ月半で生理がきました。量も期間もたっぷりの普通の生理でした(恥ずかしい)初めに戻り、非浸潤、全摘、の私にとり対側の予防には過剰治療ですか?肝機能のためにもリュープリンの副作用の危険にさらされてまでやる必要があるか迷います。もう一度きちんと生理がくるかもみていきたいとは思っています。このように、止めていた生理がきたことで、エストロゲンはより強力に働く、リバウンドみたいに、いたずらするなどということはないですか?対側への予防効果も5パーセント位ときいたことあるのですが、私のように、転移、再発はありえないとして、新たな発生にも効果はこの数値でしょうか?AIにして、他のホルモンから転換されるエストロゲンを減らしても、卵巣からのホルモン量のほうが、完全閉経でなければ、枯渇に近くても多いのでしょ・u桙、か?細かな質問になって申し訳ありません。ご教示、よろしくお願いもうしw)あげます。
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